下北沢珉亭
ご飯が炊かれ 麺が茹でられる永遠
シェルター 出番を待つ若い詩人たちが
リハーサルを終えて出てくる


というのは
『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』というオザケンの新曲の歌詞で、
ここに歌われる下北沢の景色は、ぼくにとって、田舎者のぼくが想像してた下北沢の景色で、
それはぼくの心の問題もあるのだけど、現代の下北沢ではない……という寂しい気持ちもあるのね。


まぁ、語るべくもなく下北沢が嫌いなぼくなんですが、今日は抱きしめるズのツアーファイナルワンマンがあるということで激混みの電車に揺られて下北沢に行った。
下北沢の地下に小田急線は停車する。

_var_mobile_Media_DCIM_102APPLE_IMG_2791.HEIC

最近のおれはと言えば、もう何週間もヒゲを剃らずに、毎日のように街をただ練り歩いたり、部屋の中で非言語的コミュニケーションを図ったり、とても反社会的な存在として生活をしていたので、バンドマンだというのに、ライブハウスの大きな音に久しぶりにビックリした。


ひーくんの目がいつもよりギラギラしてフロアを見つめていたように思う。

ぼくは過去に戻りたいとは1ミリも思わないというか、今のおれの方が若い!とかって思ってたりするのだけど、10代って人生で最も恥ずかしい季節で、それはひどく無知故に恐れ知らずで、たまに、今のおれはあの頃よりカッコいいって言えるのか?って思うことがある。


バンドをやることや絵を描くことは、唯一過去にリンクできることで、触れることによって、過去に戻ったりすることが出来る、いわゆるマジックがあると思うんですが、今日は抱きしめるズのワンマンを観て、そういう自分の昔のこと、ちょっと面白かったよな、とか思わされてしまった。


それは過去を変えたりできたってことではなく、20歳過ぎて知り合った友達の実家とか泊まったときに、卒業アルバムとか見て爆笑する感じね。すげーしんどかったんだろうけど、今みるとこれアハハ笑えるわっていう。
その時間を共有することは出来なかったんだけど、ページをめくることによって、なんだかクラスメイトになったような気持ちになるアレ。
「このこ、一番モテたっしょ?」
「いや、一番モテたのは中原さんだよ、太田さんはお前、マニア向けだったわ」
みたいなヤツを、男の子は必ずやるのよ、これがまさに男子会だとぼくは思うのだけど……。
そういう、当時必死であればあるほど、今になってめちゃくちゃ笑えるやつ、つまりサイコーなやつを見れたんだよね。よかったよかった。


だったら卒アル見せっこすりゃいーじゃん、って話なんだけど、それじゃダメなのよ。だって、大河さんのチョーキングは、ほんとに、日本一だからね……。
顔もリズムもハミ出し具合も最高のチョーキングで引っ張り戻される感覚はもう、泣けるものがあるわよ……。


というのを書いてる帰りの電車、まだ最寄りにも着いていないが、下北沢、ライブ中を除いた滞在時間、ほぼゼロだったな。


17日はまた下北沢でライブをやる。挫・人間が下北沢でライブをやるのは年に一回くらいなのだ(避けてる)レアなので来るように。

プノンペンモデルは、熊本に居た頃、港で無限にリピートして聴いてた。戸川純さんもいらっしゃる。なんというかおれの青春をひとつ清算するような気持ちだ……。ことぶき光さんのツイートに挫・人間と書いてあって、背筋凍ったぜ。

がんばりまーす。