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2021年5月2日、
ミュージカル「ウェイトレス」in御園座、
そして全ての公演のラストを飾る大千穐楽!
全49公演の完走と、これまでの素晴らしいパフォーマンスに、改めて精一杯の拍手を贈らせていただきます。

今もあのダイナーに行きたくて行きたくて、終わってしまった寂しさに泣けてきますが、もらった元気も大量なので頑張って生きていきます。


もうね、何から言っていいか分からん状態なのですけどどうしたらいいですかね。
なんでこんなに「ウェイトレス」好きになっちゃったかな。
ロスが激しすぎておかしくなりそうです。


大千穐楽を観ての感想、この舞台をここまで追いかけてきての感想、ジェナ達への想い、キャストさんへの想い、等々色々あり過ぎてぐちゃぐちゃだけどなんとか少しずつ言葉にしたい。
というか吐き出したい(笑)
これまでの感想と被る所もあると思うけどダラダラ語ります〜




大楽はみんな歌いながら泣いてたなぁ。
いや、本当に泣いてるのは勿論泣いていい場面の泣いていい人だけなんですけどね。
でもオペラで見ると皆さんいつも通りながらも万感の想いが伝わってきたり、表情が震えてるのが分かったり。
"She Used to Be Mine"のジェナはもう滝のようでしたね。(でも泣いても歌声は最強最高な俺の充希←)




ジョーがまたねぇ、一段とジェナへの愛情が溢れまくってて…大楽の"Take It from an Old Man" あれはヤバかった。
佐藤さん、観る度に歌声に込められた包容力が増していって驚かされたなぁ。素敵。惚れる。
WAHAHA本舗の座長さんとしか知らなかったし何度かテレビで拝見したことはあったけど舞台でちゃんと観るのは今回初めてで、素敵なお芝居をされるんだなぁと。

ジョーが結婚寸前で流産してしまった女性の話をする時、悲しい顔になりかけるけどすぐにハッとして「危機一髪!」と悪ぶってみせるところとか。
ジェナにパイを「あなただけの為に焼くわ」と言われて、病気を打ち明けながら断る時の注射の話とか。
ジョーの人柄がわかるそういうシーンで、本音を隠すようにわざとおどける彼らしさがちゃんと見えるよう、いつも丁寧に演じていらしたのが素晴らしかった。

ジェナが稼いだチップをアールが取り上げる所、ジェナは隠そうとしてたけどジョーは新聞の陰からしっかり見ていて、自分はその分沢山のチップを置いていくんだよね。
あと病院の売店で買ったメッセージカードを渡す時、照れ隠しに「花柄で甘ったるくて糖尿病になりそうだ」ってぶっきらぼうに言うのがめちゃくちゃジョーらしくて好き。
彼にとってジェナは娘のようであり忘れかけた若い頃の夢やときめきをちょっとだけ思い出させてくれる存在でもあったのかな。
ジョーがくれたのはパイの店という大きなプレゼントと、もう1つ。
「あんたには何かある」っていう言葉は、これからもジェナにとって自分を信じる為の最高の御守りになるんだろうな。
「ジョーの女遍歴のパイ」と「ジョーに捧げる天国のパイ」、ジェナはどんなレシピにしたんだろう…



アールにもね、頑張っていつか幸せになって欲しいと思うようになってしまいました。
今はあんな彼も若い頃にはモテたり注目されたりしたみたいだけど、もしかしたら上辺でチヤホヤされただけでちゃんと見てくれる人はいなかったのかもしれない。
ジェナが辛い時にたまたま傍にいて恋になったから、自分が必要とされたことに縋って、それが歪んで"俺のもの"になってしまったのかなぁと。

理不尽な支配欲をあんなに振りかざしてたのに、いざ拒絶された時、それまで見たことが無い強さを見せたジェナに割とすぐ気圧されてしまったアール。
暴力的な態度をぶつける以外には人と繋がる方法を知らない弱い人だったんだな。
(でもこれまでのジェナへの数々の仕打ちは絶対ダメ許しちゃいけません)

渡辺さん、見事な悪役っぷりだったし段々ジェナへの縋り方がリアルに悲しくなっていったなぁ。
お金を隠して貯めていたジェナを"責める"から"縋る"になっていくんだけど、その見事な縋り具合に、あれは失うことへの恐怖の裏返しの支配だったんだなと思わされる。
なかなかその行動に共感のしようがない悪役にあそこまで深く入り込むのは、すごく苦労されたんじゃないかなぁ。

「抱いてくれ…」の時、ジェナは本当の事を言ってしまおうとしたと思うんだけど、その瞬間アールがとどめのようにグッと腕を掴み直すんだよね。
それでジェナは諦めたように天を仰いだ後「ベビーベッドのため」とギリギリその場が収まる嘘をつく。
あのジェナの気持ちがちょっと分かる気がすると思うようになってしまった私はだいぶアールに絆されてるな。
(あでも実際の自分は理不尽を全く我慢せず全力の正義を以て叩きのめそうとするタイプですw)

最初観た時は「クソダメ夫お前さえいなければ〜」と思ったのに(笑)
カテコでは笑顔の渡辺さんが見れていつもホッとしました。
宮野さんとは久しぶりの共演だったのですねぇ。仲良さげなツーショットありがとうございます。



カル。
勝矢さんがいつもいいスパイスを効かせてくれて、毎回「今日はどんな感じでいこうか」って楽しみながら仕掛けてくれてるのが分かったし、こちらも「今日はどんな風にくるかな」って楽しみになってたし、こういうのリピーターにとっては本当に嬉しい、生の舞台の良さですね。
ジェナから電話を取り上げて喋るくだりとか、「サボりまくりのパイでも…」の言い方とか、オギーとのハイタッチとか、いつも微妙に違うのが面白かったなぁ。
それから、女子3人より先に店を出る時のヘルメット技、あれは正式な演出なのか勝矢さんの遊びなのか(笑)
でもあそこで笑いが入るのって空気を変えるのに素晴らしいタイミングなんだよね。

「俺は何が来ても楽しむようにしてる」
というカルの台詞がしっくりくるという勝矢さんご本人のコメントを見かけて、そのお人柄が伺えました。
今回はあまりソロで歌う場面のない役だけど、いい声をお持ちなので、バッチリ歌で表現する場面のある役でもぜひ観てみたいです。

ジェナの妊娠にもちゃんと気付いてたカルは、台詞のない場面でもよく見てみると本当に仕事をしながら店全体を見ていて、女性陣の様子もちゃんと気にかけているという、かなりデキる店長でした(笑)




ベッキー。
LiLiCoさん。
50歳にして初ミュージカルとの事だけど、この役との出会いってご本人にも運命的なんだろうなぁ。
ベッキーとしての存在感も魅力もその説得力も、本当に素晴らしかった。
LiLiCoさん自身も多分だけど、かなり人生経験豊富というか他の芸能人さんとはまた一味違う道を歩いてきた方なのかなと思うんだけど、なんかそれが歌にもお芝居にも滲み出てたというか、ご本人の魅力がそのまま役の魅力とシンクロしていたのかなぁと思ったり。
観ていてもう演技とは思えなくなってたかもw
あのパワフルで優しいベッキーにまた会いたいなぁ。
あんな姉御と友達になりたい。
(てか私の方がちょい歳上ですけど)(え)


