良いことがあった。

いつもは、「一日」のこびり付いて取れない油汚れの様な、人格という汚れを落とす為、熱くて強めのシャワーで流しさるだけ。
だけどこんな日は、お風呂に浸かって「1日」の色々を溶け込ませたくなる。

柄にも無く、お気に入りのバスソルトなんかを入れたりしちゃって、少しの薄明かりと、換気扇の音が心地良く、汚れで固まった古いロボットの様な身体の、可動域が広がっていく感覚が、徐々に暖かくなる体温が、人を好きになっていく感覚に似てるなぁとか思いながら。

そんな恥ずかしい想いを、立ち込める湯気のせいにして手で振り払いながら、
暖かくなる顔を、お風呂のせいにして、
湯冷めしないよう、明日からまた頑張れるよう、

ゼンマイを巻いていく。