昨日は大阪・心斎橋ビッグステップで開催されている

ビックリマンシールといえば最近もコンビニ等で復刻版が売られているので、知らない方はいないと思いますが、なんと元々発売されたのが今から約30年前の1985年。瞬く間に僕の世代だと女の子も含め、教室で持っていない子供は一人もいない程の大ブーム。ホビーを超えた社会現象。シールを超えた子供達の通貨のような存在でした。今だとちょうど『妖怪ウォッチ』を想像してもらえると、掴みやすいかもしれません。つまり売り切れ続出で、そもそも買えないレベルだったんですね。

そんな買えなかったものの原画が



展覧会場は入場無料と思えないほど、とても綺麗で広々としていて、あのシールの線画、このシールのセル画などが、それでもところ狭しと並んでいました。なんと撮影もOKでしたので、当時僕が好きだった何枚かを写真でご紹介します。

<魔肖ネロ>はじめて当ったヘッド(レア)シールで、

<ヘッドロココ>いわずと知れたビックリマンの代表キャラクター。当時は本気で揉み上げを伸ばそうかと考えたほど、かっこ良く見えていましたが、その麗しさは30年経っても何一つ変わりません。

<メイドン遊使>男性キャラが格好良いだけでなく、女性キャラもきちんと可愛いのが、ビックリマンの魅力。それはまるで手塚治虫さんや鳥山明さんの作品のよう。そしてなんと言っても、今では当たり前のようにパソコン作業をするようなベタ塗りも、当時はこうしてきちんと絵の具で塗られていたということ。やはりアナログは情報量が多くていつまでも圧倒されますね。線はセル画の表から、色は裏から塗られています。詳しくは『ビックリマン原画大全』のメイキングをご覧ください。

そして今回の展覧会の為に、僕が描いたヘッドロココのトリビュートイラストも展示して頂いております。

米澤さんと兵藤さんを見習い、僕も久々の完全アナログ作品。色はアクリルガッシュと、色鉛筆と、コピックで塗りました。(※いつもは線画までがアナログでその先がデジタル彩色です) 背景のプリズムも全てコンパスを使い、絵の具で塗りましたので、ぜひ原画を見て頂きたく思います。


十分に展覧会を堪能したあとは、『ビックリマン原画大全』と僕の画集『Blue』が同じ飛鳥新社から発売されているという御縁や、同じ大阪に本拠地を構えていることもあり、米澤さんと兵藤さんとお食事させてもらえることになりました。神さまたちとの晩餐会。雲の上にいるようなフワフワとした気分で、感無量でした。


奥左が、兵藤さん。奥右がマネージャーの飛鳥新社の沼田さん。そして手前で真剣に話しているのが米澤さんと僕です。イラストレーションやキャラクター造形の秘訣や、クリエイターが直面する問題点と打開策、当時もうひとつの大ブームだった漫画『ドラゴンボール』の鳥山明さんをどう感じていたか等々、実に様々な貴重なお話を聞かせて頂きました。沼田さんが「勿体ない!」とiPhoneで録音していたので、もしかしたらどこかで文字起しされ、公開されるかもしれません。その際にはまたここでもお知らせしますね。

もっとたくさん書きたいことはあるのですが、言葉で言い直すのは勿体ないほど、幸せを感じた夜でした。米澤さんと兵藤さんは紛れもなく日本イラストレーション界の神さまで、その作品は、子供の頃からずっと僕の教科書です。あらためて、画集の発売、展覧会の開催、おめでとうございます。