月別アーカイブ / 2009年06月

先ほど、デザイン誌MdNの来月分のエッセイを書き終え、
こんなブログでもこうして続けてみるものだなぁと、
プライベートでタレント本以外読まない僕は、
最近、文章の仕事も増えてきたことに、嬉しいような不思議なような気分になった。
なぜならMdNの担当Tさんもここを読んでくれており、
それがキッカケになり書かせてもらっているからだ。
ちなみにTさんは村西とおる監督のブログも読んでいるというツワモノ。
2人の共通点は名前に"村"の字が入っているのと、
ブリーフを愛用しているということくらいなのに、恐縮でございます。

ほかにも、今月はふたつのエッセイを書いた。
ひとつは名古屋のギターポップレーベルabcdefg*recordから発刊されている
『Merci Magazine』という本の次回第2号内にある、
最近ハマっているものTOP5みたいなコーナー。
TOP5と聞いて、即座にAV女優5名の顔が浮かんでしまった僕は、
下着以外にも村西監督との共通点がありそうだが、
TPOを考え、今回は別の少し変わったモノを取り上げた。
ラジオを聴いてくれてた人たちにはお馴染みのものですので、お楽しみに。

そしてもうひとつの媒体はまだ発表出来ないのですが、
京都のおすすめポイントを紹介するというもの。
京都と聞いて、お寺でも抹茶でもなく、なぜかSMを連想してしまった僕は、
やはりますます村西監督と共通点がありそうで、
もはや別人とは思えないくらいにまでなってきたが、
他に紹介する方は、QやCも名を連ねており、またまた恐縮でございます。
解禁日になったら、それもここで発表しますね。

そしてまた仕事に戻り、次に表紙の絵を描かせてもらう本を読み終える。
とある兄妹が事件を解決して行く、僕が産まれる前に書かれた推理小説。
内容もテイストもすごく面白いのは今は少し横に置いとかせてもらい、
最近は「なるほどこんな言い回しをした方が伝わりやすいな」
など無意識に文章の勉強をしてしまっている自分に少しだけ本末転倒を感じるけど、
まだまだ上手くなれると思えるものは最近そうなかったので、
文はとても楽しい。

最後に、まだ配布規模は未定で詳細も公表出来ないが、画集には特典がつく。
それは1000枚注文していて、「それくらいなら全部にサイン書くよ」と冗談半分で言っていた。
先ほどデザイナーのトレモロランプ・前川景介くんから電話があり、
「あ、特典の方はもう印刷所に入稿したよ」と言われた。
画集本体の最終入稿がまだなのに何故かと問うと、
「そっちはサインする時間がかかるでしょ」とのこと。
夏前にマッキー3本持って再び東京決定。がんばれ4000文字。

うかつに文は楽しいなどと言うものではない。

昨日はS▲ILSのCD用に、エレキギターを録音するため藤野リーダーが来訪。
「あと10分で行く」とメールがあったので、急いでお風呂に入ってたら、
5分くらいでインターホンが連打され、僕はまだ全裸でちょっと待ってー!ちょっと待ってー!
と叫んでいましたが、これはきっと幸せなことだなぁとパンツを履きながら思っていました。
なぜなら、以前の家にはお風呂がなく、そもそもそんなこと自体起こりえなかったからです。

3年前まで暮らしていたその風呂なしアパート3階の部屋には、
外の廊下に面して和式トイレがあり、
すりガラス越しに用をたしている姿が映ってしまうので、
人の足音がした時なんかは、よくブルブルと我慢していたものです。
その頃、大学時代の友人で当時のバンドメンバーでもあったきぃちゃんが
有難いことに良く遊びに来てくれていたのですが、
決まって彼女は僕が"大"の方をしている時に訪れたのです。
女の勘が嗅ぎ付けるとと言いますが、何もこんなもん嗅ぎ付けなくてもいいのに、
「いるのはわかってんねんぞー!早く拭いて出て来い!!」とすりガラスをバンバン叩く始末。
「あぁ、ここにいるのわかってるんなら、尚更叩かないで欲しいんだけどなぁ…」
と小さなカーテンを取り付け、トイレが外から見えない部屋を夢見たものです。
そんなきぃちゃんも、今では一児の母として東京で幸せに暮らしております。
娘のねいろちゃんも、何が何でもトイレのしつけだけは完璧なお嬢さんに育っていることでしょう。

