「これはいつか取り上げないとなあ」と思っているうちに半年ぐらい過ぎちゃいましたが、昨今巷を騒がすサイバーセキュリティ絡みで興味を持たれたり、何らかウェブの仕事をされている方は目を通しておいて何も損はないというレベルで品質の高い良書だと思います。
いま問題になっている「ランサムウェア」からサイバー関連組織「アノニマス」についてまで、セキュリティ関連で世を騒がせるキーワードが余すところなく解説されているうえに、具体的にどのような攻撃があり、どういう問題が起きるのかといったところを丁寧に論述しているのは、問題意識を両手に抱えて第一線で日々走っている著者だからこそ、という面は強いです。
何よりも大事なことは、セキュリティについての技術的な詳細だけでなく、なぜセキュリティに取り組む必要があるのかという一貫した著者の姿勢がはっきりしている点でしょう。往々にしてありがちな「なぜこれが問題なのか」という問いに対して、かなりきちんと真正面から答えられている書籍が少ない(あるいは、技術的な正しさが前面に出やすい:ただし、それがいけないというわけでもないが)ことを考えても、入門書として手にとっても何ら不思議ではない一冊に仕上がっているのが素晴らしいです。
また、すでに削除されてしまっていますが、著者の実のお母さんがこの本のレビューをAmazonに書き、著者の親族や関係者が書くレビューはNGということで幻の逸品になっているのも興味深いです。某所でこの「>>1の母です」レビューを入手しましたので、下に貼り付けておきます。
読んでいてほとんど難点の見当たらない本で、願わくば二年か三年に一回、時事的な内容も盛り込んで改訂本を出すかシリーズ化してほしいと願ったりします。この方面に少しでも関心があり、キーワードについて知りたいという方には強くお勧めします。
以下、引用。
![]() あなたのセキュリティ対応間違っています [ 辻 伸弘 ] |
いま問題になっている「ランサムウェア」からサイバー関連組織「アノニマス」についてまで、セキュリティ関連で世を騒がせるキーワードが余すところなく解説されているうえに、具体的にどのような攻撃があり、どういう問題が起きるのかといったところを丁寧に論述しているのは、問題意識を両手に抱えて第一線で日々走っている著者だからこそ、という面は強いです。
何よりも大事なことは、セキュリティについての技術的な詳細だけでなく、なぜセキュリティに取り組む必要があるのかという一貫した著者の姿勢がはっきりしている点でしょう。往々にしてありがちな「なぜこれが問題なのか」という問いに対して、かなりきちんと真正面から答えられている書籍が少ない(あるいは、技術的な正しさが前面に出やすい:ただし、それがいけないというわけでもないが)ことを考えても、入門書として手にとっても何ら不思議ではない一冊に仕上がっているのが素晴らしいです。
また、すでに削除されてしまっていますが、著者の実のお母さんがこの本のレビューをAmazonに書き、著者の親族や関係者が書くレビューはNGということで幻の逸品になっているのも興味深いです。某所でこの「>>1の母です」レビューを入手しましたので、下に貼り付けておきます。
読んでいてほとんど難点の見当たらない本で、願わくば二年か三年に一回、時事的な内容も盛り込んで改訂本を出すかシリーズ化してほしいと願ったりします。この方面に少しでも関心があり、キーワードについて知りたいという方には強くお勧めします。
以下、引用。
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著者のおかんです。
手前みそではありますがこの場をお借りして一言述べさせて頂きたい。そんな気持ちからレビューを書きました。息子はこの仕事に携わるプロでありますが私はそれとはかけ離れた生活をしており彼の仕事の内容をアバウトに理解をしていました。興味が無かった訳ではなくきっと難しいだろうと思い到底自分には難解であろうと考えていました。そんな私ですが折角購入したのだから解らないなりにも全部読んでやろうと企み恐る恐るページをめくり読み始めました。はじめに~から始まり次に進んで行きます。日経の毎月27日に発売されている月刊誌の1年半くらい分のまとめなのですが解らないことを調べ調べページをめくって行きます。読みながら見ているうちにふむふむと思ったりぎょぎょ難しと思ったり気付くと自然と一人で首をたてにふっている自分がいました。私のような人にも解るんだ理解する事が出来るんだとびっくりです。そんな感じで最後の謝辞まで至りました。謝辞を読んだ後涙
が溢れてとまりませんでした。何度も何度も読み返しました。何度も何度も大泣きしてしまいました。それと同時に今の彼があるのは多大な方々の深い深い愛情と友情の中に包まれ素晴らしい世界の中で生かされているのだと思ったのです。人間は一人では生きていけません。いつもどんな時も息子を支え応援して下さる皆様本当にありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。IT ICT コンピュータセキュリティ私には無縁であった世界がすぐ側にあるという現実 。生きていく上で何かしら直面するコンピューター世界私にはこの本が身近に感じられる良い機会になったと思います。。ラフなスタイルで手に取ってご覧いただけたらと思います。
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こんなの泣くだろ… 「人の親として、人間として、私もいい仕事しなきゃな」と思わせられた、素晴らしいレビューだと思います。