あなたは『みだれ髪』を知っていますか?

そう、明治時代にうまれたあの歌集の金字塔、与謝野晶子さんの『みだれ髪』です。「もちろん知ってるよ、国語の教科書で呼んだもん」という方、僕もそう思っていました。すっかり理解している気になっていたのです。この表紙のご依頼を頂くまでは。

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という訳で、これまた近代歌集の金字塔『サラダ記念日』や『チョコレート革命』の著者である俵万智さんによる、『みだれ髪』現代語訳版の表紙を描かせて頂きました。デザインは、斬新なアイデアと繊細な仕上げで、数々の素敵な装丁を手掛けられてきた名久井直子さん。どこを取っても豪華すぎて鼻血が出そうな布陣ですが、実はご依頼当初はお断りさせて頂くことも念頭に置いていました。

というのも、『みだれ髪』は前述したように誰もが知っている名作中の名作。名作とは優れているということ。それは流行にだけ留まらず、時代に流されない耐久度があったということ。だからこそ1901年に出版されてから、こうして100年以上経った今でもまた再版されるんですよね。同時に、その作品の顔である"表紙"を担当するということは、与謝野晶子さんと、これまで長年に渡り『みだれ髪』を語り継いできた読者の方々と同じだけ、短歌を深く理解する必要があります。しかしイラストレーションは、作品であると同時に、仕事。ということは締切があります。それは決められた時間内に、100年以上の魅力を解き明かさなければならないということです。そこに自信がなかった。でもそれ以上に、与謝野さん、俵さん、名久井さんへの興味が勝り、無責任にも「とりあえず読んでみます!」と言ってしまったのです。

よく「絵のアイデアはどこから得るのですか?」という質問が寄せられますが、それはすごく簡単。皆さまも、国語のテストで"この作品で作者が言いたかったことを25文字以内でまとめなさい"という問いに何度も答えたことがありますよね。また夏休みには読書感想文なんかもありました。それと同じで、"この作品で作者が言いたかったことを1枚の絵でまとめなさい"、これが表紙絵の第一目的です。さらにそれを見て「自分も読んでみたい!」と促すのが第2の目的。だから最初に僕自身が楽しむ必要があるのです。「短歌はあまり読んだことないけど理解できるのかなぁ。。。」そう思いながら、届いたサンプル本のページを開きました。そして次に気付いた時にはこうなっていました。

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僕は、いつも表紙絵を描くための読書の際は、付箋をその作品のポイントとして、特に気に入ったり、気になった部分、つまり絵のモチーフとして使えそうなページに貼っていくので、出来るだけ厳選してあまり多くないようにするのですが、読み終わったらこの束(笑)テスト勉強の時、参考書の全ページ、全文章に蛍光ペンのアンダーラインを引いてしまった、そんな感じ。それを絵のアイデアとして置き換えると以下のような感じでした。もうグチャグチャ=魅力が多すぎた、ということです。これが名作の持つエネルギーなんですね。

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ただ、読み終わって感じた率直な感想は、「むかし国語で習った印象とはまるで違う。。。」でした。『みだれ髪』は妻子ある与謝野鉄幹師匠への、当時ハタチだった与謝野晶子さんの恋する気持ち、そして結婚までの行為や道のりが、5・7・5・7・7の計31文字を通して赤裸々に綴られており、どちらかというと短歌の持つ一般的イメージの"風流"より"官能"、平たく言うと爽やかというよりエロかった。同じ文字数規制のあるTwitterでもし今の時代に発表していたら、間違いなく炎上するような内容でした(笑)当時もやはり問題視されていたようです。

しかもそれを、現代と比べると遥かに男尊女卑社会だった明治時代において発表していたなんて、「晶子ちゃん、なんてロックなんや!」と、尊敬と同時に親しみを覚えました。例えば椎名林檎さんやaikoさんや西野カナさんやmiwaさんがデビューした頃の衝撃。でも当時はCDもレコードもカセットもMP3もスマホもYoutubeもテレビすらありません。そんな時代の女の子たちが、何をやっても「女なのに」「女だから」と窮屈な"世の中で求められる女性像"より、"ほんとうのワタシたちの代弁者"として『みだれ髪』から、晶子さんから、日々の暮らしの中で、どれだけの勇気と元気をもらったことでしょう。

