月別アーカイブ / 2016年04月

 このところ物故が身の回りに多く、歳柄かなあと思う部分もあったのですが、さすがに伊奈さんまで亡くなられるとは思いませんでした。心よりお悔やみ申し上げます。

伊奈久喜氏が死去 日本経済新聞社特別編集委員
http://www.nikkei.com/article/DGXLNSE2INK02_T20C16A4000000/ 

 キヤノングローバル戦略研究所のプロジェクトでは、奇妙な叱咤激励を賜り、またオフィシャルでは猛烈に働く御仁でしたので、ご体調不良の話を伺ったときは骨休めなのかなと思ってたんですが… 何とも残念なことになりました。

 最後に私にかけられた言葉は「まともに取り組む力があんたにはあるんだから、掻き回そうとせず、もっと真面目にやりなさい」でありました。そ、そうですね。また、とある場面で「あらゆるオプション」とは軍事作戦を示唆する発言だと明敏な指摘をされていたのは鮮烈に記憶に残っておりまして、実際にそのとおりに南シナ海では衝突も辞さない某国の動きを察知されていたのが思い出されます。

 これから外交面でも日本はさまざまギアチェンジをするべきところで、伊奈さんのような実務志向の方が欠けてしまうというのは痛い損失のように感じますが、まずはしばしの間、お休みいただければと強く願う次第です。 

 まあ結論から書いてしまうとしばらくは「若者は引き続き割を食う社会であり続ける」わけですけど、札幌市厚別区が今回の北海道5区補選では面白かったわけです。

札幌市厚別区 人口構成比
http://www.city.sapporo.jp/toukei/jinko/juuki/documents/ku201604.pdf

 高齢化率は22%台で、ほかの自治体に比べてかなりマシ、平均年齢は48歳というこの中堅自治体は、中核である札幌市の衛星地区として典型的なモデル地域になっております。北海道5区全体の記事はヤフーニュースで書きました。

SEALDsは若者にウケず、野党共闘で投票率を下げた(北海道5区選挙結果速報値)(山本一郎) - Y!ニュース http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20160426-00057084/

 本件は、今日23時05分から放送のフジテレビ系ネット放送ホウドウキョク『真夜中のニャーゴ』でも多少喋ります。小一時間ぐらいでしょうか。

ホウドウキョク 『真夜中のニャーゴ』
http://www.houdoukyoku.jp/pc/

net_senkyo


 この厚別区をサンプルにすると、結局若者の投票性向もよく見ると現状に概ね満足で、比較的与党志向が強いと言えます。比較的左翼に強い北海道の土地柄を抜きにしても、いままで町村信孝さんの地盤であった北海道5区は弔い選挙を掲げた和田さん有利なのは仕方なかったと思うんですけど、若い人の投票は、意外に周辺に意見を聞いていることがなんとなく見て取れます。

 選挙、とりわけ候補者について情報を入手するルートはスマホから(67.2%)、家族から(65.2%)、 友達・同僚から(47.1%)と他の世代と比べてスマホ経由が増え、新聞を読む人の割合は4.2%、新聞を信頼する人も18歳19歳で61.2%、20代前半で64.4%と順調に下がっていっている状態です。

 ただ、そのスマホで何を読んでいるのかというと、ヤフーニュースが圧倒的、LINEが二番手でこの二つをあわせて8割強、選挙があるので興味を持って記事を幾つか読んだと回答した人がスマホ読者の7割超ということで、一応は興味あるんだよということは分かります。世代別投票率の詳報はこの後ですが、厚別区に関して言えば4割台前半で健闘するのではないかと思います。もっと選挙行けよ、といいたいところですが、世の中そんなものです。

 政治に対する関心を持つ若年層は概ね20%弱というのは80年代からそう変わりません。これも、世の中そんなものだと言えます。あんま議論してもしょうがないレベルの話です。まあ、高校出て働きに出て、いきなり投票所で画板持った調査員二人組に「ちょっといいですか」と声をかけられて「政治に関心ありますか?」と訊かれて「はい、政治に関心あります」とポジティブに答えられる若者が少ないのは仕方ないでしょう。

 そうなると、毎回教育だリテラシーだという話になるんですが、おいちょっと待てよ、お前ら年齢重ねた連中だってたいした政治教育受けないまま新聞記者になったり組織で偉い人になってんだろと思います。世の中こうであるべきだ、と自分の中で固まるのは40代だったとしても、そこにいたる過程で若い人が自分なりの社会経験をつむ中で試行錯誤するのは許されることだと私は思うんですよね。

 良くも悪くも、政治環境というのはこういうものだと感じます。その中で、いかにより良い社会を作り、努力していくかを考えていくのが一番なんでしょう。「関心持て」といってもそうはいかないのが世の中ならば、関心のある人がきちんと物事を考えて取り組んでいって良い社会にしていくしか方法がないのだと思います。

