月別アーカイブ / 2015年11月

 というわけで、これからイベントなんだけど、まだ赤坂なんだよね。



ココロに効く(かもしれない)本読みガイド #2 「読書で人生変わる」って本当!? 年忘れ! 2015年おすすめ本総括

http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/39131



 しかも、夜23時05分から、フジテレビ系ネット放送ホウドウキョク『真夜中のニャーゴ』に出ます。



http://www.houdoukyoku.jp/pc/



 あしたの朝にはさよなら東京でありまして、いったいどうなっているんでしょう、私のスケジュール。誰か助けて。


 いま出ました。













 一部報道でしょっぱい内容が出ていて、マジかよ的は反応も多数あったようですけど…。



仏、1万人超が潜在的テロ容疑者リストに

http://www.afpbb.com/articles/-/3066934



 このあたり、国情や国民の気質などでも随分違うわけですけど、少し前(2010年ちょい前)ぐらいに聞いた内容が正確ならば、フランスがいう「潜在的テロ容疑者」として情報機関が把握する「閾値」が低く設定されていて、これをそのまま日本に適用すると暴力団構成員約38,500名や、フランスのいう特定カルト信者15万名あまりも「潜在的テロ容疑者」になってしまい、日本だけで30万人以上のテロ実行犯候補がいるという話になってしまうわけです。



 もちろん、国内で帰化された方や特定永住者のほとんどは穏やかに日本社会に溶け込んで肩を並べて生活しているわけで、ある種の「何か事件のあるたびに、突然不寛容になってしまう過剰なショック対応」というのは有害以外の何者でもないのではないかと思う次第。


 一方で、ヨーロッパからすると日本は情報部門が弱体で要員も少なく持っている情報が少ないと指摘されることになるわけですが、彼らが日本を「スパイ天国」と揶揄する割に、サイバー攻撃を除くインシデントが欧州に比べて日本は極端に少ないのはいわゆる社会の「末梢神経の強さ」だと思っております。フランスみたいに誰だか分からない人がパリ中心部で堂々とアパートを借りて、資金源が良く分からないという状態は日本ではそこまで多くないわけです。



 良く海外の人たちから、日本は官邸周辺が危ないと何度も言われます。簡単な話、官邸のある溜池山王からわずか外堀通りを一本挟んだ赤坂は日本人や韓国人のひしめく歓楽街であって、指定暴力団の事務所があり、赤坂プチエンジェル事件から裏カジノまで違法行為が横行しているとかねてから問題視されている地区です。これがアメリカやフランスのハザードマップに照らし合わせれば、そこからちょっとした迫撃砲を官邸や議員会館に直接打ち込める、ダークレッドエリアであることは言うまでもありません。



 でも、日本の当局は「お前ら朝鮮人だから」とか「ビルオーナーが怪しいから接収」というようなことはしません。朝鮮総連の建物ひとつどうにかするのに、情報機関の元トップが暗躍し損ねて訴えられるとか、程よいレベルを通り越した微妙な感じを醸し出しているのが日本社会なのです。



 そういう状況であるにもかかわらず世界にも類を見ない一般社会のダントツの安全性と、たまに起きる襲撃や不審死と隠蔽ってあたりは日本社会の特徴であって、たぶん、この社会に慣れすぎているとフランスやロシア、シリア、レバノン、南スーダンあたりで起きているテロや事件をありのまま把握し解釈する能力など持ち得ないのは当たり前のことだろうと思うわけです。平和ボケ云々というより、日本が文化的に特殊であり、逆に危機慣れしているのでありまして。



 私は、火山や地震、台風、高潮・津波といった、他の国ではちょっとお目にかかれないぐらい頻繁な自然災害と、あれだけの東日本大震災が来てあれだけ結束だ絆だと騒いでも3年もすれば忘れるような社会的な強さ(あるいは鈍感さ)が他の国で起きていることに対する感受性を歪めているのかもしれないと思うわけです。ぶっちゃけ、もしもフランスで東日本大震災があって原発が飛んだら革命でも起きて政府が体制ごと崩壊してるんじゃないかとまで感じるんですよ。もちろんテロの被害にあったことに対して同情もするし、非道なテロについては屈服するべきではないと思うんですけど、リアクションとしてもう少しやりようは無かったのかと思ってしまうぐらいのことです。



