ー私たち、これでよかった。



この曲はサヨナラのその後。

例えリアルな夢を見たとしても

夢は所詮夢であるように

あの人と過ごした時間も

夢だったと思えばいい。

目覚めて朝になったのなら

これから私は現実を生きていく。

ただそれだけのこと。



それにしてもいい夢だったなぁ。

ちゃんと幸せにしてもらったなぁ。

今でも思い出すと笑っちゃうくらい

楽しかったことたくさんあったなぁ。

あ、でもほら、夢だったから。

歯を磨いて、パジャマを脱いで、メイクをして、

仕事に行かなくちゃ。遅刻しちゃう。



渋谷はいつも人が多い。

人の多さで

なかなか上手に真っ直ぐ歩けない。

まるで私の人生みたいに。

こんなにも人がたくさんいるのに

知っている人が見当たらない。

ぎゅうぎゅうの電車に運ばれる。

いつも決まった場所との往復。

誰かの話し声、車の音、信号の音、ストリートライブ、キャッチ、勧誘、街頭インタビュー、

街を埋め尽くす雑音は

全部ひっくるめて東京のテーマソング。

忙しい日々は瞬く間に過ぎていく。

あれからどのくらいたったのだろう?

数えるのもなんだかめんどくさいや。

今頃あの人はどうしているんだろう。

お菓子ばっかり食べてないかなぁ。

寂しがり屋をお酒で紛らわして潰れたりしてないかなぁ。

私に向けてくれた優しさは今頃

他の可愛い女の子に注がれているのかなぁ。

あの人とサヨナラした季節が来る頃。

私はどうしてもあの人の笑顔を思い出してしまいます。

私があの人をふと思い出すように

あの人も私をふと思い出したりしてくれるのでしょうか。



・・・なんてね。



あるわけないか。

ないよね。

ないよ。ないない。

あぁ、眠いなぁ。





また夜が終わる。

朝になったらアラームで起きて

歯を磨いて、パジャマを脱いで、メイクをして、

仕事に行かなくちゃ。遅刻しちゃう。

遅刻しないように

東京の速度に置いていかれないように

頑張ってるよ。

夢みたいな思い出と

何度も何度もすれ違いながら

私たちはちゃんと進んでいる。



大丈夫。

私たち、これでよかった。



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スクランブル

作詞:kiila 作曲:rio,kiila 編曲:vivid undress


ねぇ、いま頃君はどうやって
孤独な夜を乗り越えているの?

君の部屋に置いていった
愛は冷蔵庫の中で腐敗しているだろう
ダンボールに詰め込んだゴミは
多くて持っていけないから
捨てていくよ

長い夢を見ていた
やっと夜が終わった

君の作った新曲は
もう最速で聴けないな

ねぇ、あの頃の私はずっと
何をしていたって一人だった
君の才能が寂しくて
何度も君の名前を呼んだ

無意識に歩いていた
小田急線
「あ、間違えた」
記憶が鮮明にこみ上げ
悲しい歌がこぼれ落ちた

あれからずっと君に似た人を
見つけては息が止まった

触れる風も喧騒も
冷たくて
冬が来たんだ

ねぇ、あの頃の君はいつも
私といる時も一人だった
形なんてなくてもよかった
秘密を守るのは得意なんだ

重い瞼 午前3時
開けっ放しの窓から
雨の匂いがした
朝が来たら歯を磨いて
何事もなかったような
街は今日を置いていくんだろう

ねぇ、私たちこれでよかった
時計は速度を上げて進んだ
街ですれ違った歌声は
私の知らない人だったんだ


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