月別アーカイブ / 2017年03月

この度、3/21(火)から期間限定発売されるロッテチョコパイ(ティラミス味)のパッケージイラストを描かせて頂きました。
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箱を展開すると、"ぬりえジオラマ"になる楽しい仕様で、それに伴うコンテストやイベントも開催されます⇒http://chocopie-dressup.com/

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僕が塗った一例

チョコパイは子供のころより大好きなお菓子で、今もよく買っておりましたので、次は自分のパッケージをレジに持っていくことを想像すると、不思議でうれしい気分です(笑)

今回のイラストのモチーフは、パッケージにもある通り"美女と野獣"。というとディズニーアニメの印象が強いのですが、もともとは1740年にフランスのヴィルヌーヴによって書かれたお話で、そこには実は野獣がどんな姿だったのか、具体的な記述はありませんでしたので、世界中にはいろいろなバリエーションの野獣の姿をした絵本が存在します。とは言え、ディズニー版のクマのようなイメージが定着している昨今、さてどのように別の方向性を与えつつも、物語を見て取れるようにするのかが、今回の課題でした。そうして出来上がったのがこのイラスト。

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ぬりえブック『COLOR MEで、商品名は謎のまま、先にお披露目をしていましたね。そう、中村ver.の"美女と野獣"は、野獣は優しくて強そうなライオンをベースに、ベルは現代的な女の子にしました。そして、左上にはカカオの木、下にはティラミスの地層と、ヒントも出していたんですね(笑)今回の発表の前に、答えを当てていた方も↓


因みにこのイラストがパッケージになるお菓子ってロッテのチョコパイじゃないかなと予想。

私の色塗ったのでパッケージ作るとしたらクリームはカシスかラズベリーが入った少し甘酸っぱいのにラム酒がほわんと香る大人っぽいチョコパイ。もちろん… https://t.co/9vFG3s2WUK
2017/01/31 23:34:21
さらに今回のお仕事は、僕のイラスト人生においても特別な想いがありました。

小学生の頃、はじめて"イラストレーター"という職業を意識し、オリジナルイラストを描くきっかけとなったビックリマンが、同じくロッテの商品なんですね。
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ビックリマンチョコ 悪魔 VS 天使 シール パッケージ

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そのイラストを描かれているのがグリーンハウスの米澤稔先生(写真:右)と兵藤聡司先生(写真:左)。ビックリマンは1980年代に、年間4億個という人口異常の数が売れていたという、類を見ないヒット商品。それくらい売れていたので、当時は他社からの類似商品もたくさん出ましたが、今もなおシリーズ展開され、残っているのはビックリマンだけです。その秘密は、みんなのイラスト教室に書いた通りなのですが、米澤先生と兵藤先生からは、ディフォルメの技術や、太い線と原色の持つ高い耐久性を学びました。

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中村佑介によるビックリマントリビュートイラスト

そして、僕の今の絵柄のルーツである小梅ちゃんもロッテの商品です。
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小梅キャンディ パッケージ

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これを描かれたのは林静一先生(写真:右)。林先生の絵にはじめて触れたのは、やはり子供の頃に「小梅ちゃん」のパッケージなのですが、大人になってよくよく考えてみると、正式商品名には"ちゃん"はついてないんですよね。ただの紙に引かれた線なのに、それがみんなの頭の中では1人の人間として存在するくらい生き生きとしてる。だからみんな「小梅の絵」ではなく「小梅"ちゃん"」と呼んでしまう。それってほんとう、もはや技術より魔法に近い異常な現象で、美人画の系譜や、線の取り方もだけでなく、そんな風に林先生からも多くのことを学ばせて頂きました。

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 中村佑介による小梅ちゃんトリビュートイラスト

だから、林先生、米澤先生、兵藤先生と同じ企業の商品パッケージを描かせて頂くことは、イラストレーターとしての大きな目標だったのです。そんなふうに、僕にとってロッテはキャッチフレーズの"お口の恋人"だけでなく、いつもパッケージが秀逸な"目の恋人"。小梅ちゃんとビックリマンのように、皆様の喉元から心まで届きますように。3/21発売です。
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ASIAN KUNG-FU GENERATION、3/29リリースのニューシングル荒野を歩けのジャケットイラストが発表されました。アルバム『ソルファ』(2016ver.)からは4カ月、前作シングル『ブラッドサーキュレーター』からは実に8カ月ぶりの新曲となります。

