夜はめっきり涼しくなり、空気が本当においしくて、
読書もまったくしませんが、ただ寝るのが惜しい毎日です。
今日は仕事でそんな絵を描き上げました。

ということは、もう学校の夏休みは終わったようですね。
僕は宿題や日記、自由研究や工作などはそうでもなかったのですが、
本を読むのが嫌いだったので、読書感想文だけはイヤでイヤで、
いつも最初の3行と、最後の"解説"だけを読んで、
想像力をフルに働かせ、内容を推測し、
当たり障りないようになるべく抽象的な文章を書き、
休み明けは、長袖だけじゃなく、もうマフラーを巻きたいくらい冷や冷やとしていました。
だから、今年もまた憂鬱に過ごすのかと思っていたある日、
小説が原作になっている映画があると言う噂を聞きつけます。
僕が小学生の当時は、映画は映画館かテレビでやっている大ヒット映画を観るのが主流で、
まだDVDもなく、レンタルビデオ(VHS)屋さえポツポツと珍しいものでしたが、
時代の流れによって、近所にTSUTAYAや他のレンタルビデオ屋も出来、
それ以後、僕の読書感想文は楽しい、いや、楽なものとなりました。

ただ当時は小説の知識は勿論、インターネットもありませんでしたので、
どれが小説原作の映画なのかわからず、
別に小説が原作ではない映画を見て書いた読書感想文がうっかり賞を取ってしまい、
全校生徒の前で、マイクに向かってビデオ感想文を読んだ時は、
残暑も厳しかったはずなのに、足はガクガク震え、
やはりマフラーを顔までグルグル巻きにして逃げ出したい思いでした。
その後、先生は「人物や風景の描写力が、まるで映画を見てるようで素晴らしい!」と言っていました。
「正解!!」を噛みしめつつ、足早に壇上を後にしました。

そんな僕も大人になり、いくつかの小説の表紙を描き、
(※もちろん今はキチンと読んでいます。)
MdNではエッセイまでも書かせてもらっていることも、
何とも不思議なことですが、今度はなんと、ある文庫本の解説を書かせて頂きました。
今年の夏は本当に暑かったので、編集部の方が熱病でミスキャストしてしまったのかもしれませんが、
なかなか一生懸命に良い文章が出来、お褒めの言葉も頂きましたので、
公表出来る時期になったら、またお知らせしますね。
ただし、その解説を読んでも、読書感想文の足しには一切なりそうにありませんので、
過去の僕は地雷にお気を付け下さい。


明けて今日は画集発売に伴う神戸の書店巡りです。
上海から凱旋帰国している蹴太もがんばっているので、
僕も出身地の凱旋帰国、がんばる。
展覧会もまだ続いております。今週で終わりなので、ぜひ。
最終日13日(日)15:00~18:00のトークショーサイン会は画集持ってなくても大丈夫だよー
もうすぐ定員に達してしまうので、予約は<06-6213-1007>まで、急いで!!

最近、毎日がとても楽しいです。謝謝。

季刊エス9号『ひみつのおともだち』より(2005年)