月別アーカイブ / 2014年08月

 価値観が異なるため、建設的な議論というよりお互いの違う考え方をぶつけあって終わった形の対談ではありますが、ネトウヨやら排外主義なんぞの話題でも盛り上がっておりまして、その辺はメルマガ『人間迷路』のほうで掲載しております。



 ヘイトスピーチの本質や、ネットでの過激なマイノリティ排斥に関する議論は面白かったです。茂木さんとは意見が全然違うけど。



小保方問題、ネトウヨとの絡み方などなどについて茂木健一郎さんに直接ツッコミを入れてみた

http://ow.ly/AUac8



『人間迷路』

夜間飛行: http://yakan-hiko.com/kirik.html

BLOGOS: http://magazine.livedoor.com/magazine/50



[引用]



山本 そもそも、ネトウヨの人はあまり海外に行かないんです。パスポートも持ってなくて韓国に行った経験もなかったりする。



茂木:本当は「自分が知っている世界の外に広い世界があるよ」ということを教えないといけないんだよね。それが今、教育でやらないといけない一番重要なところかもしれない。でも日本の今の教育はむしろ、せまい世界の中でいかに点数を上げていくかということばかりに力を入れているよね。「違う世界がある」と知るだけで、救われる子がかなりいると思うんだけど。



山本:ただ、地域と人の関係で難しいのは、日本に限らずカナダでもアメリカでも、みんな基本的に「俺たちはこの地域で暮らしているから、この地域の調和が大事なのであって、ほかの地域とか外国とか関係ねえよ」という感覚が、人間のもともとの普遍的で共通のスタート地点なんだと思うんです。日本でも海外で教育を受けたような人は、グローバリズムを何の障壁もなく受け入れられるんですけど、90パーセント以上の人は受け入れられない、というか理解できないし、もっと言えば反発を覚える。だから、平気で「韓国人死ね」とか言えてしまう。

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 重ねて思ったのは、きちんと議論したり、茂木さんの書籍をまとめて読むと、彼がどうしてそういう意見表明になったのかは理解できるんですけど、ネットに茂木さんがちらりと書くとそのバックグラウンドがまったく分からないので反発する人や揶揄する人たちがいっぱい出てきてしまうのでありましょう。



 私などは、そういう炎上をするかもしれない発言をする場合は、ある程度コントロールするわけですが、茂木さんはあまりそのあたりのことを意識せずそのとき思ったことをそのまま書いてしまわれるので、いろんな混乱が起きるんだということでして。



 茂木先生は対談の内容を読み返すほどに、アナーキストです。それも、自身のお立場や能力の高さに裏付けられた、インフルエンシャルな無秩序主義者でありまして、その最たる特徴は「あいつ、羨ましい」とか「蹴落としてやれ」というような心情がまったくない。これがですね、本当に人間固有の臭みが、その成功からか生まれ持ったご性格からかまったく感じられないんですよ。



 確かに反発はあれどしっかりとした論理がそこに貫徹しておりますし、揶揄や中傷もありつつ俺は俺でやりたいことあるし気にせず前に進んでいこう的なフォーカス具合は凄いなあと思った次第です。



 全5回の連載のうち、公開した1回目分はいまメルマガで配信しております。ご関心ある方はぜひご登録くださいませ。


 先日来、長らく入退院を繰り返しておりました拙山本家三男が、無事いろいろ乗り越えて後遺症なく全快しまして戻ってきました。ご心配をおかけしました…。



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 一度は退院まで漕ぎ着けたものの、再発熱からの再入院で、良くなったり悪くなったりを繰り返しておりまして、何かあるたびに家中で一喜一憂するというカロリーの高い状態が続いていました。危険な状態からは前回の退院で脱していたとは思いますが、いつまた熱痙攣を起こして再発するかもしれないか分からないというのはこれはこれで微妙なものがあります。



【吉報】三男、危地から生還のご報告

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2014/08/post-88e1.html



 何しろ朝ケロッとしていたと思ったら午後から発疹が出て顔真っ赤で高熱とか、かと思えば二日後にはまた元通りとかいうのをジェットコースターのようにぶんぶん振り回されておりましたけれども、ここ一週間は完全に落ち着きまして、もう大丈夫との診断が出てシャバへの復帰でございます。






