こんにちは。学生さんは夏休みですね。今も昔も、なぜかテレビや映画、漫画やファッション誌の中では、"夏休み"はドラマチックな輝きを放って譲らないですが、学生時代の僕にとってはその真逆。いわば太陽に照らされた漆黒の日陰。時間はあるけどお金はない。暑い上にそもそも用事がないので、外へも出ない。そしてネットもない時代。そんな1日も早く終わってほしい何も起こらない永遠の退屈、それこそが"夏休み"でした。

だから「マリオカート」(SFC版)でひたすら自分のゴーストと競い合い。今だとちょうど「スプラトゥーン2」や「ドラゴンクエスト11」が発売されましたね。そんな感じで、もちろんゲームもめちゃくちゃ楽しいのですが、現在大阪で開催中の中村佑介展も、高校生以下(学生証などの身分証提示)は無料で入場できますので、9/18までに何度でもぜひ遊びにいらして下さい。既に来場された皆さまからのレポートはコチラ。約200点の原画展示というより、グッズというより、クーラーも効いていて、椅子もありますので(※当時の僕ならこれがないと誘い出せないので 笑)。

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中村佑介展~15 THE VERY BEST OF YUSUKE NAKAMURA
2017年7月15日(土)~9月18日(月)
11:00〜19:00(※入場は18:30まで)
大阪 あべのハルカス24F スカイキャンパス

さて、そんな『中村佑介展』にも一部展示しておりますが、最近は海外の既存のキャラクターとのコラボイラストをたくさん描かせていただく機会があります。まずはアニメ『アドベンチャータイム』のマーセリンというキャラクターを主人公にした、スピンオフコミックマーセリン&ザ・スクリームクイーンズの日本版表紙です。

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いつもの自分のタッチやキャラクター性は排し、できるだけ原作のイメージを忠実に再現、色と構図のみで作家性を出してみました。

さて、アドベンチャータイムは、まだ観たことのない方にご説明すると、古くはビートルズの『イエローサブマリン』や、日本だとさくらももこさんの『コジコジ』のような、奇想天外な掴みどころのなさが魅力の海外のアニメーションで、僕もカートゥーンネットワークやDVDで楽しんでいます。先日公開された映画『夜は短し歩けよ乙女』が好きな方なら、すんなりハマれると思います。湯浅監督もお好きだとおっしゃっていました。百聞は一見に如かずということで、まずは公式Youtubeから、そのマーセリンの回をぜひご覧ください。

ただし、このコミックの方は、もう少し現実的なストーリー。ロックバンド「スクリームクイーンズ」を結成して、世界ツアーに出たマーセリンの遭遇する、表現の自由と他者からの評価との葛藤。そして、マネージャーとして同行したもう一人の作中の主役であるプリンセス・バブルガムとの友情が描かれています。「自分らしさが欲しいけど、みんなから仲間外れにはされたくない」。そんな相反する心は、音楽や芸術なんて関係なく、人生の中でみんな一度は通っている道だと思います。だからアニメを観たことがなかった方にも、最後にはジーンとおススメの一冊です。

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なお僕が表紙を描かせて頂いたバージョン(右)は、実は初回限定版で、今だとAmazonのみで販売されている分を残し、これがなくなり次第、手に入る機会はございませんので、ご興味がある方はぜひコチラからお早目にどうぞ。出版社の公式販売ですので安心です。ちなみに左が書店での通常版です。


アメコミといえば、8/25に公開される映画ワンダーウーマンも、アメコミが原作のSF超大作。

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スーパーマンやバットマンが有名なDCコミックの、これまた世界的に有名で映画化が待望されたキャラクター・ワンダーウーマン。神話と現代社会が融合した世界観や、すごく強いのに女性らしさを忘れない点から、日本でいうと、ちょうど「セーラームーン」を思い浮かべても差し支えないと思います。これも百聞は一見に如かずということで、まずは予告編をご覧ください。



予告編のナレーションはやっぱり、セーラームーンの声優・三石琴乃さんで納得ですね。

DCコミック系の映画はバットマン「ダークナイト」あたりから、最新作「スーサイド・スクワッド」まで、文字通りダークな画面作りの印象があったのですが、試写会で一足先に鑑賞したこの「ワンダーウーマン」は明るく痛快な一作で、語弊を恐れずに言うと、「え、これマーベル映画じゃないの!?」と感じるくらいの突き抜けた内容でした。(※マーベルというのは「アイアンマン」や「キャプテンアメリカ」「X-MEN」「スパイダーマン」の出版社)

そんなワンダーウーマンとのコラボポスターは、力強くも優雅な彼女を中心に、作品の世界やストーリーを、ヨーロッパが舞台なのでミュシャの画風をインスパイアし、まとめました。

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映画を観終わってもう一度この絵を見て頂けると、より楽しくなると思いますので、ぜひ映画館で本編をご鑑賞ください。そして、こちらの絵を含むたくさんの作家さんたちとのコラボポスター展が、現在(8/6まで)ルミネエスト新宿で公開中。詳しくはコチラからご確認ください。


そして最後はこちらもまた大作映画。8/4公開間近のトランスフォーマー/最後の騎士王。地球で戦う金属生命体と人間の交流を描いたマイケル・ベイ監督の大人気シリーズ5作目ですね。

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それではここで、今回は予告編ではなく、僕の部屋を見てみましょう。(イラストノート第40号より)

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そうなんです!僕はトランスフォーマーが仕事より大好きなんです!!詳しくは映画ナタリーに掲載されている、もはやタカラトミーの玩具デザイナーと勘違いされてもおかしくない写真のコチラのインタビューをお読み頂くとして、
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とにかく人生ではじめて「趣味と実益を兼ねる」という状態になってしまいました。そして描かせて頂いたコラボイラストがコチラ。

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イラストを見て頂ければわかる通り、真ん中のトランスフォーマーたちの戦いによって両親を失った少女・イザベラや、その右には相棒のかわいいスクィークス、後には「謎解きはディナーのあとで」の影山よりも毒舌執事なコグマン等、おそらくみなさんが「トランスフォーマー」と聞いてイメージしたのとは違う、見慣れないキャラクターがたくさん描かれています。そう、キャッチコピーの"最終の幕開け"通り、新しいキャラクターがたくさん登場し(もちろんお馴染みのキャラクターも出てきますよ)、新たな物語がはじまりまるという、今作から見始めても十分に楽しめる内容になっております。マイケル・ベイ監督の映画はもともと、画面のダイナミックさが特徴なので、内容がわからなくてももともとジェットコースターや花火のように楽しめますけどね(笑)ですので、ぜひコチラも劇場で彼女たちの雄姿を観て、また絵を見返して頂ければ幸いです。



という訳で、今回ご紹介したどの作品も、例えコラボしていなかったとしても、僕がお客として楽しんでいた作品ですので、皆さまもぜひ、マーセリン、ワンダーウーマン、イザベラという、強い女たちと一緒に、退屈な夏休みを美しくぶっ飛ばしましょう。

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