月別アーカイブ / 2014年02月

 ふざけるなよと思うわけですよね。



「この人は“丁寧な暮らし”をしているな」と感じさせる人の特徴とは?

http://netafull.net/ranking/045980.html



 これが丁寧な暮らしなんですか。これが。



[引用] 上位にランク・インした項目はすべて「心に余裕があるからこそできること」です。毎日時間に追われて過ごすのを充実していると捉えるか、日々の生活を丁寧に過ごすかことを重視するのか、どちらがいいのかは難しいところですね。



 元ネタのgooを見物にいったら余計血圧が上がりました。何が心に余裕だこのやろう。



「この人は“丁寧な暮らし”をしているな」と感じさせる人の特徴ランキング

http://www.peeep.us/e7bbc012


[引用]



とりあえずトップ5を。



1位 お菓子は基本手作りしている



2位 年賀状、暑中見舞い、お中元、お歳暮などといったイベントもしっかりこなす



3位 庭やベランダでハーブやプチトマトを栽培している



4位 雑巾がけや窓ふきなどこまめにしている



5位 ランチに栄養満点の手作り弁当を持参している




 菓子自分で作ってれば丁寧な暮らしなのかよ。ハーブやプチトマト栽培してればOKなのか。丁寧と第三者からリスペクトされ持ち上げられ愛され好まれ称賛礼賛に満ち溢れた人生が送れるって話なんですか。なんかイメージだけで丁寧って話になってませんかね。菓子を作ってても贈答品欠かさなくても人間ってものはそいつがハゲってだけで残念な人生送ってるレッテルを貼られる世界なんですよ。私はハゲていませんが。自炊したり掃除したりしてれば丁寧なんですか。それは暇人の可能性も高いわけですよね。



「6位 コーヒーを自宅で飲むときは豆を挽いて淹れる」とか「10位 朝は早く起き、自分磨きの時間を十分確保している」とか「15位 食事の時に、テーブルにランチョンマットを敷いている」とか「20位 子どもの服は基本的に手作りする」とか本気で本腰の理想論を振りかざして「丁寧」というポジティブキーワードの元であるべき自分だけどそうでない自分を見比べて「あー 丁寧に生きてないなー」などとカジュアルな反省を強いるシステムが私たちの社会生活を抑圧的なものにしているんだ。



 全体的に気合とか迫力が不足していると思うんですよね。「23位 マイ箸を持ち歩いている」とか「25位 寝る時キャンドルをつけたり、お香をたいている」とか「28位「ご縁」や「感謝」、「ほっこり」という言葉をよく使う」など、本気でいいと思ってるのかよ。お香はともかくキャンドル枕元に置いたりとか霊安室ですか。



 何というかね、全体的に保守的な気持ちが強い人たちが回答しているのか知りませんが、究極の丁寧っていうのはあますところなく時間を使って生産的な活動や自分を高める活動に従事することだとするならば、やはり「今日が命日だと思って生きること」だと思うわけですよ。今日やるべき仕事を明日になるだけ残さないでいく生き方。気魄であり根性であり度胸であり覚悟であります。そういう人生の向き合い方を己の中に確立してこそ「丁寧に生き方とは何か」を考えるべきなのに、ハーブ栽培しててどうすんだよ。世界一のハーブ生産者を目指すんなら認めるけど。ハーブ立国ですか。ハブノミクスですか。困るんですよね、そういうの。



 人によって、生まれも育ちも必殺技も違いますね。考え方や価値観の多様性があるからこそ、さまざまな人生があって、目標に向けて歩いていくんです。その歩き方を評して、「丁寧だ」「クソだ」に分かれると思うわけですよ。まあ他人に「お前の人生はクソだ」と言われるのは腹立ちますが。でも、その目標に向かって丁寧に歩んでる人が「丁寧な生き方」ということじゃないんですか。



