月別アーカイブ / 2007年02月

杉浦くんが出張から帰って来て、
お土産を持ってやってきた。

彼の居ない間、僕は奥田民生「The STANDARD」と、
つじあやのとのデュエット「シャ・ラ・ラ」
(サザンオールスターズのカヴァー)ばかり聴いていて、
そのことを伝えると、「僕も同じ」だと言う。
こんな奇妙なことが長い旅から帰ってくる度にあるので、
さほど不思議には思わなくなってきた。

ロケが続いたのだろう少し日焼けした顔で、
「それにしても顔が黄色いよ」と言った。
あぁ、僕の旅は部屋の中にあるので、
太陽を見ない生活をしていたら、
月の色がうつっちまった。
小沢健二が好きなのに、
いつまでも「太陽は僕の敵」なのだ。
天気読まないと。

ほかにも、「アルフィーとチャゲアスは、
もはやジャンルが分からない程確立してるけど、
その2つは同じとこに分けられるね。」
と興味深い事を言っていた。

けれど僕らは音楽で強くなれるなんて、
不思議だね。

夕方に次なる仕事のラフを描き提出、
OKを貰ったので、洗濯してお風呂に入って、
散歩に出ることにした夜10時半。

サニーデイサービスの「恋におちたら」で、
"誰かと話したくて僕は外に出るんだ"ってフレーズがあるんだけど、
この時間じゃあ話は別だなと気にせずてくてく。

その時間に空いている店といえば勿論TSUTAYA(朝4時まで)で、
昼に出かけてもまぁ、大体いつもTSUTAYAなんだけど、
そこへ行く迄の角(元々TSUTAYAがあった場所なんだけどね)に
"hoop"というファッションビルがあって、
余程良い出来で手放せないのか、
2月だというのにまだクリスマスの電飾が残ってて、
そういえばS▲ILSを手伝ってくれているシフゾウの豊福さんは
これを「嘘ナリエ(神戸ルミナリエから)」
と呼んでいて、横の喫煙所で煙草を吸いながら、
カップルを見てくだを巻くのが趣味だと言っていたなぁ
なんて思い出しながら、通り過ぎた。

11時半、目的のものを買って店を出て、
さぁ帰る前に飲み物でも買おうと、
そのhoopの横のコンビニに行くと、何とまぁ、豊福さん。
シフゾウの練習が天王寺E7であったらしく、
ドラムの方もご一緒に灰皿の前で、
缶コーヒーと煙草を「さみーなー」って言いながら。

可笑しなこともあるもんだ。
少し喋った後、家まで歩いて帰ったら、
乾燥機が仕上げてくれてたよ。

ご機嫌ナイトクルージングでした。

仕事と仕事のすきまに髪を切ることにしてる。
真ん中に居る僕はひどく疲れた顔をして、
いつもそのドアを開けるも、
いつものお兄さんが心配してくれて、
お任せして視界が開けたら、
ご機嫌になって再び街へ出られるから魔法だ。

だけどそのお兄さんはご家族の療養の為、
1年、この街を離れるみたいで、寂しい。
1年後、髪が伸びっぱなしでも、
元気な顔で逢えるといいな。

軽くなった僕は天王寺を過ぎ、なんばまで出ることにした。
味園ビルの近くに中国雑貨を扱っている大きなお店があって、
京劇について調べたかったので行ってみて、
目的のものはなかったけど、楽しめた。
もっと中国の文化を知りたいなぁ。

同じ目的でBASE吉本の上の本屋さんへ。
表紙イラストを担当した「夜は短し歩けよ乙女」が
売れているらしく、平積みになっていた。
良く見えるように、横の本をどけといた。
何事もきっかけなので、面白かったら買って、
読んでみたらいいよ。
カヴァーを外した中の表紙が最高のデザインになっています。

タワレコへ行って、湯川潮音の冬のミニアルバムと、
天王寺駅のスーパーでレタスだけ買って歩いて帰る。

深夜に草壁さんが来る。

僕は鍵っ子特有の我慢の得意な子だったので、
誰かに逢いたくても、逢いたいとは言わないし、
元気がなくても元気がないって言えないけど、
そんな時は察してかちょっと遅くまで居てくれる。

誕生日プレゼントだと言って、
本当に下らないライターをくれた。
下らなくて嬉しかった。

近藤ようこ先生の「花束」(青林工藝舎「赤い爪」収録) から拝借すると、
髪を切ったり、プレゼントを貰ったり、
そんな思いもかけない些細なことが風となり、
深刻な霧をフッと吹き飛ばし、
僕はいつの間にか元気になれる。

「人生はうまくできている」
どうもありがとう。

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