月別アーカイブ / 2009年05月

おにいちゃんもおねえちゃんも、
心がシンプルで太陽までぴんと伸びて、
目を細めるほど綺麗でした。
おめでとう。ありがとう。


小説家の月島淳之介先生が実家の富山に帰られるということで、
我が家で送別会を開くことに。

小学館きららや大学漫画、季刊エスでもお仕事を共にした月島さんとは、
実は大学時代からの付き合いで僕のふたつ先輩にあたります。
元々仲良くしてもらっていた同じデザイン学科の先輩の、隣の部屋に住んでいた月島さん。
学生寮の壁なんてあってないようなものなので、
いつの間にかお友達になっていました。
お互いの作品を見せ合ったり、音楽を貸したり、小説を貸してもらったり、
TVゲームをしたり(←実はほぼこればかり)、
卒業した後も近所に住んでいたこともあり仲良くしてもらっておりました。

突然のことだったので、折り紙の輪っかとか、クラッカーとか、
名前入りハート内輪(あ、これはいらないか)とか、
顔にぶつける用のケーキとか(これもいらない)、何も用意出来なかったけど、
とりあえず、ありもので料理を作り、お酒を用意し、ゆかりのあるみんなを呼びました。

集まってくれたのは、まずは草壁コウジさん。
昔、お互い仕事がない時に、ラジオを一緒にやったりしてましたが、
今や雑貨屋・ヴィレッジバンガードのフリーペーパーコラムや、
あの有名テレビ番組の構成作家などを手掛けられています。
それなのに、女の子好きが嵩じて…いや、自然保護の為「アワビを飼いたい!」と言い出す始末。
(まったく変わっとらん!いや、ひどくなってる!!)
僕の部屋に来てもずっと黙々と春画の本を読んでいました。(もうフォローしきれない!)
月島さんとは同年代で同じ文章を書く仕事をしていて不思議な縁があります。

そして後輩なのに、展覧会やCD制作でもお世話になりっぱなしの竹内くん。
竹内くんは風貌こそヒッピーのようでもありますが、女家族で育ったので礼儀正しく、
彼の後にトイレに入ると、必ずトイレットペーパーは綺麗に切り取られ、
便座の蓋はこの通り。

なのでトイレから出てきた草壁さんは、女性がいるんじゃないかとキョロキョロしていました。
いません。だって後は杉浦くん、西川くん、そしてS▲ILSリーダー・藤野さん。
と"男7人夏物語"、もしくは"ドキッ!男だらけの水泳大会!!"状態で会は行われます。
そこ、草壁さん。貝じゃないですよ。

あまり喋らない杉浦くんはガットギターを持ってきて、
ブラジル語でボサノバを弾いておりました。
何の曲かは知らないけど、言葉以上にいい音楽だなぁと思いました。

西川くんは最近、介護福祉の仕事をはじめたらしく、
表情も明るく変わっておりました。
iPodも買って、もしかして単純にそれが要因なのかもしれません。

一番年上の藤野さんは酔っ払って一番年下のようになっていました。
それでもお酒の氷を人差し指でかき混ぜる癖は忘れていない所を見ると、
酔いなど存在せず、ただの照れ屋なだけと思わずにいられません。

"大人"と呼ばれるはずのいい年した人たちが集まっているのに、
そんな面子なものだから、新聞で問題になっているような話題は一切出ず、
いつも通りの帰宅部中学生みたいな話で持ちきりでしたが、
先日の東京講演会にお土産に頂いた"東大ゴーフル"というものをみんなで食べたので、
次集まる時は中学3年生レベルの
「裏ビデオは存在するらしい」程度の話にはなっていると思います。
ごちそうさまでした。

寂しいし、悔しいけれど、
幸せな結末の小説の途中に別れのシーンはつきものですから、
元気に手を振って見送りたいと思います。
月島さん、お元気で。
また会えることを願って、借りてる漫画は返しません。
悪しからず。


