月別アーカイブ / 2016年05月

 題名は勇ましいですが、内容は雑記です。すいません。

 週が明けると、そこは選挙モードになっていました。何しろ、広島でオバマ大統領の感動的な振る舞いを見て、あれだけの外交的な勝利ポイントを達成した安倍政権ですので、一時的か恒久的かは分かりませんが速報の内閣支持率が55%に達し、一部通信社での自民党支持率も44%という空前の支持率になってバブル到来であります。野党もさすがにあの歴史的な外交劇を正面から否定するわけにもいかず、勝ち筋の見える争点も設定できない状態ですのでかなりしんどいよなあ… と思うわけです。

 一方で、先般の舛添要一都知事の件は、愛人隠し子問題から公私混同政治資金にいたるまで揉めに揉めて、問題勃発から二週間経ってもなお「舛添都知事は辞めるべき77%」とか残念な状態ですのでどうにもならないのでしょう。バッシングにどこまで耐えられるのか、都知事任期一杯務め上げて1億円を目指して針のむしろでもしがみつくのかなあと思っていたところ、今日になって辞任への動きが本格化しているという話が来ました。本当に辞めるのかは分かりませんけど、いろいろな醜聞が舛添さんを襲ってなお、誰も彼を守ろうとしないのが驚きです。

 もしも舛添さんへの嫌疑が本当であったとしても、では石原慎太郎さんが都知事時代はどうだったのか、政治資金について身奇麗でない政治家はほかにいないのかという話になりますとお通夜のような状態になるはずです。それを指摘しないメディアがどうだという批判もあるんでしょうが、それ以上に舛添さんをみんな嫌いだったってことなのかも知れず。

  一方野党は… というと言葉をいくら尽くしても足りないぐらいの状況ですけど、実際のところ、指導者の毛並みという点では日本の政治家はそれなりに素晴らしい人も多いんです。議論もできるし、政策に関する理解がある人も多く、勉強熱心な人ほどしっかりと考えて行動している。ただ、今回の話でも出てくるのですが、与野党の間で争点がない、だから選挙戦は野党が不利だ、みたいなことを野党幹部が平然と言ってしまうわけです。いや、それをビジョンとして掲げてこなかったから、いざ選挙戦になったときに国民に刺さる活動ができていないだけなんだよ、という話だと思うのですが、その辺は誰もアドバイスしないんでしょうか。

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 異論はたくさんあるでしょうが、数字を見る限りでは、安倍首相は国民からの高い支持を得ています。今回のオバマ大統領の広島訪問で、教科書に載りかねないレベルの偉業を達成した宰相になったよというのは、明らかな事実です。一方で、原発の問題や、親学、安保法制まで、もう少し国民と向き合って方針を策定しないととんでもない未来が日本社会に降りかかりかねないんじゃないの、という話が山積しているのもまた事実です。私が最近勉強している社会保障方面でも、安部政権なりに、自民党なりに頑張っているところはあるのでしょうが、消費税の増税の見送り(増税自体の是非はともかく)がもしも国の歳入に欠陥を呼ぶならば、社会保障費用は減額せざるを得ないのがいまのポジションなんですけど、なぜか増税見送りのところだけが議論されておるわけです。

 日本はこれから貧しくなっていく途上にあるとしても、最低でも次の世代、若い人たちにツケを回さないようにするためには何をしなければならないのかを考えるのが政治だよね、という話だと私は思います。いずれ厳しい状態に陥るようになるかもしれない日本の財政を、どうしましょうか、教育は、治安は、安全保障はといったところを、総花的ではない具体的な議論として優先順位を決め、未来を見定めてビジョンを分かりやすく策定して、国民に提示しないことには政治にならんのだと。

 ただ、実際に起きていることは、目の前の宿題に取り組むのに精一杯で、そもそも学校を出てどうするのか考えていない苦学生のような事例です。昔は成績優秀だったけど、いまはちょい微妙な感じで、でも真面目で。 

 たぶん、日本の国民は全員うすうす分かってることなんですよ、このままでは駄目なのだろう、大変なことになる、ってことは。でも、誰かを犠牲にすることはむつかしいってなると、建前は全部用意しておいて、突かれてもコンプライアンス的に言い逃れができるように、サービス残業してでもうまく回そうとする。しかし、実際にはもう日本にはそんなに金もないし、国民が年金くれ、教育無償化しろ、残業代払え、公務員の生活を守れと言いまくっても全部を満たすことなどとっくにできない社会になってきてます。

 つまりは、”右肩下がり”の状況に適応するビジョンを作り上げ、それに見合った政治をすることが求められているのに、国民は”右肩上がり”の経済、社会体制であることを政治に求め続けるから、メリハリを効かせることができず、死ぬべき自治体や法人にも公費を突っ込んで、生きてる人も地域も一緒に共倒れしかねない社会に進んでいくわけです。

