月別アーカイブ / 2012年03月


大阪府八尾市に生まれ、育った俺です。


今から、さかのぼる事15年以上も前に、
ヒョンなキッカケでギターを持つ事になりました。

その少し前から音楽に触れる機会はありましたが、
ギターを持つ前の人生と、その後の人生は大きく違ってくる程に
俺にとってソレは過去最大の転機だったと言えるでしょう。


その後、様々なことがあり、色々な出会いがあり、
2001年に上京することになったのですが、
その頃の自分にとって、唯一の故郷だった「大阪」という街、
そして、ソコに根付いた自分の精神と、
周囲にいる多くの仲間たちや、音楽で出会ったファンの方々、
応援してくれる方もいれば、離れることを否定する方も多くいて、
どの考え方も一理あったりして、それはそれで悩みましたが、
光明を目指すような、希望に向かって猛進するような、
そんな感覚も、きっとあって上京したんだろうと今は思います。


色々な意見がありましたし、
今でも、時々、色々あります(笑)

でも、自分は東京に出て本当に良かったと思っています。

それには、ちゃんとした理由があるんです。



昔、大阪ってのは、言わば「国」だと思ってました(笑)

テレビやら雑誌やらで、何かと言えば「東京では...」みたいな感じで、
東京を日本一の街として表現するのを見る度に
「いやいや、大阪にはこんなんあるし!」とか思ったりして、
勝手に対抗意識を持ってるというか、
「大阪 is No.1」みたいな感覚が俺にも宿っていて、
きっと、だいたいの大阪人に宿っていて、
そういう感じが、昔は凄く好きで、本当に最高の街だと思ってたんです。

グルメランキングみたいなのを見てても、全国1位の店が東京だったりすると
「いやいや、大阪の方が絶対に食いもんは美味いし!!」
とか本気で憤りを感じたりしてました(笑)


けれど、上京して10年以上を過ごしてきてハッキリ言えるのは、
東京......結構、凄いっす。。。
やっぱり日本の発信源はココにあったんだなぁ......って思わされるほどに、
なんだかんだ言って、凄いんです。


でもね、コレは勘違いしないで欲しい。


「東京に染められやがって!」みたいなのとは違って、
実際に違う街を見ると、どこにだってそういう部分があるんです。
特に主要都市と呼ばれるような街は、きっとそうなんです。

やっぱり東京は凄いんだけれど、
大阪だって、実際に凄いし、
名古屋や博多、札幌だって、やっぱり凄い。
他にも、そういう街はたくさん点在しているんです。


『井の中の蛙』とは上手いこと言ったもので、
同じ所に留まっていても見えないものってあるもので、
東京に出てきて、この街を少し知ったことで
「あぁ、やっぱ大阪は凄かったんやな」って感じられる部分が、
最近になって、やっと出来てきたというか、
そういう感覚が、ここ1年ぐらいで急に増してきているんです。


昨年から、大阪に帰る機会が少しだけ増えています。

友人・知人にも会いますし、親兄弟にも会います。

3日?5日ほど滞在することが比較的多いので、
外食にも出掛けますし、呑みにも行くし、買い物もします。

それなりに多くの人と会い、話をしていると、若干の違和感があるんです。

昔ほど『大阪 is No.1』を訴えてくる人がいないのです。

むしろ、街からそういうパワーが伝わってきにくいです。


日本は不景気で(世界もか?)、大阪府はそんな中でも更に景気が悪く、
シャッターの下りている店も多く、なんとなく寂しい。
そんな光景が増えていることを、ライブで行ったりする度に嘆いてきましたが、
ここ最近、少しだけ回復してるのかな?なんて思うことが多くなっていて、
それが橋下サンみたいな人の活動の成果なのか、
震災以降の関東の変化に対する、関西の見え方の影響なのか、
何が理由なのかはわからないけれど、
大阪が少し明るくなって見えるようになったことに対し、
街の人々からは、その傾向がイマイチ伝わってこないことが、俺には違和感なのです。