 そのあいだ、パートナーさんや友人から贈られました果物や玩具や野球グッズやウォッカ類など、さまざまな戴き物をしてしまいまして、お気遣いに恐縮至極であります。



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 入院中は、どうしても三男優先になってしまうので、完全に夏休みが潰れてしまった長男次男も疲れ気味です。申し訳ございません。



 もっとも、私も入院中は付き添いのため病院の個室に夜を明かしておりましたので、夜泣きに緊急対応するスキルが身につきました。母乳こそ出ませんが、寝かせるスピードには自信があります。





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 退院のときは元気良く。三兄弟揃って玩具の待つ自宅に凱旋であります。ひょっとして、兄弟がどこかでもらってきた病気が三男にうつっているんじゃないかという疑惑も感じるわけですけれども、検査の結果は兄弟由来ではないよう。



 そうなると、もうこればかりは三男自身の力で回復してくれるしかないわけでしてね。私たち家族にできることは、精一杯身の回りの世話をしてあげて、見守るだけです。仕事も極力打ち合わせを減らし、出張もやめて、祈るわけであります。





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 そんな三男も、来月には満一歳。いろいろありましたが、まあ、お金もいっぱい使いましたが、本当の意味で健康が一番。家族が一人でも倒れると、幸せなんて吹っ飛ぶもんだなあというのを再確認した次第でございます。



 読者の皆さまも、くれぐれも健康にはご留意ください。

 またご家族にも祝福がありますように。












 どうもTABI-LABOって想像以上に豊かな感性の持ち主の集合体であったようで、豆腐メンタルの鶏の類ではないかと想像されるわけなんですけれども… どうも旅ラボの経営メンバー一式をサイトから削除したようなんですよね。



残骸URL 見つかりません

http://tabi-labo.com/member/



 もちろん、そのようなものは魚拓に洋拓、ローカルにpdf保存は基本であるわけで、見逃したYOUのために詰め合わせセットもアップロードしておきましたので、ご関心のある向きはぜひご賞味いただきたい、と思うわけですが。パスワードは我らが「toshinao」です。



お持ち帰り用TABI LABOメンバー&アンバサダーpdf詰め合わせ

http://xfs.jp/vKdiU



 その一方で、お持ち帰り用にもありますとおり、ファンを囲っておくための制度「アンバサダー」というのがTABI LABOにはありまして、その支援者だけはいまなおアカウント直リンつきで放置されております。



TABI LABO アンバサダー(洋拓)

http://www.peeep.us/9da2e319



 なんでしょう、この正規軍が逃げ散った後に民兵が砦に取り残されている風情は。まるで騙された人たちの見本市みたいな感じで、むしろ先にこちらを削除してあげるほうが望ましいのではなかったのでしょうか。


 いろんな意味で安酒を飲みすぎた翌朝のような頭ガンガン具合を感じさせるわけですが、旅ラボ炎上の軌跡についてはhagexさんのサイトで細大漏らさずステキに実況しておられますのでログを読んで頂くとしてですね。



旅ラボが謝罪コメントを出すも燃料投下でさらに炎上

http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2014/08/29/102125



 一個前のエントリーにおいては、敢えて共同編集長の佐々木俊尚さんについては触れなかったわけなんですが、きっと問題が明らかになれば編集長名で「だめだこりゃ」のアナウンスのひとつも出てくるかと思ったんですよ。ネットでは、佐々木さんに対するアンチも多いんですが、私は佐々木さんがいかんとは思っておりませんでして、佐々木さんは良い意味で「やっている仕事の割にとてもプライドの高い人」であり、こういう状況で真っ先に読者の前に出てきて謝罪するタイプの人じゃないと思うんですよね。それはそれで公認キャラクターですので、良いのではないかと思います。



TABI-LABOは何を言っているの

http://kirik.tea-nifty.com/diary/2014/08/tabi-labo-4a9f.html



 種明かしをしますと、今回旅ラボが剽窃しました旅行記事について、5月ぐらいからすでに先方ウェブサイト編集部にも問い合わせをしまして旅ラボには翻訳権を渡していないことは確認できており、しかも記事が当時5本も無断翻訳され盗用されていたのではないかと疑われていましたので心配しておったわけです。



 しかも、今回旅ラボが炎上しましたので、お詫びと共に当該記事が削除されるのかと思っていたところ、いまなお削除が終わっていないように見受けられます。これから削除されるのかもしれませんが。まあ、そのような状態ですので、世界観に見合った真摯な態度で反省され、然るべき社内議論の結果としてちゃんと対応してもらえるまで足の爪でも切りながら待ちたいと思う次第であります。



