月別アーカイブ / 2010年08月

さてこの2週間でイラスト4枚と、エッセイ2本、
そしてインタビュー1本を仕上げま…イ、イ、イ、インタビュー!?
そうインタビュー。される側でなくする側。
季刊エス次号から『中村佑介のシゴトバ探訪』と題し、
様々な作家さんたちのお家や仕事場に行き解説・インタビュー、
いや、正直に言うと荒らしに行く、もっと正直に言うとエロ本を探しに行くという
まぁ、そんくらいまで仲良くなろうというコーナーがはじまります。

記念すべき第一部屋目は漫画家の石黒正数くん。
大学の同級生という旧知の仲ということもあり、これが物凄く面白い対談になっているので、
ぜひ、牛乳を飲みながら、恐い先生の授業中に読んでほしい。
僕も何度も笑ってしまい、校正がなかなか進まなかったくらいです。
石黒くん、どうもありがとう。そして出演料は
僕の大切にしていた宝物をひとつあげるというシステム。
今回はエスパー魔美のフィギュアでした。まぁ、内容はお楽しみということで、
インタビュー中で語らなかったことがあって、
それは今回に至るまで、学生時代を含めたこの10年間で
石黒くんの部屋に遊びに行くのは今回がはじめてだったこと。

その理由についてはSPA!(5月18日号)のインタビューや、
先月号MdNのエッセイ、またコミケの少年画報社のブースにて販売される
『それでも町は廻っている』のオフィシャルブック内、
また当ブログでも何度も語っているので、そちらを読んでもらうとして、
はじめて訪れた石黒くんの部屋は、みんなが想像する漫画家然としたスタジオっぽいものでなく、
僕の想像した通りの彼らしい部屋で、まるで大学の学生寮に遊びに来たような、
その部屋だけ10年前から時がピタリと止まったような部屋(仕事場)でした。
まるで、僕が来てくれるまで、「俺、こんな大学時代こんなんやってんで」と説明できるよう、
そのままずっと残しておいてくれてたような気がして、言葉が詰まりました。
なので、インタビューではそのことは話しておりません。

なんで「もう子供じゃないのにいまだにそれやってるの?」とか、
「そんなボロボロのもの持ち続けてるの?」とかいうことって
誰しもどこかにひとつくらいあると思うのですが、
もしかしたらそれはまだ来ていない誰かに見せる為に、
大事に残しているのかもしれません。
僕もまたものを捨てられない性質なので、部屋には色々なものが残っているのですが、
例えばほら、ここにもう聞きもしないCD、コッチは読みもしない漫画、
引き出しの中にはえーと…1段目は切れてしまったライターや電池、
2段目はもう終わった仕事の書類がほらこんなに、
そして3段目はあぁ、使いもしないエロ本…あ!
結局インタビューが楽しくてエロ本発見できなかったこと忘れてた!!
そんな第一回目から実は失敗に終わったインタビュー、
ぜひ楽しみにしていて頂けると、彼も僕もそして、
実にすばらしい文字起しをしてくれたこのコーナー担当の敏腕ミポリンも嬉しい限りです。
そしてこれから訪れるであろう部屋の作家さんたちはドキドキして待っていて下さい。
抜き打ちで行きますので、アレを隠すなら今のうちに。


また、最初に紹介した他の仕事とは、まずは今月20日に遂に発売される
アニメ『四畳半神話大系』のDVD第一巻の初回特典のブックレット表紙イラスト、
『谷崎潤一郎マゾヒズム短編集』(集英社)の表紙イラスト、
小学館きらら(9月号)の表紙イラスト、MdNのエッセイ、
そして講談社Kissの連載エッセイ『女の描き方』第2回の
満を持して平田薫ちゃんの正当性についてと似顔絵イラスト(!?)などなど。
すべてまだお見せできないのが口惜しいところですが、
また詳細が分かり次第掲載しますので、こちらも楽しみにお待ちください。