先日のストフェス等でも思ったのですが、
メッチャ人集まってるし、凄いイベントなんですが、
何か、もう一歩いけそうな気がするんです(偉そうでスンマセン)。

決して否定的な意味じゃなく、
「大阪、もっといけるやろ!!俺、知ってるぞ!!!」
って思うんです。


なんかね、自分に出来ることがどれくらいあるものかわからないけど、
大阪以外のことを知っている大阪人が出来ることって、
大阪にずっと居る人とは、また違ってくるんじゃないかな、って
そう感じるんです。

上記のような「まだいける」って感覚、
言葉では同じこと思う人って多くいるかもしれないけれど、
その人それぞれで違った解釈だったりするもんで、、、

「東京スゲェー」
って思った後に感じているソレは、
きっと、昔に自分が感じていたエゴ的なソレとは違っているな、って
ここ最近、故郷に帰る多くの機会の中で思うんです。


ホントね、
大阪に住んでた頃に漠然と感じていただけの感覚とは違って、
少しだけかもしれないけれど具体的に、
「大阪、もっといける」
「大阪、もっと盛り上がる」
って、街全体に対して凄く思ってるんです。


帰りたいなー、って思うことも時々はあるけれど、
そうじゃないなって思うことも結構まだまだあって、
そんなこんなしてるウチに時は流れ、
時代は、生息地以外にも自分を届けていくことが出来るように、
少しずつ変化を遂げ、
まだ流石にグローバルとかワールドワイドなんて
言葉は浸透してきていても、庶民的な意味では浸透していないかもしれないけど、
徐々に変わってきているこの時代の中だからこそ、
場所とかそんなことに関係なく、自分で見たもの感じたものを、
徐々に各地に届けていけたらいいな。って思うんです。
 
願わくば、自分の基礎が作られたであろう故郷から、
そう出来ればいいな、なんて思っています。
 
スタッフ含め、誰が俺の考え方に付いてきてくれるかなんてわからないけれど、
自分的には徐々に、故郷のテンションアップに気持ちを入れていきたいなー、って
そんな風に思ってます。
 
 
 
 
 
コッテリが長くなったのでデザート感覚で、どうぞ。


ankotatu.jpg
 
 
猫はコタツで丸くはならず、ダラーっとなってます。





昨日は日本橋ストリートフェスタ2012に行ってきました。


凄い人の数でした。

いや、まぁ元々わかってたことなので別に驚きとかは無いのですが。

でも、何と言うか......凄いのは事実なのです(笑)
 
og.jpg
 
昨年のストフェスは、震災の直後だったこともあり中止になりまして、
当初予定していたトークイベントを実行出来なくなり、
今年、改めて(?)トークイベントを、ものの30分程度ですが行ってきました。
(ストフェス内じゃなく、アフターイベントでですが)
 
 
元々、ウチのチームで製作中のゲーム(オフライン少女
の舞台として日本橋を扱っており、
更には時期的にも作中と限りなく近い時期のことなので
ロケハン的な意味合いも込めて今年はここに来ることが前々から決まっておりました。
 
実際にはコスプレに特化したイベントでは無いのですが、
「主にコスプレのイベント」というふうに聞いていたので、
思っていたよりもコスプレしてる人が少なく感じたのですが、
改めて考えてみると、やっぱり多かったような気がしています。
(それでも今年は、やはり少なかった印象らしいですが)
 
2時間強、界隈を練り歩きました。
 
雑多なイベントで『祭り』って感じは確かに強かったのですが、
悪く言うと「何がメインなのか」がわからない印象でもあって、
でも、そのカオスな感じが今っぽいのかな?とか色々思いつつ、
なんだかんだ楽しませて頂きました。
 
is.jpg
 
しかし......
俺もコスプレしたら良かったなー、、、と後悔していたりも。。。
 
で、先述の通り、夜はイベントに出ました(トークで)。
 
こっちのイベントも
「トークありショーありの雑多なイベントです」
と聞いていたのでトーク出演したのですが、
いざ出たら、俺以外にトークの人いねぇし(笑)
 
