月別アーカイブ / 2014年04月

 北の大地から神宮戦隊の奮戦を眺めておるわけですけれども、ついに私が長年追い求めた森岡とかいう逸材のブレイクが近いと確信したわけなんですよね。



 ついに2日連続のヒーローインタビュー。しかも今日はてめえでエラーして無死満塁からのマートン走者一掃ビッグイニング大献上というエース石川の炎上劇を演出しておいて、最後は同点で回ってきた得点圏で地味に二塁打を放ち勝ち越しタイムリーでそれまでのアレな雰囲気を払拭するという自作自演のエキスパートと言えましょう。



日本生命CM風 森岡良介

http://youtu.be/6xN7XbH1mE8



 森岡が来たときは世界的な慶三愛好家高田監督にその出場機会を与えられず、しかも後からFAで藤本敦士が阪神からやってきて万事休すと思いきや、バーネットをキレさせる圧倒的な存在感でスワローズ野球に必要な「馬鹿試合を誘発するスキル」を発動させる選手として愛でる対象となったわけですよね。


 やっぱり私としてはサード畠山ショート森岡とかいう絶望的な三遊間を見てみたい気持ちがある一方、本来の森岡の良さというのは故障人が続発するなどして内野手が不足し「ああ… もう森岡しか出す奴がいない。しょうがない、ここは必殺の3番ショート森岡だ」みたいな小川采配が炸裂するスワローズ秘話の具材としての価値であります。



 つまり、スワローズがいかにヘルシーかを見極めるには森岡や飯原がスタメンにいるかどうかをまずチェックすることで状況が理解できるという試験紙的な役割です。「うお… 武内ですらないのか…」という。



 でも、森岡はなんだかんだでいろんなことをする男、できる男なので、エラーあり、微妙な判定に悔しがるアクションを取ってる隙に二塁ランナーが生還するクソプレーあり、有田修三からの「プロではないプレー」との酷評あり、背番号は在りし日の城石だし、一見速そうでこれといって速くなくベーランもまあまあな機動力、意外とそこそこ高いけど凄い使いたいというわけでもない出塁率など、一軍スタメンとしてはビミョーなパラメータをここまでナチュラルに発揮できる選手もおらんだろうと思うのです。



 確かにこういう選手は中日では好まれないのでしょう。だからといってヤクルトで愛されると断言するのも問題あるかと思いますが、ただ去る鬼崎あり、来たる森岡ありの状況を見ると、やっぱり巡り合わせというのはあるんだなと感じます。「スワローズに来るべくして来た」みたいな。



 やっぱりヤクルツにとってはスタメンに入ってるだけで「ああ、今日は馬鹿試合だな」と思わせる森岡の存在は貴重だと思います。一個一個の挙動を見ていると守備がそこまで下手なようには見えないのに、試合に出してみるとクソのようなエラーをして大量点を献上する森岡の才覚は優れています。その一方で、そこそこ打てるようになってきて、どさくさに紛れてスタメンに出たり入ったりするというのは素晴らしい。



 ということで、森岡を愛しましょう。


 もりもりと選挙結果の分析をしております。



 で、選挙対策や戦術を担当している人たちを前に、ダイジェストを披露するとですね、地方選挙にもかかわらず主要な争点の上位に「景気・雇用」とかが出てきて、別に中央銀行を県で完備しているわけでもない自治体の選挙なのに、どうやってそういう有権者の希望を政策主張で満たしていくのか頭を抱えることになるわけです。



 そうすると、ややもすると「姿勢を低くして、有権者の目線に合わせた政策主張を」とかいう話になりがちです。婉曲な表現ですけど、低い視野しかもっていない有権者の目の高さに合わせろという意味であり、要するに有権者は馬鹿でござるという内容に感じ取れるわけでございますね。


 でも私たちは知ってるはずなんですよね。人間というのは仕事であれ趣味であれ、没頭できて能力を開発できる時間というのは限られていて、たとえ政策に詳しくなくとも車の売り方には熟達しているとか、魚の鮮度は見極められるとか、各々が職業人として、あるいは家庭人としての知識にフォーカスして生きている。そういう生活に神経を集中して暮らしているのが大多数の国民、有権者なのであって、永田町の論理であるとか、政策の良し悪しのところは興味本位であっても100%の理解に基づいた投票での審判などできないわけですよ。



