月別アーカイブ / 2020年01月

 どうやら私の想いは川上量生さんに届いたようです。いやー、良かった良かった。本当に、ドワンゴ社や川上量生さんには深く感謝はしているんですよね。無事に役割は果たせたようなので安心しました。本件記事公開後10分程度で、ひとつ前のエントリーは非表示とさせていただきます。

 で、川上量生さんに幾つかお伝えしておきたいことがありまして、そのうちのひとつは「Tokyo Tokyo Festival(以下、TTF)」についてです。

https://tokyotokyofestival.jp/#events

 川上量生さんもご自身のブログで釈明をされているとおり、2018年7月に川上量生さんは利益相反があるということで本件プロジェクトの統括プロデューサーをご自身の意志で辞任をされました。非常に残念なことです。

TTF 統括プロデューサーの辞任について
https://ch.nicovideo.jp/kawango/blomaga/ar1631440

 川上量生さんの利益相反の疑いについては、これは座組みの上では当然出てくるべきもので、私も18年4月に記事にしていますが、ボク言いましたよね。結果として3か月ももたずに都議・川松真一朗さんの都議会でのツッコミ質問を機に辞任に追い込まれたのも実に残念なことです。

東京都知事・小池百合子氏とカドカワ・川上量生氏とが織りなす「落日の癒着」(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20180430-00084668/

 もちろん、川上量生さんがご自身で書いているように、ニコニコ超会議を成功させた実績で統括プロデューサーに抜擢をされたのは事実で、まともにやれば、相応に成功したんじゃないか、川上量生さんも力を発揮できたんじゃないかと私も思います。ただ、業者を選任できる立場にある統括プロデューサーである川上量生さんが、代理店経由の迂回で自社に受注が落ちるような姑息な提案に乗らなければ、このようなことにはならなかったであろうことを考えれば、とても残念です。

 しかしながら、川上量生さんはここでも風呂敷を広げたまま、政治的に追い詰められて自分から放り投げて辞任してしまったため、すでに声をかけてしまっていた企画を降ろすわけにもいかず、そのままイベントを強行する形になってしまったものも少なくないように見受けられます。上記TTFサイトをご覧になられて、夏に開催される東京オリンピックの機運醸成に資するような盛り上がった企画はどれほどあるでしょうか。今日も余計な仕事を大量に抱え込まされた都職員が残業しながら業務をこなしておるわけで、何とも残念なことです。

 もうどうにもならないけどやめられない企画もあったため、川上量生さんの立てたであろう何件かは、当方でも薄価でお手伝いさせていただいております。興味本位で手を出し、面白半分にのめり込むのは企業家として大事な資質であるとは思いますが、最低限のお尻もご自身でお拭きあそばさないように見えることは、諸々残念に感じます。

 海賊版・ブロッキング騒動のみならず、ニコニコドキュメンタリー、テクテクテクテク、ジブリでの雑巾がけ、人工知能研究所、銀座祭りに今後トラブルになるかもしれないN高まわりなど、風呂敷を広げては途中で飽きて放り投げて残念な跡地になるのは、やはりコンテンツ業界の寵児と持て囃された川上量生さんに対する高かった期待とは裏腹に中途半端で終わる結果しか生んでおりません。そんなつもりもないとは思いますけれども、どうしてこんなに残念なのでしょう。

 「いろんなことは手がけてきたけど、俺はもう失脚したから知らないよ」という話ならば残念なことですし、株式会社リドや『バーチャルさんは見ている』など手がけたものがまるで駄目でなかなか厳しいのは、今回の一連の話でも「まーた川上量生さんの後始末か」と私ですら残念に感じた部分が多々あります。

 残念に感じた部分が川上量生さんにきちんと通じたようでよかったです。もし次があるならば、ちゃんと着地までフォローしてもらえるような仕事の仕方をしていただければありがたいです。もし、次があるならば。


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 すでに内々・界隈では発表になりましたが、LINEブログでも一部非公式ながらご報告申し上げます。

 今年も2月に発表されます「日本SF大賞」ならびに4月に開催される式典「日本SF大賞授賞式」や、いくつかの派生作品のアニメ化、海外動画配信サービスでの権利化において、私どもは製作委員会の組成を担当したり、大賞式典に関する協賛・資金調達をやらせていただいております。この年末年始、重要イベントである日本SF大賞につきまして、多くの皆さまに開催に関するご支援をお願いにあがっておりました。

