月別アーカイブ / 2018年09月

 民進党の分裂問題もありつつ、野党統一候補がしっかり立てられれば反安倍・反自民票の結集もある程度可能、といわれる中で、立憲民主党も自由民主党に代わる政権を任せられる政党へと脱皮を図っていくのか… と思いきや、反原発運動の旗手の一人で、芸人のおしどりマコ氏を来夏参院選の比例公認候補として擁立すると立憲民主党が発表しました。

 そうですか。

 おしどりマコ氏ほど、福島県全体の風評被害にまで発展した福島第一原発事故の事案では放射能デマの発信源とされ左右ともに問題視される人物も多くないと思うわけなのですが、反原発のワンイシューで彼女を擁立することの恐ろしさを立憲民主党はあまりよく理解していないのではないかと思います。

「立憲民主党、おしどりマコ氏を参院選に擁立」の衝撃ニュースに賛否両論 - Togetter https://togetter.com/li/1271746 

 さっそく身の回りの立憲民主党の関係者に経緯も訊きつつ「本気ですか?」と尋ねたところ、どうも折悪く「立憲フェス」なるイベントをやっていたようで、ドタバタしているようでした。まあ、支持者を集めてきっちり固めていくのは大事なことだとは感じます。

 一般の有権者からすると芸人としては「おしどり」というコンビ自体の知名度は低いと思いますが、それこそ今回の自民党でも杉田水脈論文の炸裂から維新の長谷川豊氏立候補まで泡沫だから大丈夫、下積み中の議員だから何を言っても影響が小さいとは言い切れないのが選挙です。福島ヘイトネタや恐怖を煽る根拠のない放射能ネタを繰り返し行ってきたぶんについては、やはりワンイシュー議員とはいえ気にしておいて然るべきかと思いますし、立憲民主党が政権を取るというのはその気持ちが強かったとしてもなかなかハードなんだろうと思う次第です。

 一方で、反原発運動そのものは、政策として一定の浸透をしてしまっているのが現状です。今回の北海道での地震に伴い、政治的なプロセスを踏む途上であった北海道電力・泊原発が稼働していなかったこともあって、北海道全道での停電の発生という微妙な事態となりました。これ、冬じゃなくて良かったよねというレベルの話で、原子力発電に対するアレルギーや警戒感は一定の理解をし配慮は必要だとしても、目先の人命や不便を強いる問題についてはもう少し丁寧に説明を繰り返し政策議論を進めておくべき必要はあるのではないか、と思います。

 とはいえ、政権奪取を見込む野党第一党が、政権負担能力の重要な一角であるエネルギー政策全体について議論するべきところで、イデオロギー的な反原発運動の旗手としておしどりマコ氏の公認をすることになったのだとするならば、正直たいした能力を発揮することもなかった旧民主党政権と同じ轍を踏むことになるでしょうし、民進党解体のときに行われた議論を経てもなお、枝野幸男さん以下執行部はものごとをしっかり把握できていなかったのではないかとすら感じる次第です。


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仕事柄、データを良く扱うわけですが、客単価とまとめ買い需要、そして家族構成や推定所得はゴールデンデータとかクリティカルデータと言われるほど重要なデータ群になっています。まあ、有り体に言えば何をどのタイミングでまとめ買いしているかを2回以上見られれば、それなりの精度でその人の所得や家族構成がなんとなく分かってしまうわけですな。

 最近はあんまりデータサイエンティストがどうとか、ビッグデータが何だという話を耳にする機会が減ってきました。データドリブンといっても、元のデータがゴミであればどんなにデータをいじってもゴミしか出力されませんし、イシューが正しく設定されていても他社データと連携させないと過学習になったりノイズの山に押し切られてクソい結果しか出ないのです。聞いてるかCCC。

 そんなわけで、拙宅山本家がなんとなくまとめ買いしているものをピックアップしてみると、だいたいが重い水物であります。どこのご家庭でもそんなもんだと思いますが。

・そば茶




 そば茶おいしいよね。良く買います。伊藤園はそろそろ水素水界隈から目を覚ましてほしいです。

・麦茶





 麦茶おいしいよね。おいしいので、伊藤園は水素水をそろそろやめてほしいです。

・ミネラルウォーター





 大量にミネラルウォーターを使うので、買い物はどうしてもネット経由になります。ゲロルシュタイナーでもない限り、まあミネラルウォーターの銘柄は何でもいいです。

・ビール





 酒量は昔に比べればだいぶ減りましたが(いま週1日か2日ぐらい)、疲れて帰ってきた日とかはビールを飲んでネット見て寝ます。

・猫ちゃんのトイレ用砂



 拙宅わさびちゃん愛用の砂も買います。重いのでネット経由ですが、捨てるのも重いのが辛いです。

 こうやって並べてみると、重いものばっかりですな…。

 Facebookで「お前も見解を述べろ」と言われたので、移動中の手慰みがてら軽く見解を述べます。ちゃんとした議論はまた別の機会にしようと思っていますが。

 わたし個人の考えでは、小川榮太郎さんの議論が駄目なのであって、掲載した媒体である『新潮45』がチェックせずに掲載した咎をもって新潮社全体が否定されたり、不買運動の対象になるのはおかしいだろとは思います。