そこで、現代語訳版ということもありますが、明治文学だからって和装の女性ではなく、現代の女性を描いた方が、より今の読者に響くだろうと考えました。恋、愛、友だち、尊敬、官能、学問、戦争、季節…etc、全399首の『みだれ髪』には様々な要素がありますが、晶子さんが伝えたかったのは、一貫して受け身ばかりでなく、女性も自発的になりましょうということ。決して時代やノスタルジーではなく、生活においても、社会においても、男性と同じように女性が活躍できる未来だったからです。

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そこで女性像は、儚く可愛げな表情から、強く美しい表情に。髪型も『みだれ髪』と聞いて、誰もが想像するであろうロングヘアーが風でなびくイメージではなく、整えている部分があるからこそ、より浮き立つ乱れと、現代性を表現するためにポニーテールにしました。そして出来上がったのがこちらのラフスケッチです☟

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当時の衝撃や、女性の強さ、愛の深さを示すため、このようにテーマカラーは鮮烈な紅色だと決めていましたが、『みだれ髪』の"みだれ"、つまり官能面を表現するための下着姿は「淡い紫色にしたことにより、落ち着いた印象を持たせたものの、果たして一般書籍としては許されるものだろうか?」と、まずはこれを出版社に提出し、お伺いを立てました。(ラフはその為にあるものです) すると「作品の内容を尊重してこれで行きましょう!」との英断なお返事を頂き、このまま本描きへと進みます。

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ラフでの反省点や修正点を踏まえつつ、いつも通り、バロンケント紙に鉛筆で下書きをしてから(1日くらい)、決まった部分をペン入れ(3日くらい)。割とラフの時点で色付きで丁寧に描く方なので、変化のないように見えますが、並べて比べてみると、全体の収まりや、モチーフの位置や細部など、様々な違いが見えてくるかと思われます。

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そして線画が完成したら、スキャナーでパソコンにデータとして取り込み、フォトショップというソフトで色をつけていきます。これも3日間くらい。まずラフで決まっていた部分をさっと塗ってから、前述した本書のテーマと、本としての手に取りやすさを念頭に、細かな部分を着色、そして全体のバランスを考えて、色を調節したり、目立つべきではないモチーフの線を消したりして、絵は完成です。

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これまたラフと並べると、より「商品」として丁寧で華やか、「読書感想文」としてスッキリと要点がまとまったことがお解り頂けるのではないでしょうか。

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しかしこれだけでは1冊の「本」にはなりません。その後、名久井直子さんによる、タイトルや配置、紙選び、発色など、それはもう脳手術くらい神経の細やかなデザインが施されます。

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まるで元から決められていたような、長方形の中でのすべての要素のハマりの良さ、そして具象画が横にあるのに一番重要なタイトルがきちんと目立つ配置や文字選び、そんなデザインとしての完成度だけに留まることなく、"みだれ"の文字だけがほんとうに乱れていたり、絵を中央ではなく左に、文字を右に集めることによって、
元の『みだれ髪』表紙へのリスペクトとして、縦長の短冊のようなイメージに見せる、そんな遊び心にも「さっすが名久井さん!」と言葉を失うほどでした。

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これ☝が、1901年に出た元書『みだれ髪』の、藤島武二さんによる表紙です。この表紙との共通点を僕も絵の中にたくさん潜ませており、また名久井さんの上品な紙選びによる仕上げ、そして何より俵さんと与謝野さんによる内容ももちろん、この画面からはもうお伝えできませんので、つづきはぜひ本屋さんでお確かめ頂ければ幸いです。

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名作の現代語訳にして、久々のうれしいしおり紐つきハードカバーのお仕事に、人生でたいへん刺激的な一時でしたが、やっぱりいちばん気になるのはこれを見て、晶子さんがどう感じるかなんですよね。気に入ってもらえるといいな~ でも、そんなことより、俵さん、名久井さん、そして編集の高木さんという女性たちの手によって、この本が世に送り出された時点で、天国の晶子さんもニッコリ微笑まれていることでしょう。

最後にもう一度、あなたは『みだれ髪』を知っていますか?

