こんばんはベースのアベです。
すみません、お久しぶりの長い意味のない二郎のやつです。

町田で二郎系を食べるという事。
豚山の登場以来、人手の多い横浜町田駅方面で二郎を喰いたい人間は皆豚山に行った。かつて、町田唯一の二郎インスパイア専門店の王者であった郎郎郎(さぶろう)の事を忘れて、ただただ豚の様に豚の飯を喰うたという……

私も多分に漏れず、その豚の中の1匹であった事は言うまでもない。豚山の立地の良さはさる事ながら、その所謂チャレンジ戦略の指すところの「上位企業の市場を奪う」手口にまんまと町田の豚はハマったわけだ。程よく調整されたアブラ加減や、麺の硬さ、カウンターに貼られた親切なトッピング例の写真や呪文例文。普通にけっこう美味い。見事に、初めて二郎系に挑戦する人々に丁度良い超満腹感を提供してみせた。

そんな町田で、日曜はスタジオ帰りの夕方に1人。最後に郎郎郎を食ったのはいつだろうか…ドトールでコーヒーを飲みながら突然その存在を思い出して、久しぶりに郎郎郎に行くことにした。町田ミリメーターズミュージックを通り過ぎ、複雑な横断歩道を渡り、店の前。顔を上げて「ニンニクいれますか?郎郎郎」の看板に目をやるとそこには郎郎郎の文字はなかった。
しまった!!豚山に現を抜かしている間に、郎郎郎は死んでしまったのだ!!!!!そう思って狼狽した。

恋人よ 君を忘れて
変わってく ぼくを許して
毎日 愉快に過す街角
ぼくは ぼくは帰れない
あなた 最後のわがまま
贈りものをねだるわ
ねえ涙拭く木綿の
ハンカチーフください
ハンカチーフください

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!私のせいで…郎郎郎くんは……
くっそーー殺しやがったなこの新しいラーメン屋!!なんだよこの金色の立体的な下品な看板は……まるでゴル麺じゃねぇええか……いや………ぶっ豚……??豚……!!??

「豚」の文字に一縷の希望を窓ガラスから店内を覗こうとしたが、ガラスは真っ白に曇って店内を確認する事ができなかった。しかしそれは、店内が常軌を逸した蒸気で満たされている事を意味する。

間違いない!!二郎系だ!!

私は嬉々として入店した。
変わってない…このカウンターとテーブルの配置、この券売機。郎郎郎だ。

しかし、何故屋号が違う…?

疑問を胸に私は、郎郎郎に通っていたあの頃同様小ラーメンを注文した。店員の雑談の雰囲気、油分を多分に含んだ蒸気。そしてなにより、食券を"出した時に"トッピングを聞かれるシステム。間違いない。郎郎郎だ。

しかし、何故屋号が違う…?

わたしは昼間に食った「味噌カツ親子丼」なる夏目と私をして、完食前に箸を止させた凶悪な飯の爪痕をほのかに胃に感じていたため「アブラマシ」と日和った。なにより、初めて入る二郎系の店で野菜をマシて残すなんてヘマをするほどバカじゃない。

思えば郎郎郎にはアゲがトッピングできた筈だが、アゲの文字がどこにも見えない。それに、ニンニクとショウガを選べたはずだが…やはり…郎郎郎ではないのか…?

などと考えていると、しばらくして着丼。
しかし、単なる着丼ではない。店員がカウンターの上に丼を置く瞬間を私は見逃さなかった。なんと、店員が丼を半回転させてみせたのだ。
その意図は明白だった。店員はブタを私に見せたかったのだ。「はい、小ラーメンです」は言い換えれば「おいブタ。このブタを見てみろよ」である。

(ここに写真を載せようと思っていたけど、写真を載せようとするとアプリが落ちるのでTwitterの写真を見てね)

たしかにデカい。ブタがデカい。写真右手に見えるブタは焼豚の端の部分を切ったもので、小学生の拳ほどはある。左手の豚もかなりデカい。今日の胃でヤサイをマシていたら殺られていたな。ヒヤリハット。交通事故を起こすところだった。

そしてアブラに色が付いている。なにやらカウンターのトッピングのメニューに「アブラ(カエシ漬け背油)」との文字が。アブラ好きの私としてはとても嬉しい!!基本天地返しはしないので、ヤサイを美味しく食べれるかどうかはアブラの味付けにけっこう左右される。
前菜のサラダはノーマルでオーダーしたが、にしてもかなり量が少ない。しかし、このヤサイは推せる。かなりのキャベツ率だ!!6:4=キャベツ:モヤシくらいではないか?善良!!

さっそく頂く。味のついたアブラはヤサイにとても合う。前菜の「和風醤油出汁脂ジュレをのせたサラダ」といったところだ。なんと上品。せっかくなのでニンニクを大さじいっぱいほどトッピング。ニンニクの風味が混ざり、これからの本丸へ挑む気持ちを高揚させてくれる。
前菜を素早く胃にかっこみ、本丸の麺に箸を付ける。

硬い!!そして太い!!
あれれ〜〜?太いぞぉー?バキバキだねーうんうん。バキバキ〜
郎郎郎との一番の違いは麺だろう。完全に太麺。トッピングメニューには「カタメはご遠慮いただいております。当店の麺は太麺のため、硬めです」といったような事が書いてあった気がする。
ただのバキバキ麺じゃない。外側はほんのりと茹で上がっていて、ほんのり乳化されたスープによく絡みつく。美味い。

ブタ、麺と交互に喰う。ブタがデカい。本当にデカい。デカすぎて、中の方味が染みてなくてほんの少しケモノくさい。でも、この感じ嫌いじゃない。「ケモノみたいに喰ってね」とのメッセージと受け止めて、千と千尋の神隠しの豚になった千尋の両親が美味そうなジブリ飯を貪り喰らうイメージでガツガツ喰っていく。

そして完食。美味かった…。確実に進化してる…町田の二郎系は激しい市場の競争により、より質の高いものへと昇華されたのだ。

帰りぎわ、お手洗いに行った時に驚いた。便器の後ろから蒸気が噴出している。全く意味が分からない。外気との気温差やら湿度やらの関係でこういう現象が起きてるのか、それともこの店の異常な湿気はアトラクション的な演出として便器の後ろにスモークでも炊いてるのか……?

何も無くなりぁしないのさ、形が変わるだけさ。いや、ほんと進化。正直、郎郎郎の記憶も曖昧なのだが、程よく乳化されたスープはそのままに、麺は極太バキバキに、ヤサイは更にキャベツを多く、そしてなによりブタはデカく、アブラは濃厚に。豚山の登場で瀕したかと思えた郎郎郎はぶっ豚として帰ってきた。かっこいいよぉ……!!!ヒーローだ!!ヒーローだよーーー!!

店を出て、悲鳴をあげる胃を懐にしまい、本日4杯目のコーヒーを飲む店を探しながら考える。「ぶっ豚」ってなんて読むんだ?ぶっとん?ぶっぶた?後者だったら「ひっ…人殺し!!」みたいだな。ちなみに「ひっ」ってのは、恐怖から出た驚嘆か、それとも「人殺し」って言おうとしたけど、恐怖でいったん息をのんだ時のひっなのかな……

駄文の長文大変失礼いたしました。ごちそうさまでした。おやすみなさい。