月別アーカイブ / 2012年10月

 まあ待て、まだ地裁だし(震え声)という感じではありますが、敗訴ですか。



島田紳助さん敗訴=週刊誌記事めぐる訴訟-東京地裁

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012103000972



 ここで勝訴を勝ち取り芸能界復帰って線だったと思うのですが、この内容が事実だとすると暗雲立ち込めるというよりは土砂降りで洪水発生で自衛隊出動というレベルじゃないかと。


 それにしても、まさか全面的に東京地裁のお墨付きがついて週刊現代が完全勝利してしまうとは驚きです。てっきり一敗地にまみれて人権蹂躙雑誌の一角を占めることになるのかと思っていました。意外でした。そうなると、大阪府警のOBから出たとされる話は全部事実と判断される可能性が高い象ということですよねえ…。結構本気で広範囲で拡散してしまうやないですか。



 ”記事には公共性、公益性があるとした上で、「重要部分について、少なくとも真実と信じる相当な理由があった」と指摘、不法行為は成立しない”とか、これで島田さんがアウトだという線引きになるのだとすると、結構いろんな筋が軒並み黒判定になってしまい、某週刊新潮でやってる秋元康せんせをはじめ、ほうぼう大変な事態になりかねない気がするんですよねえ。



 ここは是非ともBUBKAあたりに業界浄化と線引き委員の大役を買って出ていただいて、ニコ生ナックルズあたりが面白おかしく取り上げるという新しいウェブ界的日常を拓いていただきたいと願う次第でございます。


 いろいろと調べていると、散発的にあれこれと裁判が行われているようですが、個別事例は別として、世間やネットで語られているようなワタミの違法就労を強いる状態が続いているのだとするならばこれは会社組織全体の問題として取り扱うべきだと思うのです。



現役ブラック企業社長が、社員を安くこき使う華麗な手口を暴露!

http://biz-journal.jp/2012/10/post_928.html



 逆に、ワタミがそのような創業を社員やアルバイトなどの従業員に強いていないのだ、とするならば、これは会社に対する誹謗中傷ですから、そういうことを言ってる奴を特定して粛々と訴えるとか、削除を求めるといった措置を講じるべきだと思うんですよね。


 かくいう私も、親父の会社を再建する際に会社には金がなかったものだから社員に退職金が払えなかったりして労働審判に呼ばれたりしましたが、普通は会社全体の問題として捉えられるはずなんですよ。普通に交渉した結果が審尋になることも多いのですし、労働者の側に知識なかったり組合を組成できなかったとしても、なんか世間様のほうから是正を強く求めていくようなことを何でしないのだろう、あるいはできないんだろう、と思うのです。



【超絶ブラック】自殺したワタミ社員が直前に書いたレポート 「ワタミ文化とは、こういう現実をさすものなのだろうか」

http://himasoku.com/archives/51740916.html

【労災認定】和民のブラック企業伝説

http://matome.naver.jp/odai/2132987154085227101



 外食産業は今後もサービス業として雇用の受け皿になっていかねばならず、どうしても労働集約的な就業環境になりやすい産業でもあります。だからこそ、労働環境をある程度守る仕組みが社周辺だけでなく、労働行政全体に対してもきちんと構築されていないと、結局はダンピングやったもの勝ちになるわけでして、早いところ問題の是正の方法を考えておかなければならんよなあ、と考えるのです。



 前回の身体検査の内容からあまり新しいネタがあるわけではありませんが、仮にまた都知事選に渡邉美樹会長が出るよ、という話にでもなれば、選挙結果はともかくとして相応の報復を考える人たちは出てくるでしょう。ご本人は、いたって真面目にかつ全力で事業に取り組んでいるだけなのだろうと思いますが。