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俵万智訳みだれ髪
河出出書房新社 2018/5/25刊

学問の世界には「人はDNAや思想の入れ物」という考え方があるようです。生物全体として進む大きな方向や、人間のそれまでの歴史というたいせつな中身を守るための、個人とはただの外箱という。そんな突拍子もないネタバレのようなことを聞くと、それまで一生懸命に積み上げてきた自分の容姿や人生に拍子抜けしちゃう人も、また、逆にこれまで抱えてた悩みがちっぽけに思え、明日に進める人もいるでしょう。まぁ、どちらにせよ"軽くなる"ということで、それはやっぱり我々がハコだからなのかもしれません。

僕の場合も思い当たるフシがあります。それはイラストレーターやデザイナーという職業は主に、中身ではなく、外側を作る仕事だからです。例えば最近でいえばチョコパイの仕事がわかりやすいと思います。
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ロッテ『チョコパイ~ティラミス 晩餐会のデザート仕立て』/パッケージ

中身を作ったのはロッテと食品工場の方々であり、ここで僕はやはり外側、つまり箱を作りました。CDジャケットや本の装丁も同様に、中身は作っていなかったのです。だからといって、子供らしく「主役になれない!」や大人らしく「印税もらえない!」なんて、悲観的には捉えてはいません。これこそが夢であったし、この仕事に誇りをもっているからです。

例えばプロポーズ。もちろん結婚指輪はとてもたいせつですが、先に見えるのはケース。あのベルベットとシルクでできたパカッと開くリングケースにときめかない女性はあまりいないでしょう。また、もうすぐのクリスマス。こどもの頃、12/25に起きたら枕元に、緑の包装紙と赤いリボンに包まれたプレゼント。もしそれらが事務的な段ボール箱だったとしたら、もし裸の手渡しだとしたら、テンションは幾分か下がってしまいます。きらびやかな祝儀袋や、かわいいお年玉のぽち袋もそうですね。つまりパッケージというのは、単に中身をダメージから守るという"役に立つ"機能性だけでなく、"うれしくなる"や"たのしくなる"という装飾性としても、非常に重要な要素なのです。

そもそも絵というもの自体、線が引かれ色が塗られただけのただの紙という、既にそんな側面を持っていますが、「素材は変わっていないのに、装飾や梱包をするだけで、テンションが上がってしまうというのはまるで魔法や!」と、子供のころ、ビックリマン小梅ちゃんを見てうれしくなった僕はイラストレーターを目指しました。おー、どちらもロッテの商品ですね。そしてチョコパイも。(※詳しくは過去のブログ記事参照)


前置きが長くなりましたが、最近もそんなハコをいくつか作らせて頂きましたので、ここでご紹介しようと思います。まずは辞書。角川の漢和辞典新字源の特装版です。

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そう、あの「新字源」。歴史ある漢和辞典のベストセラーですね。学生時代に使っていた方、今もお家の本棚に並んでいる方も多いのではないのでしょうか。そしてこの度、23年ぶりに大改訂され新しくなりました。"10年かかりました"というリアル「舟を編む」のその制作期間もさることながら、同じ本が23年間書店に並んでいるって稀なこと。だって週刊誌なら一週間、新刊もほとんどが5年くらいで絶版や文庫化、スタンダードな漫画も新装版になったりしますものね。ということは著者や編集の方達は「また20年くらい変えれない…!!」という重圧の中、10年間を駆け抜けたのかと思うと、ほんとうに頭が下がります。詳しくは公式サイトをお読み下さいませ。

そんな由緒正しき本の大改訂な訳ですから、「1人でも多くの人に手に取ってほしい」という想いを込め、入口は広く、奥が深い新字源の内容と同様に、この特装版(通常版もあります)も、見た目もできるだけ漢字の持つ意味や楽しさ、美しさを全面に、敷居が低く見えるような絵にしました。デザインを手掛けて下さったのは、『夜は短し歩けよ乙女』『謎解きはディナーのあとで』でもご一緒させて頂いた高柳雅人さん。実際には絵が出来上がった後に文字(デザイン)は入れるのですが、まるでそこに元々その文字があったかのようなハマりのよさと、スタンダードなのにチャーミングな文字選びと配置は前2冊も共通していますよね。その手腕に、出来上がる度に僕は毎回驚いています。

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また手に取って下さった後も、皆さまのお家で末長く愛されるよう、どの角度から見てもかわいく、表紙だけでなくグルっと一回りだけでなく、上も下も実は中にも少し描きました。いろいろな景色の中に「新」と「字」と「源」が隠れています。