朝起きると、ビールの空き缶と煙草の吸殻の山、
そして遅いので泊って行った竹内くんの寝具はやはり礼儀正しい。

また新しい1日がはじまります。

兄の結婚式のひきでものの為にイラストを描いた。
思い返してみると、これだけ大量の似顔絵を含めての人物画を描いてきたというのに、
親族は一度も描いてこなかったことに気付く。
ま、まさか"描いてない"のではなく、"描けない"のではないか!?
などと心配も束の間、噴き出す程にこれまでで一番似ているものが出来あがり、
昨日無事印刷所へ入稿を終え、一服しようとするとちょうどタバコを切らしていた。
近くにコンビニもあるのだが、たばこ屋さんへ行く。
タスポカードの導入で、喫煙者の大多数はカードを申請しておらず、
物ぐさな僕も例に漏れずだが、自販機を使えなくなったので、
たばこ屋さんが大打撃を受けているらしいというニュースを見てから、
ずっとそこで買うことにしている。

そのいつも行く、角のたばこ屋は老夫婦が営んでいて、
2日に1度は行くので、顔を憶えてくれてるようでいつも嬉しい。
おじいちゃんはアコーディオン奏者らしく楽器が大好きなので、
バンドの練習前に寄ったりすると、さぁ大変。
背中にしょったアコースティックギターや8弦ウクレレに興味を示し、
話は十数年さかのぼり楽しいのだが、大遅刻してしまう。
なので急いでる時は楽器を外に立てかけ、店内に入る。
おじいちゃん、ごめん。

一方、おばあちゃんは3回の1度、「これ持って行き!」とライターをくれる。
100円ライターと言っても1週間で切れるものじゃないので、
はじめは「前頂いたので大丈夫です」と断っていたが、
最近は「どうもありがとう」と毎回もらうようにしている。
祖母が生きていた頃のことを思い出す。
昔から想像力だけは豊かだった僕は、それでも子供の持つような世界なので、
500円玉であろうと、祖母の財政に大打撃を与えるんじゃないかと、
おこずかいをくれようとしても断っていた。
喜んでくれると思い、せっかく良いことをしたのに、
その時、祖母が少し寂しそうな顔になったのが不思議だった。

友達に子供が産れ、はじめて幼い子に対し可愛い!保護したい!目に入れたい!!
という感情が芽生えて、もうほんとに何でも買ってあげたくなってしまい困る。
ついこないだも、大学の友人の子供に手を引っ張られ、ディズニーストアに連れて行かれると、
たいこのおもちゃを抱えじっとして動かない。なんて可愛いのだ!
よし、只今ドラムレスのわがバンドに迎え入れよう!!
とレジに持って行きそうになると、母親である友人に「我慢できない子供になる」と注意された。
まぁそういうのもあるけど、たばこ屋のおじいちゃんおばあちゃんは、
きっと僕が孫のように見えていて、同じような気持ちでライターをくれているので、
今では喫煙所である僕の台所はライターでいっぱいだ。
その計算で行くと、おそらく5年ほどであのたばこ屋にあるライターは
全て僕の台所に移植される。これで次の職は安泰だ。
とは冗談だけど、また今度、早めに出て楽器もしょってこう。

