月別アーカイブ / 2016年03月

 個人的には期待していた中継ぎの横山が炎上した件についてたっぷり2時間語りたいと思っていたところ、プロデューサーに止められそうな勢いであるため、断腸の思いでシャープ・鴻海問題と、ソーシャルゲーム自主規制問題、そして先週より少しわずかにほんのりちょっぴりお伝えしているサンフレッチェ広島のスタジアム建設問題をお送りしたいと思っております。

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 なお、ご要望の多かった松田公太&乙武洋匡問題については、延焼先の懸念が強いということもあり、次週以降たっぷりお伝えできればと思っております。いましばらくおまちいただきたい。そう思っている今夜23時05分放送の真夜中のニャーゴであります。

真夜中のニャーゴ(ホウドウキョク)

 今週のフジテレビ系ネット放送ホウドウキョクの『真夜中のニャーゴ』は、なぜかLINE LIVEでもご覧いただけます。地味にアプリが落ちても泣かない。文句はLINEの事業責任者の佐々木大輔さんまで。

佐々木大輔 Twitter
https://twitter.com/sasakill

 なお、遅れておりますメルマガも書いてます! 産経新聞の原稿も書きます! デイリーニュースオンラインの記事も書きます! 頑張って書くからみんなもうちょっと待っていてくれよな! 

 先日、とある経済事情系の記事をメインに書いているジャーナリスト氏たちと話していて、どうしようもなく打診が下手で腹の立つ若手の編集者がいるという話題になりまして。

 私も「ああ、あの人かな」と思っていたら、同席していた別のジャーナリスト氏も「あいつは酷い」「メールでただ一言『次回原稿は○○日です』とだけ送られてきた」「メールも酷いけど、会って話しても何も面白くもない」ということで話の華が咲いたわけですよ。 もちろん、まともに返してくれることも多いんです。あくまで、酷いときはこうだ、というだけの話ですけど。むきたてのジャガイモが眼鏡かけたみたいな顔をしているんで、特定方面で「ジャガ」といえば彼だとみな分かるでしょう。凄い狭い世界ではありますが。

 で、何を隠そう、いまの私のある仕事の担当者がその本人なんですよね。だから、あの突き放したようなろくでもないコミュニケーションの取り方は疑問があるし、電話は用件だけ伝えてガチャ切りするしで、まあ何様なんだって雰囲気を漂わせることが彼にとってマイナスなんだと伝えてはいるんですけど。

 実際、彼とかかわりのあるネット系の好事家が集まって、彼にまともな話をさせる会というテーマの、人権無視の会合というか宴会を企画しました。そうしたところ、どこをどう察知したのか本人がSMSで一言「多忙なので行けなくなりました」とドタキャンしたわけです。あのさあ。ある意味で、鳥を罠にかけようとしたら、頭上に糞を落とされた的な不快感だけが残るのです。

 でも、彼の周りに人が集まっているのは、やっぱり読む力、直す力があるからなんですよ。本を書こうとするじゃないですか。そうすると、校閲に入るまでにあれやこれや編集者とやり取りして物事を作り込んでいく過程ってのがあるんですけど、そこで展開されるのは、赤や青のペンでびっしりと書かれたコメントや直しの箇所や直し案や表現の重複、場所の入れ替えなどなど。隅々まで読み切ったからこそ、そこまで書けるんだろうなあと言うぐらいに、しっかりと書き込んであるわけです。

 それは、数千字程度の記事であっても同様です。こちらが依頼され執筆した内容を上回る精緻さで、文章を完璧に仕上げて折り返してくる。それならお前が調べて書けばいいじゃないかと思うわけなんですが、彼は取材をしたり、誰かに話を聞いたりすることが絶望的に駄目だ、悲しいほどに口下手だという自覚があるんだそうな。でも、編集者や校閲に関しては天職だという。まあ、そうなのかも知れん。

 真っ赤に手を入れられて、書き手としてはがっくりくるだろうし、この若造がと思うところはあるけれど、本や記事の最初の読み手である彼のことは、やっぱり特段に秀でていると思うのです。ああ、彼は本物の読み手であり編集者なんだなと。すべての意味で、彼と知り合えて良かったなと。一緒に仕事を続けていきたいなあと。そう思うわけであります。

 そんな彼が、結婚をしたというので驚きました。そして、披露宴に呼ばれて先日いってきました。彼らしい、ささやかな会でした。 両家ご家族と一握りの関係者で、ひとしきりエピソード交換していたのですが、新婦も、まあ、彼と似たような、それでいて素敵な雰囲気を持った女性だったので安心した次第であります。夫婦の馴れ初めも、どっちが誘うでもなく、デートもお互い本を喫茶店に持ち込んで、テーブルの上に積んで、黙々とお互いの持ってきた本を読んで帰るという… それでいて、楽しかったね、という… そうですか。でも、そういう心の繋がり方もあっていいんじゃないかと思いました。

 式の最後に、彼の亡き父親のメッセージが流れたとき、彼は泣いておりました。静かに、ただ静かに眼鏡をずらして目の周りを彼が拭っているのを見て、なんだ、コミュ障と言われてても、ちゃんと奥深くにはしっかりと感情の奔流があって、単に表に出てこないだけじゃないかと。式の最後に、彼は「父のような、父になります」と一言、宣言しました。彼らしい、簡潔な決意表明でした。彼には二次会を仕切る友達はなく、披露宴を持って解散になるわけですけど、お返しがペン立てなんですよね。

 ペン立て台にはデーンと「沈黙は金なり」。おい。他に彫るべき文字があるだろ…。 
 ともあれ、おめでとう。心より祝福申し上げます。この物静かなる夫婦が、どうか賑やかな温かみを抱き、末永く幸せでありますように。
 