りんこさん。
初めて見た時は以外にも小柄な方だった事に驚きました。歌い手としての噂はかねがね。
"Opening up"の最初のソロフレーズを聴いた時、やはりたった一節にも滲み出る凄さが。
ソロ曲の"I Didn't Plan It"、こういうグルーブ感が必要な歌って日本の普通のミュージカル俳優さんには難しいと思うんだけど、さすがでしたねぇ。
りんこさんのベッキーにはLiLiCoさんとはまた違うお人好しっぽい魅力があって、でも最初に観た時は、まだお芝居より歌の魅力が優っていた気がするのです。
でも観る度にどんどんしっくりしてきたというか、いつの間にか好きになってた感じ。
りんこさんの楽日だった大千穐楽前日、最後の"I Didn't Plan It"は最高のグルーブで、聴きながら思わず首を横に揺らしてしまいました。

ベッキーにとってジェナやドーンは友達でありつつ妹や娘のような存在でもあるのかな。
家では旦那さんの介護が日常だけど、ダイナーは生きてる実感を得られる場所なのかも。
物語のあの後、ルルちゃんが大きくなったらまた同じように世話を焼いたりするんだろうなぁと想像しちゃいます。



ドーン可愛い。大好き。
エマさんのあの歌声ほんとクセになるなぁ。
結婚式の曲のドーンのパート(「愛してる〜♪」で始まるところ)すんごい好き。
幸せオーラ全開の歌声と表情が可愛くて可愛くて可愛い。
ソロ曲は、ラストの「こんな私をありのまま…」からのところ、期待や不安や色んな気持ちが伝わってきて素晴らしいなぁと。
あとはやっぱり
「あなたって思いやりと優しさの国の女王様だわ…」
これは名台詞でしょう。
こんな台詞を違和感無くあんなに可愛く言えるエマさんって可愛さの国の女王様だわ…

ドーンはもうひたすら幸せになってほしいな。
まぁなるでしょうけども(笑)
仕事にすごく真面目なのもいいよね。
ケチャップが半分カラなのに足し忘れたっていうだけで大失敗をしたみたいにカルに謝るところ、さすがのカルも逆にどんな顔していいか分からないっていう。
最初の"Opening up"で毎日の仕事のことを「大好きなの同じ繰り返しが」って歌うドーンは、日々のルーティンをきっちりこなすのが安心な人なんだろうな。
真面目で可愛いドーン、オギーと出会えて本当によかったねぇ。お幸せに〜



オギー。おばたのお兄さん。
ご自分を器用貧乏と仰ってるけど、その言葉を使うには才能に溢れすぎています。
いや〜こういう人がいるんですねぇ。
その才能がこの舞台で今までより多くの人の目に触れる機会がやって来て本当によかったと私の方が喜んでおります(笑)
器用貧乏おおいに結構、ミュージカルにおいては武器でしかないですからね。
それにプラスして、一番大切な「役に向かう真摯さ」があったからこそオギーがあんなに魅力的なキャラになったんだろうし、何よりお兄さん自身が舞台上でめちゃくちゃ輝いていました。
長期間の舞台、繰り返しの公演に芸人さんならもっとハメを外したり遊びを入れたい欲も膨らんだのではないかと思いますが、そこはBWミュージカルということで、いつも確実に、丁寧に演じていらっしゃいましたね。
それでも何回観ても面白かった!
客席はもうオギーが出る度に「待ってました!」状態で笑う気満々でした。
間違い無く笑いのMVPです。

オギーは出会い系サイトのプロフィールからよくドーンを見つけたねぇ。
「カメが好き」で条件を絞ったのかな(笑)
お母さんとドーンを初めて会わせるディナーの様子、劇中には無いけどすっごい見てみたいんだよね(笑)
絶対面白そうだから誰か二次創作で書いてください(無責任)
オギーならお母さんとドーンが仲良く出来るように結婚後もちゃんと気遣ってくれそう。
そのまま変わらずにいいパパになってほしいです。



主人公ジェナ。
高畑充希さんを何度かTVで拝見して、なんて爆発力のある女優さんかと思い、いつか舞台での姿を観てみたいと思っていました。
昨年ミス・サイゴンのチケットを取って楽しみにしていましたがこのご時世で実現は叶わず、そこへ彼女の主演舞台の情報。
そして後に、相手役がなんと我が推しである事を知り、その時の驚きと喜びと訳分からなさ(?)はもう何と言ったらいいか。

実際にこの目で彼女を観て想像以上に度肝を抜かれました。
あの細く小さい身体のどこにあんなパワーがあるんでしょうね。
この先この人が舞台に立つならどんな作品でも観に行きたいと思う。それくらい魅力的な女優さんです。

最初に幕が上がった時の第一声からもう順番に魅力を語りたいところですが3年くらいかかりそうなので控えますけども(笑)

ジェナの心境や場面によって歌声が全く違うんですよね。
ダイナー全員でのナンバーでリードを取る時、パイを作りながら歌う時、心情を吐露する時、感情のままに歌う時。
ミュージカルでお芝居なんだから歌で伝えるのは当たり前と言えば当たり前のことなのかもしれません。
でもこれほどの表現をする人はなかなかいないのではないでしょうか。

しかもこの表現力が歌だけじゃないというね。
劇中に何度か出てくる、ジェナが「赤ちゃんへの手紙」として語る独白。
それは、母の愛に溢れた感動的なものとかではなく、とてもリアルで綺麗事ではない、望まない妊娠への正直な気持ち。
「他のお母さんみたいに喜べない」「でも赤ちゃんは悪くない」「どうすべきか分からない」「逃げたい」
溢れる不安な気持ちを抑えながら声を震わせて語るそれが、観る側の心も震わせる。
客席の女性は勿論、男性が涙する姿も何度か見かけました。

この作品の代表曲"She Used to Be Mine"については言うまでもありませんね。(でも言うけどw)

未熟だけど純粋だった若い頃の自分である"あの子"の為に書き直したい、嘘の自分の人生。
その嘘の人生がくれた命が自分に"戦え"と言う。
過去への懐かしさ、後悔、嘆き、怒り、恐れ、芽生え始めた闘志…色んなものが混ざって、沢山の矛盾を抱えた心の叫びのような曲。
楽曲の力も凄いんだが、充希ちゃんの歌はもう……これを聴く為だけにでも観に行く価値があるし、これを聴けばこの舞台を観てよかったと思える、それくらいのものでした。
ジェナの心情と曲のスケールに合わせたように、途中から家の舞台セットが取り払われて解放された空間に変わる演出がまた素晴らしいんだよね…

そして赤ちゃんが産まれた後、アールを追い出してからの、母となったジェナの歌声がまたもう…
新しく踏み出す決意、美しい透明感、なんか神聖とも思えるような響きだったなぁ。

あと忘れちゃいけないのがコメディエンヌとしての面白さも素晴らしいところ。
(そもそもこれコメディーですからねw)
ポマター先生との事に至るまでのやりとり、あの畳みかけるような掛け合いは最高でした。
お陰で「妊娠初期の軽い出血は全く問題ない」とイヤでも覚えて帰るので皆さん勉強になりましたね(笑)
あとすっごく好きだったのが、病院が何時からやってるのか聞いた時の
「くぅ〜じぃ〜!?!?(9時?)」の返し(笑)
観てる方も突っ込みたくなるところで思いっっきりやってくれるのが最高でしたw

