月別アーカイブ / 2014年07月

 私の趣味はゲームなんですよ。



 正直、余暇の大半はゲームでありプロ野球でありネット鑑賞であり楽器演奏である私としましては、おっさんに相応しいゲームが出ると秒速100万キロのスピードでダウンロードするよう訓練されているのであります。



 で、このほどWizardryタイトルがスマホで出たと言うので、疲労困憊の日々のせめてもの癒しにと思って脊髄反射でダウンロードしてみたらこの仕打ちですよ。



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 サービス元はGMO傘下のゲームポットですね。いい会社さんだと思いますよ。スタッフも一生懸命やっておられるようですし。しかしですね、私は本名でゲームをすることさえ許されないのでしょうか。自分の名前を入れて「お前の名前は卑猥だし不適切だ」と言われたときの愕然を理解できないようです。ああお前らはいい名前を親から授かったのかもしれないよ。でも私は如何に名前にアイデンティティを持てないとしても、自分自身が生きた証として、自分の名前に誇りを持っている。その名前を、不適切でござると言われた悲しみをGMOは理解できているのでしょうか。



 これは、はてなを訪問してお茶を出されなかった岩崎夏海とかいうベストセラー作家ハゲと同じ屈辱を感じるわけですよ。もうね、速攻でアプリは削除しました。もうね、こういう仕打ちをするGMOは倒産しろと言いたい。すなわちあのカード会社を買った事後処理で潰れていればよかったんだ、GMOなんてのは。これは心の叫びです。もう怒った。私の怒りが有頂天です((c)ブロントさん)。世界中の一郎さんがGMOの敵に回った瞬間ですよ。ノスタルジーを感じて登録したWizardryに門前払いされたこの滾る憤怒を誰にぶつければいいのでしょう。



 早くmixiは潰れろ!!


 このところ炎上や争議とは無縁の平穏すぎる日々を過ごしていて、実に嘆かわしい状況でありますが、鋭角から電波が出ている箇所を発見したので改めて。



マレーシア17便は墜落していなかった。ボストンと同じように役者たちが演技していた。(魚拓)

http://www.peeep.us/f347fddf



 これは… イケダハ師の遺志を継ぐクソネタ量産の超新星誕生か? と一瞬色めきたったんですが、他の記事がたいした電波出力ではなかったため、涙を拭いてそっとブラウザを閉じた次第です。


 この「クライシス・アクター」という概念そのものが結構な大気圏外っぷりを発揮していると思うのですが、「このスキンヘッドの男。上の女の隣で遺体役をしていたクライシス・アクターですよ」とか狙っていてもここまで書けるものではありません。素敵です。



 サイバーエージェントもこのような新たな人材の発掘を進めてアメーバ事業のさらなる拡大を目指していって欲しいと思うんですけどね。なぜ彼はアメブロを選んだのでしょうか。良く分かりません。


 先週末あたりから、ヲチクラスタで「何か起きているらしい」とされていたCCC(カルチャーコンビニエンスクラブ)方面で、不可解なプレスリリースが発表されて物議となっています。これは何なんでしょう?



お客さま情報のお取り扱いについて

http://www.ccc.co.jp/news/2014/20140723_004544.html

http://www.peeep.us/7e70ec75



[引用] そのため、お客さまのお名前やご住所など個人が特定できる情報を、一般企業はもちろんのこと、Tポイントアライアンス企業へも直接、提供することは一切ありません。

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> そのため、お客さまのお名前やご住所など個人が特定できる情報を



> そのため、お客さまのお名前やご住所など個人が特定できる情報を



> そのため、お客さまのお名前やご住所など個人が特定できる情報を



[引用]



Q お店でTカードを提示してお買い物をした情報はCCCに提供されているのですか?



A T会員規約に基づき、Tポイント提携企業の店舗でTカードを提示してお買いものをされた情報は、当社へ提供されます。その際に提供される情報は、T会員番号、日時、店名、金額、ポイント数、商品コードとなり、お客さま個人を特定できる情報は含まれていません。


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 この場合、CCC的には「T会員番号というのは個人を特定できる情報ではない」という立て付けになっておりますが…。現在一部情報ではこのT会員番号と個人に関する情報を連結させた名簿が出回っているのではないかという話がありまして、そうでなくともT会員番号と連動して紐づいている属性はTポイント提携企業から吸い上げられている形になりますので、ちょっと微妙な雰囲気になってきております。万が一、このT会員番号つきの個人リストが出回ってしまっていると、容易に突き合わせが可能となり、名寄せ即個人に関する情報漏洩という可能性もあるので、プライバシーフリーク的には実に気になるところであります。



[引用]



Q CCCで取得された個人情報や履歴情報は、お店やCCC社内でどのように利用されているのですか?