 なので、日本人にはもっと海外を見たほうが良いという論評が出るのは良いと思います。日本って、本当に特殊だと感じるからです。いろんな国もいろんな国なりの特徴や良し悪しはあると思うんですけれども、戦前も戦後も日本人の凄さや特殊性って外から日本を見れば嫌と言うほど感じます。



仏パリで犠牲者120名以上に祈りを寄せる日本人、レバノン、ロシアなどにも祈ってあげてください

http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20151116-00051524/



 昨日、この論考を投げて、多くのご共感をいただきましたが、幾つか頂戴した批判の多数は「日本の神風は神聖であって、相手の軍事施設しか攻撃していない。ISIS(イスラム国)のテロはソフトターゲットであって、あれはkamikazeではない」とか平気で言ってくるわけです。



 簡単な話、相手がハードターゲットであれソフトターゲットであれ、若い兵士を死なせる目的で敵を傷つけようとするメンタリティ自体が自爆攻撃と同様の嫌悪感を持って「kamikaze」という単語で欧米では一般化しているわけで、日本の神風は神聖で、ISISのkamikazeはクソだという議論を平気でできちゃうあたりが凄いんですよ。



 こういうのを見ていると、日本は日本国内での議論と、外向け、海外での議論とが別れてしまっていて、日本では通用する議論が海外では理解されないという点では従軍慰安婦を含む戦後補償がいまなお燻るのも分かる気がします。それは、日本の主張を海外に理解されるよう正しく翻訳する必要があるという意味であって、日本人の言い分がうまく海外に伝わらないことで随分日本にとって不利なことがたくさんあるぞと思うんです。



 中国みたいに、国際社会全体から「お前が言うな」と言われるような感じで国内の都合を海外向けに出すのもどうかと思うんですが、一方で日本のやり方や考え方が妥当なのだともう少し理解してもらえるような方法は無いものなんでしょうか。



(修正 16:09)



 一部文章内で私の事実誤認がありました。内容を修正しました。ご指摘ありがとうございました。













 というわけで、久しぶりにメルマガで号外を出そうと思っているわけなんですが(発行手続きをしてくれる各位が起きていれば)、つい先ほどまで赤坂某所で「野党再編を目指す」という名目で民主党右派と維新江田派の合流を目指す会合が落着し、週内にも民主党・岡田克也代表に解党の申し出をする運びとなりました。



夜間飛行

http://yakan-hiko.com/kirik.html

BLOGOS メルマガ

http://magazine.livedoor.com/magazine/50



 9月からいろんな調整が始まって、政党交付金のことを考えると年末までに解党と合流をして新党結成に漕ぎ着けたいという流れは変わらず、民主党としては「戦争法案」安保関連で党勢回復を狙うはずが、まさかの分裂危機に晒されるわけでありまして、半分「馬鹿じゃねーの」という気持ち、半分「来年の衆参W選挙を考えるといましかないわな」という考えが同居するという非常に甘酸っぱい気分になるのであります。


 資金集めも始まっていますが、出回っている合流者見込みのリストを見ますと、お前これどう考えても「野党再編」ではなくて「公明党の後釜に入って自民党と連立与党を組みたいのでござる」という話であります。この新党が自民党、公明党と仲良く同居しますと、一見憲法改正にも手が届く安倍ちゃん大翼賛体制になるわけですが、一方で反自民の受け皿も自動的に完成してしまうので、風向き一個読み間違えると再び一気に下野という話になりかねませんから、どうしても”座布団”が必要になる陣立てだなあと強く感じるわけです。



 何より、今回の新党は政党交付金が来るまで本格的にお金がありません。どうするつもりなのでしょう。知らない間にババアが経営する謎のホテルチェーンや、翻訳会社なのに健康食品でけたたましい収益を上げた金を右翼番組に突っ込む謎のサプリメント会社や、国内所得は生活保護レベルでしかないのにアジア向け投資で資産を積み上げて不思議な演歌CDを本屋で売ろうとする謎の地方競馬馬主などが出てきてしまうのでありましょうか。