 それもこれも、昨年10月下旬11月15日になって、何の前触れもなく突然日本SF大賞のメインスポンサーから降りると一方的に通告してくださったドワンゴ社、ならびにご支援をいただいた7年前当時は代表取締役でいらっしゃった川上量生さんの心配りの行き届いた素敵なご対応があってのことだと思い、深く感謝と御礼を申し上げたいと存じます。常識的には、この手のイベントでの協賛キャンセルは一年前にすべきところ、大賞作品の発表を行う2020年2月のわずか3か月前2ヶ月前にメールでキャンセルしてくださったことで、これをきっかけとして私どもの危機感に火がつきました。まさに、川上量生さんから「しっかりしろ」「自分の足で立って歩けクララ」という叱咤激励をいただいた、そのように受け止めております。

 また、この手の仕事では私は縁の下で汗をかいてなんぼという立場ながら、SFの世界の素晴らしさ、未来に繋がる想像と創作の輪を紡いでいきたいという一心で、多くの企業さま、スポンサー候補さまにお話を聴いて戴きました。年末年始のご多用のところ、各社さまに真摯にご検討賜り、お時間を頂戴できただけでも感謝の気持ちでいっぱいです。また、皆さまがSFはよく読んでます、応援しますと快くお話いただけたことは、SF作品が大好きな私にとっても大きな励みであり、喜びでもありました。

 これらの活動の結果、ドワンゴ社よりいままで単独でご支援いただいてきた規模をはるかに超えるご予算をご協賛各社のご理解のもと頂戴することができ、より盛大に大賞授賞式式典を実施できる運びとなりました。これらの式典での協賛企画で、ドワンゴ社の突然の辞退もあって開催そのものが危ぶまれたところ、一年どころか二か月程度という期間で、これほどにも多くのご賛同が得られ、資金的にもご協力いただけるのは、真の意味で日本のSFシーンの意味と価値を見出していただけたものと存じます。

 かつては「士農工商犬SF」とまで言われた時代を大きく超え、SFの未来をいま以上に明るいものとし、日本だけでなく世界のSF愛好家に対して多くの恩恵を与えられる礎となれたことは、私としても存外の喜びです。

 それもこれも、天才・川上量生さんによる盛大な放漫経営と、ニコニコ動画ブームが去った後で潮が退くように視聴者も収益も低減してしまったドワンゴ社の経営状態からいたしますならば、たとえ些少の額とは言えども日本SF大賞への協賛を維持できる状況でなくなった、という苦渋のご決断もあったのではないかと愚考するところではございます。わかりますわかります。無い袖は振れなくなったという、その厳しいご状況であればこそ、直前になって率直に「出せる金はない」と言える麗しい魂の叫びを真正面からいただき、私ども一同激しい感動に打ち震えておりました。

 本来であれば、東京地方裁判所での本人尋問等で直接川上量生さんにいままでの7年に渡る篤いご支援に対する御礼も交えて深い感謝の意を申し伝えるべきところ、略儀ながら、ここLINEブログの場をお借りして「川上量生さんの心に届け、この想い」を胸に秘めつつ本件エントリーの結びとさせて戴きたく存じます。

 最後になりますが、徳間書店の離脱以降、長らくドワンゴ社のご支援を戴いて来たことは掛け値なしにありがたく、本当に嬉しいことでした。改めて深く感謝を申し上げますとともに、川上量生さんのさらなるご活躍と、ドワンゴ社のご発展、ならびにドワンゴ社で頑張っておられる皆さまのご多幸を、心よりお祈り申し上げます。

 ありがとうございました。

日本SF大賞
http://sfwj.jp/awards/

(訂正 5日 10:45)ご指摘があり、文中日付が間違っておりました。「3ヶ月前の10月中旬」ではなく、「2ヶ月前の11月15日」でした。誤記につきましてお詫び致しますと共に、訂正させていただきます。また、ご指摘いただきまして、ありがとうございました。
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 先日、子どもがマイコプラズマ肺炎に罹って高熱を出してしまったのでしばらく入院に付き添ったりしていたのですが、その間に阿部重夫さんの『ストイカ(Σtoica)』が送られてきていたようです。

 ところが、その『ストイカ』に掲載されていた記事を巡って「あれ、お前だろ」と、やんごとない人たちから連絡が殺到。なんだ。何が起きたんだ。と思ったら、こんな記事が。ちょっと待って。私は潔白だ。