 ということで、今夜放送のフジテレビ系ネット放送ホウドウキョク『真夜中のニャーゴ』では、現在揉めに揉めている、割に誰も着地させるつもりのなさそうなサンフレッチェ広島のサッカースタジアム移転問題について解説します。


ホウドウキョク 真夜中のニャーゴ
http://www.houdoukyoku.jp/ 

 といっても、現在状況は流動的で、またよくわからない三者協議が18日にあって、その内容が不十分な形でしか公開されていません。どうなるのか、良く分からないんですよね。世の中いろいろあるってことで。 

 いろいろ予定を立てようと思っていたところ、どうしても北海道新幹線を旅程に組み込むことができず、ちょっと断念。函館北斗、行ってみたいは行ってみたいけど、そんなところに当然用事はないので微妙ですなー。

北海道新幹線
予約率25% 初日以外余裕 春休みに期待
http://mainichi.jp/articles/20160310/k00/00e/040/115000c

 で、みんな大好きサンドウィッチマンが宣伝をやっているんですが、どうも海外の人からはゲイと間違われているという話が出てました。確かにあのポスター見て、サンドウィッチマンを昔から見ていた人でさえ気になりますからな。なぜ伊達ちゃんの外套をピンクにした。

外国人「ゲイカップルの旅行ポスターが駅に氾濫している日本はなんてオープンな国なんだ」→一斉にツッコミ入るの巻
http://togetter.com/li/949055

 海外の人ならずともサンドウィッチマンはゲイカップルっぽいという話をする人が少なくないということは、一応その辺はコンセンサスなんだと思う。「ぽい」というだけで、実際には違うのでしょうが。

 どうしてもやきうの仕事などで仙台から札幌へ、あるいはその逆というのは外せない分、 値段面も所要時間面も利便性も微妙だとやっぱり敬遠してまうんですよね。飛行機が苦手だ、なるだけ乗りたくないって人が使うイメージなんだろうか。

 北陸新幹線もそうだけど、この人口減少時代に田舎まで新幹線を延ばすことの是非もあるでしょうし、主要都市だけ移動の交通網が充実していくと人口空白地帯は経済もたないだろうし、そろそろ大変なことになるんでしょう。

 おととしまであれだけ足を向けていた、女満別や釧路にも、ロシア経済の低迷以降引き合いがぱったりなくなって、立ち寄ることもなくなりました。 世の中そんなものかなと思いますが、それはそれで寂しい…。

 函館北斗へ家族旅行でも無理やり企画して見るかな。子供にとって楽しいものがあるといいんだけど。 

 病み上がりではありますが、記念ですし、お世話になった幼稚園関係者の皆様や父兄の方々にも最後のご挨拶をしたいと思って幼稚園卒業の修了式へ夫婦でいってきました。

 園長先生の四季をモチーフにした心地よいお話や、来賓の方々のご協力もあって(いろいろあったけど)無事に長男が卒業できたのだなと、感動したというよりは感慨深く感じるわけです。あんな小さかった長男がねえ。いまでは一張羅の子供スーツ着て走り回っているわけですよ。

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 途中、君が代斉唱になりましたので、心を込めて歌いましたところ、力が入ってしまったのか園児がみんなこちらを振り向くというハプニングもありましたが、つつがなく式典は終了し、少し懇親をして、3年間の長男の成長や苦労話、思い出話で盛り上がるわけであります。修了証を千代田区から頂戴した筒に入れて持ち歩く長男もどことなく誇らしげです。その直後に次男三男と綺麗な筒の奪い合いに発展するのは山本家の定番ではありますが、こういう賑やかな状況もいつまで続くのでしょうか。

 成長した子供を見ながら、この3年間私はどうしていただろうと思い返すこともあります。まあ、順調に心技体揃ったおっさんとして円熟期を迎えておるわけですが。いつもは薄手のメイクで可愛らしい感じにしている家内も、今日は久しぶりにおめかしをして、いつも以上にいい雰囲気になっていました。こんな人と一緒になれて幸せです。晴れの場って、人生の節目にはどうしても必要なことなんだな、と改めて思うわけであります。

 私としては、とっても元気で厄介な長男を、いろんな意味で「人間」にしていただいた、ということで、幼稚園には本当に感謝しています。ここから家庭がきちんと引き継いで、この子を「人物」にしていかなければならないという想いで一杯です。地元ではない小学校に行くこともあり、慣れ親しんだ園舎と共に遊んだお友達ともしばしのお別れになってしまうけど、長男なりにたくさん遊んで、たくさんわがままを言って、やりたいことを自分で見つけて進んでいって欲しいと願っています。

 自分の幼稚園時代、36年前だかを振り返ってみて、やっぱりいろんな思い出が詰まっているし、あのころ習った水泳も自信になっているし、先生から言われたことも園児とお庭でやった相撲ごっこもいまでも記憶の現役です。自慢の上履きが友達と被ってしまって、ほかの子と違うものがいい! と泣いた幼児時代の人間性は、おっさんになったいまでも私の性格のど真ん中に生きています。

 いまだに「あー、同じ幼稚園だったんですか!」「後輩やんけ!」みたいなことが楽天イーグルス方面で発生することもあり、地縁の中で暮らしていくだけでなくいろんなところに人の絆が織り成すものがあるんですよね。

 子育てしているというよりも、むしろ、子供の成長に合わせて、自分が歳と共に忘れてきたものを取り返す旅路のようにも感じます。
 改めて、皆さん卒園おめでとうございます。全てのものに等しく神の祝福がありますように。 

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