月別アーカイブ / 2008年02月

今日はドリーと京都へ内藤ルネ展を見に行きました。
今まで同じ少女画でも中原淳一は共感できるけど、
何故か弟子で画風も似ている内藤瑠根(漢字ではこう書くらしい)には
今ひとつピンと来ず、「好きな画風なのになぜだろう…?」という霧が、
今回、気まぐれで展覧会を見に行ったおかげで晴れました。

内藤さん、いやルネちゃんは少女として少女を描いていたんだね。
女の子にしか生み出せないような可愛すぎてドロっとした世界がそこにある。
例えるなら真夏の甘すぎるケーキ。
だから、あまり男としては共感出来なかったんだなぁ、別腹じゃないから。
そして驚いたのは、薔薇族の表紙もずっと描いてたということ。
ソレイユより、そっちの男の子の方がもっとずっとリアルでセクシー。
竹久夢二や中原淳一の展覧会に比べ、男性客は僕一人で、
憧れと言うより、共感するのは、年齢も様々な恋する乙女達。
デパートで迷子になり、化粧品売り場の前を通り過ぎるような場違いな感覚。
とても勉強になりました。日曜日までISETAN7Fで開催中なので関西の方は是非。

その後、本当の迷子になり、京都の町をあっちこっち不安気に歩いている途中、
ドリーがコートのポケットに手を入れてきたので、ゴソゴソと弄ると、
チョコレートが入っていました。
言葉にならないので、リプトンに入り、お返しに絵を何枚か描いたその時です。
僕の少女は僕ではなくなったのです。

BGM:宮村優子『ママ・トールド・ミー』

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのニューシングル
『転がる岩、君に朝が降る』が発売されましたね。

僕はこの曲、今までの中で一番好きです。
パッと聴きはソフトで明るい印象ですが、
これまでにない程の力強く外へ向かったメッセージ性と、
まるで4つのタイヤが回り走る車のようなバンド演奏に、
ハッキリとした色合いを択びました。
また、同時に発表された3月5日発売のニューアルバム
「ワールド ワールド ワールド」のジャケットも手にとって実際見ると
また印象が変わってみえると思います。
12cm×12cmの正方形は小さいようで大きい世界です。
みんなiTuneなんかで音楽買わなけりゃいいのに。
いっぱい寄り道したらいいのに。
というメッセージを込めた訳じゃありませんが、
そんな気負いでいつも描いてます。
アナログ盤も出るということはきっと彼ら4人も同じ気持ちなのでしょう。
売り手というより、買い手として、ファンとして音楽が大好きなのです。

昨夜フランス座へ行くと、顔見知りなものの、
今まであまり話したことのなかった方が、
大好きなb-flowerとビスケットファンが「実は僕も大好き」だと。
音楽に詳しい人はたくさん出会ってきたけど、
邦楽の、そんな人、今まで出逢った事なくて、
もうそれだけで「やった!」って感じがするね。
まるで、ずっと詰まってた鼻がメンソールで風も痛い程に。
やっぱ寄り道してみるもんだ。ね、

展覧会に向けての練習の為、会った方は「描いて」と遠慮なく言ってください。


BGM:セラニポージ『さよならイチゴちゃん』

窓硝子をボツボツと叩く音で目覚めたので、
「今日は久々のバンド練習なのに、雨なんてテンション下がるなぁ…」
と思って、ブラインドも開けずに布団にくるまったまま、
近所に住む藤野リーダーに「練習、何時から?」と電話をかけ、
「そんなことより、雪凄いね!」と言う返答に窓を開けると、
今日の大阪はいつもの灰色でなく似て非なる銀色。
パソコンの色では同じなんだけどね。
大学の時は山に囲まれた富田林に下宿していたので、
冬の雪景色はそんなに珍しくはなかったけど、
市内に住むようになり、雪が積もったのをそういやはじめて見た。気がする。
嬉しいとか、楽しいとか、寂しいとか、そんな感情よりも早いスピードで、
真っ先に心臓に降り積もる牡丹雪にあんぐりしていると、
インターホンが現実の世界に僕を呼び戻す。
いつの間にか電話は切れていた。それくらい非現実的な光景だったのかぁ。
やっぱり冬はしんみりする。