ストイカ(Σtoica)を創刊します.
http://stoica.jp/index.html
ストイカ2号をお届けします|阿部 重夫 #note 
https://note.com/stoica_0110/n/n4ef4199ca704

[引用]

イチ押しは「ヤフー・LINE」経営統合について、どのメディアも、米国GAFAと中国BATの巨大プラットフォーマーに対抗する日本の第三極のようなバラ色の夢物語に目がくらんでいますが、この統合で顧客データが大々的に中国アリババ集団にダダ漏れになる可能性に目をつぶっています。しかしさすがに政府内で危惧する声が出て、これが実はウィーワーク失敗で大赤字となったソフトバンクグループの資金調達と深い関わりがあることから、統合を牽制する動きが出始めました。それをチーム取材でスクープしたものです。ぜひお楽しみに。

--ここまで--


 もちろん私は本件記事の執筆者でもなければ取材源でもありません…。一文字も書いていない他誌の匿名記事であらぬ疑いを持たれるというのは私の不徳の致すところでございまして、別でも話が出ましたが先般のGPIFでの揉め事を書いたのは単に知っていたからです。別に連動はしていないんですけれども、何なんですかねえ…。

160兆の国民の年金を運用するGPIFで、セクハラを巡る怪文書騒ぎが発生(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20191122-00151972/

 ということで、そんな阿部重夫さんが本件会員情報誌を核とした有料サロンを営業開始していたことを知りました。名称もズバリ『ストイカ・プレミアムクラブ』だそうです。

阿部重夫主宰[経済・情報研修所]ストイカ・プレミアムクラブ
http://yakan-hiko.com/meeting/abe/top.html

 遅ればせながら、私も月6,000円也のおカネ払って会員になってみたのですが、なんかこう、各業界の先輩方が犇めいていて… どうにもモゾモゾします。普通、こういうサロンってリラックスして落ち着けるような雰囲気であるはず(べき)なのですけれども、なんでしょう、この職員室みたいな感じは。なんかヤベエところに紛れ込んでしまったぞ。

 どなたも「調査報道」の先達ばかりなので、いろんな意味で気持ちが引き締まるところではございますが、ご関心のある方は是非どうぞ。

※関連
元『FACTA』編集長の阿部重夫さん、人生最後の戦いが始まる #BLOGOS https://blogos.com/outline/408645/


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先般、私がヤフーニュースに寄せた本件記事につきまして、以下の通り和解が成立しました。

スマホアプリ「KOF '98」で深刻なトラブルが発生(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20170331-00069376/

 被告(わたし)は、被告の起債した別紙投稿記事目録記載の記事(上記記事)について、取材に基づく下記の推論が事実ではなく、かつ、当該記事内の事実から導き出された推論家庭の起債が不十分であったため、取引先の信頼を損ねたという損害が原告(CTW社・佐々木龍一氏)に発生したと原告が主張していることに関し、

 本件訴訟について原告と被告との間で相互の主張に争いがあることを前提としつつ、原告に対し、遺憾の意を表する。


 私は記事の通りのことをいまでも思っておりますし、記事を削除する予定もまったくありませんが、和解の内容通り、原告となったCTW社の佐々木龍一氏については遺憾ですねという気持ちを伝えたいと思います。ということで、原告と被告とでは本件に関する意見が違うのは残念でしたということで、本件裁判は満了していたことをお伝えいたします。

『ビビッドアーミー』などの詐欺的広告は規制されるべきではないか。ゲームを破壊する詐欺的広告問題
http://www.gamecast-blog.com/archives/65956843.html


 後ほど記事にするかもしれませんが、CTW社などが自社リリースの『ビビッド・アーミー』『ナイトメアクロノス』などでゲーム内容と全く異なるエロ広告を大量に配信しているとされる問題で、すでにGameCastのトシさんが問題点について言及されています。先回りして申し上げておきますが、私(山本一郎)はトシさんではなく、本件ブログの執筆者ではありません。

 和解に関する記載は以下になります。別に秘匿じゃありません。




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 昨年12月8日から、中国湖北省の都市・武漢で発生した新型コロナウイルス感染症について、パンデミック(感染爆発)に近い問題が発生しました。さらに中国の国民的休日である旧正月が昨日から始まり中国国内での移動が激しくなるところで感染の中心になっている武漢市だけでなく、黄岡市などの周辺都市に対する封鎖令が中国中央政府により発令されました。