しかし主人公としてあれだけ出ずっぱりで、感情的にもあんなに消耗する役を、あんなに激しく演じるのに……なぜあんなにも爽やかなんだろう。
そして可愛い。計り知れない…

これからも彼女の出演舞台はもちろん観に行きたいですが、機会があったらまた宮野さんと是非とも共演していただきたい…切望…

ちなみにジェナってめちゃくちゃ甘えベタだよね。
早くに親を失くしたりアールに耐える生活が続いたから、誰かに頼ることを諦めるようになったのかな。
パイコンテストに出てアールと別れるっていう決心を打ち明けた時、ベッキーに「あんたとは長い付き合いだけどまともな事言ったの初めてよ」って言われるんだよね。
こんなに近くにいる優しい友達にもそれまで相談事なんてしなかったんだろうし、旦那の事言われても誤魔化し続けてたんだろうな。
そんなジェナの心を開いて甘えさせてくれるポマター先生に出会えたのは、やっぱり彼女にとって大きかったんだろうなぁと思う。




さて、そのポマター先生。
ちょっと神経質で優しい彼は、多分優秀な医者で順調な人生を歩いてるように見えるけど、どうして「僕は…あんまり幸せだったことはないんだ」と言うのか。
私たちは劇中からしか判断出来ない訳だけど。

よく考えたらあの人、優しさ故なのか自分の事には疎すぎるんだよね。
車の調子が悪くて久しぶりにバスに乗って、やっと「自分はバスが大好きだったんだ」と思い出すくらいには。

「自分がどうしたいか」を考えるよりも「周りが何を望むか」を先に考えてしまう人って、ずっとそれが続くと自分の意思そのものに目を向けなくなってしまう事もあるんじゃないかと。
ポマター先生も、もしかしたらそうなっちゃった人なのかなぁ。

ジェナは間違いを起こす度に、久しぶりの恋心に浮かれてはすぐに自己嫌悪になったり、やっぱりいけないと思い直したりする。
まぁ人間らしい普通の反応だよね。
しかしポマターさんの場合「これがどんなにバカな事か、どんなに気が咎めてるかなんて、そんな話をする気は無い!それは嘘になるから」って言い切っちゃう。

初めはこれ聞いて、不倫に罪の意識も無いダメ男じゃ〜んって思ったんだけど、私なりに想像してみたのは…

人生の大事な選択をずっと受け身で決めて(そうしなくちゃならない事情があったかもしれないが)、それを他人の所為にしていたりすると、きっとどこかに被害者意識みたいなものがあるかもしれない。
ジェナとはまたちょっと違うけど、他人の為に我慢しているような感覚で生きる"嘘の人生"なのであれば、確かに「あんまり幸せだったことはない」んだろうな。
そしてジェナへの愛情だけは自分にとって本物だと思った時、それがまるで本来そうあるべきだった正しいことのように感じるというのも頷ける。
でも……それ不倫なんですよポマターさん(笑)

そんな頼りないポマターさんだけど1つだけ感心するほどカッコいいのが
「パイの作り方を…教えてくれないかな」
って言うところ。
あの場面でそれって普通はなかなか言えなくないですか?
どうすればいいかわからないと泣き出しそうなジェナに、慰めとか愛の言葉じゃなくて、彼女の自己表現の方法であり唯一自信の持てるものである"パイ作り"をしようと誘う。
(でもジェナに「いいわよ。それなら出来る」って言われて心底ホッとした顔するポマターさんめちゃくちゃかわいいです…)

これって、人の弱い部分をちゃんと感じて寄り添える人だから出来たのかなぁと。
あの時の「信じて」は、男として信じてほしいというより(もしそっちなら「ヲイ不倫だろ」って突っ込みたくなるw)、愛情そのものを信じてほしいというか、「大事な人」=君は愛される価値のある人だよっていうニュアンスだったのかなと、後になって思いました。
一緒にパイを作りながら心の距離を縮めて、あんなに優しい声で「隠れてないで出ておいで〜♪」なんて歌われちゃったらね〜…そりゃもう小麦粉付いた手でしがみついちゃうわ、うん。
このシーンの2人がとても素敵だったから、勢いだけじゃなく愛情がちゃんとあったんだと感じられました。

ポマターさん、本気ならいつかケジメをつけてジェナとルルちゃんを迎えに行ってあげてくれ。 奥さんにもちゃんと向き合うんだよ…
何を選んでも貴方の人生、幸せを祈ってるわ…


なんか劇中の人物についてここまであれこれ思ってしまうのも、やっぱり推しの役だからで。
集中して何度も観るし、色々感じて色々考えちゃうからなのですよね…
(1回だと「わぁ〜推し好き〜」とかで終わってしまうポンコツ感性なので)

今回の宮野さんの演技を観て、待ちに待ったコメディーミュージカルの推し最高!っていうのがまずあったけど、観る度に少しずつポマター先生の人生が見えてくる気がして、やっぱりいいなぁ好きだなぁと思いました。

あとねぇ、毎回本当に違うんですよ。
この「ウェイトレス」の世界で生きる度に、3時間(ストーリー的には数ヶ月)の中で動いていく感情の波がいつも違って、だからシーンごとの表情も表現も毎回違う。
(ただし、別の公演を観た人同士が感想を語り合った時に話が食い違うとかそういう違いでは勿論ないのです)

1ヶ月以上連絡をくれなかったジェナへ不満を言う時。
会いたかったのにという気持ちが勝つ時もあり、つれないジェナへの苛立ちが勝つ時もあり。

パイ作りを教わる場面。
愛を伝えたい能動的な気持ちが強い時もあれば、ジェナの不安をなんとか包み込もうとする"ヨシヨシ"っていう気持ちの方が強い時も。

別れを切り出され、立ち上がって去るまでの感情も。
ジェナの感謝の言葉にほんの少し笑ってみせる時もあれば、立ち上がるのさえやっとという感じでその後が心配になってしまうような時も。
(大楽は後者でしたね。もうジェナ大好きじゃんw)

きっと事前の役作りは綿密に納得いくまで細かく考えるタイプだと思うんだけど(今までのご本人からの役作りのお話やエピソード等から受けた印象です)、ステージに上がると本当にスイッチオンの人なんだなぁ。
そういうとこあるから目が離せないんだなぁもう。
本当なら全公演観て全部脳に記録したい…

あと歌は、今まで出演したミュージカルの中でも一番好きだったかもしれない。
お芝居と歌が自然に繋がる演出の作品だった事もあるけど、歌に感情やニュアンスを乗せる事において宮野さんは元々ずば抜けて素晴らしい人なので、現代の年相応の役を演じて歌うと、よりリアルに語りかけるような感じがあって。
ジェナと歌う時はユニゾンではない違う歌詞の違うフレーズが複雑に絡む事も多いんだけど、そのハーモニーもとても綺麗でした。
バス停の場面もパイ作りの時も優しい歌声が良かったなぁ。
宮野さんと充希ちゃん、歌声の相性も良いよねぇ…

"Bad Idea"もめちゃくちゃ楽しくて、「こんな人生〜」のところの弾け方も好き。
この曲で1幕終わった瞬間「はああぁ〜おもしれぇ!」って毎回思うし、なんか凄く美味しいもの食べた後みたいな気分で休憩中ずっとニヤニヤしてしまうw