 むしろ、興味の対象になるのは右派に出て行かれた岡田民主党でありまして、うまくすると反自民票の受け皿として一大勢力になる可能性も微粒子レベルで存在する組織になります。ねーよ。ただまあ、左翼連合は可能性としてあるので、ここでうっかり経済失政でも広がって支持率が低迷し始めることになると、民主党を出て行った前原江田細野組よりも岡田残留組のほうが支持を伸ばすのは間違いないので、さてどうしたものでしょう。



 こちらからは以上です。













 いまのタイミングでどうのこうの論ずるのは相応しくないかもなあと思っていたら、ここで木曽崇さんが記事をぶち込んでおられました。お疲れ様でございます。



野球賭博問題:「巨人に制裁金1000万」の大アマ裁決

http://blogos.com/article/143914/



 もちろん、状況的に動きはまだまだあるため、NPBとしても当面の処置としてこの内容にしたのでしょうが、採決が甘いといわれるとそうなのだろうなと感じます。比較として、角界やJリーグの話も出ておりますし、NPBとしても現在のところ確定している事実としてみた場合の裁決であって、コミッショナーの熊崎勝彦さんも元検事の意地にかけても何かしようとするんじゃないかと思います。



 ついでに、朝日新聞も何か言ってます。まあ、そう言いたくなるのも理解できます。



野球賭博、調査の限界露呈 コミッショナー「全容まだ」

http://www.asahi.com/articles/ASHCB5TBLHCBUTQP01X.html


 野球賭博については、一時の娯楽に供するものかどうかに関わらず、アウトと考えるべきです。これは、違法だからやっちゃいけない、ということだけではなく、プロ野球に関わる者として、職業倫理上このような賭博紛いだけでなく野球そのものを賭け事の対象にしてはならないでしょうという話です。



 で、木曽さんも指摘されてますが「球団全体における『違法賭博の蔓延』」については、球界全体かどうかはともかく古い体育会系の縦の繋がりの中で雀荘や賭けゴルフが一般的に行われ続けていることについて、どう問題視し、解決に導いていくのかというのは極めて重要な部分であります。楽天イーグルスも野球賭博の報道が出た直後に全職員、全選手を対象に賭博の有無について詳細な聴き取り調査を行って、NPBに報告しています。「遊びのつもりでも、プロ野球に関わる人間は合法、非合法を問わず賭博は自制するべき」というほかありません。平たい話が、ユニフォームを着ている限り、博打うったらクビになる可能性が高いよということです。



 翻って、今回の野球賭博問題は、先日行われた山口組分裂騒動にまつわる本部ガサ入れの結果、出てきたものが影響しました。当初報道がああいう形でしたので、誤解が広がった部分はあるのでしょうが、それは本筋ではないので差し置きます。ただし、野球賭博の賭場を約盆で開帳することは、単なる賭場開帳罪(賭場開帳図利)では収まらない事案です。なぜならば、当然のように図利は必ず暴力団筋との関わりが疑われるからで、NPBが積極的に進めてきた暴力団との関係性排除の取り組みとも相反するものです。



 しかしながら、読売ジャイアンツの3選手の処分で早期に幕を引きたいNPBとは異なり、モノについてはかなり広範な賭博事例が、巨人以外の球団についても具体的な選手名つきで報じられる可能性が高くなっています。「違法賭博の蔓延」と言われるとギャンブル依存のところだけに見えますが、実際に少し枠を広げてギャンブルなどを通じた暴力団関係者との交遊全般となってくると、ちょっと洒落にならないプロ野球の歴史のパンドラの箱が開くわけです。



 折りしも、関東の球団で長年の懸案だった物件の処理のため、多額の現金の授受が行われた取引がありましたが、そこだけ切り取ると「まずいのではないか」となります。でも、プロ野球の歴史を通してみると「もっとまずいのではないか」という話になってしまうんですよね。2010年代に、1950年からの問題を処理しようと言うわけですから、それは関係者が返り血を浴びる物件になるのも仕方ないと思うわけです。