ドアを開けると、小学校の時からの友達の修ちゃんだ。
修ちゃんとは高校までずっと一緒で、よく塾をさぼって公園で、
聖闘士星矢というより、車田正美先生の男気溢れる写真や発言の研究をしたり、
アダルトビデオをダビングする為に、互いの家のどでかいビデオデッキを持ち寄ったり、
そのビデオデッキにテープが絡まって抜けなくなったり、
当時怖かった修ちゃんのお父さんと(今では孫が出来てニコニコ)、
どう見ても18歳未満の僕らにいつも笑顔でレンタルさせてくれるビデオ屋のおばちゃんに、
どう言い訳しようかを考えたり…ってなんだ?僕らの思い出はそればっかりか。
じゃないけれど、と言うのもロマンチックに雪降る大阪で僕らは、
あれから10年以上経ってるのに、窓の外には目もくれず、
ビデオ→DVDとメディアが変わっただけで、全く同じことを繰り返してはケタケタと笑っていた。
さすがに同じ女優のものを25本連続で見ると少し飽きてきて、
ふと窓の外を見ると、まだまだ止みそうにない雪、雪。
あのお店にはきっと、この雪は積もっていない。
「○○書店」みたいなちゃんとした名前があるのに
「エロビデ屋」としか呼ばれないあのお店の屋根には。
中高生のリビドーと迎え入れるビッグマザーの笑顔がそれを溶かすからだー!!
はぁ、はぁ…犬みたいにちょっとテンション上げすぎちゃって疲れたけど、
積もっていたら、それはその時ということで、ちょっと寂しい。
やっぱり冬はしんみりする。

バンド練習の時間になり、修ちゃんの車で天王寺まで送ってもらう。
久々の練習で、サポートピアノのジョシーは初参加。
僕は新しいギターで、相変わらず遅刻。
藤野リーダーは新曲が楽しそうで、相変わらず休憩時間は休まない。
飼原さんは髪が肩まで伸びていて、相変わらずはじめのベース音を間違う。
豊福さんは髪型とメガネが新しくなっていて、相変わらず毒舌。
はじめにしては、落っこちてるヒントをいくつかポケットに入れ、
豊福さんは自身のバンド"シフゾウ"の練習へ、
残りのメンバーは食事。何故か今日はジョシーが人見知りしていない。
「男として見られてないということですか?」というリーダーの自虐突っ込みに、
「あは、は、ははは…」と洒落にならない返しをするジョシー。
モテ街道はまだまだ険しいようだね。がんばれみんな!負けるなS▲ILS!!
やっぱり冬はしんみりする。

家に着き、暖房をつけ、パソコンを立ち上げると、
ちょうど練習に出た頃に行き違いで届いたメールに、
「足滑らしてスッテンコロリとならないようにね」って、
拍子抜けして部屋の中でスッテンコロリ。
あの子に電話して今日あったこと全部話して寝よう。
雪はやんでもまだちょっと寒いので。そんなことは言えないけど。
やっぱり冬はしんみりする。

BGM:b-flower『1965年のクリスマスタイム』

去年の年末年始は仕事詰めでバッタバタだったので、
2008年も、もうとうに2ヶ月も過ぎているというのに、
僕の部屋の壁にかかったカレンダーは「2007年12月」で時が止まったまま。
たったそれだけなのに、まさに紙切れ1枚の差なのに、
何か吹っ切れない大学5年生のような気分でモヤモヤと過ごしていたので、
昨日は京都でカレンダーを買いました。

そういえば一昨日髪も切りました。
担当の男性はお店を辞めてしまうそうで、
いつもより少し短めになっていたのは最後だったからかもしれません。
だけど、たったそんなことで街は色を変え、足取りは軽くなります。

そういえばその前にギターも買いましたね。
同じアコースティックギターなので、そんな極端に音の違いはないけれど、
形が好きなだけで、たったそんなことで、音楽たちが生まれ変わり、
おたまじゃくしは軽やかに水面を飛び跳ねます。

そしてこれらのことが僕の新しいカレンダーを揺らしはじめるのです。
幸せの青い鳥じゃないけど、春を告げる緑色の鳥も心の中に居るのかもしれませんね。
それもこれも僕が決めることです。明けました、おめでとうございました。

BGM:ROCO『○×アーメン』

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