この間、ふと思い立って動物園に行ってきた。

家族連れとカップルだらけだったけど
ぎゅうぎゅうって訳じゃなかったので
けっこうスイスイ回れた。



動物園の動物は、ほんと動かない。
ジーッとしている。

見ている側が少し物悲しい気持ちになるくらい、
動かない。



動物園に行ったのなんて、
ほんと何年ぶりだろう。

ある日突然行きたくなるもんなんだなあ、と思った。



動物園に行って思ったのは、
やっぱりうちのネコや亀やメダカを見ている方がいいな、って事だった。

いや、動物は大好きなんだけれども。

やっぱり動いてる動物を見たい。



雪ヒョウが肉をガジガジしているのを見た。

フッサフサで長くて太いシッポをふりふりしながら
でかくてゴツくてモフモフしている手と物凄い牙で
骨についてる肉をガジガジやってた。

こんなんに檻の外で出会ったら
確実に死しかないな…なんて考えながら、

でも動き自体はネコそのものだなあ、なんてほんわかした。

ネコって、肉食なんだなあ、と改めて再認識。





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誘惑者は音も立てずに距離を詰める



ここは白線の内側
けれど
油断していると命取りだ



君は私がラインを踏み越えるのを待っている



巧みに手ぐすねを引いて、
道を誤るのを待っている



抜き足 差し足 忍び足

まるで獲物を狙う虎のよう



けれども私は白線の内側から
ピタリと一歩も動けない


尻尾をくねらせながら、
身構えている誘惑者を観察し
自前のスケッチブックに描き記す。



『今日も、
ヤツは研いだばかりの爪をチラつかせ
白線の内側ばかりを見つめていた。』


『自慢の毛並みは本日も艶がかって煌めき
風下から獲物を狙って待ち伏せしている。』





写真:ひぃたん