面白いことに、彼女が東京に行く前に住んでいたマンションに、
そのことを知らない藤野さんが結婚してから引っ越したという偶ぜ…
…あ、藤野さん待たせてるんだった。とTシャツとズボンを履いて、
濡れた髪のままやっとドアを開けました。
昨日の大阪は梅雨狭間の夏日で、とてもジメジメと暑く、
藤野さんの録音後に飲もうと買ってきたビールは
もうすっかりぬる~くなってしまっていました。
2曲だけだったのでおそらく2時間くらいで終わるから、
冷"凍"庫の方に冷やしておくことにしました。

「あ、もう一回いい?」「あ、もう一回いい?」と
女の曲線をしたエレキギターと何度も何度も絡み合うことをやめず、
犬のように水をかけたくなる。

結局終ったのはそれから5時間も後のこと。
それでも夏にピッタリないい感じのエレキギターも入り
ご機嫌に「やっと飲める~!」と冷凍庫から出したリーダーの缶ビールは、
案の定、カッチカチに凍っていました。
これが僕のミスなら、それを鈍器にして頭をガツンといかれ、
次の日の朝刊に「バンド内人間関係のモツレか!?」と載るところですが、
今回ばかりは自分の否を認めたリーダーは、
何も言わず、お湯を溜めたオケの中にビールを浸からせ、
その前でじっと待っていました。
それがまるで、お風呂に入っている僕を外で待っている
5時間前の出来事とあまりにも酷似していて、
こんな犬みたいなして外で待っていたのかと思うと可笑しかった。
抱きしめたい。

待つ男、初夏に蜃気楼を見る。
待たせる男、心のすりガラスを見る。
今日はそういうお話。


追伸/画集サイトに松本隆先生から頂いたコメントを掲載しました。樽谷先生ドッ緊張。

昨日は髪を切りに近くのいつもの美容院に。
担当さんは「中村さん、今度アレ出すんだって!えっと…えっと…写真集!」
としきりにお客さんや他の店員さんに宣伝してくれていたが、
僕はアイドルではないので、りえちゃんバリのヘアヌード写真集も、
ましてやVOWバリの面白写真集も出す予定はなく、
出せるものと言ったら汗とうんこと画集くらいだ。
いつものそんなキツイ、いや違うよ愛のある突っ込みに、
担当さんもとうとう耐えられなくなってきたのか、
しきりに若い美容師さんへ「いや、若い子の方がいいと思って」
という言い訳付きで、僕の担当を逃げようとする。
美容院って、そういう制度だっけか。やっぱり逆のような気がするので、
これからも訳もなくドシドシ、いつものあの担当さんに髪を切ってもらいに行く次第です。

その後はスタジオ。吉高由里子一筋だった飼原さんは、
意中のヒトが玉木宏とお熱報道を受け、スネて佐藤ありさという子に乗り換えたらしい。
佐藤さんには悪いが、きっと強がりに違いない。
おいベース!諦めるのも男になるのも曲を作ってからだ!!
僕と『ゆりこ』という同名ラブソングのコンペを開こうじゃないか。
僕の方は石田ゆり子さんだけど。


今日は以前描いた似顔絵をお友達に渡す為、近くの喫茶店に行く。
お土産にフランスパンとベーコンを頂いたので、
お返しに先日観た『ターミネーター4』の話でもしようと思ったけど、
話し始めると「ボカーン!」と「ドカーン!」しか感想の言葉が見当らず。
次にリベンジしようと思い、別れてから今度は『トランスフォーマーリベンジ』を観に行った。
観終わって、大方の予想通りやはり「ボカーン!ドカーン!」という
映画の克明なリポートメールを送っておいた。
同じ失敗なら早めに転ぶべきだろう。

その後は、digmeoutART&DINERに行って夕食。
サケロックの浜野謙太さんに遭遇。「あなたの絵はヌける!」と言っていた。
真面目な僕にはちょーっと意味が解らなかったけど、
おそらく竹久夢二の人気をも抜けるというような意味だろうと思う。いい人だ。
そして、ハンバーグにしようかカレーにしようか迷っていると、
マスターの古谷さんが「じゃあ、ハンバーグカレーひとつ!」なんて
メニューには載っていない男前な注文を通してくれた。
二兎追って二兎とも得ることもあるみたいだ。

お腹が空いていたのに、もう胸がいっぱいでなかなか食べれなかった。
あ、出てくる前にフランスパンも食べたんだった。しまった!