 もう高度成長なんて絶対に来ないんですよ。来ない理由は「現役世代がだらしなかった」のではなく、子供が減って、移民も入れないから経済成長などしないんです。デフレになるの、当たり前じゃないですか、人の数が減るんだから。需要が減るんですよ。空き家が増えて、資産価値ゼロになった郊外の戸建てに、35年ローン組んで借金返済してきた日本人が一杯いるんですよ。数千万で買った家が、老朽化して無価値になる社会が、人口減って経済成長するはずがないじゃないですか。ゼロ%だって御の字ですよ。毎年、社会に富を生み出す生産人口が毎年2%ぐらいずつ減っていくんですから。

 背伸びに背伸びを続けているから、公債費も44兆円毎年出て行ってます。これ全部、借金の返済と利払いですよ。「花見酒経済」なんていいますが、背負ってる酒樽から酒が無くなってしらふに戻ったら何も残らないのがいまの日本経済になってしまう可能性すらある。そして、社会保障費の国庫負担もおおよそ40兆円です。7割が年寄り関連の予算ですね。綺麗に年寄り養育費が、国債発行で充当され、見事に次世代にツケ回されているのが日本の経済の実態とするならば、これはもう回らないでしょう。

 本来ならば、参院選は憲法改正云々もありますけど、消費税上げたり増税して社会保障費を確保しようとするのか、増税見送って景気対策やる代わりに社会保障費ガーンと削って夜警国家モードに入るのかの二択の選挙です。だって、カネがないんだもの。誰だよ埋蔵金とかいって騙して結局無くて時間無駄にさせた奴。

 状況は結構待ったなしのはずなんですが、実際の政治はというと愛人問題やら野党共闘やらですったもんだして、時間ばかりが浪費されています。まあ、そういう人を選んだ有権者の責任ですから、どうしようもないんですが。ちょっとでも何か考えて、自衛していく以外ないのかなあと思う毎日です、はい。 

 ということで白書ラッシュなわけですが、今日は今日で少子化白書が出ました。個人的には林野庁が出している森林白書が楽しい読み物ですけれども、それはそれとして今夜23時05分からのフジテレビ系ネット放送ホウドウキョク『真夜中のニャーゴ』ではサンフレッチェ問題… ではなく、最近出た最新の白書「高齢社会白書」「消費者白書」から、いまの日本が抱えている問題について解き明かしてみたいと思っております。

ホウドウキョク
http://www.houdoukyoku.jp/pc/

 かねてから、白書ネタは好評だったのですが、読んでいて思うのは日本の官僚の皆さんは真面目だなあといいますか、過去の年度から現在に至るまでかなりの部分で一貫性があって「ああ、この分野はこういう動きがあるんですね」ってのが良く分かるわけですよ。よく日本の官僚制に対する批判として、数年でローテするため専門知識が育たないという指摘があるわけですけど、それはそれとしても充分に連続性のある評価を各分野で下せるというのは凄いことなんだぞと思います。また、内閣府には内閣府の、総務省、警察庁、金融庁その他省庁いずれも特色のある資料の作り方をしており、いろんな組織文化の薫り高さを思い浸るんですよね。これはこれで楽しいと。

 なお、サンフレッチェネタは某大統領訪問が終わった後で、大口の話を投入する予定です。これはこれでお楽しみに。

whiteboard_memo_woman


 で、来週は「クリントン対トランプ、史上最大の嫌われ者同士の戦い」でもやろうかと思ってちくちく選挙予測見てたんですが、選挙人予測に自信ニキな統計家たちがこぞってトランプ勝ち残りをまったく予想できてなかったり、いままでの大統領選のモデルでは考えられないような状況に陥っているみたいで興味深いわけです。平たくいえば、「クリントン支持者対トランプ支持者の各州票読み」ではなく「クリントン絶対投票しないマン対トランプ絶対投票しないマン」の戦いになったため、従来型の支持の広がりを政策別に読んで予測することが困難になるという、統計は過去の経験則から未来を見通す予測ツールという観点からすると盲点とも言える大統領選になったなあと感慨深く思うわけであります。

 我が国の選挙予測においては、最近はクラスター分析や政策ごとのウェイト処理もできるようになって、日本人が民主的に行動する場合どうなりそうかという予測は当たるようになってきました。それでも橋下徹さんがいきなり住民投票をおっぱじめると参照するべきデータ集めている間に話が進んじゃったりするわけで、なかなか大変なことになるわけですけれども、これはこれで勝負事の楽しさということで、一興と思っていただければ幸いであります。

 

 「この人の底が知れない」という真の意味で、畏友というか顔見知りでもっとも冒険野郎の一人が村上アシシさんでありまして、その彼が自身の海外旅行のノウハウを凝縮させた電子書籍を出したというのでさっそく購入したわけです。

 んで、旅の本と思ってたら、ある種の人生訓みたいな流れになってて興味深かったので取り上げてみました。なお、楽天印のkoboは出てません。kindle版だけです。



 私の困惑した旅行と言うと忘れもしない高校3年のとき、人生二度目の海外一人旅がロシア旅行だったわけなんですけど、言わずもがなソビエト崩壊に直面したソ連旅行でありました。国際空港がね、閉鎖されていたんですよ。バブルの残り香のある日本で買った高い航空機チケットを買ったのが「飛行機飛ばないから」の一言でオシャカになり、しかし何とか帰国しようと思って間違ってキエフにいってしまった17歳の夏。広いユーラシアを片言のロシア語と英語で旅した心細い経験が私の現在を築き上げました。

