月別アーカイブ / 2017年04月

「そういうつもりじゃない?君いくつだよ?」
足癖の悪さを疑いたくなるような雑な絡め方をしてきた足を解き
目の前の男は私を嘲笑う様に煙草へ火をともした。
その煙のように今すぐ私もこの場から消えてしまいたい。
いや、いっそ店内を煙で埋め尽くしてもらい
その隙に逃げ出して……て、それでは食い逃げ?
「美味しいものを食わせてもらって、はい、さよなら?
10代のなんも知らないお嬢ちゃんかよ」
今度は面倒臭そうに煙草を灰皿に押し付ける。
そのしぐさ一つで、ベッドの上の風景まで読み取れそうだ……。
「今回は本当にそこまで頭が働かなかったというか、その……」
私はそのまま言葉が続くかのように言いかけて
……ダッシュで退店した。

そして、そのまま
いろんな羞恥心から逃げたくて
北九州に逃げ込んだ。

* * * * * * *

あれから一カ月。
私は職場の人と呑みに行くことを頑なに拒んだ。
自分の歓迎会すら体調不良を理由に欠席した。
「なんの会だよ!」と言われ職場間の空気は澱んだけど
不幸中の幸いと言って良いのか
次の日からインフルエンザにかかり7日間休んだ。
おかげで復帰後は「逆に来なくて良かったんじゃね?」と
参加しなかったことを歓迎された。

それからも会社の呑み会はもちろん
個々での呑みも丁重にお断りした。
* * * * * * * 
「もうこっち来て1カ月は経つんだから、たまには参加してみれば?」
学生の頃に流行った「BARをつくろう」というアプリに出てきたマスターと
そっくりな髪形をした、マスターは不思議そうに言った。
確かにアルコールは好きだし、BARに来るお客さんとも楽しく会話をする。
人見知りともみられないだろう。
「会社の人のプライベートな姿をみたくないんですよね」
そういって、グラスの中の大きな氷をコロンと転がした。

私がお酒を嗜む場所は、この家の近くにあるBARだけだった。
羽目を外して帰宅困難になることはないだろうけど
ほろ酔い気分のままベッドに潜り込める距離で楽しみたかったのだ。
「そうなの?プライベートで呑んだら、意外と仲良くなれて
仕事もやりやすくなる事もあると思うんだけど」
私は首を横に振った。
「大人の「仲良くなる」は複雑すぎてついていけないのです」
そういってウイスキーを飲むと、少し氷を溶かしすぎたため
味が薄くなってしまった。
アルコールとも息の疎通ができないんだな……と思うと
少し笑えてきた。
「話変わるけど、こっち来てなんか美味しいもの食べた?」
マスターはいつも触れて欲しくない部分はすぐに察し
適当に話をそらしてくれる。
「食べましたよー。そこのラーメン屋の斜め前の100円寿司。
やっぱりお魚が美味しい地域だから、100円寿司も最高ですね」
引っ越し後、最初の贅沢として行った回転寿司は
都内の回転寿司とは違い、魚も新鮮なきがして
素材本来の味を楽しめた気がした。

「嘘だろ?あれは偽物寿司だよ~」
隣で静かに吞んでいた男性が笑いながら言った。
「確かに、あの値段であのクオリティはいい。でもわざわざ東京から来て
「100円寿司が旨い」ってなんか悲しいわ」
そんなこと言われても、身の丈に合った生活をしないと破たんしてしまう。
私はあの男のように、1カ月の食費を一食に出せる程収入はないのだ。
「ここに来て100円寿司なんて悲しいから、今から美味しいところ連れて行ってやるよ」
突然の誘いに驚いたけど、すぐに財布の中身が浮かび、現実の温度間にため息が出た。
「ありがとうございます。でも、せっかくですが、今日は持ち合わせが……」
「俺が出すからそんなの気にしなくていいよ」
「え?でも…」
「あ、ごめん、嫌だった?」
決して嫌で断りたかったわけじゃない。過去の意地悪なトラウマが足を引っ張るのだ。
「大丈夫ですよ、田所さんは「食事代を身体で払えー」なんて言う人じゃないから」と
マスターは冗談で言ったが、まさに過去のトラウマと言い当てられたようで恥ずかしくなった。
「あ、えっと……私、本当に手持ちがないですよ?」と恐る恐る言ったが「だから俺が出すから安心して」と
田所という男が言った。
「あ、あと、見返りとかそういうのも全くないですよ!私だけ得みたいな感じになりますよ!?」
冷静に考えれば失礼な確認の仕方だったが、過去の失敗はもう繰り返したくなかったのと
田所の優しさを信じたい気持ちが混合して出た言葉だった。
「なにそれ?ははは。そういう男の行動は好かん!大丈夫だよ。それに食事が済んだら
またここに戻ってこればいいじゃない」
私は田所の心遣いが嬉しかった。
* * * * * * * 