 菓子作りなんか誰がやるかバーカ。


 最初、荻上チキさんが何か言って燃えてるのかと思って見物にいったら、ちきりん女史でした。



下から7割の人のための理科&算数教育

http://www.peeep.us/87ff708d

ちきりん氏のお粗末な科学教育論

http://d.hatena.ne.jp/locust0138/20140225/1393341659



 個人的には、



■ まずは体系的な科学的知識を構築することを試みてみない限り、上3割も下7割も分からないであろう



■ 「どうせ分からないから」「社会で役に立たないかもしれないから」教えないのは、子供が取り組む未来の可能性を狭める



という点で、locust0138氏の意見に賛同するものです。


 一方で、この手の議論を喚起した荻上チキりん女史、冒頭の問題意識としての「実力別クラスの編成で、出来る子ややりたい子には充実した学習環境を」という考えは良いと思っています。



 ただ、いまの日本の教育環境を育児する立場から見ていると、さまざまな学問に触れる機会が用意されていて、手軽に教育を施せる社会でありながら、子供たちに理系の領域の奥深さ、楽しさを感じさせ、学んでいく創意工夫のところでもう少しトライするべきことがあるんじゃなかろうか、と感じる次第です。



 で、その点では「興味関心がない」と言い切っているちきりん女史にとっても、本当であれば彼女の興味領域において理系的な考え方が役に立つアプローチは部外者である私でも感じ取れるところなので、その意味では彼女に「それは食わず嫌いだ。きちんとした順序を踏めば、貴女の言っていることも数式で表せるものも多いんですよ」とか「科学的な裏づけがあれば、もっと適切な論述を展開できるチャンスが広がりますよ」などという話はできるんじゃなかろうか、と思うわけです。



 ちょうどアドタイでも西内さんが鼎談の中で「最初に企業の中で確認するのは『分析をもとに新しいアクションを実行するのが好きな偉い人』が誰なのかを見極めること」というような話をされています。



パーソナルデータで広告界の地殻変動は起きるか?ーー西内啓×田中幸弘×山本一郎ビッグデータを語り倒すの巻(3)

http://www.advertimes.com/20140224/article148350/



 これというのは、表層の知識や実学、運用の状態では見つからなかったことが、理数的なアプローチで新しい知見が発見できる可能性があることに他ならず、それに対して理解を拒絶することの勿体無さというのが必ずあると思うのです。



 何事かを学ぶというのは学生だけの特権ではなく、キャリアを構築した人でも充分に取り組む価値のあるものですし、「今の理科や数学で教えられている内容は、ほとんどの人には生涯を通じて無関係」などと言わずに一度ちきりん女史には取り組んでみて欲しいと願う次第です。



 分かるようになると、絶対面白く感じる領域だと思うんで。


 前回B&Bでご一緒したのが河尻亨一さんとの12年9月5日だったようなので、もう一年半ぐらい経ってるんですね。

 早いものです。



吉田尚記×山本一郎×福原伸治

「テレビ・ラジオ・ネットのコラボはどうあるべきか」

http://bookandbeer.com/blog/event/20140228_bt/



 個人的にはラジオの仕事はまったくやっておらず、電話出演も面倒なので断ったりしてすみません。あれだけネットラジオで遊んでいたのに、リアルのラジオ(リアルってなんだ?)はとんとご縁がないんですよね。私のような若くてふさふさなイケメンはラジオには向いていないと判断されているからなのでしょうか。


 このあたり、職業人として製作委員会を触らせていただくと必ず問題になるところでありまして、原作モノであれ洋モノであれその作品に対して刺さると思しき属性に対してしっかりとコラボを取りに行くことの大事さみたいなものは毎度感じるところであります。



 一方で、カネの目線を抜いて考えたときに「どれだけ多くの人たちに情報を伝えるか?」だけがメディアコラボレーションなんだろうか? と思うところがあります。言い方を変えれば「カネを使うことだけがメディアを活用することなのか?」という問いにもなってくるわけですが。



