月別アーカイブ / 2017年10月

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挫・人間のツアーが始まり、全9箇所のうち、3箇所の公演が無事終演した。
高松から広島、そして名古屋へと各地でそれはもう必死にライブをした。キラキラと輝く瞳や、なんだこいつらと変質者を見るような黒目、清濁併せ呑んだ会場内の客席のひとりひとりの顔は今でも目を閉じると瞼に焼きついている。

そんな景色に想いを侍らせながら部屋で1人で余ってしまった深夜、1日を終わらせたくなくて、まだ眠りたくなくてYouTubeをダラダラと観ていたら昔の自分と出逢った。
そいつはとても恥ずかしくて、とても痛々しい。お前はお前でいればいいのに何者かになりたそうに必死にもがいている様は目も覆いたくなる。
そんなこちらの気持ちはつゆ知らず、なにか一生懸命叫んだり、暴れたりして、なんとかどうにかなろうとしている。
見るに見かねて反射的にコメント欄を開こうとしたが見るのが怖くて一瞬でYouTubeのアプリを閉じた。

はぁー、そんなこんなでブログのアプリを開いた訳である。
お前本当に恥ずかしいやつだな、未だに2年周期くらいで過去を振り返っては死にたくなる。もう今年で25だぞ、いい加減学べ、と言いたいところだが当の本人はその場その場を必死に生きていることは他の誰よりも自分が一番知っているのだ。

8年前の自分へ、お前は何も間違ってねえよ、今のお前が必死にもがいたおかげで、何者かになろうとしたおかげで、お前はある程度お前になれてるよ。お前を見て喜んでくれてる人もいるよ、そこから先、お前が思ってるよりしんどい毎日が何年も続くけど、なんとかやっていけるからな。


ここまで書いて、下書きに保存して眠ろうと思ったら、やっぱりライブ中の光景が浮き上がってきて、しかもなんとそこにはなんと昔の自分もいた。やっぱりもみくちゃになってぐでんぐでんになっていた。ばーか、おめーはおめーだ、安心しろ。

過去、現在、未来、僕はどの僕も捨てずに手を繋いで一緒に歩いていきたい。
例えそいつらがどんなに醜く情けない姿であろうと。

いよいよ!発売しましたー!
挫・人間サードフルアルバム「もょもと」を!

思い返せば今年に入ってからアルバム制作以外の記憶が本当にないな。「フルアルバムを録るぞ!」って話になった時のこと、まだ昨日のことのようだし、ずっとずっと前な気もするよ。
みんなで身を削って、命を込めて、閉じ込めた。2017年を。

「音源を録音するっていうのは、写真を撮ってアルバムに残していくことに似ている。」
みたいな話を聞いたのはいつだったか、どこで誰から聞いたからすらも定かではないけど、確かにその通りだと思ったこと、よく思い出す。

分かるんだ、決してギターは「あかさたな」を発音するわけではないのだけれど、言語ではないそれらにも怨念や熱情は宿り、はっきりと僕に語りかけてくる。このギターが何を伝えたいのか、このベースは何を伝えたいのか、このドラムは何を伝えたいのか、言葉に出来ない昂りを、弾き手と楽器達は僕に届けてくれる。

例えば僕が数年前に異常な精神状態で沢山の人に迷惑をかけて録った作品があるんだけど、今それを聴くと「なんてかわいそうなやつなんだ!」と思う。怨念が凄すぎる、死の匂いがする、実録呪いの音楽、海の底、果てなくどこまでもぬらりと続いているような感覚。歌とかじゃなく、もう音で分かるのだ。なんかジメジメしてるし、信じられないくらい怒ってるし、タンスとかに置くあの湿気を吸うアレと美味しいシュークリームでも送ってあげたい。

でも、あんな音は録ろうと思ってももう録れないし、正直痛々しくてあまり聴きたくないんだけど、自分で作ったものだからか、なにか、こうただならぬモノがあると思う。

そんな感じなのだ、写真じゃ残せない張り詰めたもの、音、感情、熱、もっと言えばその場その時の空気を孕んでいるのだ。音楽は。

ICレコーダーで録音された高校生の頃のスタジオでの拙い演奏、生まれて初めて人前でライブをした時の音源、うまく出来なかった上京寸前のライブ、上京して1人で弾き語りをしていた時のライブ音源、挫・人間に入ってすぐにあったワンマンライブの音源、気が狂ってしまった時に1人で録音したアルバム、テレポートミュージック、非現実派宣言、そして、今回リリースする「もょもと」。

その全てが、その年代の空気を孕んで一本の道で繋がっている。
そして間違いなく言えることは「もょもと」には、今の下川リヲ、アベマコト、夏目創太の最新アップデートを音から空気から振動から匂いからエピソードからひととなりまで閉じ込めることが出来たこと。「あかさたな」の向こう側を閉じ込めることが出来たこと。

僕はこんなメンバーと明日も明後日もずっと音楽が出来ること、誇りに思います。みんなありがとう。まだまだこれからも、写真も撮って、写真には残せないものもたくさん作っていけたら僕は嬉しいです。

音楽は今日、僕らの手元を離れて、みなさんの生活の一部に。どうかかわいがってあげてください。僕らの音楽があなた達のなにかを少しでもなんかしてくれたら、僕は本望です。何か伝えたくなったら手紙でもなんでもください、絶対読みます。

さーてと、インストアに来てくれるみなさん、また明日会おうね。
「もょもと」聴いて寝よーっと!

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