月別アーカイブ / 2020年12月

 前回人が大勢来てくださったので味を占めた私は今日youtubeライブをやることにしました。
 もちろん以前からやることは決まっていたのですが、年末進行で仕事が忙しく告知をするのが面倒くさいというADHDみたいな理由でギリギリになったのはご容赦願えればと存じます。

 話そう、やろうと思っていることの式次第は順不同でこんな感じです。

・ コーエーテクモのソシャゲ『三國志覇道』大幅アップデートお通夜会場&新フィーチャー解説&高額のほうのガチャ25連ぐらい実況
・ マイナンバーでお前らの成績が管理されるサイバーな感じの新常識の解説
・ テキーラ飲ませて女性を死なせちゃった小粋なアイツとその周辺に関するお話
・ 川上量生さんとの裁判で完勝したけどすでに川上さん失脚しちゃっててどうすんだよ話
・ コロナ対策どうすんだよ問題
・ みんな大好き健康食品会社DHCのオヤビンが極右で面白かった体験あれこれ
・ 俺たちのEテレを高橋洋一の魔の手から死守しつつ我が国の公共放送の在り方について語る
・ 年末から年始にかけてのクソ景気問題、からのガースー解散総選挙できるの問題、からの東京オリンピックどうすんの問題
・ 携帯キャリアがドコモの奇襲で大騒ぎになってるけどその辺どう着地すんのよ話
・ ファーウェイもZTEもアリババもテンセントもみんなすごい勢いなんだけど我が国ジャパンもなかなかこまっちんぐ問題
・ その他お前らからのチャットを夜間飛行のスタッフが拾い上げて私が適当に喋る

 などなど、どうでもいい話題が目白押しになっております。

 なお、このLIVEのためにスペシャルゲストを呼んだんですが来ませんでした。
 コロナとか時節柄いろいろありまして。

 というわけで、以下告知文。緊急事態宣言はあるのか、冬の入り口で皆さんのご来場を待っております。

<第2回Youtubeライブ>

12月18日(金)19時00分〜20時00分
クソ忙しい中なんですが、ご要望もたくさんいただいておりますので、「第2回youtubeライブ」をやりたいと思います。

もっとコメントに答えてくれ、という話も頂戴しておりますが、まあ、スタイルについては、その場のノリで決めたいと思います。
ぜひのぞいてやってください。

また、前回同様、このライブのアーカイブについては、私のメルマガ「人間迷路」の購読者様限定で視聴できるようにする予定です。

もし、アーカイブ視聴にご興味のある方は、お手数ですが、下記リンク先より、メルマガの登録をいただければ幸いです。


Youtubeライブのリンクはこちらです。リマインダー設定よろしくお願いします。→




<ウェビナー対談>

12月18日(金)17時〜18時30分
私のサロン「漆黒と灯火」の会員さん向けに株式会社トレタの中村仁さんをお呼びして、「コロナ禍における飲食店の現状とこれから」についてウェビナー対談を行います。

「漆黒と灯火」では、定例の勉強会に加えて、こんな感じのウェビナー対談も行っています。
もしご興味のある方は、下記のサイトよりお問い合わせください。
(現在、新規申し込みは受け付けておりませんが、ご連絡をいただいた方には、新規申し込みが始まった時には優先して席をご用意いたします)

 いま会員さんで満員なので募集してないのよね。


youtuber_mask_sunglass.png

結論から言うと、リアルだろうがフィクションだろうが、思い入れがあろうが自殺や自死を扱う記事は、よほどの公益性がなければメディアは掲載したがらない。

 Cakesの現場編集部も執行役員(?)もアレな対応かもしれないけど、あさのますみ(浅野真澄)氏が一方的に暴露するのもどうなんだという感覚を持ちます。

 その点では、私も副業としての商業書き手なので、いろんな編集部とのお付き合いをしていく中で、ご評価を戴き生き残って連載をさせていただいたり寄稿依頼を頂戴したりしている以上、そりゃまあいろんなことがありました。

 不合理なことを言われて腹を立てることもありますし、せっかく入れた原稿がボツになって他の媒体に改めて持ち込んだりする。

 その中で言えば、あさのますみ氏がnoteに書いているここで回答は出ています。
 現場の編集者は、自殺・自死の連載を安請け合いしたという問題はありますが、Cakesという媒体として、自殺に関する記事は掲載できないと判断したことは妥当です。

 リアルだろうが、公益性のない自殺記事を掲載したら、「おんどれの媒体は人様の死の記事に広告つけて銭儲けしとるんかボケ」という反応が出ます。いったん連載をしましょうと言ってしまったので、現場では頭を抱えたんじゃないかと思いますね。

cakes炎上と、消滅した連載|あさのますみ @masumi_asano #note https://note.com/masumi_asano/n/n5f3f3ad8ad5e

 で、こういう書き方をすると、Cakes編集部や企業側の倫理が問題視され、同情が集まるのも仕方がないと言えます。

 しかし、実際には「こんなものは安易に載せられない」という判断のほうが、圧倒的にまっとうな可能性もあるので、Cakes編集部側がどういう判断にいたったかの事実関係も含めて、両側の意見を聞かなければ判断できないタイプの案件だと思います。

