月別アーカイブ / 2008年09月

今日は10年来の付き合いのぱぱぼっくすの樽谷先生の家にはじめて行き、
考えれば今年はじめての鍋を食べました。
「どんなのがすき?」のメールに、「椎茸とマッシュルーム以外なら何でも好き」と答え、
待っていたのは一口サイズにこねられたお手製の鶏団子鍋に
おいしいおいしいと人一倍食べる僕。
これが女の子とのやりとりなら言うことないのにと思っていたのは先生も同じだったようで、
はじめてなのにチームワークたっぷりの8弦ウクレレと
12弦ギターの恨み節セッションからも見て取れたようです。
元クリンゴンのベースの方とエブリデイピープルのベースの方がそれを見て、
「こういう時ベースは損やわぁ」と言っていましたがそんなことはないのですよ。
はい、そんなことはないのです。

料理のお返しにその場で歌を作ってあげたのだけれど、
サビで"鶏団子 僕の為にありがとう 樽谷~♪"と、
メロディが足りなくて感謝の歌なのにどうしても呼び捨てになってしまうのは、
僕の本心がそうさせるのか、神さまの悪ふざけのどちらかでしょう。
CD棚を見ると、新旧アレもコレも何でもあって、
エレクトリックグラスバルーン(現・スギウラムでサニーデイのドラム丸山さんが初期在籍)
まであるんやぁと感心していたら、自分の昔の曲がかかって、
そんなとこまでは押さえないでいいのにと思い、
お酒を呑んでいない僕の顔も赤くなりました。

ごちそうさま。ありがとう。また遊びに行くね。
樽谷先生がボーカルの10年前の伝説のバンド"プチジェット"の音源を持って。


BGM:中村佑介『ぱぱぼっくすの歌


徳永憲の6枚目のフルアルバム『裸のステラ』が発売されました。
実は先日のS▲ILS東京ライブの打ち上げの際、
出演されていたエレキベースの坂本さんは、ワイキキレコードの社長でもあるので、
サンプルを頂いていたのですが、もう本当にずっとファンなので、
封は開けずに、発売日まで待って、きちんとジャケットつきのものを買って、
ようやく一昨日から聴き始めております。

プレパラートのような薄いガラスのレンズ越しに世界をじっと見つめていた男が、
ズボンの土を払い立ち上がって「お先に失礼」と何処かへ歩き出します。
その横顔は諦めでなく、とてもすがすがしく、
僕もどんな顔をしたらいいのかわからないけど、
今日のことは忘れないだろうなと思いながら、
小さくなる後ろ姿をいつまでもいつまでも見つめていました。

失礼も承知で、前知識のない人のために形容するなら、
初期の小沢健二、純文学が売っているミドリカワ書房、
男性版小島真由美、ひとりでたま、ウディアレン吹き替え版、
ひとつでも引っかかった人は、今タワーレコードに行ったら視聴出来ると思うので、
ヘッドフォンを耳にかけ、表題曲『裸のステラ』だけでも聴いてみて下さい。

芸人の山田ジャックが憧れの人に会いたくない理由に
「触れてしまったら神さまは消えちゃうからね」と言っていたのですが、
そうだね、だって本当は生きてる神様なんていないんだものね。
だけど必要な時もあって、その秘密をぎゅっとポケットの中で握り続ければ、
その嘘も本当のこととなるのです。僕にとってのそんな音楽、
徳永さん、ありがとう。いつまでも、ありがとう。



ということで、先日言っていたPORTRATION~アーティスト編第1弾はつじあやのさんでした。
つじあやのさんのカバーソングばかりを集めた『COVER GIRL』というアルバムは愛聴していて、
そんな中、その続編『COVER GIRL2』のジャケット依頼があったので快く描かせて頂きました。
先日の展覧会の様子を雑誌で見て、それで決めたとのこと。
この『COVER GIRL』というアルバムも、他の人の楽曲をカバーすることにより、
より本人の存在感を浮き立たせるというコンセプト。同じですね。
つじさん本人から送られてきたレポート用紙に、
あの子の似顔絵やあの人の似顔絵に○がついていたのがとても不思議でした。
同世代の女性アーティストで、しかもポートレイトというのははじめての経験でしたが、
また一人では出来なかったことが出来たのも、みなさんのおかげです。
これは『サポーターも12人目のメンバー』的なことでなく、
もっと直接的なほんとのはなし。どうもありがとう。

続くアジカンのシングル『藤沢ルーザー』もおととい完成させ、
そのうち発表されると思いますが、段々と女性観なんて大それた事は言わないまでも、
人物像のようなものが変わってきています。
描く線や色彩もどんどんシンプルにシェイプアップ出来るようになりました。
頭の中の本当は形もない理想より、ちょっと待てよく見ると現実の方が美しかったのですね。
偶然にもあやのちゃんと同じレコード会社の斉藤和義さんの初期の名曲
"君の顔が好きだ"の歌詞でもそのようなことを歌われておりますが、
そう、ただそれだけのことで意図もなく、最近は自然に元気にやっております。

昨日はバンドリーダーの藤野さんがぶどうを持って遊びに来てくれました。
僕の描いたぶどうより、もっとずっと甘かった。
なに、手はベタベタになるものです。

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