福岡では右スピーカーの真ん前ということもあって、右耳に耳栓をしての観覧。
名古屋も割と右寄りのポジション。
大阪は安定の配置番号のため、会場中央へ。梅田クアトロは元々映画館だったので、ステージが高く柱も無いのでフロアから見やすい。で、やっぱり真ん中で聴かないとバンド全体の音がわからないんですよね。3会場目にしてやっと新バンドの真の姿を見た感じ。
向かって右奥にドラム・右前にベースと低音楽器が右に寄っているので、実は先の2公演では特にギターの音が薄く感じていました。
何曲かの制作にも携わっている八橋さんの円熟味ある音色。セミアコの音って瀧川さんの曲調にマッチしていて、力強さとノスタルジックを行き来する感覚が心地よかったですね。
そして、年を越しての東京ファイナル。
間隔を詰めた先の3公演から約1カ月。この時間がどんな影響をもたらすか、というのは全くの杞憂でした。毎度驚かされるというか、瀧川さんはファイナルになるとグッと仕上げてきます。ご本人の声はもちろん、バンド全体の仕上がり具合が凄まじい!
なおみち(岩崎なおみ)さんの小気味好いベースとすっきりとしたハモり。
まいまい(今村舞)さんの、時に楽しく、時に情感のこもった躍動感あるドラム。
あらぽん(荒幡亮平)さんの、ふんわりした雰囲気の中でも、これまでの曲に新たなエッセンスを加えたシンセアレンジ。
やっ(八橋義幸)さんは、このバンドをぐっと引き締めるように静かに、それでもグンと曲を輝かせるギター。
さらに、このO-EASTという会場の演出は本当に素晴らしかったです。
ここでもフロア中央の柵のところにいましたが、まず音響がいい!吊りスピーカーながら高音から低音までしっかりと鳴る。ライブでありながら曲をしっかりと聴くことができると思いました。この周辺にあるグループの他会場とも圧倒的に差がある感じ。
そして照明!皆さんのツイートでもかなり触れていらっしゃる方が多いのですが、『銀河鉄道の降り方』のDメロでは瀧川さんに後光が差しました。開演前に感じていたステージの奥行きの広さ。これによって、より立体感のあるライティングになっていて、曲それぞれの雰囲気をより明確に表現されていました。観ていてゾクッとするような瞬間がなんどもあって、先ほどスタッフさんがツイートされた会場写真のように、ホール全体が一気に真っ赤に染まるような演出なんかも印象的でした。
瀧川ありさという人は、たぶん本格的に歌モードに入ると、ズンと真っ直ぐになる。伝わりにくいと思うけど、ハンドマイクで歌っていてもあまり移動しない。客席を大きく煽ることもあまりしない。センターマイクに真っ直ぐ向かって、ひたすらに曲の世界を築いていく。アップテンポの熱い曲も観客の熱量と演奏の力強さとを重ね合わせていくことで盛り上げていく。このファイナルでは特にそんなことを感じました。ツアー途中の瀧川さんのツイートで「意志と呼吸を感じに来てください」と言われていたように、その瞬間に込められた曲への意志や、曲の間の息遣いまでをも含めた「この一曲」への思い。昨年の多くの時間をライブに割いた経験を、今年さらにパワーアップさせていくような、そんなステージでした。
長く書いた割に、バンドメンバーさんへの文量が短い

いや、もうそれ始めると大変だから、締めます。
ということで、2018年が瀧川ありささんと、ここに関わっていただく方々と、もちろんありさーの皆さんにとって、歴代1位級の幸せいっぱいな1年になりますように。
って、最後は自分の写真あげるやつ…