A 個人情報・履歴情報は必要最小限のデータのみをCCCのデータベースから利用先にて

コピー保持し、不要になったデータは原則、早急に削除される仕組みになっております。



■Tポイントアライアンス先

・ お客さま個人を特定する情報は保有していません。

・ お客さまのお買い物情報は、CCCへデータ送信後に削除しています。




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 ということは、Tポイント提携企業から何らかの形でT会員番号を含む売買履歴がいったん漏れると、名簿屋のほうでT会員番号での個人に関する情報が識別化できてしまい、T会員番号つきの個人に関する情報のリストが出回ることになりますね。



 要するにT会員情報を含む個人に関する情報が一部名簿屋等で確認されたけど、CCCは規約どおりにやっており、名寄せされ個人に関する情報に紐付けられたT会員番号が流出したとしてもCCCには瑕疵がないんだぞ、ということを、冒頭のプレスリリースでは言いたいのでしょうか。



 こればかりは、当局なり善意の告発者なりが出てきて風呂敷を広げてくれないと宴会が始まりませんので、問題があるようでしたら取り返しのつかない事態になる前に善後策も含めた事態の説明をしていただければと願う次第であります。もちろん、CCCの情報が漏れたのかという邪推が杞憂で終わることを切に願うところでありますが。


 ちょっと頭の痛い話として、下村博文文部大臣(早稲田卒)の影響もあってか、例の小保方晴子処分問題が長引きまくってます。もちろん、へたうま系女子として小保方に女性としての魅力がありやなしやみたいな話が下世話に流通し、いまだに世情では話題に上ることが多い一方で、学術系の問題でおきているスキャンダルの類はあまり関心が寄せられず、燻ったままになってしまっている重要問題も多々あるわけですよ。



 最近だと、J-ADNI然り、東京大学ノバルティスファーマの問題然り、武田薬品の京都大学の問題などなど、さまざまな「臨床と不正」の問題が出回っているところなのですが、あまりにも小保方問題が「面白い」ため、社会問題として注目を浴びるマーケティングに失敗した重要案件は、関係者だけでひっそりと処分が決まってしまうという事例が増えているように思います。


 もちろん、小保方はとっとこ処分するべきだし、早稲田が何に遠慮しているのかは知らないがD論が15箇所剽窃されているのであれば論文において重要かどうかは別として不正と認定し小保方の博士号を剥奪するのが筋だろうと思うわけですよ。たとえ法的に見て小保方から地位保全でも申し立てられると訴訟に勝てない可能性が一応あるのないのという意見もありますが、仮に訴訟が提起されるのだとしても己の社会正義に照らし合わせて必要とされる処分を決断するのがマネジメントというものです。そんなの、当たり前のことじゃないですか。しかし、そういう当たり前のことが当たり前に処分されず、なんか知らないけど下村大臣まで出てきて小保方に実験参加をさせてどうのこうのというのは、非常に劣悪な時間稼ぎであり、別の意図がある話なのかと邪推して然るべきところまで来ているように思うわけですね。



 お陰で、早稲田はディプロマミルだと海外からも言われる状態となり、あれやこれやハレーションを起こしておりまして、騒ぎが小保方問題を超えて発動してしまっている現状があるようです。というのも、早稲田の論文自体が信用できないものだという話が処分されないということは、実は他にもD論において多数の論文で剽窃や無断引用の類が発見され、次々と博士が指摘されて博士号を剥奪されかねないという総崩れ現象が起きる可能性があるといいます。あいにく、私個人は文部省にあまり知己がいないので限られた意見しか直接聞こえてきませんけれども、小保方自らが自己弁護した言葉で象徴的であった「(画像の転用や他論文からの剽窃が)悪いことだと思っていなかった」というのは、日本の高等教育において普遍的に行われ、また指導でも主査以下が指導の中で「止むを得ないもの」と承知で学生にそう論文を書かせている可能性が否定できないのだ、という説明をされます。そうなると、過去の論文をひっくり返して大検証大会が行われ、意外な大物学者の不正論文の類が山と出てきて収拾がつかなくなる可能性を考えるとうっかり踏み込めないというのが実情なのかもしれません。



 しかしながら、このような問題というのは日本にもかねてから沢山あって、私がその話を文科省の人から伺ったときは「ああ、姉歯の耐震偽装問題に似ているな」と思ったわけです。あれは、他の設計事務所でも強度計算に手心を加えることは過去からずいぶん繰り返し行われていると囁かれていながら、ある種スケープゴートとして姉歯設計事務所だけが世間のバッシングに晒される形で終息したという事例です。真面目に調べれば、それこそ数千単位で問題のある強度計算のまま建ってしまった建築物があって、これはこれで危険だということなんですけれども、それをやり始めると業界が崩壊するので何となく収まった、という感じですね。



