某駅構内。
おそらくは経営元の同じおむすび屋とパン屋が隣合っていて、イートインスペースがパン屋の中にあり、おむすび屋と「共用」だった。

つまり、おむすび屋でおむすびを買ったら、パン屋に入店し、イートインスペースに座り、パンに囲まれた中でおむすびをムシャムシャと食べるのだ。

なんというアウェイ感。
クロワッサンの視線が痛い。


コルク 佐渡島庸平が「天才」と評した表現者。ダ・ヴィンチ・恐山 / 品田遊って何者?


CAREERHACKさんに取材していただきました。ありがとうございます。
私の言動が後ろ向きで感じ悪いところが注目です。これはインタビュアーさんの悪意では断じて無く、私が実際に後ろ向きで感じ悪いことばかり言ったからです。

インタビュー、何度か経験がありますが、いっつも死ぬほど緊張します。え、何も言うことないよー、ってなります。一応あたまには月並みな前向きな言葉がいくつか浮かぶんですけど、いや、これを自分が言ったら嘘だよな、と思ってしまう。

それで短時間で必死に考えたあげく、まったく日常感覚からかけ離れた「極限」みたいなこと言ってしまう。いや、それはそれでおまえ普段そんなこと考えてないだろ、みたいなことを言っている。

確固たる信念のようなものをまったくもっていないので、インタビューで「持論」を披露しかけるとバグるようになっているみたいです。




「難しい問題ですね~」

なんかコメンテーターとかがよく言ってる気がする言葉だ。
難しい問題ってどういう問題なんだろう。難しい問題ですねと簡単に言いすぎてわかんなくなっている気がする。

たとえば、焼きそばを100人前食べれるか、というのは難しい問題だろうか。
実現するのは難しい(というか無理)が、こういうのは難しい問題だとは言わない。

難しい問題としてよく言われるのは戦争をなくす方法、だとか、差別をなくす、とか、格差解消とか。これに共通することは何か。

短期的な解決法と長期的な解決法が食い違うこと、ではないかと思った。

たとえば戦争をなくしたいとして、まず思いつくのは武器をなくす、という手である。
しかしこんな案は上手くいかない。武器を持っている人はそれで有利になりたいから持っているので、手放したら損をする。しかしそういう武装した人ですら、本当は「武器なんて無い世界ならいいのにな」なんて思っていたりする。

人が平和に生きたいとき、短期的には武器を持っていたほうが防御力が上がって平和になる。しかし、長期的には武器を持つ人が多いほど物騒で、平和から遠ざかる。

難しい問題ですねえ。


なので、禁煙なども「難しい問題」だ。短期的な快楽を取れば、長期的には苦痛を招き、長期的な健康を取れば、短期的には苦痛を味わう。


どうしたらいいんでしょうね。









 

【履歴小説】5人の作家が3枚の履歴書から物語を妄想してみた


バイト求人情報の「fromA」さんのオウンドメディア「fromAしよ!!」内ではじまった企画に、参加させていただいてます。

提示された「履歴書」を元に短編小説を書く、というもの。


品田遊 第1話「検索履歴書」|履歴小説

品田遊 第2話「書くほどのこと」|履歴小説

品田遊 第3話「ピアノ線の平和的利用について」|履歴小説


全3話。それぞれ関係のないお話なのでどれを読んでも大丈夫です。
履歴書がよくできてて、いろいろとお話を広げるためのフックが仕掛けてあるんですよ。大半を無視してしまったような気がします。

最後の話にあたる「ピアノ線の平和的利用について」は自分なりのエモい感じを出そうと思って書きました。『初恋と不倫』(坂元裕二)という本を読んで、うわー、こういうの、いいじゃん~、と思ってマネしたような部分があります。




ところで、私はバイトをしたことがない。







【履歴小説】5人の作家が3枚の履歴書から物語を妄想してみた


バイト求人情報の「fromA」さんのオウンドメディア「fromAしよ!!」内ではじまった企画に、参加させていただきました(オモコロとかではなく品田遊として)。

内容は、提示された「履歴書」を元に短編小説を書く、というもの。
私(品田遊)のほかに、カツセマサヒコさん、ジョイマン 高木晋哉さん、夏生さえりさん、比之葉ラプソディさんが執筆陣として参加しています。同じ履歴書が元になっているのに面白いくらい方向性が違って面白いので読んでみてください。


品田遊 第1話「検索履歴書」|履歴小説


私のはこれです。自分で読み返して「やだな~」と思いました。


ジョイマン高木 第1話「道標」|履歴小説

拝読して一番おもしろかったのは高木さんの「道標」です。「いいな~」と思いました。




で、よかった旨をツイッターに書いたら高木さんご本人に反応していただけて、そればかりか以前から認識してもらえてたことが判明して、ちょっとうろたえました。

「ありがとう オリゴ糖」って言うべきか、1,2分、迷った。






 

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ツイッター経由で知った『一行怪談』(吉田悠軌)という本がおもしろかった。
句点を一つだけ使った一文しばりの怪談。


せがまれて、裏返してある姿見をまた表へと返してみれば、背中の子供が映っていない。(p21)

玄関の隙間から、縦に並んだ両目が覗いている。(p171)


こういうのが200本ちかく収録されている。いい不気味さ。


自分でも作ってみたくなったので、いくつか考えてみよう。


台所から漏れ聞こえる女の話し声が気になって戸を開けると炊飯ジャーの蓋がひとりでに閉まるのが見えてそれきり静かだった。

ご指定の深さまで穴を掘り続けると土の中から死体が出てきますので、その顔があなたであることを確認したら元通りに埋めてください。

こんなものが這いまわっていると知るくらいならおとなしくプラネタリウムを見ていればよかった。

ポスターによると引っ越したばかりの町で木曜に回収されるのは「爪」のみらしく、今朝も丸々とした黒いゴミ袋が通りのあちこちに積みあげられている。

いつも安全運転ねと助手席で笑う妻を横目に、見えない何かを撥ねる感触がまた僕だけに伝わる。



楽しい。


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