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この曲は、4/7にいよいよ公開される劇場アニメ夜は短し歩けよ乙女の主題歌になっております。しかしそこはアジカン、一筋縄では行きません。単純な物語の説明ではなく、原作やアニメからインスピレーションを受け、新しい『夜は短し歩けよ乙女』を別の角度から再構築するような新たなストーリーになっており(だからジャケットの女の子も主役の"黒髪の乙女"ではありません)、曲とアニメの1+1が3以上に化学変化を起こすような、ユニークなアプローチとなっていることは、先日公開されたアニメのロング予告編でも少なからず感じて頂けると思います。



とは言え、CDジャケットの役割としては、曲世界の表現だけでなく、今回は"映画の主題歌"だという説明も必要ですので、原作『夜は短し歩けよ乙女』と使っている色を、またリンゴや様々な小道具を共有させました。
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ですので、ぜひ文庫版と一緒に揃えて並べ、中身も外見もいろいろ比較して楽しんで下さ…と、言いたいところですが、このタイミングで文庫版表紙も、映画仕様にリニューアルされるという。まさに物語で見せる"乙女"と"先輩"のすれ違いの追いかけ合いっこのようです(笑) 
 
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こちらの映画公開記念の新しい表紙バージョンは、3/10から全国書店にて並びます。ま、中身はまったく同じですので、「まだ読んだことなかった~」という方はこの機会にぜひ。(※実際には大きな帯になっておりますので、外せば元の表紙もあります)


そして『夜は短し歩けよ乙女』は、前売券が販売開始されており、公開予定の劇場窓口にて直接ご購入頂いた方には、卓上オリジナルカレンダーが特典でついてきます。詳細は公式サイトをご確認くださいませ⇒http://kurokaminootome.com/

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と、こんな風に、乙女と先輩が京都で追いかけ合いっこをしている中、僕はといえば、今月は東京山梨に行って参ります。内容は東京トークショーで、山梨展覧会とトークショー。詳細は以下。お誘い合わせの上、ぜひ遊びにいらして下さいませ。なお、どちらも入場無料ですが、事前予約が必要で、座席数が満員になり次第受付終了となりますので、お早めにお申込み下さいませ。いのち短し、走れよ我ら。ただ、お会いできることを楽しみに。


中村佑介講演会@東京
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日時:3/12(日)13:00~15:00
会場:ヒューマンアカデミー東京校(新館)地図はコチラ
詳細・お申込み:https://www.athuman.com/sysform/ha-event-pc/
 【お問い合わせ】☎ 0120-89-1588


中村佑介展覧会&トークショー@山梨
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展覧会:3/18(土)~3/30(木)
トークショー:3/25(土)14:00~ 
会場:山梨市立図書館 地図はコチラ
 【お申込み・お問い合わせ】
☎ /
0553-22-9600 ✉ / lib@city.yamanashi.yamanashi.jp

今日3/2、愛犬のぽんちゃんが1歳になった。
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なかなか食フンが治らなかったり、体調崩したり、イライラしたり、食欲を失ったりと、アップダウンの心配な時期もあったけれど、こうして今はスクスクと健康に育ってくれて、ほんとうにうれしい。そして1年といっても、実際には3ヶ月目から一緒に暮らすようになったのだが、それでも約300日くらい、毎日外へ出ているということだ。散歩で。その前はそれこそ365日家に閉じこもっていたような生活だったのに、雨の日も、風の日も、毎日1時間一緒に歩く。そのように、彼と同様、僕の生活スタイルもあれ以来、一新された。そして「それがたいへんか?」と聞かれると、実はそうではない。
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というのも、散歩をしていて、そしてこの歳(39歳)で気付いたのは、「楽しい」という気持ちは伝染するということ。以前はその辺の道を歩いていても、何ら面白味もなく、「この町が何にもないなぁ…」とただただ退屈なだけだった。それがぽんちゃんと一緒に歩くと、彼がクンクン、ハッハと楽しそうなので、「何がそんなに楽しいのだ?」とつられ笑いのように、意味もなく僕も楽しくってくるから不思議だ。「楽しくない」のは街のせいじゃなく、"慣れ"に屈し"発見"を諦めた僕の態度の問題だということにようやく気付いた。まだ0歳だった頃の彼に毎日、毎日、身をもって教えてもらったことだ。どうもありがとう。
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だから記念日なども、退屈回避の為に我々がこさえた単なる単位や節目であり、
彼にとっては昨日も今日も明日も、そして今も、同じくらい特別な1日が訪れていることだろう。だけれども、それが1年続いたというのは、やっぱり奇跡的なことだ。そして、成長してきて興味よりも自我が勝っていく中、もしも彼の心がつまづいた時には、今度は僕が楽しい世界を見る目を貸してあげなきゃいかない。

その日の為に、忘れっぽい人間は、こうして書き留めておこうと思った。彼が散歩中、電柱にひっかけるソレのように。これからもよろしく。ぽんちゃん。
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