ドアを開けたら突然振り出した雨に、
僕は誰かが部屋に忘れていった傘を差して出て行くと、
感慨深い気持ちになった。

これは実話で、例えじゃないけど例えで、
つまり僕らの日々とはこういうもんなんじゃないかな。
誰かが忘れていった想いを拾い上げ、
バトンのように次の走者に渡すまで走ったり歩いたり。

最初はみんな不意な落し物なんだけど、
持ち主が現れて故意に託す場合もある。
「君なら安心だ。これを持っていてくれ。」。
恋や夢も言葉や想いもそんなもんだと思う。
またはそれが時限爆弾だとしたら、
再び持ち主が現れず困った場合もあるでしょう。
そんな時は水をかけてやればいい。爆発しない。
こんな雨の中、傘をささず歩けばいい。
で、ご飯を買って帰って来てポストを見ると手紙がひとつ。
やっぱりそんなもんだと思って、
僕はようやく誰かの傘を閉じ(たぶん草壁さんの)
部屋に入る。


今日は何だか早起きだ。
ラジオの編集がひと段落したら、
天王寺までチャットモンチーのアルバムと、
竹中直人&ワタナベイビーの「今夜はブギーバック」
を買いに行こう。

手紙の返事を考えよう。