月別アーカイブ / 2010年07月

明日7月30日(金)になんば白鯨で予定されていた
トークイベント『中村佑介の本日休業』を都合により
8月18日(水)に延期することになりました。
大変申し訳ございません。

理由は、今月前半の体調不良による、後半のスケジュール調整によるもので、
皆様にはご迷惑おかけしますが、ご理解頂きますよう、何卒宜しくお願い致します。


中村佑介/なんば白鯨




という告知を出したものの、
たくさんのご心配のメッセージをいただき、何だか申し訳ない。

体調はすっかり回復しており、 その間仕事出来なかった分、
大忙しの締切渋滞が起こっているという理由で、
イベントは延期にしてもらったのでした。
どうやら文章の書き方が悪かったようですね。精進します。
ということですので、 ブログやそのコメントの返信は滞ってしまいますが、
こちらはいたって健康、大丈夫ですよー、ご心配おかけしました。
いつも、ありがとうございます。そのお礼に、

もうすぐ発売の書籍の挿絵のひとつが可愛く描けたのでどうぞ。表紙はまた今度。

そして最近よくガムを食べるので、ひっきりなしにオナラが出るのですが、
その画期的な対処法を見つけたので、それもまた今度。
あ、そっちはいらない?いると思うよー



昨日も季刊エスの新コーナーで取材協力してもらったり(次号掲載予定)、
以前もトークショーに友情出演してもらったり、MdN最新号のエッセイでも書いたので、
知ってる人も多いと思うのだが、『それでも町は廻っている』(ヤングキングアワーズ)や

『木曜日のフルット』(少年チャンピオン)の作者である漫画家の石黒正数くんとは、
大学のクラスメイトで、この秋、彼の代表作である通称"それ町"が
めでたくアニメ化されるということで、8月のコミケで発売される記念本に
"寄稿イラスト"なるものを描かせてもらった。

言葉の説明をする前に、僕は"寄稿イラスト"に対して人一倍強い憧れがある、
"寄稿イラストが描きたくて描きたくてしょうがない人間"なのに、
今まで一度もその機会に恵まれず、それもそのはず、あれは同じ絵を描く仕事でも、
イラストレーターではなく、漫画家さんたちの世界のはなしなのだ。
「だったらイラストという言葉を使うな!」などと無駄にスネたりもした。
同じ球を使っているからといって、サッカー場でバットを構えてるようなものだ。
足元を通り過ぎるだけで、いつまでたっても誰も玉は投げてはこないだろう。

「さっきから"キコウイラストキコウイラスト"って
そもそもそれが何なのかわからないよ!」とこれ以上世界にスネた人を作らない為に説明しよう。
こんな悲惨な感情を持て余すのはもう僕だけで十分だ。これで終わりにしようじゃないか。
お待たせしました。わかりやすい最近の例を出すと、
ドラゴンボールの何十周年かの記念本にワンピースやこち亀の作者の描いた孫悟空があった。
つまり、寄せ書きの絵バージョンということなのだが、
僕の場合はもっとさかのぼって、小学校の時、エロコミックの最後のページになぜか
作者ではない絵柄、大体友達のエロ漫画家さんやアシスタントの方の描いたイラストが載っていて、
最初は不思議に思ったものの、それを描くことによって
「オラワクワクすっぞ!(訳:なんだかわからないけど大人の世界に近づけるような気がすっぞ!)」
というトンチンカンな気を起した中村少年は、
ドラゴンボール丸パクリの自作漫画ノートの最後のページに
「中村佑介先生がんばってください!」など別の作者を装ったコメントと、
とりあえずM字開脚の裸の女の人の絵を描いたものだ。
(※中央部分はわからなかったので、そこにコメントを描いていた)

さて、もうおわかりのように、当時僕は別にエロ漫画家を目指していたわけでなく、
単純に大人への近道、もっと言えば何だかわからないけど妙に下半身がムズムズするから、
やみくもにその突破口を探し、風穴のひとつと勘違いしたのが、
その"寄稿イラスト"なるものだったのだ。
「あぁ、キコウイラスト…亀甲縛りにも似たその淫靡な響き
あぁ、神さま、どうかわたくしにキコウイラストのお恵みをー!!」
と願い続けること20年、ついにこの度友人の漫画家・石黒くんによって
その願いは天に届き、満を持して描いたというのに…

「それ町」と言えば、藤子不二雄ゆずりの昔ながらの日常ストーリーギャグ漫画で、
このようににぎやか、たくさんの登場キャラクターがいるが、

今回は真っ向から勝負しようと、左上にいる主人公の高校生・歩鳥ちゃんを択んで、
僕のタッチで描いていくことにした。
するとどうだろう。石黒くんのことは昔からよく知っているし、
「それ町」も熟読しているので、無我夢中で筆が乗り、
みるみるうちに出来上がっていったのだが、完成の一歩手前で、その手がピタリと止まった。

