月別アーカイブ / 2017年02月

ネットの中立性が失われることで事業者の運用面における透明性が担保されなくなる恐れがあるという指摘。
トランプ政権が小規模ISPに追い風--ネット中立性規則を弱めるFCCの決定
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この記事自体がなんとなく当該PR会社の体の良い記事広告ぽいですね…
「ジャポニカから虫が消えた」騒動は“つくられた”ものだった


自動車メーカーとIT企業の大型合併というような展開は今後増えるのかもしれません。
ゴーン氏「IT大手と合従連衡推進」 日産社長交代


AIはビジネスとして実体があるのかどうかを論考。検証済みの有意なデータが大量に蓄積される法律分野や医療分野ではそれなりに可能性がありそうです。
AI利用の有効性を考えるためのヒント--2つの先進事例より


以前から指摘されていた脆弱性への具体的な攻撃が実証されたとのこと。
SHA-1衝突攻撃がついに現実に、Google発表 90日後にコード公開


AIは殺人などの犯罪の証拠として有効かどうかという議論が近い将来おこりそうです。
「Amazon Echo」のデータを殺人事件の捜査で押収できるか--アマゾンの言い分


人間が関与しない自動化であればこういう行為は検閲行為とみなされないのかどうかは気になるところです。
グーグルとJigsaw、有害コメントの分類を容易にする機械学習ツール発表


この調査の信頼性は不明ですが投稿数が約3割減というのはかなり大きな数字だと感じます。
フェイスブック「ユーザー離れ」鮮明 投稿数が3分の2に


自動運転関連の進化はスマホと同じようにセンサー類の高性能化と低価格化を促す好機となりそうです。
目標50ドル 自動運転「中核技術」、家電・ARへ


アドネットワークが抱える問題を象徴するような記事が2つ。
pixiv(Android版)で一時「不適切なポップアップ広告」表示 配信元は既に特定し配信停止済み
フェイクニュースとヘイトスピーチ——アドテク企業は「未来の言論空間」を守れるか?


中国大手と韓国大手が提携。フィンテック業界では色々と余波ありそうです。
中国アント、韓国カカオと提携「モバイル決済連合」誕生へ
Alipayが韓国のKakao Payに2億ドルを出資 — 韓国のEコマース、モバイルペイメント市場に攻勢をかける


結果としてUberはまた脱法行為に関与という展開ですがはたして確信犯なのかどうか?
米アルファベットの自動運転車部門、機密情報巡りウーバーを提訴
グーグルから独立したWaymoがUberを提訴--自動運転技術の窃盗で


昨今話題の最先端デバイスHoloLensについてその実態が比較的分かりやすい紹介記事。
「空間すべてがディスプレイ」になる快感、HoloLensから感じる「偉大な第一歩」


ドコモの越境Eコマースビジネスという目論見は頓挫したようです。
(お知らせ)チャイナモバイルのインターネット通販サイト内で展開していたサービスを終了

Facebookが新たな野望を宣言といったところでしょうか。SNSとしてデファクトとなりつつありますが、本当の意味で「社会インフラ」になってしまうとそれはそれでかなり厄介な存在となりそうな気がしなくもありません。
フェイスブックCEO、「社会インフラ」目指すと宣言
ザッカーバーグ氏が表明したFacebookの新たな使命
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サイバー攻撃の手法が基本に戻りつつあるという話。確かに最近またスパムメールが増えた印象あります。
サイバー犯罪者が昔ながらのテクニックに回帰?--スパムが再び増加傾向にある理由


