あたりまえのことだけど、
ジンはいつも、
ジンでものごとを決め、
ジンで楽曲を制作する。



クレジットを見てもらえば解るように、



歌詞も曲も
全て「ジン」になっている。




基本的に歌詞は全般あたしが書いているけど、
でもそれはあたしが書いているからといって
必ずしもあたしだけの物ではない、というのがあたしの持論。



楽曲もしかり、
この4人が演奏しているからこそ、
それはジンの曲になっていくのであって

あたしの歌詞も、
ジンのボーカルであるからこそ、出てくる歌詞なのである。


他のバンドもそうだと思うけれど、
ジンメンバーも、
楽曲に対する思い入れはそれぞれ、
とても強い。





それゆえに、
言い合いや意見の食い違いが起こることも、
楽曲の制作段階で、よくあること。





その曲をより良くしたい、
もっともっと伝わる形にしたい、


その思いが強すぎて、
なかなか思うように作業が進まないことも多々。






でも、
これは決してマイナスなことなんかではなく、
愛ゆえに起こる、愛ある言い合いなのです。






バンドにとって曲とは、
お腹を痛めて生んだ、自分達のかわいい子供のようなものであり




父と母が、ときたま



「やっぱり、子供のためには私立の学校を受験させた方が」

「いいや、子供はやはりのびのび育てるため公立学校の方がいいに決まっている」


などと、
その教育方針でときたま言い合いをするのと似て





「この曲はやはりココをこうした方が」

「いいや、この曲はこっちの方が似合うはずだ」

「だがしかし」

「いやしかし」





その曲の歩いていく先を想像して、
最も良いカタチを探り合い、意見し合う。




それも全て、
その曲を愛する結果、起こるできごとなのである。







もちろん、その場にいると
イライラしたり、させたりもするし、
作業が中断したり
はたまた、延期になったり
雰囲気が悪くなったり、もするんだけれど





しかるべき時がくれば、
その曲を最大限に生かす最善の道を、
4人が同時に見つけ出す瞬間があるのです。






やはり、バンドは、良い。




曲創りは、辛く、苦しく、
そしてめちゃくちゃ楽しい。






脳みそがたくさんあればあるほど、
驚くべきことが起こったり、見えたりする瞬間がある。







いつだって目先の感情だけに囚われず、
その中に潜む
やさしくて素敵なこと、
楽しくて美しいことをも、
しっかりと抱きとめて歩いていきたい。






写真:ひぃたん 「ジン」