 しかしながら、フランスでも2例、我が国でも3例の感染例が見つかるなど、本件コロナウイルスの拡大が止まらないようにも見える状況に陥っており、ヤフーニュース個人においても感染症に詳しい専門家などからの情報発信が増えてきております。


新型コロナウイルス肺炎、習近平の指示はなぜ遅れたのか?(遠藤誉) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20200124-00160069/

最新論文から明らかになってきた新型コロナウイルス感染症の特徴(忽那賢志) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200125-00160270/


 一方、中国事情も含めた安全保障のコミュニティからは、本件コロナウイルスは中国人民解放軍の生物戦研究所から、開発された生物兵器が漏れたことが原因によるものではないかという見解が出てきていて、緊迫度が一層強くなってきています。


US warned virus could 'escape' from lab near coronavirus epicentre https://metro.co.uk/2020/01/24/us-warned-virus-escape-lab-near-coronavirus-epicentre-12114591/

 

[Quote] Despite the early fears over mass-contamination, experts have said there are currently no suspicions the facility had anything to do with the current outbreak, first detected in China in December.

--end of line--


 現況では中国の施設が本件新型肺炎・コロナウイルスに直接関係している情報はない、としていますが、問題となるのは「nature」のこれです。


Inside the Chinese lab poised to study world's most dangerous pathogens

https://www.nature.com/news/inside-the-chinese-lab-poised-to-study-world-s-most-dangerous-pathogens-1.21487


[Quote] But worries surround the Chinese lab, too. The SARS virus has escaped from high-level containment facilities in Beijing multiple times, notes Richard Ebright, a molecular biologist at Rutgers University in Piscataway, New Jersey. Tim Trevan, founder of CHROME Biosafety and Biosecurity Consulting in Damascus, Maryland, says that an open culture is important to keeping BSL-4 labs safe, and he questions how easy this will be in China, where society emphasizes hierarchy.


--end of line--


 控えめに書いていますが、要するに中国のレベル4感染症対策施設・生物戦研究施設は、過去にSARSなどの流行を引き起こすウィルスを何度か漏らしちゃってるわけですね。


 で、中国湖北省武漢と言われると、この手のインテリジェンスをやっている人であればそう言えばハイレベル生物戦施設がオープンしてたよなというところあたりはピンとくるわけです。


世界で最も危険な病原体を研究するウイルス実験室、中国で誕生へ―英メディア https://www.recordchina.co.jp/b165524-s0-c30-d135.html


 これは大紀元の記事なので真実性に関して割り引くとしても、武漢に「中国科学院武漢国家生物安全実験室」が完成したことは、当の中国政府も外交マターとして認めている事実ではあります。


中国初のBSL4実験室完成(中華人民共和国駐日大使館)

http://www.china-embassy.or.jp/jpn/zgyw/t1234549.htm


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 で、まもなく報道があるかもしれませんが、今回のコロナウイルスは生鮮市場で出回っていた何らかの爬虫類・両生類由来のものとされつつも、遺伝子データからすればキクガシラコウモリ(Rhinolophus ferrumequinum)を宿主とした由来のものであって、それが突然、相応に大都市である武漢の生鮮市場に忽然と登場し、これが市場を訪れた人をイブとして突然パンデミックするのは大変に不可解であるとも言えます。


 そもそも、そのキクガシラコウモリ由来のコロナウイルスを1,100万武漢市の真ん中まで運んできたのは誰で、この人たちは発症しなかったんでしょうか。


 そして、本件がいかなる経路であったにせよ、中国政府はおそらく本件で本当の発表はしません。パンデミックの状況について、外形的にはインフルエンザの感染拡大をベンチマークに、慎重に感染者数と死亡者数を操作した数字をWHOや他国の研究機関に発表し、この感染拡大は一般的なウィルス感染の危険度をそう上回らないものだ、という宣伝をすることでしょう。


 しかしながら、このウイルス性の感染症は、肺炎を引き起こすまでに無症状者を多数出すことで強い感染力を持つとされる調査結果が事実であるとするならば、その死亡率などの危険度にかかわらず相当に広がってしまっているかもしれません。


 いずれにせよ、現段階ではまだ「疑い」ではありますが、武漢に中国政府・人民解放軍の関与する生物戦レベル4施設があることだけは情報として持っておいて良いと思います。


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