元々はコックになりたかった僕。
高校のバイトがスーパーのお惣菜コーナーの手伝いを日曜の朝だけやってて、そこではアジをイワシを発泡スチロールなん箱もさばく。いや、内臓と頭取る作業だけやってた。
でも、その中でイワシの頭もいでそのまま内臓がスーッと腸まで綺麗に取れるのがあって、これ気持ち良い!
と、どーやったら綺麗に取れるかなー、と何匹もさばきながら、下向きにもぐと綺麗にとれやすいけど箱の上の方にあるのはやりやすいけど、下やと重みで肉が取れにくいのかな、鮮度にもよるのかな、と自力で答え出そうとしてたら、
お惣菜コーナー担当の加藤夫妻が
「有野さんのイワシの内臓取るのんが丁寧で好きだわぁ。」
と奥さんに言ってもらえ、すげー嬉しかった。
そんなつもりはなく、ただ自分の好きでやってた事が、褒めてもらえる。
そこから、高校2年でピザの配達。
バイクに乗ってたので、地理に詳しくなりたくて始めた。川沿いの裏道を覚えた。
今もふとした時に、あこの道通った方が早い とタクシーの運転手サンに教えれる。
当時のピザはまだぶ厚くて、でも賄いで運ばれる弁当はすげーまずくて、もーびっくりするくらい。
高校生なんて何食べても美味しいって言う筈が、バイトのみんな不味いなー。と残す。
勝手にピザ食べる。
生地ぶ厚くて重いから、薄いのん作ってみて良いですか?
と、賄いで作ってみる。
何コレ?薄いのん旨いやん!具もなんかないか?
と、ラーメンのっけてみたい毎回色々遊んで食べてみた。
みんなに褒められる。やはり嬉しかった。
レストランバーで働く。
イタリアンのシェフの元で習う。
冷凍のシーフードミックスがあれば、ピラフもパスタもサラダも作れる。
焼きそばの麺がなくても、パスタで
焼きスパを出してたり、そこに仕上がり前に湯を切るけど、少しゆで汁たして、麺がパサつかないようにする優しさとかも学ぶ。
お好み焼きをリングの中に入れて綺麗に焼く。
そこで、ちゃんと料理を習う。
楽しい。
大人に
「旨いな」
と褒められる。高2としてはたまらなく嬉しかった。
就職したコック。
ココが一番しんどかった。
バイトと違う。ちゃんとしないとアカン感じなのか、分からなかったら聞いてたバイト時代と違う。
教わったモノは全てメモを取れ。
メモ帳を離すな。
メモ帳を何度も見返せ。
それでも作るのは楽しくって、七時出勤の所、
「朝着いてこの仕事量を宴会の始まる8時までに完成さすんだけど、一年目のヤツラは七時でいける。でも、有野は新人で出来ると思うか?」
無理です。と、6時出社で毎朝やってた。それでも、七時になったら朝ごはんを食べる。
メインの人らがパンを焼いてくれ、オードブルの僕はバナナ切って、ポテトサラダ作って、パンに乗せたり、先輩がやってたのを同じように作るだけやけど、
「なに?今日有野が作ったの?」
と18歳の小僧がベテランシェフに食べて貰うのは緊張した。
てのを、47歳の今でも覚えてる。何パターンもない、余り物で作る簡単な料理やけど緊張してた。
「もっと薄く切っても良いな」
「このサンドイッチは1200円で出されるんだ。六切れだから、一切れ200円だぞ。その価値があるのか?有野が切ったコレには。て考えながら一つずつ作りなさい。」
「フレンチのサラダはフォークで食べるんだ。大口開けて食べるのより、刺したレタスはあまり大きな口開けなくても食べれるサイズが良いだろ」
「食材あんまり触るな。温度が上がる」
すげー覚えてるな。30年前に言われた事やのに。
まだあるけど、まーそんなのは今も料理する上で大事にしてたりする。
さて、仕事論。
僕はスポーツやる人らが、
「後は楽しんでやってくるだけです。」
みたいなのは出来ません。趣味ならばそれで良いけど、お客さんがいる状況で、自分がお客さんではないのなら、最新の注意を払って、楽しんで帰ってもらえるように勤めます。
調理担当が多かったせいか、
楽しんで帰って欲しい
の精神のが多い。それは自分が客で入った店であっても、隣のお客さんが気分が悪くなるようなのは誰にもやって欲しくなかったりします。
理想の環境はそうなのですが、
さて、自分の仕事はどーなのか?
楽しむ方が良いです。年がら年中楽しむって事ではなく、
取引先との商談
これは楽しむではなくて、緊張して良い。
でも、その前の準備。コレ用意してたら褒められるぞー、喜んで貰えるぞー、と楽しむ。

別にそこまでしなくても良い。
でも、楽しいからやっちゃう。
スタッフは
「マジっすか?」
結果、仕事に繋がってしまう。
理想の形やわな。

喜ばせるその為にとことんやる。
好きなモノやから出来る。
そこに尽きる。
さて、みなさんは好きなモノが仕事の中にありますかね?