このように、僕が描かせて頂いた特装版と、これまで通り辞書らしい格式高いイメージの通常版は、箱と表紙、つまり外側が違うだけで、中身はまったく同じ内容なのに、違う気分になるんですよね。同じ料理なのに、お皿を変えたら味が変わったように感じるみたく、これってほんとうに人間の不思議で、ここにこそ、僕はイラストレーターやデザイナーという仕事の可能性ややりがいを感じています。

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他にも、ついにリリースされた劇場アニメ映画夜は短し歩けよ乙女のブルーレイ/DVDの通常版は世にもかわいい窓開き仕様だったり、

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こちらも待望のASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブビデオ映像作品集13巻は、バンド結成20周年ということで、代表曲「リライト」の女の子たちが成人式を迎え、他のジャケットに登場した動物や花たちが祝っているという、シリーズとしての連続性をつけたりと、いろいろな手法を使い、同じ内容と材質の中で、愛着を持てるかたちにできるよう工夫を凝らしましたので、お手に取ってそれぞれの箱の中身をお楽しみ頂ければ幸いです。

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『映像作品集13巻 ~Tour 2016-2017 20th Anniversary Live at 日本武道館』/ジャケット

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『リライト』ジャケット(2004年)

冒頭に述べたように、歴史やDNAの観点から見ると、確かに我々も単なるハコのような存在なのかもしれません。でも大事なその中身を次の世代に渡すなら、裸のままじゃあまりにもそっけないから、どうせならできるだけ美しく包んでプレゼントととして贈りたい。後は開けてのお楽しみ。

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7/15~9/18までの2ヵ月間、大阪あべのハルカスで開催された15周年展も、来場者数2万5000人以上という大盛況のうち、無事終了することが出来ました。これもひとえに、迷いそうな乗り換えエレベーターを上り下りしつつ足を運んで下さった皆さま、そして15年分のわがままに快く付き合って下さった会場スタッフ、並びに関係者の皆さまのおかげです。ほんとうにどうもありがとうございました。

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そして会場でもご好評を頂いた、画集『BESTがついに一般書店での販売もスタートしました。

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詳しい仕様につきましては、コチラで紹介しておりますが、最新作まで15年分の作品を全267点と、盟友・石黒正数くんとの対談も収録して、『みんなのイラスト教室』と同じA5サイズで、15周年だから1500円(税別)と、サイズもお値段もコンパクトに仕上げましたので、これまでの大きな画集を持ってる方も、はじめましての方も、秋のかばんの中にぜひ一冊、忍ばせ、お供させて頂ければ幸いです。Amazonはコチラから。

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『みんなのイラスト教室』といえば、実際のイラスト教室も、大阪で10/8(日)に開催。生徒はすでに締め切っておりますが、一般参加合評会(作品を見てアドバイス)もありますので、関西近辺でイラストレーターを目指している方は、ぜひご予約の上、ご参加くださいませ。座席数に限りがありますので、先着順で定員に達し次第、締め切らせて頂きます。ご了承ください。詳細は以下。

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中村佑介のイラスト教室
【日時】2017年10月8日(日)生徒合評会:15~17時/一般合評会:18~21時
【会場】なんばアートヤード(地図はコチラ
〒556-0016 大阪府大阪市浪速区元町 1-2-25
最寄り駅 : JRなんば駅・四ツ橋線なんば駅
【お問い合わせ】☎06-6585-7212
【料金】無料(+ドリンク代500円)

【参加方法】reserve@artyard.jp まで以下を明記の上、✉でご予約ください。

・件名:10/8イラスト教室参加希望
・氏名:(本名)
・年齢: 才
・職業:(事務職、フリーター、学生…等)
当日イラスト作品を、アナログは原画で、デジタルはjpgをSDカード等に入れてお持ち下さい。あくまで完成イラストだけで、漫画、絵画、下書きは合評できませんので、ご了承ください。

授業は長時間に渡りますので、見学者で座りたい方は座布団をご持参ください。
未成年者の方が参加される場合は、保護者同伴でも構いません。
サインや記念撮影は行いませんのでご了承ください。
授業の撮影・録音・録画は自由ですが、未成年の生徒を考慮し、SNSなどでの公開は禁止します。

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また、それ以降の講演会は以下の通りです。詳細をご確認・ご予約の上、たくさんのご来場、お待ちしております。