最後に告知です。明日8月11日(水)21:54〜
USTREAMで放送している『PAKU PAKU』という番組にゲスト出演します。

http://www.ustream.tv/channel/paku2
視聴方法は、↑アドレスにパソコンからアクセスして下さい。

音楽番組ですので、いつもの絵の話だけでなく、
只今レコーディング中で年末にミニアルバムも発売される
我がバンド・セイルズとしても音楽の話もたくさんする予定ですので、
パソコンやiphoneをお持ちの方は、ぜひご覧下さい。
ちなみに今放送されているのは、先週ふかわりょうさんの回のアーカイブですので、
髪型は同じですがお間違いないよう。

昨日は京都西院のハナマウイスタジオにて、
セイルズのレコーディング3日目。

行き道にアコーディオンのあっちゃんが「愛里ひなちゃん見たよ!」と興奮している様子。
愛里ひなちゃんとは数年前に流星のごとく現れて引退した、僕の好きだったAV女優の方で、
家からの電車内で見かけたらしいのです。
ひなちゃんのブログはAV女優のそれとはとても思えないほど
穏やかな生活感溢れる日常が律義に書き記されており、
ファンの皆さまも親のような目線で心配したり応援したり温かいコメントを寄せているのを、
僕も同じ大阪在住ということで親近感を感じながら、いつも見守っていました。
その情熱や魅力についてはここでは長々と語ることはしないけど、
その時作った7分を越える壮大な『ひなのバラード』を聞いてもらえれば一聴瞭然でしょう。
そんなある日、アダルト界のタワーレコードこと信長書店にて写真撮影会が開催されるとのことで、
意を決して、"写るんです"で臨もうとした次の日に撮影会中止と引退のお知らせ。
発表は突然ではあったけど、その前に体調を崩しがちだったのと、
本人がブログに書いた別れの言葉がとても丁寧だったので、
「幸せに暮らしてたら良いなぁ」と願っていました。

一方、アコーディオンのあっちゃんはセイルズの紅一点、
もちろんれっきとした女の子なのですが、
僕のサイン会の手伝いを蹴って「加藤鷹のトークショーがあんねん!」と
走り去ってしまうほどAVには精通しており、
好みの違いはあるものの、僕の貸したひなちゃんのビデオだけは
返却期間が過ぎても返さないくらい気に入っていたこと、
そして何より僕がスタジオ練習の後、毎回毎回大体1時間くらいは
愛里ひなちゃんの話をしていたので(主にブログの朗読)、
引退して2年ほど経つ今も、顔を憶えていてくれたのだろうと思います。

その話を聞いて「ほんとに大阪に住んでたんだ!今度見かけたら…」
と言おうと思ったが、「今は引退して普通に暮らしてるんだろうから、
そっとしておこう…そうアイドルとは偶像という意味。
あの日見た"愛里ひな"という女の子は僕らの頭の中だけで、
もともとこの世界にはいなかったのだ!」
と言い聞かせても、「でもありがとうの気持ちくらいは伝えたい。
う~ん、どうしたものか…そもそも本物だったのか!?」
などと迷っているうちに、阪急電車は西院の駅に到着。

ハナマウイは京都西院の駅から歩いてすぐのところにあり、
元・ヨーグルトプゥのベース・宮さんが営んでいるスタジオだけあって、
京都の名だたるミュージシャンやそれを目指している若者たちが今日も愛用している。
とりわけくるり、キセル、ママスタジオ、そしてヨーグルトプゥを輩出した
立命館大学の近くに位置していることもあり、
そこの学生さんが多いので、入口にはこんなサインと写真も貼ってあります。
こちらは正真正銘、在りし日の本物の岸田さん。

京都の音楽をやってる人はぜひ遊びに行って、その目で確かめて来て下さい。

そして午前10時予定通りレコーディング開始。
先日タンバリンと自慢のおでこでしか登場出来なかったあっちゃんも、
今日は満を持してアコーディオンを録音。2本のマイクでご満悦。