とにかく今回のポマター先生、お芝居や歌の繊細な表現も、コメディーセンスも、そして脚の長さもw、宮野さんの持つ魅力を存分に活かせる役だったと思うし、その存分に活かしている姿をこのご時世にもかかわらず観る事が出来たのは本当に良かったと思うし嬉しかったのです。
改めて、この人のお芝居が好きだなぁと感じました。


舞台を観て、とても魅力的なお芝居に出会えた時、「これを他の人が演じたとしたら、こんなに魅力的になるだろうか」と考えることがよくあります。
人の魅力ってそれぞれなので、たぶん誰がやってもちゃんとその人なりの魅力になるというのが本当だとは思います。
でもこのポマター先生は、きっと宮野さんが1番魅力的に演じてくれると私は確信しているのです。(独断と偏見)

こんなに繊細で、頼りなくて、でも人の弱さを知るポマター先生を。
こんなに面白く、可愛く、セクシーに。
…しかも脚が長い(2回目)

え、他に誰が出来ます?(独断と偏見)






ミュージカル「ウェイトレス」、とにかく観て良かったし、何度も言いますが大好きな作品になりました。
この舞台には色んなパイが出てきて、作品の魅力を語るのにもパイが欠かせないんだけど、考える度にこのパイの役割が重要なんだなと思わされます。

主人公ジェナが全てを込めて焼くパイ。
色んな食材を詰め込んで、それを生地に包んで焼き上げる。
1口食べると色んな味がして色んな事が分かるけど、パッと見だけでは中身が分からない。
ジェナがその時その時の気持ちを込めて焼く沢山のパイは、劇中でも美味しい食べ物として登場するだけではないのですね。
それが複雑な心を象徴していたり、誰かの魅力のようであったり、人生のようでもあったり。

そしてこれは、綺麗事ばかりではない色んな大人の事情を、笑いや歌に包み込んで楽しく届けてくれるという、この作品そのものを表しているようでもあって。
いやぁ上手いこと出来てますよねぇ…感心しちゃいます。

そしてこの素晴らしい舞台の日本版がこんなにも魅力的だったのは、今回のこのキャスティングが大きな要因だったと思うのですよ。
皆さん一人一人の、役とのシンクロ具合が素晴らしかったし、役者さん同士の相性もまた素晴らしかったと思うのです。

なので。

"同じキャスティングでの再演"を本当に本当に切に願っております。
このご時世で観に行きたくても行けなかった人もいると思うし、少しでも多くの人に観てほしいと思える作品です。

そして日本語版のサントラも欲しいですね〜。
自分も思わず東宝さんにリプしてしまったけど、同じ事を望んでいる人は多いと思うので、是非是非ご検討よろしくお願いします。
その際は全歌詞のブックレットもぜひ添えてくださいませ。(←ここ重要)


こんなに素晴らしい舞台を観せていただき、この舞台に関わった方々とカンパニーの皆さん全員に、"感謝のムーンパイ"を、心を込めて贈りたいです。
(もし再演が実現するなら、あのムーンパイをぜひ商品化して売り出しません?)




「ウェイトレス」が好き過ぎて、あつ森で、ダイナーもどきの部屋とあのバス停を作りました(笑)
Twitterにも載せたのですけど、その後ももうちょっとそれらしくなるよう微妙にいじったりして遊んでいます。

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あぁ〜……
もう初日と東京楽の感想をあれだけ書いた後だったし、まとめみたいな感じになるかなと思って書き始めたんですけどね。

すみません私の辞書には"要約"という言葉が無いようです。
簡単なことを伝えるのにもあれこれ余計な言葉を使っちゃうんだろうな。

こんなにしょーもなくてダラダラ長い感想ですが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
これも1つの自己表現ではあると思うので、読んでくださったことが嬉しいです。


感じたことってやっぱり時間と共に忘れちゃうんですよね。悔しいけど。
こんな事を感じた、とせめて記録だけでもしておくと、後で少しでもその感覚や感動を思い出せるのかなぁと。

このブログにたまに書く感想の類や、Twitterで随分前に呟いたことなんかも、かなり後になって読むと「え〜こんな事書いてた!」と自分で驚くくらいなので、人の記憶はあてになりませんw
似たような事を何度も書いたりすることもあるし。

とりあえず気が向いた時に、何かを観て何かを感じた時に、出来る範囲で形にしたいと思っております。
その際は、もしご縁があってご興味があれば、目を通していただけると嬉しいです(^^)


(2021年5月10日)


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2021年3月30日、ミュージカル「ウェイトレス」が無事に東京千穐楽を終えました。
千穐楽を飾るに相応しい最高の公演でした。

言うまでもありませんが、今の世の中、初日から千穐楽までの完走というのは一つの奇跡です。
カンパニーの皆さん、本当にお疲れ様でした。


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初日から千穐楽までの数公演を観る中で、沢山の気付きや感動があり、色々ぶっちゃけたいところですが、地方公演を控えて大っぴらに呟く訳にもいかず、またこちらへ。

観る人の価値観や登場人物への共感度、下ネタへの許容度(笑)によっても意見は別れると思いますので、あくまで私の見方と感想です。

とりあえずもうネタバレは気にせずいきますのでそこはよろしくお願いします。




初めに。
高畑充希さんの"She Used to Be Mine"は日本のミュージカル史に残る歌唱だったのではないかと思います。
それ程に心を揺さぶられるものがありました。
例えジェナという人物に共感出来なかったとしても、あれには心を動かさずにはいられないのではないでしょうか。

この曲は、作品の核になっていると思うので最初に言いたかった。


他の登場人物も含めたキャストさんへの感想はまた後ほど。
まずは作品の魅力から。




この「ウェイトレス」、初日からそうでしたが、観る度にもっと観たくなる、毎日でも観たくなる、そんな舞台でした。

"ひと口だけで〜特別だよ♪ ひと口だけで〜ときめいて♪ すぐに気が付くのさ〜♪ 
もっと欲しくなる何かがあると〜♪"
by ポマター

歌詞合ってるか分からないけど(笑)、私には正にこれでしたね。
誰にでも起こり得る人生の苦い問題が、笑いと素敵な音楽に包まれている。
そのひと口には色んな味が混ざっていて、それが次々に顔を出し(ジョーが褒めてた悪魔のオアシスパイみたいだw)、何度でも食べたくなる、とびきり美味しいパイだったのです。



そして、歌やお芝居だけでなく色んな見どころがあって。

劇中は暗転がほぼ無く、いくつかの舞台セットも出演者が自分の出捌けやお芝居の流れで移動させたりするので場面転換がスムーズだし、照明や小道具も上手く使われていて状況が分かりやすい。

他にもそういう工夫をしている舞台は多いと思うけど、なんというか、流れがとにかく良く出来ていてそのアイデアに感心してしまう。
お芝居や曲が続いているまま、場所がダイナーから病院や自宅にあっという間に変わったり、ラジオで宮野さんが言ってたようにジェナがパイレシピを妄想するシーンなんかも見せ方が面白い。

(こういう演出のアイデア、ダイアン・パウルスさんの他の舞台を観た時にもやはり色んな手法が使われていてめちゃくちゃ感心した点だったのです。感心というか感動すらした覚えが。)


ダイナーでのシーンは店の作業をしながらのお芝居で、使っている砂糖や小麦粉などもおそらく本物だし、特に曲中は色々な動きを音のタイミングに合わせているのがミュージカルらしくて楽しい。