中村佑介講演会
◆10/14(土)@北芸高校・名古屋校(中学生対象)終了しました
◆10/21(土)北芸高校・札幌校(中学生対象)終了しました
◆10/28(土)@東京・ターナーART&DIY FESTA 終了しました

◆11/4(土)@京都市立芸術大学 12時~
予約☛http://ws.formzu.net/fgen/S41570778/
入場料:前売り230円/当日250円)
公式サイト:http://www.kcua.ac.jp/event/geidaisai2017/

こんにちは。学生さんは夏休みですね。今も昔も、なぜかテレビや映画、漫画やファッション誌の中では、"夏休み"はドラマチックな輝きを放って譲らないですが、学生時代の僕にとってはその真逆。いわば太陽に照らされた漆黒の日陰。時間はあるけどお金はない。暑い上にそもそも用事がないので、外へも出ない。そしてネットもない時代。そんな1日も早く終わってほしい何も起こらない永遠の退屈、それこそが"夏休み"でした。

だから「マリオカート」(SFC版)でひたすら自分のゴーストと競い合い。今だとちょうど「スプラトゥーン2」や「ドラゴンクエスト11」が発売されましたね。そんな感じで、もちろんゲームもめちゃくちゃ楽しいのですが、現在大阪で開催中の中村佑介展も、高校生以下(学生証などの身分証提示)は無料で入場できますので、9/18までに何度でもぜひ遊びにいらして下さい。既に来場された皆さまからのレポートはコチラ。約200点の原画展示というより、グッズというより、クーラーも効いていて、椅子もありますので(※当時の僕ならこれがないと誘い出せないので 笑)。

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中村佑介展~15 THE VERY BEST OF YUSUKE NAKAMURA
2017年7月15日(土)~9月18日(月)
11:00〜19:00(※入場は18:30まで)
大阪 あべのハルカス24F スカイキャンパス

さて、そんな『中村佑介展』にも一部展示しておりますが、最近は海外の既存のキャラクターとのコラボイラストをたくさん描かせていただく機会があります。まずはアニメ『アドベンチャータイム』のマーセリンというキャラクターを主人公にした、スピンオフコミックマーセリン&ザ・スクリームクイーンズの日本版表紙です。

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いつもの自分のタッチやキャラクター性は排し、できるだけ原作のイメージを忠実に再現、色と構図のみで作家性を出してみました。

さて、アドベンチャータイムは、まだ観たことのない方にご説明すると、古くはビートルズの『イエローサブマリン』や、日本だとさくらももこさんの『コジコジ』のような、奇想天外な掴みどころのなさが魅力の海外のアニメーションで、僕もカートゥーンネットワークやDVDで楽しんでいます。先日公開された映画『夜は短し歩けよ乙女』が好きな方なら、すんなりハマれると思います。湯浅監督もお好きだとおっしゃっていました。百聞は一見に如かずということで、まずは公式Youtubeから、そのマーセリンの回をぜひご覧ください。

ただし、このコミックの方は、もう少し現実的なストーリー。ロックバンド「スクリームクイーンズ」を結成して、世界ツアーに出たマーセリンの遭遇する、表現の自由と他者からの評価との葛藤。そして、マネージャーとして同行したもう一人の作中の主役であるプリンセス・バブルガムとの友情が描かれています。「自分らしさが欲しいけど、みんなから仲間外れにはされたくない」。そんな相反する心は、音楽や芸術なんて関係なく、人生の中でみんな一度は通っている道だと思います。だからアニメを観たことがなかった方にも、最後にはジーンとおススメの一冊です。

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なお僕が表紙を描かせて頂いたバージョン(右)は、実は初回限定版で、今だとAmazonのみで販売されている分を残し、これがなくなり次第、手に入る機会はございませんので、ご興味がある方はぜひコチラからお早目にどうぞ。出版社の公式販売ですので安心です。ちなみに左が書店での通常版です。


アメコミといえば、8/25に公開される映画ワンダーウーマンも、アメコミが原作のSF超大作。

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スーパーマンやバットマンが有名なDCコミックの、これまた世界的に有名で映画化が待望されたキャラクター・ワンダーウーマン。神話と現代社会が融合した世界観や、すごく強いのに女性らしさを忘れない点から、日本でいうと、ちょうど「セーラームーン」を思い浮かべても差し支えないと思います。これも百聞は一見に如かずということで、まずは予告編をご覧ください。