ボカーン!ドカーン!こうして僕は一兎を失い元通り。
愛ちゃんはハマジがいなくなって寂しそうだった。

帰ってくると、飼原さんからファイル便が届いていた。
もう「ゆりこ」を作ったのかと思い焦って開いたら、別の曲のベースだった。
でもとってもいいウッドベース。それをミックス、そしてアイデアが浮かび僕も録音。
S▲ILSの次のライブで配るデモCD第3段、凄くいいよ。ちょっと面白いよ。
期待していてください。「ゆりこ」は入ってないけど。

色々な借りが出来る日々。

という訳で、昨日は東京まで日帰り出張してきました。

まず最初の目的はイラスト誌"季刊エス"編集部を訪れること。
大学を卒業し、イラストでもなく絵画でもなく漫画でもない、
そんな自分のふわふわとしたやりたいことを絵に記し投稿し、
はじめて受け止めてくれたのが季刊エス。
2001年あたりのこと。それから長い付き合いとなります。
勿論編集部は東京にあるのですが、編集長の天野さんは関西出身の方なので、
ご実家に帰省する際に、申し訳なくもこちらで打ち合わせをさせてもらってばかりで、
今まで編集部に行く機会はありませんでした。
そして2003年、天野編集長から画集のお話を頂きました。
僕の最初の理解者であり信頼をしている季刊エスからの画集、
断る理由など何ひとつ見つかる訳もなく、その場でお返事をしました。

一方その頃、大学時代の友人・前川景介くんは、
建築の世界から元々興味のあったデザインの世界へ足を踏み入れるべく、
単身東京へと旅立ちました。
そして立派なフリーランスのデザイナーになり現在に至ります
画集の話を頂いて、まず真っ先に思いつくのは本には欠かせない装丁とデザイン。
僕もイラストレーターとして、たくさんの素晴らしいデザイナーさんと関わらせてもらってきたのですが、
それについては迷うこともありませんでした。

それから、この3人の長い長い闘いが始まります…
と、このような制作日誌は画集の特設サイトの方に書くとして、
3人でのおそらく顔を合わせる最後の打ち合わせの為、
飛鳥新社の季刊エス編集部へ向かったのです。

エスのイメージキャラクター「絵寿ちゃん」を描かせてもらい、
同時にそのストーリー連載を持たせてもらっていた頃、
かつて僕も投稿していた読者コーナーにとても魅力的な、
いや、まったくもって悔しくなるほどの可愛く美しい女の子の絵を発見しました。
作者はフミカさんといって、それからもよく見かけては、
横山たかしのハンカチが千切れるほどの悔しい思いを胸に、
「自分ももっともっと頑張らなくては」と励みにしたものです。

はじめて訪れた編集部には、天野さんほか数名の方が働いていらっしゃって、
名刺交換となったのですが、「はじめまして○○です」と渡された4枚の名刺すべてに、
何とその絵寿ちゃんの絵がデカデカとプリントされているではありませんか。

思いもよらぬご対面に、オラ恥ずかす~!!
嬉しげに自分の絵のカードさ持っちゃって、
一体オラ東京まで来て何しよっとか!?
のびにのびた画集に対する神さまからの天罰だと思い、
甘んじて受け、大切に保管しようと思います。

しかし、ご対面はそれだけじゃありませんでした。
何とあのフミカさんが編集部のお手伝いに来ていたのです。
僕は彼女のファンなので、「好きです。サイトも見ています!」
と言うと、「すっ、すみません!!」と謝られてしまいました。
おそらく彼女の裏の顔は腕利きのハッカーで、サイト閲覧者のパソコンにウィルスをまき散らし、
そのせいで潰れた世界中のパソコンの数は日本の人口を上回るほど…
というのは冗談で、とても謙虚な女性でした。
なので安心して、みなさんも是非ごらんくださいね。

無事画集の最終チェックや打ち合わせ、インタビュー収録も終り、
そのまま別件の会議の為、移動。
それはまだ極秘ですが、みなさんの前にお目見えするのは
まだちょっと先の来年のおはなし。面白いことになりそうですよ。

そして最終の新幹線で大阪へ帰ってきました。
東京は梅雨入りのようで、向こうは雨がざぁざぁ降っていましたが、
僕の町にはまだ雲は届いていないようです。
家の前の煙草屋のおばあちゃんは行きに寄った時「あついねぇ」と言い、
帰ってくると「おかえり、夜は冷えるねぇ」と言っていました。
東京へ行ってきたことはなんとなく内緒にしておこうと思いました。

一昨日はS▲ILSのアコーディオンと女性ボーカルパートのレコーディング。
あっちゃんは鍵盤を弾くと勇ましく、歌を歌うと微笑ましい。
その貧坊っちゃまの衣服のようなコントラストがとても面白いです。
7月のライブではお配りする予定なので、
ロリータボイス7月号、楽しみにお待ちください。

明けて昨日は、その2人で盟友Soda fountainsのレコーディングに参加してきました。
ソーダ・ファウンテンズというのは、Vo伽音ちゃんと、小泉ひとしくん、橋本崇さんのポップスユニット。