そしてメインキャストは勿論ですが、アンサンブルさんの活躍がまたすごいのです。
歌って演じて運んで渡して受け取って…出捌けも激しいので15人くらいいそうな感じなのですが、実際は7人という少数精鋭。
その複雑な動きはもしかすると振付や殺陣よりも覚えるの大変なんじゃないかと思いました。


最初と最後の大ナンバー"Opening up"、そしてドーンやオギーのソロ曲などは特に、歌だけでなく舞台上の皆の動きや小道具のやり取りも楽しい。
曲中は常に、食材や調味料、カップやポットなどが手から手へ渡っていき、その全部が音きっかけで動いてピタッと決まるのは気持ちいいですね。



でも歌いながら踊りながら本物の粉類やらコーヒーポットやらを使うので当然少しはこぼしたりもするだろうし、当たり前だけど公演が終わる度にまたセッティングする必要がある訳で…あの膨大な数の小道具を思うとその手間を想像して、うわぁ〜大変って思っちゃいました。
(まぁそんなことは観客が気にすべきことじゃないんですが笑)



そうそう、本物を使ってると言えば、ポマターさんだけ何度も実食する上に食べた直後に歌うシーンまであるんですね。
あれ地味に辛いだろうけど、幸せそうにモグモグするポマターさん、観てる側はとても楽しいです(笑)




あとね、ダイナーのメニューボード。
ちゃんとその日のスペシャルパイの名前がシーン毎に書かれてるし、実際ジェナ達が舞台上で書いたりもしてる。
ジェナの気持ちが現れる色んなパイの名前がこの作品の面白さの1つになってるし、「頭真っ白ホワイトクリームパイ」って英語ではそうだったの?とか発見もあったり。


カルのいる厨房セット(カウンター)の上部にも色んなパイの名前があって、何か面白いのあるかなぁとオペラで良く見たら、悪魔のオアシスパイ(DEVIL'S FOOD OASIS PIEだったかな?)を見つけて嬉しくなりました。


最後、お店がLULU'S PIEになってからの場面ではメニューボードのスペシャルパイが
「OLD JOE'S SLICE A HEAVEN PIE」(←気付いてから必死で覚えたが間違ってたらゴメン)
になっていて、ボードの上に飾ってあった小さいパネルみたいなのがジョーの写真に変わってる事に気付いた時には思わずウルっと。
でもラスト、ジェナがジョーのパイの名前を言って
「トマトを添えて!」
「「「「「別皿で〜!!!!!」」」」」
って明るく終わるのほんと好きだしそのまま歌が始まる爽快感が堪らない。


皆で歌うラストの"Opening Up(Finale)"、すごく元気や力をくれる歌詞になってると思うんだけど、観てるだけだと全部は聞き取れないし覚えきれないんですよね。
日本語詞、どれも素敵に訳されてると思うので、ちゃんと知りたいなぁ。
東宝さんに日本版サントラを出してくれるようリクエストすればいいのだろうか。


そんなこんなで、歌声やお芝居以外にも楽しい要素は尽きませんでした。






そして登場人物とキャストさん方。
皆さん、観る度に歌声がスケールアップし、コメディーとしての笑いの間もどんどん面白くなっていきました。



ジェナ。
充希ちゃんは本当に当たり役ですね。とにかく素晴らしかった。
この人あってこその、この作品。

ドラマでは割と純粋な面が目立つ役が多い印象ですが、このジェナという「綺麗事だけじゃない、でもどこにでもいそうな等身大の女性」を絶妙なバランスで演じていました。
どこにでもいそうと言っても、あまりリアリティーがあり過ぎるとこのコメディーミュージカルでは生々しさが浮く気がするんですよね。
でも持ち前の清潔感と可愛らしさがある。

そして、その演技力による感情表現。
彼女の〈泣きたい程の感情を抑えて、でも抑えきれない気持ちが溢れて、それでも我慢してなんとか喋る〉っていうお芝居がね、めちゃくちゃ好きなんです。
いやもう、見事じゃないですか?
なんかこちらも感情が共鳴して涙してしまう。
その表情が観たくて、そういうシーンでは後方席でなくてもすかさずオペラを構えました。
周りからは完全に充希推しに見えていたと思います(笑)

あとはもう、言うまでもない、歌。
初めに言った通り、ミュージカル史に残るような歌を聴かせてくれました。
もちろん上手いんですが、歌唱力とかそういうことじゃないんですよね。命の宿った歌とでもいうんでしょうか。
あの歌を聴くだけでチケット代は戻ってきます。ほんとに。



エマさんのドーン。
何度でも言いたいけど、とにかくキュート。
キャラクターに合わせた、聴いててちょっとクセになる感じの歌声もまたいい。
オタクらしさも良いさじ加減で演じてくれました。

自分のためにパイを焼いてくれたジェナに「あなたって、思いやりと優しさの国の女王様だわ」(だったっけ?)なんて、そんな事をはにかみながら言うの、めちゃくちゃ可愛いよね?
まぁ翻訳の台詞なので、日本語の感覚だと実際に言うのは恥ずかしいくらいの表現だけど、それにしたって、あの台詞をあんなに可愛らしく言えるエマさんもすごい!


オギー。
大逆転サヨナラホームランでしたね(笑)
最初はドーンに何を言われても一歩も引かないストーカー発言にこちらもちょっと引くけど、ほんとに最初だけ。すぐに大好きになってしまう。
ただ面白いだけじゃなくて、真っ直ぐで優しい人柄もちゃんと伝わるから。

おばたのお兄さん、配信番組でのお話をちょっと聞いたけど、お笑いとお芝居の違いをすごく自覚していらして、芸人さんとしての感覚が出てしまわないように気をつけて演じているんだなぁと。
プロフィールで日体大卒のアスリート芸人でもあると知ってあの身のこなしに納得。
バク転もだけど、オギーの趣味の競技用クロッグダンスのステップ、あれも難しいのにちゃんとやっててしかも面白いのはすごい!
この活躍ならそろそろ他作品のオファーとか来てるだろうか(笑)


ドーン&オギーの純粋さと可愛さは、ドロドロの大人のお話の中の一服の清涼剤ですね(笑)
2人がお互いの共通点を認識していくところは本当に面白いし微笑ましい。
病院の場面のオギーの路駐のくだりと、ドーンが廊下に出る直前にジェナポマの関係に気付く瞬間の顔が最高です。
ラストはドーンのお腹が大きくなってるの嬉しくなってしまう。2人ならいいママいいパパになりそう。



頼もしいベッキー。
LiLiCoさんの愛情溢れまくった姉御っぷり、あんな人親友だったら無敵だなぁ。大好きだ。
りんこさんの、お人好しなお節介おばさんみたいな情の深い感じもまたいい。もし近所にいたら絶対頼ってしまう。
どちらも魅力的。ソウルフルな歌も素敵でした。


カルも段々男前に見えてきた(笑) 
粗野な人かと思いきやジェナの妊娠にちゃんと気付いていたり、コンテストに合わせて休みをあげたり、なんだかんだいい人。
何でも楽しんで受け入れて自分を幸せだと言えるって、実はそんなに簡単な事じゃない。
そして勝矢さんいい声。


ベッキーとカルは、旦那さんや奥さんがもしパートナーとして現役(って言葉もアレだが)であったなら、おそらくああならなかったんじゃないかな。
運命的に惹かれ合うのとはまた違う。
たまたま近くにいた相手がそんな状況で、あくまでちょっとした寂しさを埋め合うため。愛情がない訳ではないだろうけど、パートナーの事が大切だからそれ以上のつもりはないとお互い自覚してる。
何か問題が起きそうになればすぐにさっぱり、その後は同僚として仲良くやっていけるような、多分そんな感じ。
決して正しくはなくても、「これが私よ」と堂々と言えるベッキーと「まあまあ幸せ」と答えられるカルはやっぱり大人なんだな、と。



そうそう、後からどんどん好きになっていったのが、女3人のパントリーでのシーン。
初デートに向かうドーンにベッキーがお化粧をしてあげて、ジェナは特別なパイを作ってあげる。
その流れでジェナは、パイコンテストに挑戦して優勝したらアールと別れる決心をした事を2人に報告する。(この時の表情もほんと良かった!)

