7月、いよいよ本格的に暑くなってきましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。この時期からよく見かけるようになるのは中華料理店の「冷やし中華はじめました」ですが、この度ぼくも念願の「柴犬と暮らしはじめました」。

画集『NOW』や『Blue』をお持ちの方は薄々お気づきだったかもしれませんが、実は、小学校から大学卒業までも、実家でタクという柴犬と一緒に暮らしていた過去があり、これまでのイラストにも、彼をモデルにした柴犬にたくさん登場してもらっておりました。

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そして、最近は出張も落ち着いてきたので、あれから15年あまりの2カ月前から、我が家で再び柴犬と一緒に暮らし始めることにしました。そのキツネというより、タヌキのような顔つきから、名前は"ぽん太"にしました。

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子供の頃は一緒に遊ぶだけで、それ以外は両親にまかせっきりだった「しつけ」や「世話」。つまり2回目といえど、初体験なのですね。これが想像の5倍くらいはたいへん。まだ仔犬ということもありますが、家に来た1カ月間は、何度教えても噛む、鳴く、そしてそこかしこにウンチおしっこの毎日でした。最近はそれらもきちんと出来るようになったと思いきや、僕がリビングでゲームをしていると、わざわざテレビの前にきて、こちらを見ながらおしっこをシャーっと。トイレシートが真横にあるにも関わらず。つまり気を引くためには何でもする。

よくよく考えてみると、それは当り前で、犬は言葉でのコミュニケーションをしません。だからそんな粗相の度に「コラ!」とか「ダメ!」と声を荒げても、言葉の意味を理解するはずはなく、ただ「テンションを上げてかまってくれた」という部分だけが、彼の心に残ります。そしてまた僕や妻の気が、自分以外のものに向かっている、つまり退屈な時にまたしちゃう。

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退屈と言いましたが、その源にあるのは、不安感でしょう。まだ赤ちゃんの時期に親元から離され、知らない人の知らない家で突然暮らすことになる。想像しただけで、びくびくしちゃい、その集団に属して、か(く)まってもらい、命を続けて行く為には、僕だって空いている時間はなんだってしちゃいます。それを人間社会のルールの元で、「いい子」「いけない子」と分けるのは、意味がわからないでしょう。だからお手をすることも、おとなしくしてることも、TVゲーム中のおしっこも全て、「僕の方が楽しいよ!だからこれからも一緒に暮らしてね」という、言葉を持たない彼からの精一杯のメッセージだと受け止めると、何をすれば良いのかだんだんわかってきた今日この頃です。犬と暮らすのは、想像の5倍くらいたいへんだけど、20倍くらいうれしいものですね。

それでは本日はぽんちゃんに手伝ってもらって、先日行った九州震災募金グッズのご報告をさせて頂きます。(※販売は終了しております

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今も余震と不安定な日々の続く、この度の九州震災を受け、1個あたりに出る利益の300円全額を日本赤十字社募金へ送るグッズを急遽制作、5/2から延長期間を含めた6/12まででSUZURIで販売し、募金総額は653万2500円となりました。日本中から、世界各国から、こちらも想像してた20倍くらいのご注文を頂き、受付終了日まで毎日驚いていた次第です。なぜならこの金額を300で割ると、21775個。お一人様平均2個くらいグッズをご購入頂いているので、つまり1万人以上もの方々がこの活動に参加して下さったことになります。注文頂いた方はもちろん、情報拡散にご協力して下さった方も、ほんとうにどうもありがとうございました。

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ここから、いくらかはキャンセル分、手数料なども引かれると思われますが、そこは僕が補てんし、責任を持って、この金額そのままを7月末に日本赤十字社へ振り込む予定です。また振込後に証明書と合わせ、改めてご報告致しますね。

また、SUZURIは受注生産のため、期間内の売り切れがない代わりに、注文を受けてから、1つ1つ生産してゆきます。元が個人のハンドメイドを想定した制作ラインを持つ工場のため、多くても100個くらい、今回の2万個以上の注文というのは例のないことで、通常の2週間より生産が遅れてしまっております。誠に申し訳ございません。工場の方も機械を1つ増設して、いまも全力で生産にあたって下さっておりますので、まだお手元にグッズが届いていない方も、コチラを見ながら、気長に、楽しみにお待ち頂ければと思います。
ご入金から3週間以上メール連絡がない場合は、注文・連絡ミスなどの可能性がございますので、お手数ですが、注文番号と振込内容をご記入の上、support@suzuri.jpからSUZURIサポートセンターまでご連絡ください。宜しくお願い致します。

今回の募金グッズに関しては、もちろんサイン会でたいへんお世話になっている熊本県と大分県に少しでも恩返ししたいという気持ちが大半ですが、それならだまってすりゃ良いものを、こうして大々的に募金活動するのも、ご報告するのも、ぽん太と同じで皆さんにかまってほしい気持ちがあるのだろうと改めて自分を振り返る日々です。それは絵も同じ。特にイラストレーターな上、フリーランス(自営業)だと家にこもりっきりで、何かと社会との接点を感じにくいので、時々取り残されたような不安な気持ちになります。

ですから、これからもこうして色々な作品を発表したり、活動を企画しては、ご報告させて頂きたく思いますので、皆さまの心の輪の中に、僕とあたらしい1匹を、入れて頂ければこれ幸いです。以上、九州震災募金グッズと、ぽん太のご報告でした。

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追伸/『ぽんスタグラム』もはじめました。