またPC全体に大きく影響のでそうな脆弱性が発見されました。
既存のx86/ARM CPUほぼ全てに通用するJavaScript攻撃が発見される


まだ小規模な実証実験による結果しか出ていませんが興味深いです。
タクシーが捕まりやすくなる?「AIタクシー」ドコモが実証実験、30分先の乗車需要を予測


テクノロジー面での問題というよりは単なる関係者の不正事件絡みのようですが
IBM「ワトソン」に暗雲 有名がん研究所がプロジェクトを離脱


今のところ有効そうなアプリケーションは暗号通貨しか見つかっていないという指摘
ブロックチェーンの展望と課題


偽造cookieでパスワードを入力することなくユーザーのアカウントに不正侵入できたとのこと。
米Yahoo!のアカウントに不正侵入の可能性、ユーザーに通知


「元データそのものを改めるのではなく半角への変換を都度行って表示する」というのが泥縄式な感じがして興味深いです。
朝日新聞デジタルのアプリ版、英数字の「全角表記」をついに廃止、半角表記に変更


やはり音声アシスタントは旬ということで中国も例外ではないようです。
Baiduが音声アシスタントのRaven Techを買収してAI色を一層強める


一部の神経質なユーザーをのぞけば音声広告に寛容な人は少なくない?
Facebookが反対を押してでも音声を自動再生する7つの理由


腕時計型スマートデバイスは今のところどこも成功していない感が強いです。
> スマートウォッチが売れない 米「フォッシル」株価20%急落

 プレイレポートをやるには袁術が一番よろしかろうということで、張勲を選んでプレイしてみたんですよ。ゲーム開始時点で40歳の平凡な軍人だし、50歳ぐらいで亡くなってしまうので「このゲーム、どんなものかな?」と思ってやる分にはとても良い武将だと思うので。

 【山本一郎】「三國志13 with パワーアップキット」プレイレポート。40歳張勲,大地に立つ! “ハチミツ皇帝”袁術を天下人にする会 http://www.4gamer.net/games/354/G035404/20170210127/ 

三國志13 with パワーアップキット
https://www.gamecity.ne.jp/sangokushi13/wpk/

 プレイの手触りとしては、本当にやることが多いです。戦争で頑張って立身出世するもよし、同志となる仲間と諸国放浪して子育てしながら天下の趨勢を見極めるのもよし。歴史を題材としたオープンワールドな雰囲気はとても良いと思います。

 ある意味で、歴史シミュレーションとしての重厚さは割り切り、キャラクターゲームとして三国志の世界を満喫させようという感じでデザインされているのは良く分かるんですよね。今回の張勲AARでもある通り、歴史的にダメだった組織は君主以下ダメ人間判定される能力ですし、血脈が続かなければそこの勢力は「寿命を史実通りにする」と一定のタイミングでごっそり死んでしまい、次の世代に繋がる武将は湧いてきません。必然的に、短期決戦して歴史のifを作ることが求められてきます。

 一方、有利な歴史イベントに身を委ねると放っておいても一大勢力になれる曹操も、優秀な部下が最初から揃っているシナリオでプレイして「面白いか?」という話はあります。だーっと攻めてって、イベントもあって呂布を斬って袁紹に勝って、赤壁があって… ただ、そういうイベント群も弁えながら、翻弄される武将人生を追憶するように楽しめるのが三國志13だとするならば、今回のパワーアップキットでほぼほぼ完成されたのかなあとは感じます。

 評定やAIなど、おいおいと思う点は多々あるので、そこは割り引いても楽しい三国志ライフをぜひどうぞ、と思います。

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世界最大手の自動車メーカーと自動運転システム周りの開発でリーダー的存在の企業が提携へ。この動きは他社への影響が大きいのではないでしょうか。
フォルクスワーゲン、Mobileyeと組んで自動運転の「目」をクラウドソーシング
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その他にも自動運転につながる話題が相変わらず多いです。
トヨタとGM、アメリカ議会で自動運転の規制緩和を求める予定
Ford、Google出身者のAI企業に10億ドル投資、4年で完全自動運転実現へ


AWSの今の成功理由についてイノベーションのジレンマの典型的な事例として論考されていますが、合点のいくところが多く読み物として面白いです。
AWSがひとり勝ちである理由