 また、その前の杉田水脈論文(あれを論文というべきかは別の議論として)でのLGBTは生産性がないというのも、文脈として不適切だったと感じます。これも、なんでそんな文章を『新潮45』に掲載したの? という問題はあります。

 ただまあ、これは単純に小川榮太郎さんや杉田水脈さんが書いたものがクソだったのであって、批判の対象はこういうクソを書いた小川・杉田両名に投げかけられるべきで、これを掲載した新潮社全体の問題だとするのもどうなのって感じでしょうか。

 長谷川豊が「人工透析患者は云々」と公言したので仕事を干されたというレベルの話であって、これは一種の多様な言論の枠内として、発言者を馬鹿にする根拠だとしても発言する場を封じろというのはまた別の問題じゃないのって思います。

 その意味では、LGBT問題が過激化しすぎて触りづらい問題の筆頭となり、かえってLGBTの当事者が上げる声の中身よりも政治意識の強い党派性のネタに展開し、とりわけ杉田水脈さんが自民党比例一位という事案に対する批判ムーブメントに繋げるという「これじゃない感」はあります。

 ああ、もちろん杉田水脈さんの発言はクソだと思ってますし、議員に相応しくないと私は考えていますよ。さっさと議員バッジ返上するべき人物の最右翼だと思いますし、こんなのを自民党が起用しているのは自民党にとって恥じゃないのかという風にも感じます。

 でも杉田さんが「そう思っている」「そう書いている」というのは自由なんですよ。馬鹿なんだろうなとは思いますけれども。あと、杉田さんを起用し重用しているというか、メディアに出て良しとしている自民党の党組織も。いったい何を考えているのでしょうね。

 で、新潮はそれをある種分かっていて記事を掲載していたのでしょうし、それが商売だったとして批判されています。まあ、批判するのは自由です。「WiLLみたいだね」とか右翼雑誌になっていたのかと論難するのも自由です。

 ただ、そういう月刊誌全般が好きでずっと『新潮45』だけでなく『文學界』や『WEBRONZA』を読んできた私からすれば、いま批判している人の99%は『新潮45』を買って読んでこなかった客でない人だと思うんですよ。良い記事も多かったけど、クソみたいな記事もたくさんあるのがこの手の雑誌ですからね。

 例えば、一連の小池百合子カイロ大学主席卒業詐称疑惑の先鞭をつけた、石井妙子さんの『新潮45』記事とかは出色だったわけです。執筆陣のほうが怖い女のように見えてならない「【特集】怖い妻たち」とか。面白い良記事の数々を知っていれば、ただ『新潮45』をポリコレで叩いたり新潮社全体の不買に繋げたりすることは無いと思うんですよね。小川榮太郎さんも杉田水脈さんも馬鹿なこと書いてるなとは思うし、そんなもん掲載するなやとも感じるけど「それはそれ」「これはこれ」でしょうし。

“一家心中する”に泣きじゃくった小池百合子…「父」との知られざる関係 https://www.dailyshincho.jp/article/2016/12270810/ 

 私の見る限り、いうほど『新潮45』など論壇誌を読まず、LGBTについて当事者でもない人たちが、自民党が嫌いだとか、朝日新聞を(変な論調で)叩いてきた小川榮太郎さんがクズだなどという党派性の理由で殴りに行っているだけなんじゃないかと感じる部分はあります。マーケット外で顧客でもない層が叩きに来たところで、まあ聞き流せばそれでいいんじゃないのって。

 それでも、『新潮45』は圧力に負けて廃刊になってしまうかもしれないし、開き直って極右雑誌として張り切るかもしれない。ここで、新潮社にはめげずに頑張ってほしいです。今後、敗戦投手にいあった小川榮太郎と杉田水脈の両投手の登板は無しで。


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 石破茂さんの挙動が話題になり、また一部で長期に及ぶ安倍晋三総理の政権への忌避感もあって、自民党内の反安倍層の取り込みが進んでいるらしく、巷では「石破善戦、でも敗戦必至」という流れになっておるようです。

