月別アーカイブ / 2014年09月

 他山の石と申しますか、専門外のことを概念だけで分かった気になって語ると馬鹿と思われるということを噛み締めながら書くエントリーなんですが。



Uchida_140929



 もちろん、細かいことを言い出すと一杯反論できます。



 そもそもカジノの収益というものは負け金ではなく賭け金の総額に対するチャージであり、滞在型リゾート(IR)においては賭けの負けを収入の担保にしているのではなく宿泊や飲食、観光などもすべて踏まえて一人当たりの集客利益を念頭においており、カジノというのはいくつもある「日本にいる楽しさ」のひとつの具であるわけです。



 このあたりの話は『プレジデント』に先日書きました。



【告知】雑誌『プレジデント』に「お台場カジノ」関連の記事を寄稿しました

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/12/post-9e37.html

「お台場カジノ」は本当に実現するか

http://president.jp/articles/-/11555


 カジノに限らず現在日本国内の賭博について語られることはたくさんあり、パチンコ合法化・ぱちんこ新法のような筋悪の議論もあれば、ギャンブル依存症の問題、斜陽の国内ギャンブル市場の問題、そしてアジアのカジノ市場においては健全さが却って… という問題など、さまざまあります。













 たぶんですね。



 馬鹿というのはその知性全部が馬鹿ということではなくて、専門にしていない、勘の働かない分野において、人間誰しもは馬鹿なんだと思うんですよ。コップを傾ければ入っている水が深くなるところと浅くなるところができるというだけで、水を入れる努力を惜しむと深いと思い込んだ浅い部分が露になって、余計な議論を開陳してしまって恥をかくというのが渡世なんだと思いますね。たぶん、このあたりはご自身でも売文家と自認されている内田樹せんせもよくご理解いただいているところでしょうし、わざとやっている可能性もあるわけですからこれ以上は申しませんが。



 まあ、私自身も酒を飲みながらツイッターしたりするとたまにやらかすんですけどね。それもまた、ウェブ社会における愚行権みたいなものかもしれませんが、今後はなるだけそういう馬鹿っぽいのは控えていきたいと思います、はい。


 なぜDMMニュースなのかは不明ながら、現在幾つか特別企画なるものに記事を提供させていただいておりまして、あんな際物陳列場に私のような人間が手堅い論考を掲載していいのか理解できないところです。



プーチン大統領会談延期で見えた「ショボすぎる」日本の外交姿勢

http://dmm-news.com/article/891244/

清原和博離婚…"薬物疑惑"より深刻な家族問題

http://dmm-news.com/article/891427/

LINEの乗っ取り多発など…年内上場見送りのウラに山積する問題

http://dmm-news.com/article/891596/



 なんか毎日記事を寄せているように見えますが、元は一本の記事依頼が分割されて掲載されているものであって、ただちに人体に影響はありません。


 そんな私がいまイチ押しの記事はこちら。タイトルで思わず引っかかった私としては、まさか御嶽山噴火の理由が勝間和代女史の断る力が理由だったのではないかとか、あるいは湧き上がる火山灰を自慢の鼻で吸い尽くす努力を惜しむ勝間女史に非難が集まっているのではないかとか、タイトルから記事が表示されるまでのワクワク感が禁じえませんでした。阿蘭澄史さんは良い仕事してますね。



御嶽山噴火でなぜか勝間和代さんに非難の声

http://dmm-news.com/article/891579/



 やはりDMMニュースはサイト全体の仕上がってない感を満喫するのがいいと思うんです。いまどき記事ごとのサムネイルがメインページにきちんと表示されないとか、タグが雑とか、記事タイトルが全文きちんと表示されず適当なところで削られているとか気になるところはたくさんありますが、私のこのブログもタイトル画像が落ちたりしている状態のまま「まあいいや」で運営していることを考えると人のことは言えないわけですね。なぜこういう感じになってしまったのでしょう。いまココログに相談中です、いましばらくお待ちくださいませ。


 いま公開されていたことを知りましたが、なんか9日からやってたんですね。みんな私の生え際を見ながらニヤニヤして「面白かったよ」って言うんで、何のことだろうと思ってたんですが、すでに配信が始まっているとは。先に言ってくださいよ、出演者である私が知らないとかまずいじゃないですか。



今、これが気になるセキュリティのハナシ

http://www.itmedia.co.jp/info/virtualevent/expo2014/security.html#session2



 ご一緒しましたのはソフトバンクテクノロジーの辻伸弘さんと、IIJの根岸征史さん。短い時間で総花的にトピックスを語るという結構無茶なテーマだったのに、見事な感じの半笑いで次々と話題を捌いてくださいました。ありがたいことです。