式を控え、兄が「おばあちゃんには見てもらいたかったなぁ…」と悔やんでいた。
それでも僕も最後にもらったおこずかいだけは、やはり使えないままだ。


昨日はS▲ILSのみんなでご飯を食べに行きました。
ベース飼原さん行きつけの城東区は野江内代にある台湾料理店「PEI-PEI」。
民家のガレージを使った文字通りアットホームなお店で、
店主のおじさんに「料理の予算700円くらいで大丈夫?」と聞かれ、
お腹は空いていたのですが、まぁこういうとこは、基本お酒を呑むところなんだろうし、
「はい、大丈夫です」と答えると、大丈夫じゃないほど大量のコース料理が出てきました。
一応メニューもあるのですが、その日の仕入れによって変わるみたいで、
ぜんぶ凄い美味しくて、酒飲みのメンバーもあまり呑まないほど。
ただ一人大酒呑みの方(プライバシー保護の為匿名)にとってはあまり関係ないらしく、
途中コンビニにピットインし、ウコンの力を補給!その間わずか0コンマ5秒!!
その上帰り道に「ウィニングラン」と言わんばかりに、行きつけのバーへハシゴする始末。
ここまで来るとF1レーサーというより、F1カーそのものだと思うので、
今度は是非、提供企業名がとデカデカとプリントされたTシャツでもプレゼントしようかと。
いつかライブで「Marlboro」の衣装を着てる人がいたら、それが奴・マシンです。
それにしても、また行きたい。飼原さん謝謝。
そうそう、mixiにS▲ILSのコミュも出来ました。
別名"おしり教信者の会"、これに参加すればクラスの人気者間違いなし!
とは行きませんが、変わり者の椅子はとりあえずキープということで、
どうぞごひいきに。

帰り道、最近はAV女優・秋元美由ちゃんのモノマネ「ダ(ん)メ…」でブレイク中の
アコーディオンあっちゃんが不思議なことを言い出だました。
警察官の自転車を指さして、「あの後ろの箱、一体何が入ってるんですかねぇ?」と呟いたのです。
これには大変驚きました。その突拍子もない質問に対してもそうですが、
自分のことに関して、子供のようにとにかく何にでも興味があって、
興味のない話題でも適当に合わせられる大人な部分も
持ち合わせていると自負していたのですが、
「え?無線とか警棒とか書類とか…でも別に何でもいいじゃん」
なんて無意識に答えてしまったのです。
自分が興味のないものなんてあったんだぁ…と世界に変に感動していると、
「何でもよくないです!"隠されてたら見たくなる"これが女性の心理です!!」
と怒られてしまいました。
彼女が言うに、だから女の子は手紙や便せんなんかが好きなんだそうな。
どうなんでしょうね、女性のみなさん。
僕の意見としましては、それはあくまで隠す側であって、くじ引きや無人島やミニスカートなど
隠されたものに夢をかけるパイオニア精神は、通常オトコのものなんじゃないかと思うのです。
しかしそこで納得がいったのは、最初の行のモノマネが証明しているように、
彼女は半分男なので、「そうだね」と言葉を呑みこんだまま、
行き道に買ったフランク・シナトラの『MAY WAY』が靴の底に馴染む帰り道。
"それよりもずっと大切なことは わが道を進んだこと"だってさ。
かぁっっくい~。男だねぇ。

画集の完成ももう少し。兄の結婚式ももう少し。
自分のやるべきことをきちんと。そうだ、これがマイ・ウェイ。

みなさん、お元気ですか?

僕は新型インフルエンザにかかれない程、家にこもってある作業をしていましたが、
唯一会う人間、その名も"深夜のコンビニの店員さん"までもがマスクをつけていたので、
「あぁ、ついにここまで来たか…」とお茶でも出してあげたい気持ちになりました。
その作業というのは、先日の講演会に来てくれた人はご存じの通り、
「出る出る」と言って3年間出ず、その間にも絵はどんどん溜まってって、
おかげで200ページを超えるフルボリュームな内容となった画集が、
この夏ついに発売されることになり、その最後の仕上げとして表紙を描き上げました。
本のタイトルは『ブルー』といって、大学生の頃のオリジナル作品から、
2008年までの仕事もすべて収録されており、
只今、ワンノートやタイフーンミニスターズのジャケットデザインもしてもらった、
トレモロランプの前川氏によって、デザイン作業が着々と進められております。
発売される頃にはこのインフルエンザの猛威も落ち着いて、
かわりのこの可愛い本が流行したらいいなぁ。ってことで、こうご期待。

どうかお大事に。

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