ガヤガヤした飲み屋街の真ん中にあるお店は、見た目から高級店の空気を醸し
私の財布では到底入ろうとも思えない佇まいだった。

ガラガラと戸を開けると、少しひんやりした空気が頬を撫でた。
4月の半ばとはいえ、少し外は肌寒かった。店内は温かいだろうと勝手に思い込んでいたため
少し目が覚めた気がした。
田所の行きつけの店らしく「大将、今日のおすすめは?」と慣れた感じで声をかけた。
「今日は白身魚がおすすめだったんだけど、生憎、全部出たね。他はオコゼと――」
オコゼ……?魚に詳しいわけじゃないけど、オコゼという名前は初めてきいた。
「じゃあオコゼの刺身とアナゴの炙りと、それから――」
ちらっとメニュー表をみて驚いた。一品一品の金額がとてもお高く感じるのに、オコゼの金額は空白になっているのだ。
私の頭もつられて白くなりそうなところ「何呑みたい?」と田所に聞かれて我に戻った。
いろんなお酒が揃っているが、お酒についても詳しくない。BARに行けば甘めのウイスキーをマスター任せに出してもらって
こうして出先で呑むときは、相手が辛口の日本酒を飲まない限り同じものを頂いていた。
「日本酒は吞めるのかな?」
「はい、辛口じゃなければ好きです」
それなら、と、田所は女将さんを呼んで「蜻蛉を2杯もらえる?」と注文をした。
「せっかくなら地酒も味わってもらいたくてね」と優しく微笑んだ。
少しすると蜻蛉と書かれた瓶が出てきて、私のグラスに注がれた。
「それでは――」と軽くグラスを重ねて蜻蛉を頂いた。
「あ、最初の一口は甘いのに、後味がすっきりしているというか……」
「そうなんだよ。最後はキリッとしていて呑みやすいでしょ?」
「はい……とても美味しいです」

その後、オコゼの刺身がキラキラと光り輝かせながら運ばれてきた。
「オコゼを出す店は他にもあると思うけど、ここみたいに全部捌いて出してくれるところは殆どないよ」
和食は日本の芸術だと聞くけど、一匹の魚をこんなに綺麗に捌き上げるとは……この大将に捌かれる魚たちは幸せなんじゃないかと思えた。
それからもお寿司なども握ってもらったが、どれを食べても美味しい、そして幸せに感じる。
「北九州の魚を満喫できたかな?」
「はい!こんなに美味しいお魚は初めてです!」
「そうか、そうか。ここは本当に魚が美味しからね」と笑った。
* * * * * * *
お店を出てから「さて、いっぱい魚を捌いてもらったから、今度は僕が君を捌かないとね」と田所が笑って、私は一気に氷ついた。
ああ、やっぱり…。甘い言葉には必ず裏があるんだわ……。そう思った時、田所は大笑いをした。
「ははは、冗談だよ。君みたいな小魚はまだ捌いても美味しくないからね」
私がきょとんとしていると「安心して」と頭をポンポンと優しく叩いた。
田所は約束通りBARまで私を送り、そのまま繁華街の中へ消えていった。
私その後腐れのない背中を見て、蜻蛉のような人だと思いながらBARへ戻った。




*即興で書いた物語です
*構成も書きながら考えました。そのため行き当たりばったりです
*フィクションとノンフィクションを半々くらいでまとめた感じです
*方言で台詞書きたかったのですが、ハードル高くて越せなかったです笑
*蜻蛉というお酒を呑んだら浮かびました笑


ここで仲間を発見しました。


女の子達の会話なんだけど
「格好良い人がいてさー」

「○○の言う格好良い人って格好良くないじゃん」

「そんなことないよー」

「絶対B専だから」

「(´・ω・`)」


これ!

この「格好良い人」が通じないこと


友達に能人とかの写真見せられて

「え?普通に格好良いと思うよ」って言ったら

「どこが!?」って言われるし


なんか、見た目というか
雰囲気が好み?

って感じなんだけど

ほっとんど伝わらないのw


ここにきて仲間を見つけたのでニヤニヤしてしまったw←


でも男性だけじゃなく

女性の「可愛い/美人」も通じないんだよなぁ……



人との美的感覚違うのかな??


え?
それいろいろやばいんじゃ……(・・;)

なんだか崖っぷちな気持ちになってきたよーw







ブログのコメントありがとうございます!

反映までお時間かかります。ご了承願います。



予約は「行くよー」と連絡くれると取り置きできます!!

「Twinkly Light Stage21」
日程:5月07日(日)
開演:17:45
料金:3000円+D
会場:池袋Hoteyes 
akkord/七咲美緒里/Gac./山道歩乃佳/神崎由衣/ももなる/Milky Wing/ 厨川ラナ

「アニソンやっちゃって!」
日程:5月9日(火)
開演:18:45
料金:2500円D
会社:江古田ドロシー
natuko/かんぶりーな/神崎由衣/寿々木はるか/ねみ/MiNa



最後のおやすみです


今回はお高い雰囲気なお店に

抹茶パフェを食べに行くという



昼間なので
一人で行ってきました(*´ω`*)


佇まいから
おおって感じですが


店内も落ち着いていて
お客さんもマダムみたいな

おしゃれな暇を持て余した感じの方々がいらして……


思わず店内入ってから
自身の服装を見なおしてしまったw

デニムのスカートにダブっとしたパーカー
黒いショートブーツ


ヒト読んで

THE☆ラフファッション


しかし
そんな雰囲気に負けないで

注文するぜ!抹茶パフェ!!!


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う、うまたぁーん(*´ω`*)

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甘すぎない!

でも抹茶の風味はしっかりしてる


これは丁寧な造りのパフェです


ちなみに上のモフモフは
桜味の求肥みたいな感じでした(*´ω`*)
(あれれ?求肥かなぁ??)


残念なのが
下にフレークがないことだけど

フレーク敷占めるようになったのって
パフェ文化が始まってしばらくしてからのアレンジだとおもうので

そこは気にしないでおこう←



それにしても美味しい

あっさりしてるけど
パフェ感がちゃんとある




大人な感じでした(*´ω`*)

黒蜜とかで誤魔化されていないところがいいよね




さて、小倉生活も僅かです


もうね、寂しいです


私、場所に懐くので
1部困ったちゃんな事は起こるけど

全体を通したら良い事が多いから
なんな寂しいなぁ….……。



また来たいなぁ……。





さて、
そろそろ脚本かきあげて提出しようっ


でも、その前に
ショートストーリーが浮かんたので


即興で書いて貼り付けるね^^


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