 そういう私の経験がどうでもいい本です。そのぐらい、もう繰り返し「旅の基本は準備にある」ということを教えてくれる内容は、寝ながら読んでいた私をして正座させしめるほどの説得力に満ちています。旅=未知の出来事に備えるには、それも、旅行かばんという限られた装備、さらにはバゲージロスト上等という途上国を旅する人たちに対してこの本はそこはかとない精神の支えを与えてくれます。「パスポートがなくなった、どうしよう」ではなく「あれ、パスポートどっかいった、はっはっは、そうきましたか」と言えるような心のゆとりは、パスポートの無くなり方から無くなったとき具体的に何が困るのか、どこにいけばどうなるのかといった知識が事前に提示されることで満たされるのです。そして、この本はそういう危機管理の情報が満載です。

 しかも、村上アシシさんがそこまでして世界を旅し、未知と危険に身を晒す理由が「サッカー観たいから」とかいう実に(自粛)で個人的な事情であることもまたハードボイルド。すごくどうでもいい。そのどうでもいいことを全力で追及した結果、とっても普遍的な海外旅行なぜなにマニュアルができてしまうという素敵事案を是非あなたもその目で体験してください。 

 そういえば今日NewsPicksのイベントに参加するんだったよなーと思っていたら、こんなメールが流れてきました。

 人を呼んでおいて落選させるなんて、あんまりだNewsPicksあんまりだ。

 この深い悲しみを胸に抱きながら明日からどう生きていこう と思うわけですが、あんまり気にせず大量の仕事や書き物を積み残してこれから会場へ向かいます。場所がどこなんだかいまいち分かってませんが。私の連絡や原稿を待っている皆さん、申し訳ございません。ぜんぶNewsPicksが悪いんです。

 今後ともよろしくお願い申し上げます。

NewsPicks イベント事務局 <newspicks.support@uzabase.com>
5月13日 (3 日前)

To BZT00066 
山本一郎 様

いつもNewsPicksをご利用いただきありがとうございます。

この度は5月16日(月)に開催するイベント「NewsPicksの課題と可能性」にお申し込みいただき、誠にありがとうございます。
定員を超える応募をいただき、厳正なる抽選の結果、今回は残念ながら落選となりましたのでお知らせいたします。
ご期待に添えない結果となり、誠に申し訳ございません。

NewsPicksでは今後もイベントを開催していく予定ですので、ご都合がつきましたらお申し込みいただけますと幸いです。
今後ともNewsPicksをよろしくお願い申し上げます。
 

 フジテレビ系『とくダネ!』でご一緒している小倉智昭さんが、某厚顔ではなく膀胱がんで一週間ほどお休みされるという話が流れてきました。とても精力的で、お元気そうに振舞っていますが、正直心配です。

 つい先日、後輩が酒の席で「最近、血尿が出る」と言うのでみんなで「どうせ尿道結石だろ」「どんなプレイしたらそんな血が出るんや」と冷やかしつつ検査に行かせたところ、初期の膀胱がんが発見されたばかりか、実は別のところにあるがんの転移だったということが分かってそのまま入院、シャバで二度と会うことなく、短い闘病生活の末にお別れをしたばかりでして、あまり他人事ではありません。

フジテレビ とくダネ!
http://www.fujitv.co.jp/tokudane/index.html 

 主に「とくダネ!」では谷間の先発として5年目のシーズンに入った私ですが、ネットやテレビだけでなく、報道や情報制作の人たちからも「小倉さんってどういう人なの」「最近彼はどうですか」とかなり頻繁に聞かれます。あまり個人的なお付き合いをすることはなく、また、私自身がテレビ界隈の忘年会や集まりに顔を出さない(だいたい子供に勉強を教えたり、寝かせたりする時間と思い切りカブる)ので、番組の制作の現場や、小倉さんが出演される番組のリサーチで関わりがある程度です。

tokudane

 ただ、メディアで出る小倉さんの風評と実態は随分異なり、番組前に行う簡単な流れをみなで話すMC打ち合わせでも、小倉さんがマネージャーさんをお連れして会議室に入ってこられると多少ピシッとみんながする以外は、これといって変わったことはありません。休み時間が終わって授業開始のベルと共に教師が教室に入ってきたような感じでしょうか。非常に穏やかな感じです。

 変わったことがあるとすると、たまに朝食べてるヨーグルトの銘柄が違うとか、芸能人の離婚や訃報などの話題があると「あの人はこういう感じの方だった」としんみり仰るぐらいです。いろんな意味で淡々とされているのですが、犬の話題になったときの食い付きが凄いって程度でしょうか。超犬派。

 報じられていることが事実とするならば、初期のものだそうですので一週間ほどで復帰されるとのこと。なぜか私の次の登板予定が小倉さんのお休みされる当日である来週火曜朝でして、今回も淡々と5回3失点を目指して安定したマウンド捌きを見せたいと思っております。 

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