月別アーカイブ / 2016年11月





【世の中には、こんなにも正直な人がいるんだ。
身も蓋もない社会の真実、他の人が絶対に語らない本音。
加藤さん、何の得にもならないのに、なんでこんな本を出すんだろう?
ところで学生さん、これを読まないでベンチャーだなんて正気ですか?

  出雲充 
株式会社ユーグレナ 代表取締役 】
  


  
2010年からの7年ほど続けてきた講演を文字起こし再構成し 若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録』  として12月1日に上梓する運びとなりました。 
  
出雲充さんからの言葉は本書の帯に寄せていただいたものです。僕自身が言っていただいているほど正直者かどうか、はさておいて (過去の小生のウミガメ講演をお聴きいただいたことのある方は、ご存知の通り) 本書の内容は恥ずかしながら、僕自身の19歳からこれまでの体験、それらから得た気づきが主になっております。

  
大学卒業後15年を経て、関西学院OB経営者の会合で商学の寺地孝之教授とお会いできました。その御縁から2009年より同学部にて非常勤講師を拝命し、講演の礎となる骨組みを組み立て始めました。
  
振り返るに在学中はほとんど授業を受けていないダメ学生でした。実際は学期末の試験だけ受けに行っていたような5年間でした。それでも人一倍、母校愛のある僕にとって、この体験はとても大きな刺激となりました。何故なら、それまでの自分には、これからの日本を担う若者に対して(或いは、かつてそっち側にいた僕自身に対して)自分の気づきをシェアする機会などなかったからです。
  
  
講義をはじめた当初はバブルやネット黎明期の頃の、身の上に起こった話など、若い人たちに関心をもってもらえるのか、おっかなびっくりながらも懸命に講義をしていたのですが、、、翌2010年の秋に、IT系ネットメディアTechwave主催の勉強会にて講義の内容をそのままお話ししたところ、湯川鶴章編集長(当時)自身から強い共感を得、その記事化の機会を頂いて以来、関西学院だけではなく、呼ばれるところに出向いては同じ話をするようになったのです。
   
  
以来6年で百回以上、大学の教室や経営者の集い、管理職研修、シンガポールにお越しの高校生や女子大、大企業のツアー・研修の皆様…など様々な場で求められるがまま、目の前の皆さんの状況や世代に合わせて、細かくいじってウミガメの話しを繰り返ししてきました。寺地先生が商学部長に就任された2014年には、 関西学院の商科開設百周年学術記念講演としてウミガメをそのままやらせていただく誉もいただけました。
   
 
【 一度コケて今はシンガポールから
日本を揺さぶる加藤さん。
挑戦することを躊躇っている
オッサンこそ読んだ方がいい。 堀江貴文】
  
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いつもは たかぽんと呼んでる堀江さんからはこんなコメントをいただきました。

そうですね~…本書は 若者よ! て呼びかけてはいますが、まだまだ若いつもりの多くの皆さん(オッサンも大いに含む)を対象にしています。是非、挑戦することに躊躇っている自称若者の、、、僕と同じアラフィフも熟年世代も、更には後期高齢者の方もご一読いただければ、と願っています。
     
本書の解説は30年来の盟友、コピーライターの田中泰延さんにお願いしました。渾身の6900字の大作!となっています。
  
版元は長年(2006年~)の参画先であるゴマブックス株式会社。1100円+消費税です。どうぞよろしくお願いいたします。

  




そもそも僕らがコンタクトレンズの越境EC(シンガポールから日本へのインターネット通販)であるLENSMODE http://lensmode.com を開業した2003年は、全世界のマーケットサイズは40億米ドルほどだったときいていました。
 

その後、堅調に推移し、
こちらの調査会社によれば、http://www.news2u.net/releases/95278
2011年に78億米ドル、
2013年 89億米ドル、
2014年に94億米ドル、
2016年には116億米ドル にまで、きれいに成長を続けてきたようです。
  

並行して、僕らのグループの事業も開始当初は、日本だけをターゲットとしていましたが、現在では
韓国  http://lens-top.com/ 
オーストラリア  http://www.quicklens.com.au/
ニュージーランド http://www.quicklens.co.nz/
カナダ http://www.perfectlens.ca/  
と、市場の拡大と共に対象国と顧客層を拡げてきました。
  

お陰様でグループで、のべ500万人超もの方々にコンタクトレンズをお買い求めいただいてきたのです。

  