 政治に携わっている人たちは、そういう人たちから嘱託を受けて選良として活動しているという大いなる建前を忘れてしまっているように思います。有権者は、政治を分からない馬鹿だと。政策を理解できない人たちであると思って、そういうことの説明を選挙直前までネグる傾向にあるわけです。選挙期間より前からずっと、有権者は自分たちの生活の目線から、社会について様々なことを感じ、言葉にはできないけど政策についても肌感覚のようなものを具有しているのです。



 だからこそ、彼らは政策や論点についてすべては詳しくは分からないけれど、政策に携わる政治家や官僚などの「人格」に焦点を当てて読み解こうとする部分が多々あります。もちろんイメージ戦略で糊塗されてゲタを履く人々もまた多いわけなんですけれども、ネット選挙解禁に限らずいままでもかなりそういう視点で成り立ってきたのが日本の民主主義なんじゃないでしょうか。



 なので、ある種の民主主義に対する幻滅感、閉塞感というのは、政治家が国民、有権者とどう向き合うのかという関係性の問題に尽きるのであって、政治に携わる人がどこか心の奥底で有権者は馬鹿だから的なことを考えているとすると、やはり心理的な距離というのは出来てしまうのでしょう。頭角を現した政治家は、それでも国民との距離感と政策の妥当性を読むのが上手いですし、問題があるといってもうまく物事を運ばせる力があるからこそ出世しているわけなんでしょうが。



 言い方は悪いんでしょうが、マンションの偽装であれ、論文のコピペであれ、そのあたりに共通しているのは「素人には分かるわけないから、まあうまく手を抜いてやろうよ」っていうプロとしての突き詰めの甘さなんじゃないかと思うんですよね。プロの政治家として、あるいは関係者として、恥ずかしくない仕事を心がけていて初めてスタートラインであって、そういう虚心坦懐の部分がないと、つい本音で「有権者は分かっていない」という言葉を言ってしまう。



 人としては分かるんですけどね。ただ、指導者ってそういう惰性で仕事をして成り立つものなんですかね。


 凄い揮発性の高い議論を掲げて正面突破を図った結果、新聞を読まないネット民から十字砲火を浴びて全弾命中、ウェブ空間に黒煙を上げて沈むライフネット岩瀬さんのブログ記事を発見したので見物にいきました。



入社2日目の明日から試して欲しいこと

http://blog.livedoor.jp/daisuke_iwase/archives/7174438.html



 要素分解してみると「新入社員が」「30分早く会社に来て」「身だしなみを留意し」「新聞を読む」ことを「社長が奨励」したわけですから、ここから漏れるすべての属性がイラッ☆とするのも分からないでもありません。例えば10年目のSEやプログラマーが読者だったら「30分早く会社に来る」とか何いってんのタコとなりますし、マスゴミ批判に熱心なネトウヨからするといまどき紙の新聞読んで評価上がる会社ってどうなんだよタコとなりますし、基本的にネットで記事を読む層のだいたい多数が敵に回る要素しか含んでいません。燃えますよ、これは。


 もちろん、これらは新入社員に宛てて書いた文章ですから、ネットで怒っているほぼ大多数が「想定読者の外」であり、もしもお前らがいい会社に入って始業30分前からビシッと背広着て新聞読んで一年過ごしたら立派な東京新聞の読者となり左翼となり反原発活動に身を投じるアクティビストとなって参院選で山本太郎に投票する優れた人間になっているかもしれません。そうでないからこそ、反発するわけですね。



 で、岩瀬さんの言ってることももっともな部分がありまして、新入社員なんて最初から際立った能力を発揮してすぐに即戦力として2割8分5厘10本塁打OBP.360台でOPS.700台のような働きが出来るはずもないので、ある種「毎日コツコツ同じことができるきっちりしている人」をまず目指して、できることから取り組んで欲しいといいたい気持ちは分かります。まず素振りしてちゃんとやってるところ見せてみろよという話じゃないでしょうか。



 会社がいちいち言わなくても、仕事に集中できて、自己研鑽に余念が無い人ばかりであればいいんですけどね。やっぱりそうは言っても、仕事は仕事、私事は私事と若いうちから割り切ってしまう人はなかなか大成しないしなあということも考えると、新聞に限らず知見を広めたり、仕事に取り組む姿勢をしっかりと学んで備えておこうよという気持ちは分かります。



