月別アーカイブ / 2019年02月

着ている服が無くなったかと思える程の寒さの中、異性の友情とやらの話をしていた。

俯きながら言う君の、
「絶対無いよ…。」に、
笑いながら俺が、
「絶対にあるよ!」と言葉を返す。

夜中三時の静けさが、
あまりにもノイズをかき消してくれるから
耳が痛い。

澄んだ寒さのせいだろうと思いながら、
話を濁す。

寒そうにしているのを横目に、
貸してやれる服が無い事に気付き、
そうなっているのを、楽しかったであろう時間のせいにして、自分を偽る。

この関係の不変さを願う3時間と、
変わる事を思う、3センチの距離に託して。

仕事も終わり、帰りながらふと思う。
今までに嬉しい事とかあったっけ…?

ため息が混ざっていつもより濃くなった煙草の揺らめきを身体に纏わりつかせながら、忘却の彼方へ旅をさせた記憶を、時間が経つと消えてしまうその煙の様に眺めてみる。

楽しくしているであろうその時でも、ずっと隣で見ていた自分が居る事に気付き、プレゼントの包装紙を剥いでいくように思っていたはずなのに、確かに「そこ」には自分が居なかった事に気づかされた。

無邪気が故に、真夏にアイスクリームを放置して無くなってしまった焦燥感みたいなものが込み上げ、記憶というものの曖昧さに子面憎ささえ覚えてしまう。

無かったって思った自分の答えを、
消えて無くなった煙と重ねて。

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