 ここまで書いたところで、同じくライターの安田峰俊さん(パンダハガー市長)が言いたいことを全部書いてしまっていることに気づいたのでツイートを引用しますけれども。



 友人の死を遺品なども踏まえてリアルに描くことをしたければ、自身でサイトを立てて掲載したり、このブログのように個人の発表にしたり、ギャラを出してくれる(勇気ある)商業媒体を探すしかないんじゃないかと思うんですよね。

 むしろ、伊藤春香(はあちゅう)さんみたいに、編集部が気に入らない対応をするとネットで暴露をするような書き手だ、となると、あさのますみ氏の書いたものがどれだけのものだったとしても起用しようと思う媒体が減ってしまうだろうなあと心配になります。

 Cakes編集部の対応を見た限りでは、私は違和感を覚えませんでした。担当者の保身もあるかもしれないけど、それだけ自殺コンテンツは扱いがむつかしいということはもっと広く知ってもらいたいと思います。

 なぜ自殺や自死を扱うコンテンツがアカンのか?

 それは誰か親切な人が別で解説をしてくれることでしょう…。


山本一郎既刊!『ズレずに生き抜く』(文藝春秋・刊)

business_karoushi.png

目下、霞が関やさいたまでは新たな暗号資産、海外税制からデジタル人民元まで、解決しなければならない問題が山積しているところに、とんでもない与太記事が流れてきてみんなで唖然としていたわけです。

 この前、いろいろやらかした、Kyash社っていう会社さんなんですが。

残高に年利1%の利息提供 新たな形の銀行目指すKyash - ITmedia ビジネスオンライン https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2012/01/news081.html

 おまえ、それ銀行業じゃん。認可取れよ。

 タイトル読んだらみんな真っ先にそう突っ込みますよね。残高? 利息? 年利1%? 普通銀行じゃねえか。

 で、記事を読み、インタビューの詳録が回ってくると、唖然から呆然に変わります。

[引用] [引用] 付与されるのは、Kyashバリューで現金引き出しは行えない。

 おまえ、それただの自家ポイントじゃねえか。資金決済法良く読んでから供託金積めよ。メルカリか。

事業者のみなさまからよくあるご質問
https://www.s-kessai.jp/businesses/faq_01_b.html

 で、自家ポイントで年利1%とかって、おまえ預り金に金員に類する金利つけるって言っても楽天なんかグループ内で売買したら5%以上楽天ポイントつくんですけど。

 さらに、Kyash社は預り金の運用方針も開示していません(20年12月7日現在)。さすがにいかんでしょ。イノベーション以前に、それもうみんな考えて、やってみて、競争になった結果が、預かった預金の運用先がなくて、仕方なく国債買ったり日銀さまの踏み上げ期待でETFにしたりしてるんですよ。

 先日も、過大請求をされたとかいうトラブルも起きていたようですが、良く分かりません。

kyash使ったら過大請求されてた #BLOGOS https://blogos.com/outline/343188/

 そして、今日になって、Kyash社はプレスリリースで「反響が大きかったので、サービスを見直します」とかいう撤収の話が出ていました。

「残高利息」サービスの内容見直しについて https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000020416.html

 「残高」であった瞬間に、それは銀行業であり金融庁様の査察の対象になるということも良く分かっていなかったようです。

 そんなKyash社をどう評価したと言うのか、47億円の増資が決まったうえで、さらにBUSINESS INSIDERで提灯記事が書かれていました。

追加調達47億円、Apple Pay対応。決済ベンチャーKyash鷹取氏語る「そろそろ本勝負」の真意|BUSINESS INSIDER https://www.businessinsider.jp/post-210897

 この結果として、銀行法ど真ん中の、詰め切っていないサービスリリースをやる前のめりな会社になってしまったのだとしたら、鷹取真一さんにとっても投資家にとっても実に残念なことです。

 いいか。

 「Kyash社に技術力がある」と標榜するならば、一番やっちゃいけないことは自前で人様のカネを預かり、運用して、金利でお返しすることだ。

 商業銀行業務なんて、みんな儲からないから困っているのでフィンテックに投資をして事業領域の再編をしたいと思っているところへ、そのフィンテックで投資資金を集めた会社が自ら商業銀行業務やってどうするんだという話です。

 こんなもんのどこにイノベーションがあるんだよ。本業の技術開発で売れる仕組みが作れないから苦し紛れに銀行業にでも進出してみようかと思ったんじゃないかというような出来栄えです。

 また、なだたる金融機関や証券会社系のVCも名前を連ねていますが、これを見て「お前ら、誰も止めなかったのか」というのは素朴に疑問です。

 なんで投資した技術会社が、モグリの銀行おっぱじめようとするのを止めないんだよ。
 コンプライアンス以前に、実務の分かっている大人が一人もおらんのかという話でございます。

 たぶん、高い金利を保証して預金が集まれば集まった預金を使ってヒーハーというメルカリ感溢れる事業展開を考えていたのでしょうが、預り金に手を付けては駄目だし、それは銀行業務そのものですからね。

 このクソ忙しい師走に面白いネタを投下してくださって、本当にありがとうございました。

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山本一郎既刊!『ズレずに生き抜く』(文藝春秋・刊)

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