 ただやはり岩瀬さんは杉村太蔵に似ている分、話の説得力が何割か減少するのは致し方なく、太蔵に言われたくねーよと思ったら岩瀬さんだった的な現象が常にライフネットの中に蔓延していると思うのです。



 市況かぶ全力2階建とかいう株系クソサイトでもライフネットは煽られています。



社長と会長がやたら本を出すけど本業の売上と株価に結果が出ないライフネット生命に学ぶ新しい企業経営

http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65774094.html



 そういう言いがかりのような内容でライフネットを酷評するのはやめてさしあげろ。









 その意味では、ライフネット生命の抱えている問題というのは、出口治明さん岩瀬大輔さんという二人をもってしても参入のタイミングやアクセルの踏み方を間違えると当初考えた成長の軌道にはなかなか乗らないし、計画を下回ったときのマネジメントというのはもちろん教科書どおりにはいかず、さまざまな試行錯誤の連続であるということもまた真実なのでありましょう。



 まあとりあえず日経新聞電子版でも読んでおけってことで。ひとつ。


 ちょっと立て込んでいることもあって、一連の「笑っていいとも」関連の映像はまだ全部は観れていないのですが、さすがに長寿人気番組で惜しまれつつの終了であっただけにさまざまな反応が出ていて興味深いわけです。



 個人的には、ある種の「昭和のテレビ番組的なるものの死」という雰囲気を感じるんですが、どうでしょうね。出てくる大御所たちの面白さも、その豪華さも、なんか葬式ライクな。寄せられる言葉も、どことなくお悔やみのようにも感じられて、ああ次の時代にテレビ文化も拓いていく必要があるのだなあと再認識するわけでございます。


 それだけ存在感も大きく、愛されたということなんでしょう。私自身は観てないので、そこまでの思い入れはありませんが。



 一方で、それだけ大きい代物が終わった後で、「次の時代のテレビ的なるもの」がなかなか見繕えそうにないんじゃないかというのは気になるところです。それは、ただ単純に新しい長寿番組を作るためにポストタモリを探すとか、番組のテイストやテーマを長く持つよう考え抜くといったレベルの話じゃない気がするんですよね。



 それは「みんな知ってるもの」であり、「笑っていいとも!」と言われればなんとなくみんなが同じようなことを思い出す的な共通体験であり、そういうものがひとつ、またひとつと終わっていって、その後何が生えてきていたんだろうという。



 個人的には、タモリの人生をみんなで眺めていたのかなあっていう。

 油の抜け方も、登壇する芸人や芸能人の扱い方の変化も。


 読書の季節がやって参りました。



ビジネス書ぶった斬りナイト7

http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/22633





 ということで、今回のテーマは「人生に効く、自己啓発書とそのメソッドやカラクリについて」をテーマにお送りしてまいりたいと思います。この分野、古くて新しいところなんですが、もちろん世界的ベストセラーである聖書をはじめ、人が社会の中で生きる苦悩をどう捌いて前に進むのか、どのような成果を掴み取り成功を収めようとするのかを語る類書は大量にあります。


 で、確かに自己啓発モノはテンプレができるほどありふれた内容が繰り返し出てくるわけなんですが… 一方で、私たち人間も、その持つ悩みは地位や環境、性格や価値観といった変数で多少の差はあれ、かなり似通った部分を持つものだと思います。免疫力が落ちれば毒素の乏しいウイルスや細菌も動き出して風邪をひくのと同じように、人間が悩みを持ったときに起こす「症状」というのは共通するものであり、それに対して解決を促すノウハウもそれなりに定番というものがあるんでしょう。



 それは、体系だっていなくても、他人の体験談や成功談、失敗についての語りにも近しい何かがある以上、その書き手やテーマ、環境の切り口などでさまざまな自己啓発的なニュアンスが出てくるのは仕方がないことです。なぜなら、ニーズがあるんですから。



 今回はそういったものを、レガシーで名著とされるものから、カジュアルでしょっぱいものまでいろいろと読み連ねて論考し、皆さんと一緒に思い返しつつ楽しく議論していきたいと考えております。



 よろしくお願い申し上げます。


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