で、夢が叶うように信じようっていうような曲("A Soft Place to Land")を3人で歌うんだけど、その曲調は前向きというより、すごく儚く切ない感じなんですね。
確かに人生そう簡単にあれもこれも叶う訳じゃない。
でも信じたい、信じましょうっていう、微かな光を見つけることを諦めないように、そんな感じの曲。
このシーンの3人の友情と絆、いいよねぇ…



佐藤さん演じるジョー。偏屈ジイさんで好き嫌いも拘りも激しいけど、人を見る目がちゃんとある。ジェナとの絶妙な距離感と存在感がいい。
"Take It from an Old Man"の歌詞に「年月はワシの肌に皺を刻んだけれど強さもくれた」みたいな歌詞があって、それが染みたなぁ。
歌声が観る度にどんどん深くなるのが驚きです。

昔の女遍歴の話をする時のジョーってちょっと悪ぶってふざけた言い方をしてるけど、たぶん実際は女性に対してもっと紳士だったんじゃないかって気がする。
「ジョーの女遍歴のパイ」、食べてほしかったな。
すごいプレゼントを残して、結局一番カッコいいポジションだったよね。
ジェナがジョーの手紙を読むシーンでの上手のシルエット、去る時に思わず「ジョォォォー」って追いかけたくなるんだなぁ。
ちなみにジェナがジョーに注文を聞きに行く時の「ハァ〜ィ♪ジョー!」がめっちゃ好きです(笑)
(ここでまた充希推しw)



渡辺さんのアールは高圧的ながらもジェナに泣き縋るシーンの緊迫感も素晴らしかったなぁ。
見事にどうしようもないクソダメ夫でしたね。(褒めてる)
明るいコメディーの中でヒール役をとことん引き受ける人物を演じるっていうのも大変だろうなぁ。
間違いを起こす登場人物が多くて綺麗事じゃないこのお話の中で、どう見ても100%悪者っていうのがすごい。
あの依存度はもう明らかに愛ではないけど、ジェナを所有物扱いする事で、自分も相手にとって必要なんだと思い込んでる。
暴力的というより人間としての弱さ幼さが際立っていたなぁ。
だからもしアールがジェナを失った後の喪失感で自分の弱さに気付いて少しでも変われたら、誰かにやさしく出来たら、いつか幸せになれるかも、そんな未来もあったらいいなと思いました。




さて、ポマターさん。ジェナも混じえつつ。

2人の病院でのシーンはもうほんとにね、やってることはアレですけども、面白くて面白くて。
"Bad Idea"のパフォーマンスも日々盛り上がっていくから観るのが楽しみだったし、あの曲で最高潮になって1幕が閉じて、「うわ~それからどうなっちゃうの?」って2幕への期待度爆上がりになるのほんと素晴らしいと思う。
千穐楽のブチ切れ具合も最高でしたね。
なんていうか、すごく丁寧な演技なのにギアはトップで全開、みたいな。

この曲中の色んな動きもやはり音楽にタイミングを合わせていて楽しい。
ポマターが体をシェイクしながら白衣を脱いで、それを床に叩きつける時に鳴るドラムのシンバルの音が好きです。
あと診察台に膝で飛び乗った時のシルエット、ゲームのスチルか漫画のコマみたいに完璧ですよね?
あれには脳内で萌え転がりました(笑)
脚が長いからだろうか。膝立ててるけども。

あと2幕にある2回目の"Bad Idea"途中のジェナの台詞、
「暗闇の……ダーク………チョコレェェト…………パァァァイ♡」
あれは最高です(笑)
回を増すごとに段々と間がタップリになっていったの面白かった。
つい声出して笑っちゃう。

でも2人がいけないと思いながら惹かれ合う様子に不快感を感じなかったのは、コミカルな描かれ方だからというだけじゃなく、物語を通して丁寧に演じきった宮野さんと充希ちゃんのおかげですね。
その行為を肯定とか否定とかそういう事よりも、そこに至るまでの感情の機微はちゃんと伝わってきました。
だからああいうシーンでも不真面目さや下品さを感じさせるような印象はなかったな。(弾けてはいたけどw)
あと演じるお2人に元々清潔感や品があるってのも大きいですね。

別れの切なさは観てる方も後ろ髪引かれました。
少ない言葉の中にすごく想いが乗っていて、2人の何とも言えない表情と震える声に釘付けだったな。
口から出すべき言葉が重く引っかかる、でも言わなくちゃ、そんな2人の様子が遠目にもはっきり伝わりました。

ジェナがあのタイミングでちゃんと先に別れを切り出せたのは赤ちゃんの力だなぁ。
でもアールを拒絶出来たのは、赤ちゃんが産まれた事がきっかけではあるけど、その前にポマターに出会ったのがやっぱり大きい。
自分が虐げられるのはおかしい、ちゃんと大切にされるべき存在なんだと思えたのはポマターのおかげだし、だから感謝を伝えたんだよね。


ジェナの育ちの過程は劇中でもある程度見えるけども、ポマターの方は具体的には見えない。
でも宮野さんは作り込んでるし、観る我々も色々想像してしまうし、あの物語のその後も考えてしまう。
(実際ああいう人が近くにいたら説教してしまいそうですがw)

この町に来た理由を聞かれてあんなに気が重そうに答えたので、住んでいたコネチカットを離れる事や勤め先の病院を変える事はすごく不本意だったんだろうし、奥さんの都合に合わせなくちゃならない自分の立場や環境を恨めしく思ってたはず。

たぶん子供の頃から自分の意思より親や周りの期待に合わせてきたのかなと。
でも逆らわない、もしくは逆らえない自分の弱さもあって、このまま生きていくんだろうと自分でもどこか諦めていたのかもしれない。

ジェナに会って癒しを感じて惹かれたのも、大切に思ったのも本当だろうけど、あのポマターのままならこの先もジェナのために自分の方のケジメをつけることは出来ないだろうな。
ポマターはジェナとの別れを多分まだ受け止めきれてはいなくて、でも責任を持つ覚悟までは出来てなかったからあの時も引き止める言葉は言えなかった。

ジェナと別れた事で、例えばあの後自分を見つめ直して、奥さんにも本音を言えるようになれれば今より少し幸せになれるだろうと思うけど。
(想像するに向こうの実家のプレッシャーとかデカそうだが奥さん自身のことは嫌いという程ではなさそう)
あるいは何年か後にもう一度ジェナと出会って、今度はちゃんとケジメつけてから付き合うとか…そんな未来も想像してしまいます。