少なくとも、俺が会場にいた間は、
歌とDJのイベントに、部外者(俺)が来て
空気読まずにトークして帰った、みたいな感じになってしまい
なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
(イベントで踊ってた方々にもだが、俺のトークを聞きに集まってくれた方々にも。と、同時に、聞いてくれた皆さんに感謝もしております。)
 
でもまぁ、コレも今っぽいのかなぁ、、、、、とは思いませんでした(笑)
 
こういうイベントは、そういうものなのかも知れませんが、
酔って倒れた客を、スタッフが急に楽屋に連れ込んで寝させたり、
その倒れた人の友達が何人も楽屋になだれ込んできて
「おい◯◯?、酔ってんのかー!!ギャハハ」
とか賑やかというか、無秩序な空間になっていたりとかで面食らいましたが、
とりあえず酔って倒れてる若い男性に、コンビニ袋に氷を詰めて渡してあげたら、
俺じゃなくて友達の女の子に「ありがとー!」と言っていて(笑)
別にそれはどうでも良かったんだが、その女の子が
「私じゃないよ、あそこの知らない人」と言って俺を指差したので、
『いやいや、知らない人って......ものの3分前までステージに立ってた人やで』
と、心の中でツッコミ入れときました。
 
でもまぁ、コレも今っぽいのかな、、、、、、、、って、少しだけ思います。
今っぽいとかじゃなくて、それだけ空気なトークしちゃったのかもな、的な。
 
 
んでまぁ、普通に何人も楽屋に入ってくるようになるわ、
スタッフも一緒になって酔って盛り上がり出すわで、凄いことになってきて、
本来は注意すべきなのかもな...なんて思いながらも、
楽しそうにしてはるし、空気読むべきは俺の方なのかもしれんな......と思い、
楽屋を出て客席に座ってDJの鳴らすアニソンRemixをボケーッと聴いてました。
 
uni.jpg
 
この会場、元々(?)キャバレーか何かのようで、
バブル期のものだからか、照明とか凄い会場で、
いわゆる、アニメやドラマで見るような昭和のディスコみたいな感じで、
派手なのにレトロで、超カッコ良かったです。
 
ただ、広さの割に音の為の会場じゃないからか輪郭が滲む印象なので、
クラブMIXっぽいことは出来ても、ライブMIXだとちょっと難しいかな......
という印象はあって、もう少しタイトな会場なら、より素敵やろうな、と思いました。
 
場内で、数人のレイヤーさんや、イベントのファンと思われる方々に
「昔、ライブ行ってました!!」
とか話しかけられ、
『昔かよ!』と思いました(笑)
 
 
長い1日でしたが、とても貴重な経験を出来た気がしております。
 
個人的にストフェスは、もうちょっと何かに特化したイベントになれば、より良いなーと思いますが、
パーソナルなものがウケる時代だからこそ、そういうイベントも多分化していくので、
逆に、こういう雑多で間口の広いイベントも大事にすべきだろうな、とも感じました。
ヲタクとオタクの差というか、マニアとの差というか、何というか、、、
何かに似てるけど、何にも似ていない感が、実に大阪っぽいな、とも感じたので。
 
 
しかしまぁ、俺のファンってのも大変だよな......とも、また思ったわけです(笑)
どこで、何キッカケで応援してくれているかにもよりますが、
音楽のファンで居てくれている方々には、
ゲームに関することとかを、なるべく強要しないことも大事なのかな...と感じました。
勿論、それも応援してもらえることは非常に嬉しいことだし、
それが、その人にとっても楽しいことになり、共有/共感しあえたら最高ですが、
そうじゃない人もきっといるだろうから、選択を委ねて(元々、人と人って自然とそうやけど)
その人にとっての「楽しい」を共感しあえるのが素敵だろうし、
出来ることなら全てを共有してくれる人にも、一部を共有してくれる人にも、
どの関係性の人にも、俺というものが、その人にとって必要な分を満たせるような、
そんな自分でありたいし、ある為にもっと精進していかないとな、と思った1日でした。
 


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