日頃から週に一冊ペースくらいで本を読みたいなあと思っていて、今年は割とそのペースを維持してる。なんでだっけと考えたけれど、どうやら昨年末に Kindle を買い替えたことが大きいようだ。
元々は Kindle Paperwhite が大好きで毎日のように使っていたし買い替えたい気持ちもなかったのだが、最新モデルは防水対応と4G回線対応と聞いて発表後に即予約した。
で、届いて程なくしてあまりお行儀が良くないのは承知でお風呂で読書するようになった。湯船に浸かっている時間って長くても15分くらいで、そんなに長くはない。それ以上の長風呂は体に良くないらしいので控えるようにしている。とはいえ、それだけで毎日15分は本を読むことになるしちゃんと湯船に浸かるのは身体にも良いし一挙両得感がある。風呂上がりも晩酌しながら続きを読んだりするので自然と毎日30分以上は本を読む暮らしがまったりと続いている。
あとは4G回線。4G回線なんて要るの?と思われそうだけど、使ってみないとわからない副次的な効果があった。いつでもどこでも本を買えるようになった結果、積ん読をやめて気になる本はウィッシュリストに入れて手元のを読み終わってから次の本を買うように購買行動に変化が起きた。積ん読ってTODOが溜まったタスクリストと同じで心理的な負担になる気がしていたので、これは精神衛生上とても良い。ただ唯一残念な点はマンガは容量制限にひっかかり4G回線で買えないこと。この制限を撤廃してくれると、マンガのまとめ買いをしないで済むようになって嬉しいのだけど。
最後に地味にうれしい改善点としてはデザインがある。新モデルはオモテ面が全く凹凸のないデザインでこれまで以上に取り回しが良い。それもあってカバンではなく上着のポケットに入れるようになってスマホ並みにいつでも持ち歩くようになった。すぐに取り出せるから電車を待ってるようなスキマ時間も本を読むようになった。
ハイエンドモデルの Kindle Oasis はボタンのでっぱりがあったり幅が広かったり局所的に薄いデザインだったりしてポケットに入れづらそうだし、そもそも4G回線モデルがない。それを思うと移動中のちょっとした時間も本読みたい層には Oasis より新しい Paperwhite の方がずいぶん良い選択肢に思える。
思い出話っぽくなるが、そもそも Kindle Paperwhite は 2012 年に初めて日本で発売されたときから新しい読書体験を提供していたように思う。自分の場合は家族の寝静まった寝室で e-ink と優しい光のお陰で安眠を妨げることなく読書できたことが原体験になっている。それを体験してからずっとこの電子書籍リーダーの虜になっているけれど、今回のアップデートも生活の中で読書できるシチュエーションを増やしていて着実に進化している。多様なプラットフォームで提供している Kindle の中でも Paperwhite が最も感動的なユーザー体験を提供しているモデルだと改めて感じた。
写真は初代 Paperwhite で最初に読んだ自炊した山下大輔さん。