一人暮らし、実家暮らし関係なく、宅配AVのチラシというのはポストに入って来る。
普通なら、そのままゴミ箱に、ポイ捨てして帰るやろう。僕もそうや。
でも、その日のぼく(当時26歳)は、少し違った発想が浮かんだ。
 資源を大切に!!!
そう!捨てちゃあ、あかん!一回くらいは、使うべきや。

電話かけてみよう。と、僕(当時26歳)は、実行した。

その時の僕(当時26歳)は、そのビデオが本当に来るのか、[期待半分、心配半分]やった。
 でも、本音を言えば、[期待半分、心配半分、興奮3倍]なので、直ぐ電話した。

 僕「あの、ポストにチラシ入ってたんですけど・・・。」
業者「注文ですか?電話番号からお願いします。」
 (個人情報聞くの 早いな!!騙されへんぞ!大阪の田舎者やとバカにしやがって、納得せんと教えへんし、直ぐ、電話切ったるからな。)
っと、思う僕。

 僕「電話番号って、いりますかね?本物かどうかも、まだ、コッチは分からないじゃないですか。」
業者「あ、ウチ?本物ですよ。電話番号聞いたら、直ぐ、こちらから、かけ直しますんで。」
 (あ!何てちゃんとしてる業者や。いや、電話をわざわざかけ直してくれるなんて、もう業者やなく、企業やね。)
っと、[期待半分、信用半分]になった僕。

 僕「じゃあ、お願いします。え〜っと、03の・・・・・です。」
業者「はい分かりました。」
 (待てよ、ここで電話が かかってこなくて、あさって位に、借りてもない金融業者から、取り立てに来られたらどうしよう?飛んでもない事件に巻き込まれたり、)
っと、僕の善からぬ考えが、まとまる前に、電話は鳴った。

業者「もしもしぃ、あの〜先ほど。」
 僕「あ、はいはい僕です。」
 (これで、お互いの 信用は得た。)
っと、思った若かった僕(当時26歳)。

業者「では、注文の方お願いします。」
 僕「あ、はい。え〜女優シリーズのぉ、コレとコレ。後、企画モノのコレとコレと・・・をお願いします。」
業者「では、合計6本ですね。」
 僕「はい。」
業者「では、合計1万円となるので、後2本サービスになりますが・・」
 僕「ください。コレとコレ。」
業者「では、合計8本ですね。わかりました。次に、ご住所と、お名前を。」
 (ココが、次の試練やな。一応タレントさんやし、どう上手いことごまかしつつ、ビデオも手に入れるかやな。)
っと、完璧に信用してるようでも、どこか、信用は仕切っていないしっかりしてる僕。

 僕「あの、これって配達してもらった時に、住所とか名前の書いたモン、出さなあかんのですかね。例えば免許とか。」
業者「あ、その辺は大丈夫です。聞いた感じ、成人されてますよね。」
 僕「はい、勿論。」
業者「だったら、大丈夫です。」
 僕「え〜、住所はぁ、・・・・。」
 (勿論、郵便番号も言って、[期待、信用、興奮全て三倍]になり、1時間のビデオが8本なので、僕の心配事は、今日の睡眠時間やなぁ)
っと、最悪寝ないで仕事行こう、と決める僕。

業者「では、最後に お名前お願いします。」
 僕「はい、サンズイの方の酒で、名前は、平仮名で、
   ”酒井くにお”です。」
 (師匠、有り難う。感謝します!!)
っと、”お礼まじり”の、”お詫び”を思う僕。

業者「はい、分かりました。
   で、ですね、これから、配達に行くので、1時間ほどで着くとは思うんですが、渋滞に巻き込まれたり、
   検問をやってたりして、配達出来ない状況になると、後日、郵送となりますので、宜しくお願いします。」
 僕「ん?何ですかそれ。」
業者「モノがモノなんで、検問をやられたら、引っかかりますんで。」
 僕「え?もし、検問に引っかかったら、僕の名前も出ちゃうんですか?」
業者「いや、そこは何としても、お守りしますんで、その分郵送になるかもしれない、ってことをお願いします。」
 (やば〜、この人捕まったら、”くにお師匠”の名前が、”芋づる式”に出てまう)
っと、事務所の師匠の心配をする、先輩思いの僕。

 僕「じゃぁ、何分くらい待てば、来ないんですかね?」
業者「まぁ、1時間程度ですね。」
 僕「じゃあ、気ぃつけて、お願いします。」

1時間後
 まだ来ない。

2時間後
 まだ来ない。

5時間後
 まだ来ない。

結局、ビデオは来なかったが、
 朝が、やって来た。

  (うわ〜、業者の人 大丈夫かなぁ。)
っと思う、僕の心配をよそに 事件は始まりだした。

 ここから、僕(当時26歳)と”宅配エロヴィデオ業者”との戦争が、勃発する。 


          続く。