 すっかり告知を忘れておりましたが、このたび『デジタルマーケターが読むべき100冊+α』(MarkeZine編集部・編)に寄稿しまして、もうすでに刊行されているとかで、遅れ馳せながら紹介をさせていただきたいと思っております。



http://markezine.jp/book/digitalmarketer_100






 自分自身がまだ他の人の推薦図書も含めて読めていないものも多いということで、世の中にはこれだけの知識があるのだなあ、まだまだ自分の目の届く範囲というのは限られているのだなあと実感をすることしきりですわ。世にはキュレーションだエディショナル何たらだという向きもありますが、それは結構正しかったのかなあと思ったりもしますね、こうもお奨め図書がバラバラだと。



 そんじゃーね。


 いろんなもんを待ってる間に、先週SESCがSBIの検査に入ったってことで、あちこち魑魅魍魎が色めきたっております。野村證券の一連の戦争が官憲側の完全勝利で城主切腹にて満了しておりますので、タイミング的にはやはりここなんだろうなあとは思いましたが。



http://www.fsa.go.jp/sesc/kensa/kensachuu.htm



Kensa_sesc_121029








 ことの経緯はこの辺をご覧ください。



月刊FACTAとSBIホールディングス北尾会長が果てしなくノーガードの殴り合いなう

http://kabumatome.doorblog.jp/archives/65703320.html



 で、話がどんどこ露呈しますとSBIが吹っ飛ぶどころか1,000億円レベルのあれやこれやが出てきてしまいますので、非常にナニな状態であります。孫正義さんの仲介でSBIがヤフージャパンに「証券とか以外全部」の売却打診をして断られたという話まで飛び出しており、ほんと北尾さんどうするんでしょうね。まともに検査でもされようもんなら年貢を納めようにも破綻するほかないでしょうし。



 とにかくSBI自体は実態を知る取締役クラスが北尾さんを見限ってしまったのか、リーク元としてあちこちのメディアに内部情報を持ち込んでいる始末で、早いところ情報統制をきちんと進めてちゃんとしたガバナンスを回復するほうが先なんでしょうけれども、ないものを「ある」と強弁したままここまで来てしまった以上、潰れるの覚悟で全力で突っ張ってたという印象がやはり強いです。



 そして、SESCの検査ですから… そりゃあまあ内偵で出ていた事実関係を検証するだけのお仕事になってしまいますわね、内部情報を元にSBIの経営においての問題点が流出していたわけですので。問題は、ライブドアショック気味のクラッシュを市場で起こさないような細心の注意を払うことと、そうはいっても日本の個人投資家の一定割合が使っているサービスなのですから、その預かり資産等の保全はしっかりねということなんじゃないかと。



 とはいえ、北尾さんは児童養護施設への援助を惜しまない行動するショタの星でもあり、偉大な人間だと思うので、いろんな意味でこの難局を乗り越えて欲しいとうんぬんかんぬん。


 制作受託の現場ではとっくにバブルがはじけて身売り続出の状況ではございますが、イオンでも参入したのか価格破壊が起こりまくって、根こそぎ案件を持っていったはずの某社がメーカーさんからあらん限りの受注を取った後、数ヶ月の後に全部納期をこぼして全艦炎上中という微笑ましい案件が先月来話題になっております。頑張ってるほかの会社さんにとっては面倒なことでございますね。焚き火はどっか遠いところでやって欲しいと思う次第でございます。


 それにしても、見積もり見て驚いたんですが、本当にカードゲーム系ソーシャル一式千万きってやんの。Unityでも使ってるのかな、と思ったら、ガラケー時代の遺産を拡張し続けて現在のような状況になって、数多くの受託案件をこなすなかで蓄積されたノウハウが業界最安値のコスト構造を作り上げたらしい。まあ間違ってはいないのだろうが納期をこぼしてはいかんだろう。



 ゴージャスではないけどそれなりに要求仕様が盛ってある状態だし、このまま作ると2,000万内外はかかるんではないかな… 一部カード込み、ゲーム仕様やレベルデザインも込みだとしたら、弊社受託でもここまで安くはならないし。赤字前提でもとにかく受注して売り上げ積んで上場したかったんかな? というレベル。



 まあそれでも身売りせず頑張って欲しいと思ってしまう今日このごろです。


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