27日はご来場ありがとうございました!
ストーリーが一応伝わった方もいるようですが

分かりにくいかもしれないので

改めて記載していきます☆


会話は荒削りで場面に補足を足しました。

…………・…………・…………・…………・…………

主人公アキは、小さい頃からイジメられていて友達もいなかった。
自分に自信がないため頼まれごとすら断れない気が弱い性格だった。



卒業後、入社先の会社で行われた研修合宿で
同室になった青山リナと仲良くなった。

配属先も同じということもあり、仕事終わりに食事へ行ったり、悩み相談もした。
アキにとっては初めての友達付き合いで、リナが唯一の親友だった。

親友リナは、とても甘え上手で自分の仕事をアキに上手く押し付けていた。
けどアキは「親友のお願いなら…」といつも引き受けていた。

ある日、リナに押し付けられた仕事を終わらせフロアに戻ろうとしたら

リナと別の同僚が話してる声が聞こえてしまった。


「リナ、あの子と仲良いよね」
「仲良くない!あれは仕事を代わってもらっただけ」
「え?大好きとか言いながら?」
「だってあの子、私のこと友達って思ってるから何でもしてくれるんだもん♪
あぁ、でも、私はただの同期としか思ってないけどね」

その言葉にアキは何も考えられなくなるくらい傷ついた。
そして帰宅後、ショックのあまり自分の腕を切って自殺を図った。





気づけば森の中にいた。
青々と茂った木に、湿ったコケが生えた
とてもとても美しい森だった


なぜ自分が森にいるのか分からないけど
まだ生きてしまっているなら
早く死にたかった……。

高い崖を見つけて飛び降りてみたが
不思議なことに傷1つ付かず痛みもない。


「ここで死のうとしても無駄だよ」

どこからか声が聞こえた

「ここは痛みも悲しみもない、寒くも辛くも感じない世界だから」

振り向くと1匹の犬がいた

その犬はシロというらしく、長くこの森に住んているという

状況を理解できないままシロとの生活が始まった


シロはとても物知りで、動物達の性格や
森での作法、いろんなものの捉え方など教えてくれた。
だから分からないこと、不思議に思うことなどはシロに聞くと解決された。
だからシロは森の動物たちの相談役でもあった。

ある日、1匹の猫が急いで何処かへ走っていく姿が見えた。

「あの猫はどこに行くの?」
「あの子は「茨の道」へ行くんだよ」
「茨の道…?」


この世界には2つの道があった。
光輝く「光の道」と、歩くには覚悟が必要だと目に見えて分かる「茨の道」
どちらの道を行くか選べる者もいれば、初めから決められた者もいる。
そして道はいつでも通れるわけではなく、あるタイミングが来るまでは通れないのだという。

しかし「道」ついてはそれ以上教えてくれなかった。




ある日森は真っ白な雪に包まれた。

だけど雪は触れても冷たくなかった。
裸足で雪の上を歩き、素手で雪だるまが作れた。

シロと遊んでいると、今度は一人のお婆さんが「寒い、寒い」と言いながら光の道へ向かっていくのが見えた―――。


夜、シロはアキのために作ったというブレスレットを渡した。

「辛いこと、悲しいことから守ってくれる、女神の涙で作ったブレスレットだよ」

アキが喜んだ姿を見てシロも微笑んだ。

「じゃあ、今度は私がシロのためにブレスレット作るから、作り方教えてね」

シロと約束をして眠りについた。





―今夜はとても酷く冷えこんだ―





寒さで目を覚ましたアキはシロに問いかけた
「どうしてこんなに寒いの?この森は寒さを感じないんじゃないの?」


シロはゆっくりと口を開き

「眠れるまで、僕の友達の話をしよう」

と、自分の過去を「友達」に例え、アキに話しだした。

シロは「シホ」という主人と一緒に暮らしていた。
シホが仕事に行くときは、シロは良い子にお留守番をした。
シホが褒めてくれるのがとても嬉しかった。
休日はシホと公園で遊ぶのが日課で、この幸せな時間がずっと続くと思っていた。

