【 あとがき 】
ユコちゃんの絵本1作目「ていでんしたひ」を読んでいただきありがとうございました
この絵本はユコちゃんの処女作で大学生の時に描いたものです
私は当時漫画家を目指し大阪芸術大学キャラクター造形学科という所で勉強をしていました
4年間学んだ末に分かったことは
「私には漫画は向いてない」
と言う事ただ一つでした
最後の最後で挫折!
(と言うよりも単に私自身の努力が足りなかっただけなのかもしれませんね)
丁度そのときは卒業制作のまっただ中で漫画を描く予定をしていましたが
当然ながら筆は進みません
卒制実習の時間も原稿は空白のまますぎてゆきました
ふと絵のテイストを変えてみようと気分転換くらいの気持ちで
時間もないのに思い切った方向転換をしました
その時になにげなく描いてみたやわらかなタッチの女の子
何をイメージして書いたのかはあまり覚えていませんが
なんだか哀しそうな顔をしてこちらを見ているその子は
多分その時の自分を表していたんじゃないかなと思います
名前を「ちいさなわたし」と言いう意味で「優小」=「ユコ」とつけたのを覚えています
それが今の「ユコちゃん」が生まれた瞬間でした
そこからは締め切りまでの2週間家にこもって制作の日々がはじまりました
あまりに不規則な生活で最後には体調を崩し病院にかかるまでに、、、
まさに腹を痛めて生んだ子となりました
「ていでんしたひ」のお話はユコちゃんとその家族のある日の一コマをかいたものですが
このストーリーには私の伝えたい強い想いが詰まっています
大学の4年間を、そして22年間を振り返った時に気がついた事
18歳で福井から上京し初めて独りになり家族がそばにいる事の尊さや
いかに両親に大切にされていたかを感じました
今の自分があるのは、ここに自分がいる事ができるのは
まぎれもなく両親、家族のおかげ
そしてその気持ちは「感謝」です
この絵本は私にとっては家族への感謝を表した作品なのです
暗闇を照らしてくれる存在であり、寄り添ってくれる存在、見守ってくれる存在
家族の存在は今も変わらず私の一番の原動力になっています
大学卒業までの22年間を思い出すといつも
「絶対にこの道を諦めてたまるか」と言う気持ちになるのです
みなさんはこのユコちゃんの絵本を読んでなにを感じたのでしょうか
ぜひ今度こっそり教えてくださいね^^
よろしければこちらのエントリもあわせて読んでみてください
あわら市でのこの絵本の上映会のことを書きました^^
↓
【 あぁ、あわら贅沢。 】ユコちゃんの絵本の上映会とそれを終えて想うこと。。。☆
※
ユコちゃんの絵本には対象年齢はありません
(描いた当時の私にはまだ絵本=子供と言う固定概念があり文章がひらがな使いになっています)
私がその時に感じたことを「絵本」という形で表したように
読む人それぞれが色々な感じ方をしてくれるのが本望です
みんな環境も考え方も違うので自由に想像してみてください
そしてこのあとがきを見た時には「この作者はそういう気持ちで描いたんだな」と言うのを
ほんの少し知っていただければ嬉しいと思っています
ユコちゃんが誰かの日常に寄り添う存在になっていったなら
それは最高に幸せなことです
そして最後に一言。。。
私は漫画家だって諦めていませんから!!!
いつか絶対本出したるからな!
あばよ!
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