「ぼ、僕の女の子より可愛い…」

つまりいつも自分で描く女の子より、もっと言えば石黒くんの描く歩鳥ちゃんより、
僕の描いた歩鳥ちゃんが一番可愛くなってしまったのだ。
これはもちろん主観なので、石黒くんや「それ町」ファンの方々には申し訳ないが、
僕がそう思ってしまったのだから、もうこの気持ちを引き返すことはできない。
「別にいいじゃない?何が問題なの?」と思う人もいるかもしれないが、
これを完成させたところで、原画も手元にあるが、やはり石黒くんのキャラクターなので、
結局、描かれたものは僕のものにはならない訳である。
だからと言って完全に石黒くんのものにもならず、
この世界は宙に浮いてしまうような気がしたのだ。

たぶん一番近いのは、溺愛していた娘が結婚する父親の気持ちだと思う。
(石黒くんはキャラクターの産みの親なので、文字通り母親といったところだろう)
嬉しいのだが、悔しい。手放したくないのだが、幸せにはなってほしい。
その相反する気持ちで、しばらく作業が中断してしまったのだが、
新婦の娘が択んだ新郎・締切くんが迎えに来たので、
「出てけ、この親不孝門!一生帰ってくるな!!…ただし、絶対幸せになれよ」と完成・提出し、
身を引き裂かれた思いで、一人残された部屋でたうちまわってしまった。

その分出来は確かなので、コミケに参加される方はぜひとも見て欲しいのだが、
あんなに願っていたにも関わらず、何とも大人げない気持ちにさいなまれた寄稿イラスト。
やはりそういう意味でも間違いなく"大人の入り口"なのであった。

気付かせてくれた石黒く…いや、母さん、ありがとう。

全貌はまた後日。



小学館きらら8月号・表紙より

このイラストに描かれてる女性は夏らしくスイカを食べているが、
基本的に僕は甘いもの全般があまり好きではないので、果物もあまり食べない。
しかし唯一、好きなものがある。
それはむかし実家に住んでいた時に父がむいてくれた梨で、
あの独特な感じが忘れられず、一人暮らしをはじめてあまりお金がない時にも、
秋になるとちょくちょくスーパーで梨を買っては剥いて食べてみるのだが、どうも違う。

愛が足りないとか、そういう問題ではなく、
父が剥いてくれたのはもっとキンキンに冷えて、シャリシャリしていたのに、
しっかりと冷蔵庫で冷やしたはずの僕の梨はなんかぬる~くて、柔らか過ぎるのだ。
きっと値段が高い良い梨だったに違いないと、生活にゆとりが出てきた最近、
思い切って良い梨を買ってみたのだが、結果はやはり同じで、
「単に思い出を美化しているだけなのかなぁ」と久々に会った父に言うと、
何と、剥いてからもう一度冷凍庫に冷やし、風呂上がりに食べさせていたと笑って言う。

しかし、その秘密を知った今でも、自分一人の為にそこまでの手間はわずらわしいし、
そもそも、冷凍庫は霜が満員で指一本しか入るスペースしかないし、
そもそもそも、風呂も指一本すらあまり入らないので、
あの父の剥いてくれた”キンキン・シャリシャリの梨(以下:キンシャリ梨)”を
食べたことはなかった。そう、昨日までは。

同じような理由で、夏にもアイスは食べないのだが、
昨日はあまりにも熱かったので、コンビニのアイスボックスに目が行った。
すると一番手前に秋でもないのに”ガリガリ君 梨”というアイスがあるではないか。
面白かったので、何とはなしにそれを買って、家までの帰り道に食べてみると、
これが食感、味、温度全てにおいて、”キンシャリ梨”にソックリではないか!!
驚いて、家に着く前に棒だけになり(ハズレ)、「よし明日も買おう!」なんて思ったのだが、
いや、ちょっとなんか違う感じがする。
ふと、石田ゆり子さんのエッセイに書いてあったことを思い出した。

“きちんと生活に手間をかけるということは、今日の自分が明日の自分と仲良くすることだ。”

文はおぼろげだけど趣旨はこんな感じ。
あんなに手間をかけて父が剥いてくれたのに、
この近所のコンビニでお手軽に、しかもわずか100円で手に入ったキンシャリ梨もいいけれど、
そう考えると、何だか最近、自分と仲良く出来てなかったなぁと反省し、
今日は梨は売っていないので、夜ごはんをきちんと作って食べた。

そして煙草を買いに、さっきコンビニへ行ったのだが、
昨日あんなに大量にあった、あの『ガリガリ君 梨』はひとつもなかった。
やはり今は夏で秋の味覚を売るのはおかしいし、幻だったのだろうか。
きっと、大切なことを気付かせるための、神さまからメッセージだったのだろう。
そんなことを考え家に戻ると、友人からメールが届いていた。

"梨ガリ(『ガリガリ君 梨』のことだろう)うっまーーーー!!!"