この2人は、勢いだけだった訳じゃなくて、多分どんなシチュエーションで出会っても惹かれ合う何かがちゃんとあったと思うんですよね。
どちらも基本的には真面目な人だと思うし。

ちゃんと惹かれ合ってた2人なので、時間を置いて身の回りを整えて、やっぱりお互い必要と思えたなら是非くっついていただきたい。
がんばれポマター(笑)
どんな形でも、幸せになれるといいね。


まぁいつも言ってますが、演じる宮野さんが可愛いのでね、最終的には応援したくもなってしまうんですねぇ。
マモマジック恐ろしや。

でもほんと、笑いの部分も切ない表現の部分も、
「あぁやっぱりこの人の演技が好きだなぁ」
と思わされました。

初日感想で、宮野さんがコメディーミュージカルに出演する事への喜びについて語りまくりましたが、本当に観る度にポマターさんは魅力的になっていきましたね。
歌声の表現も素敵だったし、そのコメディーセンスがあちこちで褒められる度に誇らしかった。

"感謝のムーンパイ"、あげられるなら私もあげたいものです。
宮野さんの演技を生で観る劇場での時間は、月まで連れて行ってもらうような楽しさでした。





東京終わっちゃったか…
観劇後にサントラ聴きながら帰るのが好きだったなぁ。
また大好きな作品が増えました。
気が早いですが、この先も何度でも再演して欲しいと思っています。
(キャストは出来ればあんまり変えて欲しくないですけど)

まずは東京公演の無事の完走、本当に本当におめでとうございます。
これから廻る各地の公演も、どうかどうか無事に開催される事を心からお祈りしております。


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先日調子に乗って作った(ちょい焦げた)、パンフレットに記載の"ちょっとワイルドなワイルドベリーパイ"風パイ。
美味しくいただきました。


(2021年4月1日)

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2021年3月9日(火)、日生劇場にてブロードウェイミュージカル「ウェイトレス」日本キャスト版が初日を迎え、このご時世ではありますが有難く自分も拝見させていただきました。

思い返し余韻に浸りながら、沢山の感情が次々と押し寄せて来ますが、まだ初日を迎えて間もないということでTwitterにそれをダラダラと上げる訳にもいかず、1年振りにこちらを開いております。

きちんとまとめるのが面倒臭くて、というか書くの遅いしどうせ長くなるから(笑)ブツ切れに呟く方が少しは楽なんだけど。
でも言いたいこと楽しかったことがいっぱいなのでね。
一応物語の展開そのものにはあまり触れないで書くつもりですが、作品内容も想いの丈も色々語りたいので、まだ観ていない人や観る予定がない人は読むかどうかご自身で判断をお願いします。





さて、観劇後のとりあえずの感想。


楽しかったーーー!!!!!!


元々ミュージカル好きな自分ですが、台詞の日常会話が自然に音楽に乗って、歌いながらの仕草やダンスで状況が楽しく伝わるような、音楽に心躍るような、そういう明るい作品ってすごく好きなんです。

勿論シリアスに切々と歌い上げるような作品も素敵なの沢山ありますし好きなんですけども、あくまでも好みの問題で。


登場人物の女性たちの人生の選び方を描くようなお話ですが、とにかく「パイ」が主役なので、開演ベルがダイナーのチン♪というベルの音だったりして、そこからもうなんか楽しい。
アナウンスも歌になっていて「♪さぁ携帯を切って〜♪」って感じ。
ブロードウェイの劇場内では実際にパイが売られていたそうだから、このご時世でなかったら日本の劇場でもパイを食べたかったなぁ…🥧


ストーリーの中では主人公だけでなくそれぞれがプライベートに割と笑えない問題を抱えていたりして、考えてみれば、これもし暗く下世話に描けばそれこそドロッドロの話になるやつです(笑)
女性の扱われ方や生き方についても考えさせられるし、望まない妊娠や子供を産むことへの不安不満も結構ぶっちゃけてる。

でも翻訳劇の脚本なので会話の内容もテンポもとてもアメリカンな感じ(←伝われw)で、台詞も洋画の吹替を聞いているみたいな感覚もあり、そのせいか物語を少し客観的に見られたりもしたかな。

あと不倫とか女同士の遠慮ない話なんかが出てくるお話なのでセックスに関する表現も割と遠慮ない感じでバンバンきます。
まぁそこは一応コメディーだし、日本のいわゆる下ネタより湿っぽくない感じ(?)なのですけどね。
(パンフレットのインタビューによると、下ネタの日本語訳をどうするか稽古中に皆で真面目な顔して意見を出し合ったそうで笑)


でも現実でもそうだけど、誰もが何かしら問題や秘密を抱えながら、でも毎日当たり前のように仕事したり人と関わったり、こっそり人に言えないことしたり(笑)
そして、すごく大変な辛いことを話すのも人前では強がったり笑い飛ばしてみたり。まぁそんな風にやり過ごしながら生きてますよね。
登場人物それぞれの問題が誰にでも起こり得る、そういう意味ではとてもリアリティのある物語。
だからこそ映画の頃から共感を呼んだ作品なのかな。


でもね、ミュージカルですから。コメディーですから。
それぞれの問題を必要以上に掘り下げたりせずライトに、「なんとかかんとかやっていく」姿を、そして誰もが幸せを求めたり思い切って状況を変えたりする事が出来るってことを楽しく描いている。

音楽にウキウキして、会話に笑って、あまり深刻にならず楽しく観るのがきっと正解で、この作品が言いたいのも「みんな色々あるけど自分を信じて強く生きて幸せになろ♪」みたいな感じなのかな、と。
「観て元気になった」「自分も頑張ろうと思った」「パイが食べたい〜!」っていうような感想が作り手にとってやっぱり一番嬉しい声なんだろうなぁ。



そういう自分の感想は前述の通り
「楽しかったーーー!!!!!!」になる訳で。
パイの作り方がそのまま歌になってる冒頭からウキウキで「これよこれ!」ってやつでした。
そして初日なのに、登場人物みんながなんだか愛おしくて愛おしくて。
どのキャラクターも、そしてそれを演じる役者さんも、魅力いっぱいでした!
美味しいパイを出すダイナーの皆よ幸せになっておくれ…




では登場人物とキャストそれぞれの魅力を。


ジェナ役の高畑充希さん。
誰もがその状況になり得る女性として描かれるこの主人公を、いい意味で個性が出過ぎないようにというか、とてもニュートラルに演じていたのが新鮮でした。その表現のリアルさは秀逸。
そして、透明感ある歌声が魅力だと知ってはいたんですけどね。
なんだろう。その歌声は、聴いているとこちらの心の外壁がパラパラと剥がれていくような不思議な感覚があります。
これはいわゆる心が洗われるって感じなのかな?
いやぁ何かすごい力があるよね。好きです。
とても繊細でめちゃくちゃ脆そうな感じなのに、ド真ん中のほっっっそい1本の芯が全然動かない、そんな感じ。
テレビでも充分輝いてるけど、やはり舞台で一層輝く人だなぁ。
ご本人も舞台がホームって言ってたし、これからもミュージカルにどんどん出てほしいので、映画テレビで忙しいだろうけど事務所さんどうか調整してあげて…私が観たい(笑)
昨年のミス・サイゴンが中止で観れなかったの残念過ぎるので実現よろしく願いたいです。