それにしてもまたおでこが光り過ぎて写真が飛んでいます。もう現代の科学では追いつけません。
最初にアダルトビデオの話題が出たついでに言っておきますと、
昔のビデオは大事な部分を隠すいわゆる"モザイク"の変わりに、
すりガラスのようなボカシや、海苔のような黒ベタで隠すなど様々な形があり、
僕が最初に見たものなどは後光のように白く発光していました。
あっちゃんの光の向こう側のおでこにも何か重要事項が隠されてるに違いません。
今度中学の修学旅行以来にサングラスをかけてコッソリ見てみようと思います。

そしてモニタールームから指令を出すいつも穏やかな笑顔が素敵な宮さん。

その声はヘッドフォン越しに僕のいる録音ブースに聞こえるようになっているのですが、
何も「ハァハァ…奥さん、まずは今日のパンツ何色か教えてよ」のような怪しげな指令ではなく、
時々飼原さんのイヤらしい話が聞こえてくることがあっても、
主に「OK、良かったです!」とか「もう一度録りましょう!」のはずなのに、
昨日はヘッドフォンから本当に「ハァハァ…そ、そこ」という宮さんの吐息が聞こえて来たので、
「まさかほんとうに!?」と思い急いでモニタールームに駆け込むと、
あっちゃんがお疲れの宮さんをマッサージしていただけでした。

そして藤野さんのエレキギター、
僕もアコースティックギター、ウクレレ、バンジョーを弾いて、
無事基本演奏はすべて録音終了しました。
その他レコーディングの模様はまたあっちゃんブログをご覧ください。
宮さん、本当にお疲れさまでした。この調子で最後まで宜しくお願い致します。
ハナマウイスタジオのスタッフの皆さまにも、心からありがとうございます。

スタジオを出たらもう真っ暗の夜の10時。京都から大阪へ帰る電車の中、
あっちゃんが「あそこに座ってるの、村中芳さんちゃう?」と言いました。
村中芳さんとは以前、これまた宮さんのやっていたカフェバー大会で、
セイルズと共演してくれたシンガーソングライターの女性なのですが、
指さす先を見てみると、それが顔も姿も全くもって似ても似つかない人で、
「違うわ!どこをどう見たら同一人物に見えるね…あ!」「どうしたん?」

こんな彼女の観察眼なもんだから、きっと行き道に聞いた話も
また全然的外れな見間違いだったのでしょう。
しかし、こうして思い出されるように記憶に刻まれていることにこそ、喜びはあるもの。
そう、僕に、そしてあっちゃんの心に確かに愛里ひなちゃんはいたのです。
「なのでやっぱ"ひなのバラード"ボーナストラックで入れてもいいかなぁ?」
と言おうと覗きこんだメンバーたちの顔は、今日一日の頑張りで疲れきっていたので、
まぁ次があるか、と思い、言葉を飲みこみました。

最後に遅くなりましたが、メンバーとひなちゃん、おつかれさまでした。

先日の挿絵の一部はこの本からでした。

9月上旬に飛鳥新社から発売。他にも挿絵をたくさん描いております。
恋愛の迷路に迷ってしまった方は、崖の上までちょっと上がって、
人間的な心理学と、動物的な脳科学の観点から眺めてみましょう。
詳細はまた後日。

また

全国サイン会ツアーではお手伝いをしてくれた真理藻ちゃん、
実はイラスト誌デビューは中学生の頃という、実は僕よりずっと先輩なので、
彼女が横についてくれていた時は、緊張で手が震えるほどでした。
そのように昔から真理藻ちゃんの絵を見てきましたが、
最近の絵は特に色彩と目線が優しくて、とても好きです。(先輩面)





他の作品はコチラ

ウェディングボードや、お父さんやお母さんの記念日、
また息子さんのお祝いにおひとついかがでしょう。

僕の場合は、その前に『その人を捕まえる』のが先ですが。

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