しかし
シホは結婚をすることになり、シロとの生活にも変化が現れた。

「この部屋を出て、広いお庭のある家に引っ越すからね」

シホは嬉しそうに荷造りをした。

「明日はナオヒロ君が荷物を運びに来てくれるけど、絶対喧嘩しちゃだめよ?」

と、シロに伝えた。

しかし、夜が明ける前にナオヒロからメールが届いたことをシロは知らない


次の日、シホとの部屋は空っぽになった。
寂しいけど、シホとの新しい生活が楽しみだった。

ナオヒロは荷物をトラックに積んで先に行ったので、シロとシホは毎週遊びに来ていた近所の公園に行くことにした。


いつもよりもたくさん遊んでくれ、おやつもたくさんくれるシホ

シロはとても幸せだった。


太陽が沈みかけた頃

「そろそろ行こうか…」と、
寂しそうにシホが言った。


いつもと違う道を歩くシロとシホ。
あぁ、そうだ、今から新しいお家に行くんだった――――。





しかし、連れてこれらたのは
神社だった。




境内にしっかりリードを縛り、シホはシロを強く強く抱きしめた。
温かいシホの体温に安らぎを感じるシロ。



神様にお参りをしているシホの姿を眺め、なにもしてやれない自分に少し不甲斐なさを感じた。


お参りを済ませたシホはそのまま走って鳥居の先へ行ってしまった。


「待って!待って!!シホさぁーん!!」


神社に残されたシロは
目が覚めるとこの森にいた。



シロはそれからシホを奪ったナオヒロがここに来るのを待っていたが、
本当はナオヒロに怨みを晴らすために残っていたのではなく、シホともう一度会いたいから森を抜けることができなかったんだと気づいた。

アキと出会えて、本当の自分の気持ちに気づいたシロは
もう未練はなかった。

ここにいて、シホと再会しても
もう意味がないから。


だからこの決意が強いうちに
アキがこの森の居心地の良さに染まる前に
二人が無事に森から出ることを決意した。

シロの話を聞きながら眠ってしまったアキを起こした。


「アキ!起きるだ!
僕はアキに出会えて、やっと本当の気持ちに気づいた。ありがとう!これから僕は「光の道」に進む。だからアキは「茨の道」を進むんだ!絶対後ろは振り向かず、前だけを見て進むんだよ!そしたら自分がいるべき世界へ戻れるから」

寝起きということもあり、上手く状況を理解できないアキ。

「待って、シロ、どこか行っちゃうの?やだ、やだ!私、ずっとシロと一緒にいたい!」

「僕はちゃんと見守ってるから、大丈夫だよ」

シロの魂が光の道へ進むのがアキにもわかった。
そしてアキも眠りにつくように意識を失った。




次の日
シロに言われたとおりに茨の道を進んだ。
茨の道は進めば進むほど険しくなり
シロの忠告がなければ危うく後ろをふり向きそうになるほどだった。

草むらを抜け、洞窟を越え
浅いが広い川を渡り前に進んでいくと……得体のしれない魔物が「がおぉー!」と声を上げて追いかけてきた。

それから逃げるため一生懸命走って行くと
足を滑らして崖から落ちてしまった―――。








気がつくと、アキは家の床で眠っていた。

腕を切ったカッターもそのまま落ちていて
あの裏切られた日と同じ状況だった。

だけど、腕にはシロがくれたブレスレットがついていた。

「シロ、私…頑張るから」


次の日。
いつも通り会社に出社した。
何事もなかったかのように仕事をこなし、お昼休みに近くのカフェへ行った。

お気に入りのコーヒーを受け取って、テーブルに向かおうとしたらアキを呼び止める声がした。

「アキ!!」
「…リナ……」
「1週間も休んでたから超心配したよ?でも、元気そうで良かった」

いつもと変わらない口調だった。
「それでね、休み明け早々悪いんだけど、榎本さんに資料作り頼まれちゃってー。ほら、私、PC使えないじゃん?だから、代わってもらえないかなぁーって♡」

本当にいつもと変わらなかった


「うん、いいよ。代わってあげる」
「ありがとう♡」
「あーでも、私、1週間休んでたじゃん?だから仕事溜まっててー。在庫確認と発注、あと、アルバイトの滝口さん、試験近いからシフト減らしたいって言ってるから、来月のシフト作り直さないといけないんだよねー。それ、代わってもらって良いよね?結構簡単な内容だから―――…」
「え?え?」
「私全部やるの無理だから交換しよ?」
「いや、そのー。あぁ、いいや。やっぱいい!」
「いいの?」
「う、うん、いい……」
「そう?それじゃあ頑張ってね♡」

リナは逃げるようにカフェを出ていった。



シロ、私これからもっと強くなって
ちゃんと生きていくから……大丈夫だよ。

…………・…………・…………・…………・…………


そんなストーリーでした☆

使用した曲
「ハロ/ハワユ」初音ミク
「Never Free」上原あずみ
「Last Moment」上原あずみ
「Deep freeze」愛内里菜
「snow memory」オリジナル
「crossing field」LiSA
「Neva say die」YUI
「秋夜に思ふ」オリジナル