予告編のナレーションはやっぱり、セーラームーンの声優・三石琴乃さんで納得ですね。

DCコミック系の映画はバットマン「ダークナイト」あたりから、最新作「スーサイド・スクワッド」まで、文字通りダークな画面作りの印象があったのですが、試写会で一足先に鑑賞したこの「ワンダーウーマン」は明るく痛快な一作で、語弊を恐れずに言うと、「え、これマーベル映画じゃないの!?」と感じるくらいの突き抜けた内容でした。(※マーベルというのは「アイアンマン」や「キャプテンアメリカ」「X-MEN」「スパイダーマン」の出版社)

そんなワンダーウーマンとのコラボポスターは、力強くも優雅な彼女を中心に、作品の世界やストーリーを、ヨーロッパが舞台なのでミュシャの画風をインスパイアし、まとめました。

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映画を観終わってもう一度この絵を見て頂けると、より楽しくなると思いますので、ぜひ映画館で本編をご鑑賞ください。そして、こちらの絵を含むたくさんの作家さんたちとのコラボポスター展が、現在(8/6まで)ルミネエスト新宿で公開中。詳しくはコチラからご確認ください。


そして最後はこちらもまた大作映画。8/4公開間近のトランスフォーマー/最後の騎士王。地球で戦う金属生命体と人間の交流を描いたマイケル・ベイ監督の大人気シリーズ5作目ですね。

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それではここで、今回は予告編ではなく、僕の部屋を見てみましょう。(イラストノート第40号より)

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そうなんです!僕はトランスフォーマーが仕事より大好きなんです!!詳しくは映画ナタリーに掲載されている、もはやタカラトミーの玩具デザイナーと勘違いされてもおかしくない写真のコチラのインタビューをお読み頂くとして、
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とにかく人生ではじめて「趣味と実益を兼ねる」という状態になってしまいました。そして描かせて頂いたコラボイラストがコチラ。

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イラストを見て頂ければわかる通り、真ん中のトランスフォーマーたちの戦いによって両親を失った少女・イザベラや、その右には相棒のかわいいスクィークス、後には「謎解きはディナーのあとで」の影山よりも毒舌執事なコグマン等、おそらくみなさんが「トランスフォーマー」と聞いてイメージしたのとは違う、見慣れないキャラクターがたくさん描かれています。そう、キャッチコピーの"最終の幕開け"通り、新しいキャラクターがたくさん登場し(もちろんお馴染みのキャラクターも出てきますよ)、新たな物語がはじまりまるという、今作から見始めても十分に楽しめる内容になっております。マイケル・ベイ監督の映画はもともと、画面のダイナミックさが特徴なので、内容がわからなくてももともとジェットコースターや花火のように楽しめますけどね(笑)ですので、ぜひコチラも劇場で彼女たちの雄姿を観て、また絵を見返して頂ければ幸いです。



という訳で、今回ご紹介したどの作品も、例えコラボしていなかったとしても、僕がお客として楽しんでいた作品ですので、皆さまもぜひ、マーセリン、ワンダーウーマン、イザベラという、強い女たちと一緒に、退屈な夏休みを美しくぶっ飛ばしましょう。

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この度、わたくし中村佑介、どうやらイラストレーター活動15周年を迎えていたようです。

「…ようです」というのも、フリーランスでやっていると、どこからアマチュアでどこからプロなのかが曖昧なので、うっかりスルーしそうにいたところ、母校である大阪芸術大学から肩ぽんぽんの「15周年ですよ」と教えて頂きました。続けて「記念展やりませんか?」とのうれしいお誘いも。

という訳で7月15日(土)から、イラストレーター活動15周年記念展覧会を開催させて頂くことになりました。これまで書店やCD店の一角をお借りして、原画を展示させて頂いたことはありましたが、今回は大きな会場まるまる15年分ゴロっと全部という、人生初大展覧会となります。
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会場は日本でいちばん高いビル・あべのハルカス24Fの「スカイキャンパス」。母校・大阪芸術大学の所有する会場です。このように、母校のご厚意あってこそ実現できた大展覧会で、裏を返せばここ以外では不可能。つまり通常の展覧会のように大阪⇒東京⇒名古屋⇒福岡…etcと巡回するものには出来ませんので、大阪観光がてら、ぜひ遠方の方も遊びにいらしてください。そのために、期間も2か月という長期間にして頂きました。そうそう、阿倍野といえば、通天閣や動物園、路面電車や商店街、四天王寺をはじめとしたたくさんのお寺のある、僕も10年暮らしていた大好きな町です。