 さらには、プロ野球は興行であり、興行を潤滑に行うために古くから伝統的に行われてきたタニマチ文化のようなものもあります。そもそも、スポーツ選手とタニマチ、スポンサー、太客、金主などなどといった単語は切っても切れない関係にあります。格闘技からハードル競技、野球などプロスポーツは基本的に広告塔になりやすい世界であって、そこのタニマチ筋からちょんちょんがあると選手や関係者は何某のものを供さなければならないし、顔役が誰かと会うときに呼び出されたら二つ返事で同席するのも粋というか仁義の世界だとも言えます。



 それを、例えば選手一人ひとりの心の問題だよとして、倫理を守れと言ったところで、抗い切れない宿痾はさまざまです。選手間だけでなく球団も知っていて切れない選手や大物OBもさまざまであり、いままでは何となくいいバランスを模索し、何とかかんとか対処しながらやってきたというのが現実だろうと思います。そこへ、20代前半の若い選手が「お前、付き合いあっただろう。クビだ」といって処置することが、果たして全体の改善に繋がるものなのか、本人の問題だとして年端もいかず社会経験も乏しい選手を何人か切って幕引きをすることで本当に良くなるものなのかは、球界に関わる人間全体の問題として個々が良く考え、対処していく以外ないのではないかと考えています。



 もうこうなると、何が出てきても驚かず恐れず粛々と対処していき、信頼回復のために関係者各位がどう努力を払っていくのかというところに尽きると思います。読売はとても不運でしたが、プロ野球選手という社会人を束ね、野球を見せて興行をしている球団が、すべての選手のプライベートを管理することは不可能です。本件に関連して、ある中部の球団のオーナーが「私の目が黒いうちは、そういう問題ある人間には絶対にユニフォームを着せない」とお話されていましたが、本当にそういう覚悟で対処していく以外方法はないのだと思います。



 なお、ここに記述する内容は東北楽天ゴールデンイーグルスの組織としての考えではなく、あくまで山本一郎個人のものです。また、お前のところの副会長はどうなんだという質問には断じてお答えしかねますので、あしからずご了承ください。



 こちらからは以上です。


 ひとり親の支援について、以前から積極的に発言をされていたNPO界隈の若き旗手・駒崎弘樹さんが、人材コンサルタントで千葉商科大所属のアマチュアプロレスラーの常見陽平さんにDISられた一件ですが、ついに頂上対決が実現する模様です。



ホウドウキョク

http://www.houdoukyoku.jp/



 なお、番組はURLからパソコン、スマホなどから無料で観られます。11月10日23時05分からでございます。



 お相手するのはホストの山本一郎と、中川淳一郎さん、漆原直行さんという面々。画面いっぱいにおっさんが並ぶという救いの無いシチュエーションから語られるひとり親の厳しい現実と、日本の貧困全体が抱える問題についてあれやこれやと議論してまいりたいと考えております。


 「そもそも何をお前ら議論しておるんや?」とお感じの方は、こちらをご笑覧いただけますと幸いです。



「ひとり親を救え!プロジェクト」を端に発した常見氏と駒崎氏の論争まとめ

http://togetter.com/li/891659

「なんでひとり親だけ支援するの!?」というご意見に --- 駒崎 弘樹

http://agora-web.jp/archives/1659370.html

駒崎弘樹さんが炎上している

http://blogos.com/article/142000/

「ひとり親の貧困が問題だ」→「貧困じゃない人もいる。失礼だ」という論法の生み出すもの

http://blogos.com/article/141645/

【感謝】ひとり親の給付増額署名キャンペーン、目標3万筆を8日でスピード達成しました!

http://blogos.com/article/142074/

常見・駒崎の「ひとり親」騒動 こりゃ噛み合うわけねぇよ、という話だぞ

http://jnakagawa.blog.jp/archives/1043826171.html



 というわけで、これから東京に戻ります。誰か岡山や倉敷の旨い飯屋紹介してください。



(訂正 17:37)



 タイトルがなぜか12月10日になってました… 正しくは、今月11月10日の間違いでした。お詫びして訂正します。



 また、きょう11月3日も『真夜中のニャーゴ』放送日です! 中川淳一郎、漆原直行両氏をお迎えして、ネット業界のあれやこれやを喋るよ!













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