 このあたりは政治の世界であり、玉虫色で解決するほか無い、という意味で、文科省と早稲田が鳩首会談の末に苦悩してひねり出した答えが調査委員会による「小保方博士号剥奪すべきでない」の結論ではなかったかと思います。そして、暗い思いになるのは、これが私学の雄の一角である早稲田をして、このような道筋でしか是正の方策を示せないのか、という点です。本当の意味で丸く収まる解決を目指していくならば、理研の処分がぐずぐずと進まないうちに早稲田として厳正な処分を行う方針を示し、率先して襟を正す一方で他の人物の博士号の論文問題など類似の事案についても引き続き調査をする、と宣言しておけば、それこそ小保方問題は処理され忘れられ、いくらでも時間を稼いでいるうちにうやむやにする時間的猶予はできたことでしょう。うやむやにしろと言っているのではなく、その是正で起こる混乱を調整することもまた、不祥事におけるダメージコントロールであるということです。



 そうであるが故に、早稲田の対応は残念としか言いようが無いし、同様に理研の話にならないっぷりも厳しく糾弾されるべきで、さらには文科省、他大学の動きもいろいろと残念なものだとしか言いようがありません。もはやこれは、知識人層と政治の間の大きな溝を残した事件として、いつまでも記憶されることでありましょう。と同時に、大学のガバナンスにおいても、有識者懇談会の類では安倍政権の対応には失望したという意見が百出する状態で、いままでも決して知識人層からの支持が厚かったわけではない安倍政権がさらに見放される恐れはやはりあるのではないかと思います。



 不祥事に関しては特に問題に際し関係者一同が問題を認め、対処を行い、処分を厳正に行うことのみが解決策であり、政治に求められていることはリーダーシップを発揮しようとする統治者・責任者が一歩を踏み出しやすい環境を作ることなのだ、ということは、よく理解しておく必要があるのではないでしょうか。



 最後まで私のポジショントークをお読みくださり本当にありがとうございました。


 世界の名簿屋関連でいうとご承知の通り日本では大手の名簿屋が3件あって、そこを中心に中小のブティック(専門)名簿屋がぐるぐると衛星のように回っている形になっているわけですが、今号のスプラウトに江添佳代子女史の名簿屋の英語圏事情の記事が掲載されていて、これが抜群に面白いわけです。



電脳事変~サイバーインシデント・レポート~

http://yakan-hiko.com/sprout.html




[引用]

 端的に言えば、FTCは「ブローカーによるデータの収集法や、収集したデータの用途や販売について、またそれらを修正、削除する方法について、より簡単に消費者が知ることができるようにするための法案」の通過を訴えている。このレポートは、9社のデータブローカーについて調査したものだ。それらの企業は、他企業が消費者と直接連絡を取り合うことなく身元を確認するため、あるいはマーケティング活動を行えるようにするためのデータを収集している。現時点で、それらの活動には違法性はない。しかし、FTCは収集されたデータに幅広いカテゴリが設定されていること、そしてブローカー業者が「ほぼ全ての米国の消費者」の情報を持っていることに懸念を抱いている。



 「あなたはデータブローカーを知らないかもしれないが、彼らはあなたを知っている。彼らはあなたが住む場所、あなたが購入するもの、あなたの収入、あなたの民族、あなたの子供の年齢、あなたの健康状態、そしてあなたが興味を持つものや趣味について知っている。この業種は闇の中で活動しており……そこで扱われている情報の膨大さは、私にとって非常に驚くべきものだ」と、FTCの会長Edith Ramirezは警鐘を鳴らす。




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 いまちょうど、大綱へのパブリックコメントが募集されているわけであるが、どういう理由か凄いタイミングでベネッセの情報流出があったので、これも踏まえながら適切な議論が積み重ねられるといいですね。



「パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱」に対する意見募集について

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/info/h260625.html



 なお、読売新聞がどこからか名簿屋を連れてきてインタビューしている内容がぶっ込まれていて、これがまたシュールで楽しいわけです。



「出所言わないのが暗黙のルール」…名簿業者

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140717-OYT1T50010.html



 九州の名簿業者ですか… まあこのあたり、名簿屋さんがいままで生き残るために培ってきたノウハウなんだろうと思うわけですが、今回の個人情報保護法改正が単なる氏名住所保護法にならないよう切に祈る次第であります。


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