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会場では原画だけでなく、学生時代の作品や未発表の立体作品、そしてグッズ図録の販売もあります。グッズは、この15年間の作品の中から、自分で絵柄のセレクト、デザインをしました。これまで数多くのご要望を頂いていたB2ポスター下敷きは、モノとしては今回がはじめてですね。

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(グッズは他にも、iPhoneケース、アンドロイド手帳型ケース、Tシャツ、ブックカバー、バッジ、タオル…etc、会期途中に追加予定)

とは言え、図録の方は、「すでに全作品集である『Blue』と『NOW』があるので必要ないかなー」とも思ったのですが、あの2冊は大きく重量もあるので、持ち運びしやすい文庫版があればという発想に切り替え、BESTと題し、Blue、NOW、それ以前、それ以降の作品を網羅、値段とサイズはコンパクトな1500円(税別)のA5寸(「みんなのイラスト教室」と同じ大きさです)にしました。

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ですので、「"Blue"も"NOW"も持ってるよー」という方は、それ以降の最新作品は全て大きく載せてありますので、安心して、いつか来る3冊目の画集の予告編と同時に、これまでの持ち運び用としてお楽しみください。また、ここではじめて気に入って下さった方は、1つ1つの作品をじっくりと大きく見れる各画集も楽しんで頂けたら幸いです。こちらのベスト画集(図録)は、展覧会終了後に書店でも発売予定ですので、来れない方も楽しみにお待ちください。

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各時代の解説や、大学の同級生である漫画家・石黒正数くんとの最新対談も収録。これで5度目。彼との対談だけで1冊本ができそうなほどです 笑


また、会場ではサイン会講演会合評会トークショーなどイベントも目白押し。特にトークショーは、『みんなのイラスト教室』でも取り上げさせて頂いたビックリマンのデザイナー・米澤稔さんと兵藤聡司さん。これがはじめてのトークショー出演とのことで、レアシール以上に貴重な場となります。また、先日刊行した対談集『わたしのかたち』で目指した、プロインタビュアーの吉田豪さん。そしてずっとジャケットを担当させてもらっているASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんという、豪華な顔ぶれ。僕も今からどんなお話しが出来るのか、とても楽しみです。売り切れが予想され、また入場券と一緒に購入した方がお得なので、ぜひお早めにご予約くださいませ。詳細は以下になります。

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中村佑介展~15 THE VERY BEST OF YUSUKE NAKAMURA

2017年7月15日(土)~9月18日(月)

11:00〜19:00(※入場は18:30まで)
大阪 あべのハルカス24F スカイキャンパス

【入場料】
・一般/800円 (高校生以下は生徒手帳を提示で無料)
・ペアチケット/1,400円

【イベント】
7/15(土)13時〜|中村佑介×米澤稔×兵藤聡司トークショー(+中村佑介サイン会)終了しました
7/23(日)13時〜講演会+合評教室
8/6(日)12時〜|中村佑介 サイン会(100名)|SOLD OUT
8/12(土)13時~|中村佑介×吉田豪 トークショー|終了しました
9/2(土)15時~|中村佑介×後藤正文 トークショー| SOLD OUT
9/18(月)12時〜|中村佑介 サイン会(100名)|SOLD OUT


イベント(講演会/トークショー)といえば、大阪以外にも、東京、那覇、名古屋、仙台でも行いますので、以下、あわせてお知らせしておきますね。こちらも定員がありますので、お早めにご予約下さいませ。

7/9(日)『講演会』@ヒューマンアカデミー那覇校 終了しました
7/17(月・祝)『講演会』@大阪芸術大学キャンパス見学会 終了しました
■7/22(土)『講演会』@ヒューマンアカデミー名古屋校 終了しました
■8/4(金)『イラスト教室』@大阪・難波アートヤード 終了しました
■8/11(金)『中村佑介×武田砂鉄トークショー』東京・青山ブックセンター本店 終了しました
■8/20(日)
『講演会』ヒューマンアカデミー仙台校|13時~

※詳細は各リンク先をご参照ください。


以上、長々とお知らせ、失礼いたしました。ふと気付いた15周年、せっかくなので、展覧会、イベント、本、何らかの形でお会いできることを楽しみにしております。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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