関西の方なら関テレの天気予報で彼らの代表曲『恋の扇風機』や『自転車に乗って』が
使われているので、聴いたら「あ、知ってる!」という方も多いはず。
そんなソーダの今秋~冬発売予定の1stフルアルバムの中の1曲に、
光栄にも我々S▲ILSからあっちゃんはアコーディオンで、僕はコーラスで参加させてもらうことになり、
阪急沿線にあるSodaスタジオにお邪魔してきたのですが、
こいちゃんの家…い、いえ、小泉さん所有のスタジオには恋の扇風機は1台もなく、
80年代製の全然冷えないのに電気代だけはやたら喰いそうな埃だらけのエアコン。
自転車にも乗っておらず「現チャは持ってますよ?」というヤンチャぶり。
やはり「ポップスをやっていても、根底にあるのはロック魂だ!」というアナーキー精神いっぱいの
いまだかつて誰も足を踏み入れたことのない未開のスタジオに独占潜入!
カメラは見た!密着Sodaスタジオ24時!!
レコーディング風景とともに写真を添えてチラッと紹介したいと思います。

まず最寄駅でこいちゃんが、人間1人はまるまる入る大きさの謎のリュックをしょってお出迎え。
おそらくこの中に兄が隠れていて、こいちゃんがピンチになるとクルッと裏返って戦うのだと思う。
あ、間違えた。あっちゃんのアコーディオンリュックを親切に持ってくれてただけだった。


道すがら、ミスタードーナッツでの一コマを隠し撮り。
ポンデリングの前を通る時だけ、どうしてもブルース・リーの表情になってしまうこいちゃん。
何かの儀式かご病気なのかもしれません。お大事に。

そしてスタジオへ到着してまず発見したのが、壁に何箇所か点在する謎の文様。



「はじめは壁いっぱいにあって、夜になると満点の星空が光っていたんですけど、
テープの粘着力が弱くなりポロポロ落ちて、今では3つしか残ってません。」と苦しい言い訳。
これは「魔の三角海域」と呼ばれ、3点の真ん中に入ると物質が異次元に飛ばされてしまうという、
バミューダトライアングルの形に酷似している。と思ってたらあっちゃんが消えた!?
あ、ただトイレに行ってただけでした。しかし怪しい…

そして机の上に無造作に置かれた日用品の数々。



一見乱雑に見えるが、レコーディングの際緊張しないようにと、
計算し尽くされた散らかりで、わざとアットホーム感を演出するあたり、
かのスウェーデンはタンバリンスタジオを目指すソーダスタジオ経営者としてさすがの一言。
そうこうしてるうちレコーディングが開始。

こいちゃんの必要以上の前傾姿勢に、さすがのあっちゃんも緊張の面持ち。

が、本番がはじまると、実に堂々とした貫禄あるアコーディオンさばきを披露。



その演奏に鬼プロデューサー小泉氏もふんぞり返りながらも「うむ」と納得の表…ちょっと待って!

なぜか手元に一味唐辛子が!?
おそらく下手な演奏をした者には、傷口にこれを振りかけるに違いない。
虎の穴もビックリの恐るべきスパルタ方針を持つ小泉…いや鬼泉プロデューサー。
あっちゃんは無事、振りかけられず済みました。
そして写真やメモを撮り、取材を続けている僕に「次はテメーの番だぞ!?」と
生肉を喰らい罵声を浴びせかける鬼泉氏。

そうでした。次は僕のコーラスの録音だったのですが割とすんなりオーケーテイクで無事終了。
レコーディングも終りご満悦の表情で勝利の祝杯をあげる小泉氏。

言ってませんでしたが、この写真から見てわかる通り身長は3mあるにしろ、
もしかしたら彼は本当は心やさしい動物で、
歪んでいるのは我々現代人の心なのかもしれませんね。
最終的には心洗われる1日でした。

そんな小泉ひとし率いるSoda fountainsの1stフルアルバムは秋~冬に発売。
他の曲も先行視聴させてもらいましたが、様々なジャンルを網羅した外向きのポップスが目白押し。
こんなに晴れていたのに、カーテンを閉めっぱなしの内向きの青年が作ったとは
到底思えない素晴らしい出来栄えとなっておりました。
僕らの参加した曲もどう仕上がるのか、秋から冬を楽しみにお待ちください。


こいちゃんありがとう。楽しかった。

そして今日は画集のインタビューと、
来年の凄いプロジェクトの打ち合わせの為、東京出張。
みなさんコメントどうもありがとう。お返事は帰ってきてから書きます。
さて、がんばるぞ。

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