いまちょうど月刊誌向けにweb2.0を「総括」する原稿を書いている途中にこんなのが。

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く(前編) (1/3)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0906/01/news045.html

 「あれだけ煽っておいて、思い通りにいかなかったからって残念はねえだろう」という気持ち半分、「梅田望夫氏の進化のスピード以上にネットが変化したってことなのだから、ネットの未来を信じた彼からすると本来は本望なんじゃないのか」と不思議な感じが半分。どうも梅田氏は日本のweb=はてなと思っているように読める。

 そうじゃない日本のwebも多いと思うがな。
 個人的には、そこまでいうなら彼が取締役として関わったはてながアメリカ進出した際に成功に導くのが彼の役割であったろうし、株式市場に上場するなりしてより多くのユーザーの利益になるよう社業を良質なものにしていくのも任務だったんじゃないかと思うので(もちろん、自分のことは全部棚に上げるぞ)、梅田氏のこれからの部分をおおいに成長余地として残しつつも「しっかりしろよなあ」といったところで…。

 「日本のネット空間で悪いところはどこか?」という抽象的な質問を投げられ、沈黙する梅田氏。かっこいいぜ。ツールに過ぎないんだし、ツールに良いも悪いもないはずが、日本は英語圏より悪いという文脈で来たのだから、そりゃ論理的な回答は導き出せないわな。

 そんで、「一般的に僕の考えというのは言えないんだな」とこぼしたあと、岡田女史に「言えないんでしょうか。どう批判されても、言えばいいのでは」と煽られる。それへの回答は「それは僕の構え方の問題」としつつも「主観でものを言うのは、はてなの取締役を辞めるまでしないということを、あの事件の時に思った」って… 何でだよ望夫! お前の構え方というのは役職の問題かッ……!!

 岡田女史にさらに「で、お前の言う良いインターネッツって、結局なんなんだよ(笑)」と聞かれて、ここでも「それもなかなか言いにくいところではあるが……」って答えられず。用意しとけよ…と思ったら「それは僕の好みだ」と結論。好き嫌いを言い始めたら終わっちゃうだろ、議論が。「だって俺、やだったんだもん」で終わりじゃねーか。

 しかもさあ、ちょっと前に岡田女史から「英語圏のそういったあり方が方が好き、という、好き嫌いの問題だということでしょうか」と聞かれて、梅田氏がうっかり「好きだというのはあるよ。人間だからね。ただ、客観的に見て違うよね」って答えちゃってるんだよね。活字に含まれないインタビューの内容が分からんけど、岡田女史がそういう誘導までしっかりやっているんだとするなら感動するし、梅田氏もゲラを読んでいるなら読者のためにも直しておけよなあとは思う。

 そういう論旨の不明確さもあって、前編は何だか分からなかった。後編は明日だそうで、気が向いたら読む。うん。