 というわけで、次いこ次。 

 ちょっと関心を持ったので、ある問題会社の提携先を掘っていました。

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 登記を上げてみたところ、実家の近所だったので訪問してみたんですが、そのビルの該当する号室に同居している会社に見覚えのある別の問題会社が入っていたんです。こんなところに移転してたんだっけ、と登記を上げ直してみると、退任した当時の取締役を埋める形で新任の取締役がおるわけなんですが、この人、以前著名私立大学の名物教授の秘書というか窓口業務をやっている人じゃなかったですっけ。この前、その大学退任して、別の大学に行ってましたよね。

 ほかの取締役も調べてみると、程近い繁華街にある飲食店のオーナーが個人的に経営しているであろう何たらショップも出てきました。そのオフィスも見物にいくと、また別の会社がたくさん入っているんです。そこの会社に、なんとかエンジェル事件で関係が取り沙汰されていた人とか、やくざだか出版社だか分からない人とか、なんか鈴なりになってました。

 しかも、もう少し掘ると、これといった資産はなく従業員(保険出している人)ゼロなのに売上十数億、利益一桁億後半みたいな宝箱みたいな仕事しているんですよね。子会社で、SMクラブを運営しているらしいです。あと、上場企業経営者を集めて熱海方面で何かしているようですけど、この施設、どこかの電柱不法占拠してて頑張って立て直した人関連だったりするのでしょうか。

 まあ、みんな頑張って生きてるんだなって思いました。
 

 そんなわけで、帰り道にある秋葉原のゲーセンにやって来たのだ。

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 あくまで、どんな感じなのかを見たかっただけであって、プレイはしないのです。ハマると死ぬから。分かりますかね、このハマると死ぬことが自覚できてしまう症状が。いえね、無尽蔵に時間があって、ゲームセンターに顔見知りでもできようものなら、延々とプレイするために列に並ぶと思うんですよ。黙々とね。

 でもダメです、プレイしたら死ですから。絶対ハマる。昔で言うところの、無制限台に大量の100円玉を用意して列に並ぶ状態。社会人であり育児を家内と分担している以上、絶対にゲーセン通いを復活させてはならないのです。いつも、髪を振り乱して育児に奔走している家内のことを思うと、自分だけが遊び呆けているわけにはいきません。私は私にしかできないことをやる、そのためには、ゲーセン行ってちゃいかんわけです。

 でもひょっとすると今回の三国志大戦も私にしか扱えないようなデッキが組めてしまうかもしれない。UCC縛りが私を待っているかもしれない、でも、人間には踏み入れてはいけない空間があると思うんです。おっさんですしね。おっさんにはおっさんの世界があるべきであります。

 ロケーションテストは盛況でした。顔なじみはさすがにいなかったけど、なかなかの熱気で新作三国志大戦を楽しそうにみんなプレイしていました。もういいんです、私は。ちょっと見たかっただけで。プレイなんか絶対にしないから。したくないから。 

 あくまで、観るだけ。ちょっと、観るだけ。です。はい。 

 このところ、しばらく選挙関連の調査をやっていたりすると、争点がだいたい「雇用・景気政策」など経済とカネの回りだったのが「年金・社会保障」や「医療介護」といった高齢者関連へとどんどんシフトしていっているのが日本の現状を良く表しているよなあと思うわけであります。

 osoushiki_taimen

 先日から、それ系大手情報サイト「みんなの介護」で、社会保障って結局なんだっけ、という話をさせていただいておるわけなんですが、どういうわけかゼミ的な連載をさせていただくことになりました。学術の世界から遠いところにいたはずの私が、と思うと感無量です。3年ぐらい前まではゲーム開発でプロジェクト炎上の駆け込み寺みたいな存在と思われていましたからね。

やまもといちろうゼミ 高齢者の死に方について世界との違いを考える

 「みんなの介護」では、以前「賢人論。」のコーナーでこの手の社会保障に金を突っ込む日本社会にどういう未来があるんだろうか、という話をしました。平たく言えば、高齢者にいくら手厚い保護をしたところで、その高齢者が働いて富を生んでくれるわけではない以上、必ず社会にとっては何らかの負担となり、経済効果についてもタコが足を食うような一時的な浮上効果しかないよ、社会の余裕のあるうちしか現在のような制度は維持できないし、維持できなくなれば老人を放り投げる世の中にならざるを得ませんよ、という話を書きました。

「賢人論。」第7回(前編)やまもといちろうさん「国民に介護を義務化する総動員、大混乱の時代がいつ来てもおかしくない状況です」

 ただ、経済統計上は富を生み出さないただの一人の老人に過ぎないにしても、それは誰かの大切な伴侶であり、かけがえのない肉親であって、長生きしてねと必要とされて暮らしている方もたくさんいらっしゃいます。それを社会が「もう支えられないから」と切り捨てて放り投げてよいのかというのは別の問題だと思うんですよね。そんな社会に日本をしたかったんですか、みたいな。

 という感じで、連載が続くと思いますので、長い文章で恐縮ですがよろしくお願いします。
 

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