この技術が製品化されると一気に音声認識が一般化しそうです。
MITが音声認識機能を低電力チップに収めることに成功、音声が聞こえたときだけ本体部が動き出す


具体的にどうするのかは不明ですがAIと言えば俄然注目度が高まるのは間違いありませんね。
採用・人材育成、AI活用を 経産省が雇用改革案


実現するのがかなり大変そうですが…
総務省が「地デジ4K化」検討に向けた技術募集。「現行地デジを維持しながら4Kを」


民放地上波はまだ安泰として、CS系有料チャンネルはかなりの打撃となりそうな話です。
ドコモが組む「ダ・ゾーン」セット月980円の破壊力


スマホアプリが抱える問題点を改めて論考した記事。こういう切り口はもはや見飽きた感もありますが、一般エンドユーザーにはまだまだ認識されてない状況もありそうです。
モバイルアプリの脅威に対処せよ


具体的な話が色々と紹介されています。モバイル向けで極端なページネーションが存在することが問題として指摘されるなど面白いです。
モバイルファーストインデックスについてGoogleに何でも聞いてみた #inhouseseo —— 内部リンクの評価は? 導入時期は? 分割数が異なるページネーションは? など


マルウェアの進化が止まりません。
IoTマルウェア「Mirai」に新たな亜種、Windowsに感染して拡散攻撃


・日本でローエンド市場狙いの端末は受け入れられるかどうか。
フランスシェアNo.2「Wiko」が日本参入! 低価格SIMフリースマホは市場を席巻するか?


孫さんが着々とプランを進行中という感じでしょうか。
最近では、保有するスプリント株式の過半を売却するのではないかという話も出ているなど、いろいろと節目になってきているようです。 
ソフトバンク、Lyftなどの株式を保有するFortress Investment Groupを33億ドルで買収

 亡くなった金正男さんは外交や情報的には「終わった男」であって、特にこれと言った価値もないとされていた、ただし優秀で洗練された人物ということでした。それが、突然クアラルンプールで女性スパイ二人に殺害されるという事態になって、改めて北朝鮮の異常性や、目的の読めなさみたいなものを周辺に振りまいているんですよね。

 その意味では、ミサイル発射実験よりも金正男さんが殺されたことへの衝撃は大きいと思います。

 何より、現在もまことしやかに流れていますが、金正男さんの後ろ盾が中国で、現独裁者の金正恩さんの体制に介入して打倒後、正男さんを支配者に立てるつもりがあったのではないか、という風聞があります。もちろん、事実関係はそのような後ろ盾による保護などなかったからこそ、正男さんの行動が割れ、空港という公共の場で殺されてしまったことになるわけですが。「なぜ、いま正男さんを殺すのか」を考える上では、ひとつの筋道ではありますね。

 同様に、亡命でこそないとしても何らかのカバーを正男さんにしていたのであればマレーシア当局も信頼が失墜しかねない話ですから、これから、一生懸命どうにかするのでしょう。正男さんを暗殺したとされる女性スパイ2名もすでに死亡しているという情報が出ているようで、これはもう、政治宣伝の世界でしょう。

 北朝鮮、金正恩さんの異常性という点では、単純に親族殺し、後継者争い含みの疑心暗鬼という動機だけでなく、執行するにあたって自殺や事故を装うことさえもしなかったという点にあります。これをメッセージとしてどう読み取るかは人それぞれですが、何か切羽詰まった事情で止むに止まれず強行したか、何らか別の効果を狙ったか、期限を切られた担当者に与えられたオプションが他になかったか、その辺なのでしょう。いずれにせよ、ほとんど人畜無害のように諸外国からは見えていた金正男さんの殺害を実行しなければならない理由があり、必要だから行ったとするならば、私たちに見えていない現実を北朝鮮の若き独裁者は見て感じている、ということになるのかもしれません。

 単純に裏もなく疑心暗鬼や得も知れぬ恐怖に駆られての話か、組織的な都合で過去に繰り返し拉致や殺害に失敗して、内部で追い詰められての強行の話か、どういうストーリーであったとしても、為政者としても組織としてもバッドエンドに進むムーブじゃないのかなあと感じます。

 そのような中で、金正男さんが亡くなったことについては心よりお悔やみ申し上げます。

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