ドーン役の宮澤エマさん。
めちゃくちゃキュート。全てがキュートでしかない。
WSS2のマリアを拝見して、すごく豊かな愛情表現で聖母のような女優さんだなぁと思いましたが、こんなにお茶目でキュートなのもありなのかと驚き。その歌声もキュート。
(キュート言い過ぎてキュートという言葉がゲシュタルト崩壊してきたが本当にキュ(ry)


ベッキー役のLiLiCoさん。
「舞台役者さんじゃないけど役のイメージに合ってそうだし確か結構歌える人だったような…」という程度の前知識からの、「姉御〜〜〜!」という感想(笑)
キャラにピッタリだったし、この物語の「色々あるけどやってくしかないのよね〜」っていう感じがすんごく出てたよね(笑)
Wの浦嶋りんこさんver.も拝見する予定なので楽しみ。


アール役、渡辺大輔さん。
ジェナを苦しめる束縛夫。観ていて本当にムカつくダメ夫でした(笑)
でもこの物語でアールはジェナに散々高圧的で理不尽な態度を取り続けるのですが、あるシーンであまりにも一瞬であっさりとジェナに負ける場面もあって。
それはアールの弱さを出せていなければ成立しないのですよね。見事なダメ夫っぷりでした。
感想検索中に「アール推せる!」っていう声も見かけたので、これは成功なのでは(笑)


オギー役、おばたのお兄さん。
完全にダークホースでしたね(笑) 
とにかく笑いを取りまくっていたので「この人優勝!」と思った人も多いのでは?
しかも動ける!歌える!無敵か…
業界の方、目を付けただろうか…この人に目を付けないなら日本のエンタメ界はバカだと思うくらいの逸材。(決して言い過ぎではないw)
もしかしたら来年再来年あたりにまたどこかで舞台での彼が観られるかもと期待しちゃいます。
オギーを観ながら「なんでこんなに魅力的なのか?」と思わず考えてしまいました。
とても真面目に真っ直ぐ演じていらしたからだろうなぁと。
「オタクっぽいストーカーってこんな感じ」とコント感覚でやったら絶対こうはならなかったはず。
ドーンへの気持ちにも、ジェナに生まれた赤ちゃんへの眼差しにも、オギーの優しい人柄がちゃんと感じられました。(ちょっと変だけど笑)
笑いに関してはさすがですね。回を増すごとにアドリブが増える予感(笑) 楽しみだ。


カル役、勝矢さん。
キンキーブーツでローラに対抗心を持つタフガイ(名前忘れた汗)の役でも拝見してました。
ゴツくて怖いけど実は結構いい人っていう役ならこの方ですねぇ。
こういう逞しい感じのビジュアルの方って多くの作品で必要とされるだろうなぁ。歌声も素敵でした。


ジョー役、佐藤正宏さん。
ジョーは気難しくて周りはちょっと敬遠したくなるようなご老人。
でもジェナのことだけは認めていてそのプライベートもちょっと心配してる。年甲斐もないときめきもほんのりとはあったんだろうな。
途中からこの物語でのジョーの役割は予想がついたのだけど、その存在感に浸る時間がもう少し欲しいと思えるようなジョーでした。



さて、推しは長くなるので最後に持ってくる(笑)


ポマター医師役、宮野真守さん。
「僕にもこういう役が来るようになりました」と言っていた通り、大人の恋愛をする年相応の役。
これまでと違う、舞台での現実離れしていない役柄がとても新鮮でした。

主人公と不倫しちゃう相手で、でもそれがコメディーとして描かれるから、"大人で魅力的"だけれど絶対に"愛嬌のあるちょっと可愛い人"でないとポマター医師は務まらないんですよね。
うん。めちゃくちゃ可愛かった…素敵なポマター医師でした。
登場した時、劇場全体の「きた…!」っていう空気すごくなかったですか?
客席にマモクラが多いから?(笑)
いや、やはり舞台に現れた瞬間に空気を変えられる人なんだなぁと。

ジェナと2人のシーンは本当に面白くて。(不倫だぞw)
別に何か特別面白い変なことをやっている訳ではないのですけど。
2人はいつの間にか生まれた感情を良識とのジレンマから自分の中で否定したり持て余したり。
だから言ってる事とやってる事が違ったり、相手の反応を伺いながらお互いの距離を測ったりしてあたふたする。
そういう人間らしいやりとりが滑稽というか、他人事として傍から見ると可愛らしい。
宮野さんの愛嬌と、充希ちゃんの清潔感のある可愛さが、2人のシーンをコミカルに楽しくしてくれます。

宮野さんを長く応援していて、ファンになった当初からミュージカルに出てほしいと強く思い、これまで何度もその勝手な願いを叶えてもらっている訳ですが。
実は私が元々イメージしていたのは、明るいコメディーミュージカルだったのですよ。
前述の通り、会話がそのまま自然と音楽になるような楽しいミュージカルが大好きで。

昔、宮野さんがコルダのイベントで加地くんの「COSMIC LUCKY DAY」を歌った時、あぁこれはミュージカルだな、と思ったんですね。
(この曲2回くらい披露してるけど1回目のかなり若い時ね。2度目はある意味出来上がってたw)
これ好きな子との遊園地デートの曲なんだけど、その音源だけ初めて聴いた時はあまりにも舞い上がったその歌声に「落ち着けwww」と笑い出してしまったもんです。
そしてイベントで実際に歌う姿を観て、その動きや仕草、はしゃぐ気持ちの表現。
遊園地の舞台セットが確実に見えたんですね。
この時、この表現を事前にしっかり準備してステージに立ったのか、それともスイッチONの勢いとキャラの感情のままに動いた結果なのかは分かりません。
でもどちらにしても私は「これをずっと観たいぞ!」と思ったのです。

話がだいぶ逸れましたが(笑)
とにかく宮野さんはポマター医師を彼らしく愛嬌たっぷりの人物としてとても魅力的に演じ、優しい歌声もとても素敵でした。
ジェナとの会話の絶妙な間や表情も、可笑しいやら可愛いやらで、おそらく回を増すごとに笑いは増えていくのではないかと。
おばたのお兄さんに触発されて隙あらばアドリブを挟んでくる日もそう遠くないかもしれません(笑)




そうそう、この作品は脚本演出音楽振付と主なクリエイター陣が全員女性という事でも注目されていますが、オリジナルブロードウェイ演出のダイアン・パウルスさんは、私が数年前に来日版を観て大好きになった「ファインディング・ネバーランド」の演出の方だった!
これもびっくり&嬉しい&納得でした。
ファインディング・ネバーランドねぇ…まだ日本版にはなってないんですよね。
作品はめちゃくちゃ好評だったはずですが、なんか問題起きたっけ?ネットで何か読んだ気もしたりしなかったり。はて。





長くなると思いながら思った以上に長くなりましたが。(通常営業)
初日を観て即ここまで感想をまとめるのは初めてかも。
嵐のように心をごっそり持っていかれるようなタイプではなく楽しく観られる作品だったからかな。
楽曲がPOPでとても素敵なのだけど、メロディーを覚えるには難しい曲ばかりなので、サントラと日本語歌詞が欲しいなぁというところ。
何度でも観て口ずさめるくらいになりたいですが、このご時世ですね。
でも気を付けながらそれなりに観に行きます。

カンパニーの皆さんがきっと細心の注意と対策を以て初日に漕ぎ着けたであろう舞台。
千穐楽まで、どうかどうか、何事も無く幕が上がるよう、心からお祈りしております。



(2021年3月10日)

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