 ご関心のある方は是非どうぞ。



 それにしても、一言言ってくれよ。なんすか私のあの髪型は。出落ちじゃないですか…。


 さっきnippon.comを読んでいて、ちょっと困った。



小さな子供が狙われている!—犯罪件数がアップ

http://www.nippon.com/ja/features/h00076/



 これ、ミスリードだとまでは言わないんですが、犯罪件数がアップと言いながらも、今回の事件のような殺人はどこにいっちゃったんでしょうか。少年犯罪データベースドアでは、09年までのグラフが掲載されておりますが、殺人については件数としては横ばいになっています。



子どもの犯罪被害データベース

幼児殺人被害統計グラフ

http://kodomo.s58.xrea.com/gsatujin.htm



 平成24年度は警察庁のほうで出ております。



平成24年1~12月犯罪統計(確定値)

http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001045968&cycode=0


 まあ、要するに結論から言えば「昔から幼児は狙われます」という話であって、件数ベースで昔と比べてより重要になったかと言えばデータ上は「昔はもっとひどかったが、いまも犯罪に巻き込まれないようにしたいのであれば充分に子供の安全には家族や地域が目を配るべき」という当たり前の議論になるわけでありまして。



 先週、BLOGOSに弾道さんこと団藤保晴氏がうなき稚魚の豊漁報道のトリックを書いておりましたが、このnippon.comの「犯罪件数アップ!」も似たようなアプローチではないでしょうか。



ウナギ削減のウソ、近年稀な豊漁から2割だけ

http://blogos.com/article/94763/



 何しろ、今回の女の子殺害事件自体が異常なものであって、一般的な市民生活での安全管理では防ぎようもないところもあるのは事実ですから、そこから牽強付会に日々の暮らしに役立つような教訓はあまり引き出せないんじゃないかなあと思う次第です。


 昔『もし銅鑼』とかいう麻雀小説で一発当てた岩崎夏海さんが最近やさぐれているというので、見物にいったんですよ。風邪で熱出しているもんですから、少しでも気の晴れるものを見て精力つけようと思って。





















 どうしてこう、不安定なんでしょうね、岩崎夏海っていう人は。安定しているのは生えている髪の量だけな気がします。いろいろと岩崎夏海探索をしていたんですが、微妙な記事ばかりが上がってきて、読んでいるこちらが心配になるわけです。



働きすぎると能力がどんどん下がって社会の中で使い物にならなくなる(2,267字)

http://ch.nicovideo.jp/huckleberry/blomaga/ar622087


 つ、つまらん…。こんなの私の知ってるハックル野郎じゃない。あの禿げ上がった頭や吊り気味の目つきから放たれるあの怪しいオーラの泉のような岩崎夏海はどこにいってしまったのだ。明らかに狂気を失って、ただの平凡なハゲになっている。勿体ない。ああ勿体ない。









 あのさあ。輝いていたころの岩崎夏海っていうのは、こちらから噛り付きにいきたいような、ツッコミどころと押し返す力とが拮抗した、まさにウェブの有象無象との間にある親潮と黒潮のような緊張関係で冷たい水と暖かい水がぶつかり合ってプランクトンのようにヲチャーが沸いて出てくるシステムだったと思うんだよね。



岩崎夏海さんのシャープへの怒りは被害妄想なのか?

http://togetter.com/li/697295



 お茶を出されないって騒いでいたから注目に値してきた男が、お茶を出されない人間だと自虐したって面白くも何ともないだろ。



ぼくには人気がない

https://note.mu/iwasakinatsumi/n/n5934fed4821d



 こんなの読まされて、楽しいと思うか? 岩崎夏海はその人間性の際の際が面白いからみんな見て楽しかったんだよ。人の輪の真ん中にいたんだ。微妙なプライド、奇妙な被害妄想、絶妙な人間の曲がり具合、そのあたりがベストセラー作家という肩書きよりもヲチ対象としての岩崎夏海の商品価値であり生きる文化財であり話題の具であった。



 この最近の岩崎夏海の冬加減はなんなの。お鍋の季節ですか? もうちょっと頭皮磨いて出直してこいよとしか言いようがない。その周辺がのけぞるような自意識の高さはいったいどこに消えてしまったのだ。このままでは真の意味で単なるハゲになるぞ。どうにかなってもハゲであることに変わりは無いけど。自分で自分をどうにかしろハゲ。ハゲ。


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