 以前より石破さんの能力や人望には皆が一目を置き、私も何度もご一緒する中でその政治家離れした識見や潔癖さには驚くところです。勉強熱心だし、筋論を大事にする姿勢は評価されると思うのですが、なにぶん筋論を通し過ぎることもあり、モリカケ問題のときは特に、「安倍政権が守勢に回っているときに党内から背中から撃つ」と酷評されておりました。石破さんらしいと言えばらしいのですが、タイミングも言うべき内容も苦しい人からするとイラッ☆とする部分はあるんじゃないでしょうか。
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「『原理原則が大事だ』と言ったら『弓を引いている』と誤解されました」石破茂さん改造直後インタビュー(山本一郎) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/yamamotoichiro/20170810-00074190/

 また、自民党総裁選であるのに、石破応援団がほとんど野党左派の面々だったり、沖縄や社会保障の話に安易に踏み込んで、具体論もないまま既存の議論のちゃぶ台返しのようにすら見える内容に終始してしまうのは非常に残念でもあります。真面目な政治家であるがゆえに、構想力というか、大きな絵を描いて日本の将来を託せる資質を示す風には見えないのです。

 党内ならずとも「これは石破新党でも作るつもりなのか」とすら言われてしまうのは石破さんにとっても不本意でしょうが、ここでちゃんと総裁選に出たという事実が大事ですし、良い戦いを期待していますし、頑張ってほしいと思います。

きょう、大変お世話になった方の偲ぶ会があり、長らくのご闘病もあって非常にご苦労をされたご遺族を慰労しつつ故人の多大な業績やお人柄を関係者一同しんみりと話して、二次会もしめやかに盛り上がり、これもご人徳ですねということで、赤ら顔の中年男女がひとしきり献杯を重ねておったわけです。

 で、思い出に浸りつつほろ酔いで帰ってきてみると、また東京地裁から封書が… 何だろうと思って見てみると、記事削除を申し立てる仮処分やるから申し開きのうえ一度顔を出せやという「あっ、はい」案件でした。

 しかし、そこで削除しろと言われている記事に心当たりがない… と思いきや、なんと削除対象となっているサイトは「市況かぶ全力2階建」とかいう知らないサイトでした。

市況かぶ全力2階建
http://kabumatome.doorblog.jp/

 あの、それ、私のやってるサイトじゃないんですよね。私のサイトはここです。

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 なんかみんな勘違いしてない? 私、そんなサイトの主宰者じゃないんですよ。誹謗中傷なんてもってのほかです。酷いことを書く奴がいるんだなと同情はしますが、それは私じゃありません。

 繰り返しますが、それ、私じゃないんですよ。

 以前にも、別の会社の記事削除の文句が私宛に送られてくるという事件があり、何だろうと思ったら、その弁護士の人が電話で言うには「どこぞの弁護士会でやった有志勉強会で、その市況かぶ全力2階建っていうサイトが山本一郎による運営だと説明されていた」とのことで、みんな私が運営しているって思っていたらしいのです。

 違います、それ、私じゃありません。

 そういえば、私も見ていない銘柄の株の上がり下がりで山本一郎の仕込みだという風評が立っていると連絡が来てみたり、鉄火場になっている銘柄の件で心当たりがないのに新聞記者さんから取材依頼があったり、摩訶不思議なことがここ数年多発しているのです。

 いや、私は知りませんから。そのサイトの運営者じゃないですし、書かれている内容は私は全部は読んでませんから。もちろん関心のある記事は読みに行きますし、Twitterでは相互フォローもしていますよ。

 でもそのサイト、私じゃないんです。実際の運営者も知りませんから。

 皆さんも周囲に弁護士のお知り合いがいらっしゃるようでしたらお伝えいただけませんかね、あの市況かぶ全力2階建の運営者は山本一郎じゃないって。お願いしますよ。

 あと、ついでに言いますがアルファルファモザイクや虚構新聞なども私じゃありません。単によく読むのでRTしてるだけで、違いますから。

 いやほんと、私は無実ですし潔白です。何もしてません。

 明日朝早いけどこれはもう寝酒待ったなしですよ。飲まないでやってられるかい。

 でもまあ、市況かぶ全力2階建はこのような問題を気にすることなく全力でサイト更新を進め、暗い世の中を照らす光の一本として頑張っていっていただきたい。疑われたのが私で良かったな。発信者開示請求すら満足にかけてこない士業を雇った事業者も、まさか振り上げた拳が人違いであり、相手が私だったというのはネットに笑いしかもたらさないことを気づいて欲しいんですよね。

 まあ、私が申し上げたいのは、私じゃありませんってことです。
 皆さまには是非ご理解いただきたい。間違っても、あいつが運営者だ総会屋だと無責任な風評を流す川上量生のようなしょぼくれた真似はやめてほしいと願う次第でございます。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。


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