やっぱりそうか。前言撤回。やはり何事も、
自分に優しくし過ぎるのも度が過ぎたらイケないはずだ!
だからしばらくはこの『梨ガリ』にお世話になろうと思う。
子供が出来るまでは。

子供「お父さんの剥く梨はなんでこんなに美味しいの?」
ゆり子「ウフフ、それはね、秘密が隠されているのよ。ねぇ?」
僕「お前が大きくなるまでは内緒だよ」
子供「もー、お父さんのいじわるー!もう一個!!」
一同「キンキンウフフフシャリシャリアハハハ」

あぁ、そんなことに思いを巡らし溶けそうなアイス。
浮いたお金で父にレコードの1枚でも買ってあげるとするか。
アイスも親孝行もお早めに。


お久しぶりです。最近「Twitterばかりでブログの更新が滞ってしまう…」と
周りでよく聞いていたのですが、何を甘えたことを言っとんだと思っていました。
そういう僕は"Twitter"というのが一体何のことなのか良く知らなかったのですが、
ついにTwitterを体験してしまい、このようにブログ更新の期間が空いてしまいました。

いやぁ、そりゃみんなブログの更新が止まるはずだわ。
「何をみんな呟いてんだ?」と思っていたけど、
僕ももう布団の中で「た、助けて…」と呟くことくらいしか出来ない2週間を過ごし、
実家から父がFollowに駆け付けてくれたおかげもあって、
こうして無事、Twitterは治る兆しを見せ、ブログを綴っているところです。

という訳でみなさま、季節の変わり目、楽しい夏を迎える為に、
家に帰ったらまずは手洗い、うがいをきちんとして、
Twitterをひかないようにご注意ください。
今年のツイートは特にのどに来て長引くようですので。
まさか風邪の一種だったとは、ねぇ。


そんな中、ライブでよくお世話になった京都大会の宮さんのスタジオ"ハナマウイ"にて、
セイルズのレコーディングがついにはじまりました。
幸いにもまだ喉を使う段階ではなく、リズム隊の録音。


参加メンバーは僕(アコースティックギター)と飼原さん(ベース/写真左)と、
あっちゃん(タンバリン/真ん中)とサポートの"ノスタル人"こと仲井くん(ドラム/右)。
飼原さんは今はベースを弾いていますが、実は中学生の時、BOØWYの布袋さんに憧れて
学際でエレキギター(不良の代名詞)の早弾きを披露してから20年、
何と実に一度も、スタジオでのレコーディングを体験したことがなかったので、
はじめておっぱいを触る男の子のように、目をキラキラとさせて感動していました。

これで年末発売のCDには、ベース音とベース音のすきまから、
しっかりとギタリズムが伝わってくることでしょう。

レコーディングも終盤戦にさしかかり、みんなの集中力も体力も
切れかけたその瞬間、スタジオに眩い一筋の光が射しました。

よくミュージシャンがインタビューで「降ってくるのを待つ」と言っておりますが、
「僕にも後光だけは見えた。あぁ、これが音楽の神さまか…アヤカリタイ、アヤカリタイ」と
カメラのシャッターを切ると、「音鳴らさないでくれます!?」と神のお怒りの声が聞こえてきました。

光の正体は神さまではなく女神さま、どうやらタンバリンを録音中のブースから覗く
あっちゃんの輝くおでこだったみたいです。

これで年末発売のCDには、タンバリンの音と音のすきまから、
しっかりとシャッター音が聞こえてくることでしょう。

そして、計12時間かけて5曲のリズムトラックを無事録り終え、
飼原さんの車で帰っていると、また眩い光が見えました。
音楽の神さまではなく、バイクを改造したデコトラの一種だったのですが、
あまりに電飾が派手で面白かったので、「今度こそ!」とカメラを構えると、
眩しすぎて、今度はピントが合わず写らない。

このように、本当に欲しいものは決して写真には写らないものなので、
早いとこ喉を治して、カメラではなく音楽をもって、
光ではなく、ひかりさんの姉の石田ゆり子さんを捕まえたい所存です。
それではお聴きください…
(※「リリ」は年末発売のCDには収録されません)

5月29日(土)に行われた大阪堀江hillsパン工場cafeでのライブ映像です。
客席にはいつもサイン会を手伝ってくれる真理藻ちゃんや寿一くんの姿も見えますね。

『やだな』


『あなたは』


『ビューティフル』feat.小泉ひとし(from Soda fountains)

『リリ』feat.石田ゆり子(の写真)



ありがとうございました。

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