私も寄稿しております『次の本へ』が並び始めたようです。



 amazonではいきなり在庫がなくなって、補充もされないといういつもの現象が起きているようでして、ここはひとつ楽天ブックスを試してみたいと思っております。楽天デーブルス最高です。楽天ブックスに本の画像がないのは仕様みたいですな。










 というわけで、各界の本読み84人が一冊本を選び、そこからさらに智を求めて読み進めるとどの本になるのか? ということをガイドするコンセプトの本であります。最初、寄稿のご依頼をいただいたときはあまりのコアなテーマに身じろぎし、こんな好事家しか手に取らない本に寄稿するのは如何なものかという自問自答があったわけなんですが、まあほぼ毎年100冊近く目を通す生活を20年続けてきた自分が得てきたものを出せる機会があるならということでお請けしたんですよね。



 そしたら、なんか意外に身の回りに好評じゃないですか。や、私が書いた内容が、というんじゃなくて、84人の本読みが横並びで「俺の選んだ本を読め」と書き募る修羅の朝市みたいな情景が。興味を持って自分でも送られてきた著者本をつらつらと読んでみたんですけど、これがまた面白い。



 確かに私も世間一般からすると本を読むほうではあるし、幸いにして本を書く側に回ってもいるという豪運もあって、興味のある方面の本は一通り読んでいるつもりでいました。ただこの本を通して他の本読みの目線を見ていますと、そういう自負は単なる傲慢であって、この世にはさまざまな種類の智があり、その智を照らす視線にも数多の角度があることを知るのであります。



 中身には敢えて触れません、余程の好きが無ければ読んで「ふーん」で終わる代物です。ただまあ、ライフハックだ教養だとネットの中でぐるぐると時間を費やすことの多い私やこのブログの読者からすると週末の3時間を充てて自分なりの落ち着いたひとときに紙をめくるのもまた人生において悪くない一興だろうと感じます。



 この本の編者は、まさに先に告知した『プレジデント』を手がけておられ、退職された石井さんであります。彼が編集者時代には逆に私とつるみすぎていたこともあり一度としてプレジデントから寄稿依頼されることもなかったわけですが、彼がプレジデントを離れてから本誌とお付き合いが深まり、一方で彼が新しく踏み出した出版社の処女作に私の名を連ねることができたというのはある種の僥倖といってもいいのではないかと思います。



 そういう人生の機微の点についていえば、私自身においては『プレジデント』という雑誌自体が次の本へ繋がる門だったのかもしれませんし、また折があれば石井さんらしい本に活字の一個でも寄せられればと思う次第であります。