 言われてみれば、結構な人々は生まれた瞬間から著名であり、表舞台で活躍しているということはありません。もちろん、何らか光るものがあり、それを磨きながら、いろんなところで取り上げられ、人前に出るチャンスをひとつひとつモノにしながら前に出てきて頭角を現すわけです。



 複数のメディアでのコラボレーションというのは、まさにネットとテレビ、ネットとラジオといった、メディアの単純な掛け合わせの話ではなく、リーチできる属性の違う相手に、普段目に触れないような才能やコンテンツを見せることによって興味を喚起したり、行動を促したり、という行動の連続なのだろうと思うわけですね。



 それは、単純にウェブを使ってモノを売るという一方向のモノじゃないはずです。各々のメディアの受け手のことを考えてアレンジしてこそ、意味のあるアンサンブルになるのだろうと思います。例えば音楽をネット上のSNSで売ろうという話があったとします。



 mixiミュージックばーか


 大詰めに差し掛かっております。どうも話の本筋が徳田家方面での落着をまずは急ぐという展開になっておるようです。



徳田衆院議員、辞職へ

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2014022400457



 こうなると、枝葉末節の猪瀬直樹さんは不起訴で終わる公算も出てきますが、さてどうなりますやら。個人的には、せっかく都知事辞任までされたわけですし、争って欲しい気持ち半分、もういいじゃないかという気持ち半分といったところでしょうか。



 落ち着いたところで猪瀬さんには論壇酒場のマスターでもやっていただきたいところであります。


 報道の通り徳田さんが降りてしまうのであれば、例によって鹿児島で補欠選挙が4月に行われることになりそうです。消費税が上がった直後の補欠選挙だけに、この辺の是非を問う前哨戦のような選挙になるのでありましょう。



 現状では、自民公明推薦の某県議さん他、候補者を見立てたシミュレーションが始まりそうですが、アノニマスに(特定の候補者の特徴をバイアスに加えず)各政党が候補者を一人ずつ立てたときは当然自民公明の与党側が勝つわけなんですけど、例によって野党一本化ができますとこれが簡単にひっくり返る構造になっています。消費税上げが導入されればさらに差は広がると見られ、実に興味津々なところではございますね。




 ちょっといろいろ起きておるようですが、いろんなレイヤーの問題がこんがらがっているので一度総括なり整理なりすればよいと思っています。



 いま時間があまり無くて記事に出来ていませんが、まとまった書く時間が取れれば4Gamerやメルマガなどに書いてみたいと思っているところです。



 そういえば、明日は『プライバシーフリーク・カフェ』が行われます。席はもうないようですが、ご関心のある方はニコ生のほうでどうぞ。


 問題を突き詰めれば、結局のところ「コミュニケーションを行っているログは誰のものか」と「サイバー空間で業者が売っているアイテムや機能などのデータ、これは販売なのか貸与なのか」というところがごっちゃになっている点に尽きます。



 例えば、私が書いているこのブログが第三者の手により複製されればそれは犯罪ですが、利用規約に基づいてニフティが第三者に提供することは違法ではありません。ただし、その第三者が私のブログの内容を「買った」と称して転売したりすることは適法ではないのに、私自身との属性を切り離した「匿名化されたデータ」であるならば販売して良い、という話になります。



 これはプラットフォーム事業者と、そこから導き出されるデータ、さらにそれらデータの利用者という一連の関係の中で、どれがどこまで権利なのかということが曖昧なままいままで来てしまっている反省でもあります。



 どっかmixiみたいな適当な会社を選び出して、グレーゾーンの地雷原を歩ませて爆発するかどうか試してみるというのはひとつの方法論だったと思うんですよね。まあ、別の意味で派閥争いが起こって笠原王党派が勝利したというのはスペインみたいでかっこいいんですけど。


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