が…僕自身はここからは、これまでのような成長スピードに留まるわけがない、と見ています。
というより、コンタクトレンズ市場はこれからの10年、世界でも最も刺激的な領域の一角となることは間違いない、と感じています。
  
  
  
その理由はおおきく以下の4つです。
  
  
1 既存製品のシェアは大手メーカー4社( J&J、アルコン、ボシュロム、クーパービジョン)が、全世界の市場の9割弱を寡占しているが故に、事実上のカ〇テルとなっており、そもそもどの同一製品も全世界の内外価格差がほとんどない。 
が、今後の10年で製品が購入できる中間所得層(年間2万米ドル)が現在の1.6倍程度に増えるため、日常購入可能な想定顧客も同程度増える。
  
  
2 全世界で廉価なスマートフォンの普及、インターネットのコモディティ化がおこったことで、視力矯正を必要とする人口は激増する。故にコンタクトレンズの利用市場も連動して急成長する。
  
  
3  1で挙げた新興国の中間富裕層にとっての最大の関心である「見た目をよくする」ことに直結しているため、美容用・お洒落用の可処分所得の行き先として有望である。特に、アジアでの販売については、来年以降いよいよ萌芽期を迎えるとみており、クリア(眼鏡をかけない)、サークル(黒目を大きく見せる)、カラー(おしゃれ)ともに爆発的な市場拡大が期待できる。 
 
  
4 いわゆる『スマート・コンタクトレンズ』がIT、なかでもAR界隈のデバイスとして最右翼と考えうる。技術革新の次なる大きな波が、究極のウエアラブルともいえるコンタクトレンズの形でやって来るのは確実。 
  
参考記事: ■まもなく登場、スマートコンタクトレンズ  日本経済新聞
  
  

一方で、コンタクトレンズの販売プレーヤーは以下の理由で増えにくく、先行する僕らは有利だと思っています。
  
1  そもそも製品の起源が医療機器であり、カテゴリ的に参入障壁が極めて高い。
  
2 既に基本特許や販路・流通が固まっており、既得権益層(大手4社)と、グーグルをはじめとするITのイノベーターたちの握りが見えている。
  
3 大手メーカー4社は、医療機器としてコンタクトレンズを製造しており、顧客情報をほとんど持っていない。
  
 
4 先行する世界のEC数社が薄利多売しているので、売っても利益が出ない構造にある。 
  
 
 そう!コンタクトレンズって、イオンもヨーカドーもAmazonもアスクルも販売しないんですよ。
  
アメリカでもAmazon、eBayでは販売していない、数少ない日用品なのです。
  

レンズモードは、引き続きシンガポールから世界一目指して、頑張ります!
  




インタビューにお答えしても、だいたい同じ話しになってしまう(笑) ので、最近は控えていたのですが、

エンジェル投資にフォーカスした内容になりそうだったのと、僕の大学生の頃からのつきあいの、最近はスタートアップ投資している仲間たち(杉山全功さん、川田尚吾さん、松本浩介さん)が相次いで、けっこう中味のあることを長尺で言っていたので、さーすが長南さん、と感心していたところのお声がけだったので、二つ返事で応じたインタビューが公開されました。


中味としては

・ 家業を継ぐか否か、を一年かけて懊悩したこと。

・ ワクワクするほうを選び、その結果を後悔していないが、人生最大の選択だったと考えていること。

・ リスク管理が経営者の最大・最重要の仕事だと考えていること。

・ 経営者と正面から向き合い、生き死にを決めるようなやり取りをすることが、己の甲斐になっていること。

・ 雇用あるいは仕事の創造は、経営者にしかできない、価値と徳が最も高い作業 と考えていること。

をお話ししたつもりです。



僕の社会人生活は、大学生の時分に、烈しい刺激と出逢ったことによって、自分の運命に従うべきか否かめっちゃ懊悩し、結果として、ワクワクするほうを選ぶ人生を選んで、そして、全てを失ったところから始まっています。

その体験が、いまの自分そのものの根底にあるなぁと、再確認できたインタビューでした。

長いんですけど、ごらんいただければ幸いです。


■ 投資家インタビュー Vol.10 加藤順彦氏 株式会社長越
http://nagakoshi.co.jp/contents/reports/interview010_1.html


ちなみに、僕の現在の参画状況をCREWWさんのプロフィールページにも公開しました。こちらもあわせてどうぞ。 https://creww.me/ja/account/yorihiko-katou



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