 で、こういう場合、謝罪の表明というのはだいたいが社の代表、または媒体の代表としての編集長が署名で行うことが多いので、さて佐々木俊尚さんが出てくるのかと思いきや、あんまりお出ましになる雰囲気は無さそうです。まあ、それはしょうがないのかもしれませんが、可哀想なのはそういう不始末な感じのサイトを応援しっぱなしで放置されているアンバサダー諸氏であります。旅ラボとして、もう少しいたわってあげても良いのではないでしょうか。



 それにしても、旅ラボはとても燃焼カロリーの高い優良サイトだったんですね、知りませんでした。

 引き続き、ヲチして参りたいと思います。


 まあ、海外サイトを無断で翻訳して記事にして掲載してしまったのは落ち度と言えば落ち度ですが、紙媒体でやれば廃刊のレベルの不祥事ですね。もちろん、問題に気づかれて然るべき対応をしますと表明されるのは良いのですけれども。社内ではきちんと議論されていたようですし。



【お詫びとお知らせ】参照元の表記漏れに関する弊社見解と、今後の対応方針に関して

http://tabi-labo.com/41936/announcement/



[引用]



現在、TABI LABOは、海外の広大な情報の海に漕ぎ出て、独自の世界観にもとづいて無限の大海の中から良い記事や動画を探し出し、 読者と共有するキュレーション活動を編集の中心に据えています。 また、キュレーション活動で何より重要なのは世界観です。TABI LABOは独自の世界観を構築しようとしており、 そこからさまざまなコンテンツに新たな価値や意味を与え、共有していきたいと考えています。



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 いや、気持ちは分かるんだけど、これって雑誌業界における特約契約を英語圏の媒体と結んで翻訳し、監修を受けなければやってはいけないことなんですよ。



 それはキュレーションとは言いません。勝手にピックアップした英語記事の無断翻訳です。

 引用元や参照先さえ明示すれば、相手記事に断りなく和訳して掲載し、そこに広告を貼って良いのだ、とはなりません。根本的なところを誤解しているのではないでしょうか。


 当然のことながら、日本で一般化していない海外の知見を紹介することで、多くの読者を集めて日本ウェブ文化の発展を祈念されたいという理念はよく分かります。今回の事例は、ある意味で不運だったとは思います。旅ラボのいう「まったく新しい形の『キュレーションメディア』を目指」すのは構いませんが、独自の取材もつけずに単純に海外にある情報を翻訳して持ってくるメディアが果たしてキュレーターなんでしょうか。



 例えば、techcrunchでもgizmodoでも、出展元は明らかにするのは当然とした上で、ライターが問題について取り上げ、考え、再構成して、記事にしています。同じ翻訳でも、本家で掲載された記事を、英文原典URLつきで掲載します。本来、TABI LABOがやるべき「まったく新しい形のキュレーションメディア」というのは、こういうサイトよりも充実した情報収集とキュレーション機能を持ち、お奨めする理由についてきちんと読者に提示できることは最低条件なんじゃないでしょうか。



 反省され、充分に議論されたことは理解できるので、それは素晴らしいと思う一方、そこで出てきた改善策やサイトへの取り組み姿勢を見る限り、また同じことを繰り返し、出典さえ書いてあれば大丈夫だというような誤解をしている可能性がとても高いと感じましたので、mixi経営陣に代わりまして僭越ながら私が書かせていただきました。



 今後ともよろしくお願い申し上げます。


 ラジオを聴く習慣がありません。



Jam The world

http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/



 ということで出演するんですが、今週のBreakthroughは「リモデリング・ジャパン」と題して、今とこれからの日本を考える上で必要な視点を特集するんだそうですが、私の肛門もリモデリングされそうです。



 出番は20分ぐらいですが、余計なことを言って炎上して5分ぐらいで追い出されないよう頑張りたいと思います。


 やはり日本にとってリモデリングが必要なことと言うと社会保障費かヤクルトスワローズだと思っているんですが、どっちかというとスワローズの現状はかなり厳しいものがありますので、積極的なトレードを行って勝てる組織へ改革を断行して欲しいと願う次第でございます。



 よろしくお願い申し上げます。


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